『黒の聖剣』は気が向いたら更新します。
ですが、凍結はないと思いますので、身勝手ながらご了承下さい。
『IS』
正式名称をインフィニット・ストラトス。
それは数年前に、バk........ごめんなさい、篠ノ之束によって開発されたマルチフォームスーツ。
マルチフォームスーツってどういう意味なの?
あ、ありがとう。
えっと、多様な形態になることができる服って意味らしくて、いろんなことに使えるってこと、なのかな?
元々は宇宙に出ることが目的らしくて、いろんな便利な能力を持ってる。
だけど、世界はISを注目しなかった。
きっと、束さんは怒ったんだろうと思う。
いろんな国のミサイルコンピュータがハッキングされて、日本に向けて何百というミサイルが発射された。
日本の皆は駄目だと思って怯えていたんだけど、そこに救世主が現れる。
純白の鎧を身に纏い、手には剣を持った女の人が、ミサイルを破壊してくれたのだ。
それを知った各国の人間は、その騎士を捕まえようと軍を寄越した。
初めは優勢だった女の人だったけど、突然動きが止まってしまい、それを好機と見た軍は、一斉攻撃を図った。
ニュースで見ていた人々は、女の人を案じたが、煙が晴れたところには、別の『白』がいた。
機械で作られた女の人の鎧とは違い、どこか龍を想わせ、背中には輝く光翼、鎧に付いている付属品とは思えない鋭い尻尾、そして、あちこちに嵌め込まれたサファイアよりも美しい青い宝玉。
それは一瞬で軍を壊滅させ、夕暮れ時の太陽と、動けない騎士と共に、消えていった。
それからというもの、世界はISを注目し、その戦力に戦慄する。
戦闘機よりも速く飛び、戦車よりも硬い装甲を持ち、当時現存していたどの兵器よりも強力な兵器を有する、まさに理想にして最強の兵器。
世界は挙ってISを手に入れ始めたが束さんが、開発、運用に必要なコアの数を467個以上製造することを頑なに拒否。
そして、ISに感激する中で、世界はもう一つの『白』の情報を求めて、束さんに詰め寄った。
けど、とうの束さんが製造していないと知った世界は、世界中を血眼になって捜索する。
理由は言わずもがな、白騎士でさえ少し時間がかかった軍隊を、たった一撃で壊滅させ、一人も死者を出さなかった、その強さからだ。
結局、その『白』は見つからず、世界はその捜索を断念し、それからは平穏が訪れる。
だが、ある問題が発覚した。
それは、ISは『女性しか』動かすことが出来ないことだ。
そのお陰で、世界は女性中心の女尊男卑の社会に変わってしまう。
それが今では世の中の常識。
だけど、それを覆すような出来事が、つい最近起こる。
一人の男がISを動かしたのだ。
まぁ、それからいろいろあって、私はIS学園に入学。
その男も、保護ということでIS学園に強制入学させられる。
つまり、この学園このクラスに、その男子がいる。
私の目の前に。
「あ、皆さん揃ってますね。それじゃあSHRを始めますよ」
入ってきたのは、アンバランスな優しそうな先生。
あれは私への当て付けなのかな?
「私が皆さんの副担任の山田真耶です。これからよろしくお願いしますね?」
先生は自己紹介するが、誰も何も返さない。
皆緊張してるからか。
「え、えーと、では皆さんの自己紹介をお願いします。五十音順ですから、まずは」
それから、自己紹介が始まる。
自己紹介を耳に入れながら、目の前の男子に注目する。
...................全く動かない。
もしかして、周りの視線に緊張してる?
「お、織斑くん?織斑一夏くん!?」
「は、はい!?」
やっぱり緊張してたんだ。
声が裏返って、周りがクスクスと笑ってる。
恥ずかしいったらありゃしないよ。
「あ、あの、今自己紹介をやってて、それで、今は織斑くんの番なんだよね?自己紹介、してくれないかなぁ?」
「や、やりますやります!?だから謝らないで下さい!?」
すると、先生は安心したのか身を引いて、男子はこちらに向き直る。
その時こっちを見たので、微笑み返すと、顔を赤くして前を見る。
..........なんで?
「えーと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
暫く静まり返るが、男子改め一夏は何も言わない。
もしかして終わり?
「えー、以上です」
すると、クラス全員が滑り落ちる。
それに戸惑う私と一夏だけど、一夏の後ろには見慣れた人物が立っていて、その手に持った出席板を降り下ろす。
パァン!!
「痛ってぇ!?....げ、関羽」
ズガァン!!
「誰が三國志の英雄か、バカ者」
..........え?出席板の威力なの?あれ
先生は教壇に上がり、声をあげて発言する。
「これからお前たちの担任をする織斑千冬だ!この一年間で、使えないお前たちを使い物にするのが私の仕事だ!いいか?私の言葉には返事をしろ!良くなくても返事をしろ!いいな!!」
瞬間、空気が震える大音量の奇声が撒き起こる。
あ、硝子にヒビがはいってる。
「キャー!!千冬様よ!」
「私!あなたに会うために北九州から来ました!!」
「私は北海道から!!」
対する先生は、溜め息をして、疲れたように呟いた。
「はぁ、毎年よくもこんなにバカどもが集まるものだ。それとも何か?私のクラスに集中させているのか?」
たぶんそうなんじゃない?
するとまた騒ぎだして
「もっと罵って!!」
「だけどそのあとに優しくして!!」
「私、あなたの為なら死ねます!!」
この言葉、聞いたときには体が行動していた。
言った人の前に立つと、周りは私に注目する。
「命を無駄にしてはだめ」
「え?」
「あなたは今、『お姉ちゃん』の為なら死ねると言った。だけど、人の為なんかに命を捨てないで。死んだら、なにもかも終わりだから」
「あ、うん。ごめんね?」
その返事を聞いて、満足できたので、軽く微笑んでから、席に戻る。
余談だが、その微笑みを見た生徒たちは、顔を赤くしていたそうな。
「お姉ちゃん、話を遮ってごめんなさい。続けて下さい」
「ん、ああ、そうだな。お前たち!!『千春』が言ったように、自らの命を捨てるような発言はするな!わかったな!!」
お姉ちゃんの発言に、クラスの全員が返事をする。
「ふむ、自己紹介の続きをしたいが、時間がないな......千春、自己紹介を頼む」
「え?時間は?」
「千春の自己紹介の分しかない。急いでくれ」
「.....まぁ、いいけど」
そう言って席を立ち、皆の方を見る。
一斉にこちらを見るクラスの皆に、気負けして、言葉を出せない。
さっきは体が先に動いたから良かったけど、私人見知り激しいから。
『取り合えず、先ずは落ち着くんだ。息をゆっくりと吸ってから吐いてみろ』
「すー、はー」
すると、少しだけ落ち着いたのか、余裕が出来る。
心の中で、相棒にありがとうって言っておく。
『なに、気にするな』
少し照れ臭そうに相棒は言い、それでまた落ち着くことができたので、今度こそ自己紹介をする。
「織斑千春です。好きなものは家族で、嫌いなものは家族を傷付けるものです。それと、さっきはごめんなさい」
それから頭を下げる。
嫌われることを覚悟で謝ったが、返ってきたのは正反対のものだった。
「いいよいいよ!それよりもハルルって姉か妹どっちー?」
のほほんとした人、のほほんさんにしよう。
その人が筆頭でそう聞いてくる。
「妹だよ私」
「おー、双子の妹かー。可愛いどすなー」
「え?」
のほほんさんの言った可愛いという単語に顔を赤くしてしまう。
こういうのは慣れていないし、自分ではそう思っていないから。
「おー、可愛い顔見れたー。皆の者ー!しかと脳裏に焼き付けろー!」
おーーー!!!!と、クラスの皆が腕をあげ、私を見る。
ますます恥ずかしくなり、どんどん顔が赤くなるのが分かる。
すると、鼻血を出す人が続出する。
本当に、こんなクラスで大丈夫かな?
因みに、クラスが私を見ているとき、どさくさに紛れてお姉ちゃんとお兄ちゃん、幼馴染みの箒もやっていたのは、気のせいだと思いたい。
アルビオンもだけど。
どないでした?