インフィニット・ストラトス 織斑家の二女   作:神ショー

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鈴ちゃん登場!の巻。



セカンド幼馴染み

 

 

 

クラス対抗戦が近付くある日、学園はある話題で盛り上がっていた。

 

それは、隣の二組に転校生が来て、クラス代表になったというのだ。

 

 

「スゴいね、転校してきたばっかりなのに」

 

「けど、どんなやつなんだろうな。その転校生」

 

 

と、お兄ちゃんと話していると、クラスの何人かの人がこちらに来る。

 

 

「でもでも!専用機を持ってるのはこの一組と四組だけだからさ!」

 

「勝てるって織斑君!」

 

 

たぶん、優勝したときの賞品目当てなんだろうな。

 

でも、お兄ちゃんもけっこうやる気だから、応援するのが私の役目かな。

 

するとふと、ドアのところに誰かが立っているのが見えた。

 

 

「その情報、古いよ」

 

 

髪の毛をツインテールにして、私よりも少し小さいくらいの身長、口元の八重歯、これだけの特徴を見て、さらに顔を見てみると、誰かというのは直ぐに分かる。

 

 

「鈴!」

 

「あ、千春!」

 

 

そう、この娘は凰鈴音。

 

箒が引っ越してすぐに来た二人目の幼馴染みだ。

 

立ち上がってから鈴の前に行く。

 

 

「久しぶりだね」

 

「そうね。で、早速なんだけど」

 

 

そこまで言うと、鈴の姿が消えて、たぶん鈴にお尻と胸を揉まれた。

 

 

「ひゃっ!?」

 

「うへへ、千春の胸、千春のお尻」

 

「お、おい鈴?」

 

 

そこに一夏が声をかける。

 

なぜなら、鈴の後ろには――――

 

 

「そこのジャリ虫、千春に一体何をしているんだ?」

 

 

言葉では言い表せない恐怖がいた。

 

あまりの恐怖に、その言葉にはノイズが混じっているようにも聞こえてしまう。

 

 

「あ、ち、ちちちち千冬さん?な、何もしていませんよ?」

 

「ほう、なら、その手に握っているのは一体なんだ?」

 

 

鈴は顔を真っ青にしながら受け答えをする。

 

クラスの生徒も、恐怖でもはやそちらを見ていない。

 

 

「こ、この手に握っているのは、せ、生命と知恵の実です」

 

「ほう、ならばそれにかじり付いてみたいとでも言うのか?」

 

「で、出来れば、やりたいですね」

 

「そうかそうか......だが、それを最初にやるのはこの私の役目だ」

 

「な、ならその次に私にも.....」

 

「それをするのは私が最初で最後だ。さて、おしゃべりもここまでにして、その果実から手を離してさっさと去れ。そうしたら今回だけは見逃してやろう。千春の前だからな」

 

「さ、さようなら!」

 

 

そう言って鈴はダッシュで帰っていった。

 

それから一時間くらいは、千春を除いた全てのクラスメイトたちがビクビクしながら授業を受けていたのは、想像するのは難しくはないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後、現在鎧を纏って訓練をしてる。

 

お昼に鈴と会って、再会の話をしてたら、途中から訓練の話になって、それで思い出したからリベンジを含めた訓練をすることにした。

 

相手は勿論一夏だ。

 

 

「それじゃ、始めましょ」

 

「おう!」

 

「それではいいですわね?試合開始!」

 

 

セシリアの合図で、まず先に私が動く。

 

掌のエネルギーを溜めて、一夏に放つ。

 

使ったことの無い技に、驚きながらも咄嗟に避ける一夏。

 

だがそこにスキが生まれる。

 

 

「一夏、スキだらけね」

 

「なっ!?」

 

 

掌にエネルギーを溜めたと言っても、何も片手とは言っていない。

 

もう片方に溜めたエネルギーを一夏に向けて放つ。

 

それはさっきのとは違って、長く溜めていたので、エネルギーの質も、量も、密度も上がっている。

 

故にこれに当たると

 

 

「ぐぁ!!.......うわぁ!?エネルギーが!?」

 

ダメージと一緒にエネルギーもかなり持っていかれるわけだ。

 

 

「別に半減の力を使わなくても、私は弱くない」

 

「ま、そうだよな。だからと言って、接近しても格闘も出来るし、離れたらエネルギー弾か。こりゃ詰んだな」

 

「諦める?」

 

「まさか!男なら最後まで全力だぜ!」

 

「そう、やっぱり素敵ね」

 

 

私がそう言うと、一夏は少し顔を赤くする。

 

 

「な、何言ってんだよ」

 

「別に本当のことを言ったまでよ。それじゃ、時間も限られてるし、続きをしましょ」

 

「お、おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訓練が終わった後のロッカールームで、私は着替えている。

 

あの模擬戦は、結局私の圧勝。

 

セシリアさんと箒は、なんで私が負けたのか理解できないというような顔をしていた。

 

まぁ、あの時は油断してたからね。

 

と、そこに鈴がやって来たが

 

 

「ブッ!?あ、あんたなんて格好してんのよ!」

 

 

顔を赤くして、慌てた様子で言ってきた。

 

 

「いや、着替えてるんだけど?」

 

「なんで全裸で突っ立ってんのって聞いてるの!襲いたく――ゴホン!風邪惹いたらどうするの!」

 

「あ、鈴鼻血でてるよ?私は大丈夫だから、医務室に行ったほうが.....」

 

「あ、本当だ。じゃあ取り敢えず私は医務室に行ってくるから、早く服を着てよね!」

 

「あ、うん、分かった」

 

 

鈴が部屋を出ていくまで見送ってから、ロッカールームのシャワーを浴びて、制服に着替える。

 

下着を着て、シャツを着て、ニーソックスを履いて、ミニスカートを着けて、そして上着を羽織る。

 

ミニスカートなのは、お姉ちゃんとお兄ちゃんに土下座されて頼まれたからミニスカートにした。

 

ま、それでロッカールームを出て部屋に帰り、ベッドに横になる。

 

この部屋は一人部屋なので、自由な空間だ。

 

だけど、少しお姉ちゃんの部屋のことが気になったので、お姉ちゃんのところに向かうことにする。

 

 

「アルビオン、お姉ちゃんの部屋、無事だといいね」

 

『ああ、綺麗であってほしいものだな』

 

 

そしてお姉ちゃんの部屋に着き、ノックをする。

 

 

「誰だ?」

 

 

ドアを開けて出てきたのは、まだスーツのままのお姉ちゃん。

 

だが私の姿を見ると、黙って、静かにドアを閉めようとする。

 

 

「待って待って!なんで閉めようとするの!?」

 

「やめてくれ千春!この中には入れることは出来ない!」

 

「お姉ちゃんの部屋を掃除しに来たんだってば!」

 

「私のことはいい!」

 

「もー!掃除出来たら、後はなんでも言うこと聞くからー!」

 

 

私がそう言うと、ドアの抵抗が無くなって、バランスを崩して倒れそうになる。

 

それを支えてくれたお姉ちゃんを見ると、凄くギラギラした目でこちらを見ていた。

 

 

「今の言葉、本当だな?」

 

「あ、うん」

 

「ふむ、なら仕方ないな。私も手伝うから、掃除を頼む」

 

「うん、わかった!」

 

 

そして、30分くらいかかって、お姉ちゃんの部屋を綺麗に掃除した。

 

なんでもお願い権は、夏休みに使うことにしたみたい。

 

お家でゆっくりしたいもんね。

 

そんな日常を送りながら、クラス対抗戦が近付き、とうとう開催された。

 

 

 





次回はゴーレム乱入ですね。
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