インフィニット・ストラトス 織斑家の二女   作:神ショー

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ようやく、いつものメンバーが揃います!

てことでシャルとラウラがトウジョー!



二人の転校生

 

 

 

朝。

 

いつものように起きて早速翼を伸ばし、ある程度スッキリしたところで顔を洗う。

 

完全に頭を醒ました後、制服に着替えてアルビオンを起こす。

 

 

「アルビオン、朝だよ」

 

『......ん、そうか。おはよう千春』

 

「うん、おはようアルビオン♪」

 

 

アルビオンを起こした後、部屋を出てお兄ちゃんの部屋に行くと、いつもの通りに何時ものタイミングで扉が開いてお兄ちゃんが出てくる。

 

 

「お!おはよう千春」

 

「うん、おはようお兄ちゃん!」

 

 

それから、食堂まで二人で一緒に行くのが、もはや恒例となっている。

 

 

「ほんと、千春は時間ピッタリだもんなぁ」

 

「何時も同じ時間に起きてるから、そりゃそうなるよ」

 

「その何時も同じ時間に起きるってのが、まず無理なんだよな」

 

「それは普段の生活だね!」

 

 

と、エッヘンと胸を張りながら歩くと、食堂につく。

 

今日の気分で決めたご飯を食べていると、鈴と箒、セシリアがやって来る。

 

それから雑談をしながら、時間に間に合うように食べて、教室に行く。

 

教室につくと、中にいる皆がざわざわとしている。

 

なんだと思って聞いてみると

 

 

「今日転校生がこのクラスに来るみたいなんだって!」

 

 

とのこと。

 

この学園は転校生の数が多いな。

 

 

「お前たち!席に着け!これよりSHRを始める!」

 

 

そうしていると、お姉ちゃんが入ってきて、皆は席につく。

 

 

「既に知っている方達もいるかもしれませんが、このクラスに転校生がいます。それでは、入ってきてください」

 

 

真耶先生が入り口に向かって言うと、二人の転校生が入ってくる。

 

一人は銀髪の少女で、もう一人は金髪の《少年》だった。

 

 

「それでは、自己紹介をお願いします」

 

「はい」

 

 

まず自己紹介をするのは、金髪の少年。

 

 

「はじめまして、シャルル・デュノアです」

 

 

と、名前を言うと、クラスの皆は静まり返る。

 

 

「......え?男?」

 

「あ、はい。ボクと同じ境遇にいる方がいると聞いたので、本国より入国を」

 

「「「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

 

金髪の少年、シャルルさんが話していると、クラスの女子は叫び散らす。

 

お陰で耳は痛いし、硝子に皹は入るし、散々です。

 

 

「静かに出来ないのかお前ら!千春が呆れているぞ!」

 

 

お姉ちゃんが皆に一喝すると、クラスの皆は静まる。

 

どうでもいいけど、私の名前出さなくてもいいのに。

 

 

「で、では、もう一人の方、自己紹介をお願いします」

 

 

真耶先生が少々困りながら、もう一人の人に自己紹介を頼むが、その転校生は目を瞑って黙ったまま。

 

 

「はぁ――ラウラ自己紹介をしろ」

 

「はい、教官」

 

「ここでは織斑先生だ。それに、私はもう教官ではないのだから、その呼び方は止めろ」

 

「はい」

 

 

ということは、あの人はお姉ちゃんがドイツに行った時に出来た弟子、なのかな?

 

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

 

と、名前だけといういつか昔のお兄ちゃんのような自己紹介をしたラウラさん。

 

 

「ねぇねぇ、あの人お兄ちゃんと同じ自己紹介してるよ?」

 

「ああ。ってことは、ガチガチに緊張してるってことだ。見てみろよ?緊張しすぎて無表情なんだぜ?」

 

「人見知りなんだよ」

 

 

ヒソヒソと、声を潜めながらお兄ちゃんとラウラさんのことを話す。

 

 

「あの、以上ですか?」

 

「以上だ。それと」

 

 

ツカツカと近付いてきて、いきなりお兄ちゃんの頬をひっぱたいた。

 

ところで、私のスイッチもカチッと入ってしまう。

 

 

「認めない、貴様があの人の弟であるなどと」

 

「なら私も、あなたがお姉ちゃんの弟子だなんて認めない」

 

 

軍人であるラウラですら反応出来ないほどの速さで目の前に移動した千春に、セシリアを含めたクラスの皆が驚く。

 

それでも、それを目で追っていた千冬と箒は、そろそろ人かどうか悩むところ。

 

特に箒は少しずつ姉に似てきているかもしれない。

 

 

「なっ!?貴様は!」

 

 

ラウラが何かを言おうとしたところで、私はラウラが一夏にしたように、頬をひっぱたく。

 

 

「ぐっ!貴様なにを」

 

「何を?あなたがしたことをそのまま返しただけよ」

 

「貴様調子に!」

 

「乗っているのはどっち?それに、あなたは一体千冬姉さんに何を教わったの?」

 

「なに?」

 

 

怪訝そうにこちらを見るラウラ。

 

周りの皆も、静かに様子を見ており、千冬姉さんは少し、本当に家族ほどでないとわからないくらいに、嬉しそうな顔をしている。

 

 

「千冬姉さんは、あなたに初対面の人を叩くなんて酷いことを教えたの?」

 

「そんなことはしていない!」

 

「あなたは千冬姉さんを心から尊敬しているのよね?なら、あなたのする一つ一つの行動が、そのまま千冬姉さんのイメージに繋がる」

 

「........何が言いたい」

 

「あなたは今、自らが敬愛してやまない千冬姉さんを自分の言葉で、自分の行動で汚したのよ」

 

「ッ!!」

 

 

思っても見なかった言葉に、ラウラはこれまでに無いほどに狼狽える。

 

 

「き――にが―――か―」

 

「何か言った?」

 

「...貴様に私の何が分かるというのだ!!」

 

 

ラウラが叫び、それから二人は睨み合う。

 

ラウラは完全な敵意を向け、千春はまるで、その瞳にラウラを写していないかのように。

 

 

「はぁ、お前たちそこまでにしておけ。ラウラの言うことも、千春の言うこともどちらも正しい。だが、ここで喧嘩は止めろ。授業が出来ない」

 

「あ、ごめんなさい」

 

「..............了解しました」

 

 

お姉ちゃんが仲裁してくれたので、スイッチが切れていつもの私に戻るが、同時に激しい後悔に蝕まれる。

 

かなり、悪いことをしてしまった。

 

 

『なに、気にするな。お前はただ何も知らずに愚かな行動をした小娘に真実を見せただけだ』

 

 

とアルビオンは励ましてくれるが、それでも後悔や罪悪感は完全には消えない。

 

 

『まったく、お前は本当に優しすぎるな』

 

 

アルビオンは困ったように、けれども嬉しそうに私に言ってくれる。

 

ありがとう、アルビオン。

 

 

「さて、少々時間が過ぎてしまったが、これより二組と合同の訓練をする。直ちに着替えて外に集合だ。織斑弟、デュノアを更衣室に案内してやれ」

 

 

お姉ちゃんが皆を指揮してくれたお陰で、一時間目には遅れることなく間に合った。

 

 

 





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