返坂高校ボードゲーム研究部によるエロボドゲプレイ記録 作:自宅戦闘員
一巡して進行にも慣れてきた。
行動順が回ってきたので俺はダイスロール、“4”を出してしまい再びエロトラップデッキからカードを一枚引く。
「今度はモンスター。【淫蟲・ア〇ルねぶり芋蟲】ですね。敗北するとア〇ルを舐られます」
「絶対倒す」
乃々の言葉に闘志を高める俺。
戦闘のルールは簡単、これもダイスで行う。
モンスターカードには攻撃値と防御値とHPが設定されている。例えば、今回の【淫蟲・ア〇ルねぶり芋蟲】はHPが14、攻撃値と防御値が4だ。
プレイヤーは攻撃の際にダイスを振るい、自キャラの攻撃値+ダイスの出目-敵の防御値がダメージになる。
ただし、ダイスで“1”を出した場合はミス扱いでノーダメ、計算をして数値が0以下になる場合はダメージを1とする。
「盗賊チカの攻撃値は1。ダイスで“4”以上を出さないと1ダメになるわよ」
GM部長の指摘は織り込み済み。
そこら辺はちゃんと考えている。
「ゲームマスター、スキル『投げナイフ』を使います。確定命中、防御による減算なしで8ダメです」
そう、ちゃんと事前にルールは把握している。
このゲーム、攻撃スキルに関してはSPを消費する代わりに防御値による減算がないので、かなりのダメージが期待できる。
下手に回避と攻撃の両方にステを振って中途半端になるより、回避に絞って攻撃はスキル任せの方がいい。
「いいわよ。これで芋蟲のHPは残り6ね」
「よっしゃ。このための回避全振りっす」
「久世くんもなかなかやるわねー。じゃあ芋蟲の反撃」
敵モンスターはダイスなしで数値のみの処理。
攻撃値4なんだけど、こっちの防御が紙なんで痛い。
こんな感じでカードを引いた人→敵→次の回避値が高い味方→敵の順で戦闘を行う。
「次はボク。ダイスは……“5”。合計10だから3引いても芋蟲撃破だねっ。たぶんすごいキック!」
「ゲームマスター。アオイさんはチャイナドレスなので蹴りを放つと同時に下着が見えると思うのですが」
「いいわね、能登さん。採用よ」
「どんどんアオイに設定が追加されていく……」
元の人物解説が少なかったからね、仕方ないね。
ともかく武闘家アオイが決めてくれた。
「アオイちゃん、ナイスゥ~」
「えへへ、ありがとうチカちゃん」
ツインテールの盗賊少女チカちゃんとして声をかければ、ちゃんとアオイとして返してくれる。
モンスター戦も問題なさそうでよかった。
【名前】チカ
【職業】盗賊
【ステータス】
[HP:8/11] [MP:5/5] [SP:9/10]
攻撃:1 防御:1 回避:8
【状態異常】
・
【スキル】
・看破(エロトラップデッキのトップを確認する、回避値+2)
・投げナイフ(属性:物理,回避値で敵一体にダメージ、ダイスを振らずに確定命中)
・開錠(ダイスが1以外だった場合扉や罠、宝箱などを開ける)
ただ、SPの回復手段がないんだよな。
これが切れると盗賊少女チカは途端に役立たずになってしまう。そういう意味では、エロトラップを引いて回避した方が上手く回るかもしれない。
そして葵のダイスロール。
「やった、回避だ」
今度は武闘家アオイも無事に済んだ。
続くノノーティアのダイスは“6”。エロトラップデッキから引いたカードはモンスターだ。
「【突起しゃぶりスライム】ですね。スライムやゴーストは物理無効の特性があるので、魔法属性でないと倒せません」
「やっべーな。盗賊少女チカ、物理しか攻撃ないんだよな」
「他のプレイヤーとの協力前提でそういうビルドにする人もいるので、悪いことでもないですよ。スキル『シャインスラッシュ』使用します、確定固定10ダメでスライム一撃撃破です」
スライムのHPがちょうど10だったので、反撃も許さず一撃でノノーフィアが決めた。
葵が感心して息を吐く。
「おおー、聖騎士ノノーフィア強いね」
「でも、ダイスなしの固定10ダメなので雑魚戦限定の強さなんですよね。アオイさんの場合は『上段蹴り』で攻撃値+7+ダイスの出目、最大18ダメを叩き出せます。代わりに物理属性かつミスで0になる可能性もありますが」
盗賊少女チカの『投げナイフ』も確定命中の代わりに攻撃値にダイス補正が乗らない。
やっぱり純粋な戦闘職にはダメージ勝負では勝てないようになっている。
「つか俺、ほんと魔法属性とっとくべきだったか……」
「気にしないでいいですよ。この手合いは聖騎士たる私に任せてください」
「ありがとう、ノノーフィアちゃん♡」
盗賊少女チカは明るく、ちょっとお堅いところもあるのノーフィアとも仲が良いのだ。
俺の行動順、ダイスを振る。ようやくエロトラップ回避だ。
「7マス、けっこう進んだな。マップだと10マス目で三又の分かれ道になってる……ね。次のチカの番で、ちょっと考えないといけないね」
「ちょうど、私たちも三人。チカさんやアオイさんと別行動して、それぞれ探索すれば淫魔の宝珠がある最奥の発見は早くなります」
「でもそうすると、出てくるモンスターによっては魔法属性もってないチカちゃんが一発アウトだよ?」
冒険者三人娘として今後の方針を考える。
GM部長もこれを狙っての三又の別れ道なんだろう。
そして、アオイの番。状況が動いた。
「ダイスっ、うわっ、またやっちゃったっ!?」
流れるようにエロトラップ発動、デッキから引いたカードは【触手下着】である。
効果はMPダメージ2+状態異常『触手下着』の付与だ。
「ま、待ってくださいGM部長! これ成否判定の数値がおかしいです! じゅっ、11になってます!」
「あー、武闘家アオイの回避値は4だから、ダイスで6出せても回避不能ね。確定下着着用で」
────────
「くっ……! な、なんだこれ……!」
武闘家アオイは、咄嗟に後ろへ跳ぼうとした。
しかし遅い。床から這い上がった無数の細い触手が、すでに彼女の足首を絡め取っていた。
ぬるりとした感触が太ももを這い上がり、彼女のしなやかな脚を容赦なく固定する。
「離してよ……っ!」
次の瞬間、触手はアオイのチャイナドレスの下に潜り込む。
抵抗しようにも両腕を拘束され、粘液が白い肌を穢していく。
そして、それは始まった。
細い触手が、アオイの薄い胸の膨らみを包み込む。
同時に、腰のラインに沿って、下半身にも触手が集まっていく。
触手が絡み合い、アオイの秘部と尻の谷間をぴったりと覆う『下着』に変化した。
奇妙な脈動するその下着は、敏感な花弁の周囲を細い触手で優しくくすぐりながら、ゆっくりと締め付けてきた。
「は……あっ……!? やめ……これ、取れない……!」
アオイの声が、普段の元気なトーンから、甘く溶けた響きに変わる。
触手下着の内側で、蠢く肉が彼女の大事なところを刺激し、ねっとりと撫で回す。
脚を閉じようとしても、触手が太ももを優しく開かせ、逃げ場を奪う。
「んっ……くぅ……♡ 動く……中で……あぁっ♡」
────────
「なんかゲームマスター直々に本気のナレーション入れてきた!?」
ゲーム的には武闘家アオイに状態異常『触手下着』が付く。
これは一回ダイスを振るごとにMPに1ダメージが入る仕様だ。
それはそれとして、この触手下着に関しては俺にもダメージがある。
「あれ、久世くんちょっと顔が赤くありません?」
「お願いだから気にしないでください」
乃々が不思議そうにしてるが、俺はかなり切羽詰まっていた。
ここで、来栖まゆという女性について触れねばなるまい。
彼女は返坂高高校二年生の女子にして、ボドゲ部の部長。
ちょっと悪戯っぽいところはあるが包容力があって優しい、肩までかかる緩くウェーブした髪の、美人なお姉さんなのだ。
趣味は当然ボードゲーム。皆でワイワイ盛り上がるのが大好き。TRPGに関してキャラになり切って楽しむガチ演技勢でもある。
……そういう人なんで、ゲームマスターの語りも情感がこもっており上手です。
上手に、アオイが触手下着で責められるシーンをやってくれてしまったんです。
あの喘ぎも、当然来栖部長の口から、来栖部長の声で漏れ出たものなんです。
やっべー。女子の先輩の甘く鼻にかかるような喘ぎとか超やっべーよ。
落ち着け。沈まれ俺の熱。反応するな。吐息とか意識したら終わる。
「ああっ♡ あ、ん……っ♡ チカちゃん、ダメェ、見ないでぇ……♡」
「部長ぜってー分かっててやってんでしょ!?」
「えー? 私は真剣にGMとしての役目を全うしてるだけよー?」
めっちゃけらけらと笑ってるやんけ。
ゲーム的にはアオイが攻撃を受けているのに、現実には俺の被害の方がデカいよこれ。
「うああ、乃々乃ちゃん。これって計算どうなるの?」
「ええと、では」
【名前】アオイ
【職業】武闘家
【ステータス】
[HP:11/11] [MP:6/10] [SP:5/5]
攻撃:5 防御:1 回避:4
【状態異常】
・敏感(MP減少値が1増加、2ターン経過で自動解除)
・触手下着(ダイスロールごとにMPに1ダメージ)
【スキル】
・上段蹴り(属性:物理,攻撃値+7ダメージ)
・疾風脚(属性:魔法,回避値で敵にダメージ)
・精神集中(行動開始のダイスロールごとにMPを2回復)
「まず、前回のターンで受けていたダメージが精神集中のスキルで回復して9。触手下着のカード装着ターンのMPダメージが2。敏感補正でMPが更に1減って残り6。次の行動順に敏感は消えますが、触手下着でダイスを振る度にMPが1減り、触手下着の解除手段は絶頂以外にはないですね」
「うああああ、それすっごくヤバいよ」
アオイの絶頂が近付いている……これ口に出して言ったら絶対ダメなアレだわ。
「くう、ターン初めのダイス失敗したらかなりMP減るよね」
「ですね、では私のダイスを」
乃々のダイスは“5”だった。
なのでエロトラップデッキから一枚引き、何故か一瞬彼女は花のように可憐な笑みを見せた。
同級生で同じ部活。なれたと思っていた俺でさえ、ドキっとするくらいキレイだった。
「……ああ、みなさん、ごめんなさい。【淫紋の魔法陣】のカードを引いてしまいました」
そう言って心底申し訳なさそうに乃々乃は肩を落としてしまう。
カードを確認して、俺は戦慄する。
「た、対象……パーティー全員!?」
【淫紋の魔法陣】
・成否判定“9”
・効果:現在パーティーを組んでいる全員に状態異常『淫紋』を付与する。
まずい、これは俺にとって致命的だ。
なぜなら『淫紋』の効果は。
「回避値の小数点切り上げで半減、およびMPダメージに補正1。しかも、触手下着と違って、職業『僧侶』系の浄化魔法がないと除去できない……!」
「そうですね、ごめんなさい。チカさんは回避全振りなので、特に被害が大きいです」
そうだ、盗賊少女チカは回避メインのビルド。
完全に足を殺された。
視線を向けると、乃々が静かに微笑む。
彼女は真面目な優等生で、長い黒髪の純和風美少女だ。その表情は楚々としており、まさしく白百合のような清純な雰囲気を醸し出している。
「本当に、困ってしまいますね」
なんでこの状況でそんな綺麗な笑顔なんですかね?