影使いの大空   作:黒ソニア

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あ、すんごい今更ですけど、ここのユニはツナと同い年です。
…これ、触れてたっけ?
だからツナくんはロリコンじゃないよ。
…今回暴走してる部分あるけど。




標的10:『雷は危機から大空を守る』

 

 

 

強敵のヒットマン【猫爪】のクロロを倒したツナ。

 

あの戦いの後、クロロとハート型のサングラスの部下は拘束し、ボンゴレ本部にへと引き渡されたらしい。

…そして、謎野はと言うと…。

 

 

『…お前の意見を聞いてやりたい所だが、クロロの部下だ。

………最悪な場合は、覚悟しておけ。』

 

『はぁ!? 何で謎野がそんな目に…!!』

 

『次期ボンゴレ10代目候補を殺そうとしたからだ。』

 

『それを言ったら───』

 

『獄寺の事はあくまでも俺が手筈した話だったからな。

これは9代目も公認している。

…しかし、謎野は違う。

事情が事情とはいえ、たった1人の正当後継者を殺そうとしたんだ。』

 

『でも、その俺が良いと言ったら───』

 

『…お前が良いと言っても、9代目や家光が仮に良しと判断しても、他の幹部の連中が即死刑と言うだろう。』

 

『…!!』

 

 

ツナが反対しても、リボーンが止めた所としても免れない可能性が高いとの事を伝えられた。

 

 

「………何が、何がボンゴレ10代目だ。

そっちの言い分も理解は出来なく無くても、トップの意見を聞かないんじゃ意味が無いじゃないか。」

 

 

ツナは風呂の中で1人、リボーンとの会話を聞いて改めてボンゴレ10代目について思った。

 

 

「………こんなのが、ただの都合の良い象徴になる為にボンゴレ10代目になれって言うなら…。

俺は………ボンゴレ10代目になんて、なるものかっ…!!」

 

 

ツナは怒りながら風呂を出るのだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

「沢田さん。」

 

「ん? ユニ?」

 

 

風呂から上がり、熱った事で喉が渇き冷蔵庫に入ってる冷えたヨーグルッチを取り出し、座って飲もうとしていた所にユニに声をかけられた。

 

 

「どうしたんだ?」

 

「…先ずは、お疲れ様です。

今日も、色々と災難でしたね。」

 

 

ああ…俺の事を案じてくれているのだろう。

ユニの笑顔は心が癒される。

 

などとリボーンがこの場にいたのなら『気持ち悪いぞ』と言われて蹴りを受ける事だろう。

 

 

「うん……まぁ、そうだね。」

 

「…おじ様を余り責めないであげて下さい。

おじ様は沢田さんの意思を尊重していますから。」

 

 

…アイツが?

 

 

「そう、か…。」

 

「はい。おじ様は沢田さんに厳しく接してはいますが、沢田さんの気持ちを何よりも尊重しています。

現に今はイタリアに通信を入れてるそうですから。」

 

「…尊重してくれる優しさがあるのなら、ユニに勉強を教わってる時に邪魔しないで欲しいものだよ。」

 

 

ツナの成績向上の為、本来はリボーンが家庭教師として勉強を教えるのだが、彼の教育の仕方はツナには…というか、普通の人にはよろしくない。

というか、彼の教育は可笑しい。

最初の頃には電撃を流し込む、ユニが勉強を教える様になってからは忍耐力を同時に鍛える為とか抜かして気を散らす行為を幾たびとやっている。

 

 

「ふふ…でも、おじ様は沢田さんには優しくして方だとお聞きしますよ。

この前、おじ様の教え子だった方に聞いた所、おじ様の教育は毎日毎日が理不尽だったそうです。

聞いていた内容を細かく聞いたらビックリしました。

それに、沢田さんとの日常を教えたら…。

『ありえねぇ! あのリボーンの奴がその程度の事しかしてねぇのか!?

…まさか、上げて落とす方針かぁ…!?』

…との事でした。」

 

 

え? アレで優しい…?

しかも、上げて落とすって…今以上の理不尽が襲いかかるとか、考えたくねぇ…。

 

と、考えているツナに───ユニが優しく抱きしめる。

彼女の突然の行動にツナはドギマギする。

 

や、ヤバい…! ヤバいよ…!!

お、おお女の子に、お、おおお俺!!

だ、だだだ抱きしめられてるよ…!!

 

 

「沢田さん、大丈夫ですよ。」

 

「へ、へぇ!?」

 

「謎野さんという方は、おじ様が必ず何とかしてくれます。

だから、そんなに怒りを抱かなくても大丈夫です。」

 

「………え、ええと……ユニは、エスパー…だったり、する?」

 

「…エスパー、ですか。そうですね。」

 

 

ユニは少し悩むと…ツナから離れ、ツナの前に立ち───

 

 

「沢田さんだけのエスパー、かもしれません。」

 

 

ユニはとびっきりの笑顔をツナに送る。

それを見たツナは………完全に彼女に虜になっていた。

 

 

「? 沢田さん? 大丈夫ですか?

もしかして、何処か痛む所があるのですか?」

 

「…へ!? あ、いや、そんな事はないよ!!

いやー今日も大変だったな!!

謎野はユニが大丈夫って言うなら大丈夫だなうん!!

さー明日も学校があるから早く寝ないとな!!

俺朝起きるの遅いから!!」

 

「あ、大丈夫ですよ。

ここの生活も慣れてきましたので、これからは私が朝起こしてあげますから。」

 

 

ユニの眩しい笑顔が再びツナは…心を奪われかけていた。

 

 

「あ、ああ…ああ、ありがと!!

じゃ、お休み! ユニ!」

 

「はい。お休みなさい、沢田さん。」

 

 

ツナは勢いよく大好きなヨーグルッチを飲み干して自分の部屋に行くのだった。

 

 

「…少しでも優しい沢田さんに戻れて良かった。

けど、少し…やり過ぎましたでしょうか。

何だか…お母さんが言ってた魔性の女になった気分です。」

 

 

ユニは少し照れたような顔をした後、陰のかかった顔になる。

 

 

「…人の心なんて、分からない方が良いのに。

未来も、本当は分からない方が良い事もあります。」

 

 

彼女は辛い顔をしてそう呟いた。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

それから2日後…金曜日の事。

 

ツナ達はいつも通り学校へ登校する。

昨日は謎野は学校へ来なかった。

今日も来ないんだろうなとホームルームが始まると…後ろ側の教室のドアが開いた。

 

 

「…すみません。遅れました。」

 

 

謎野が学校に現れた。

 

 

「謎野、学校に戻って来れたんだ。」

 

「けっ、帰って来られたのか。」

 

 

ツナはふと笑みが溢れ、獄寺はつまんなさそうにするも、横目にツナが元気になった様子を見て口角を上げるのだった。

 

そして昼休憩時…いつも通り獄寺がツナの所へと移動し、謎野も共にご飯にするのだった。

相変わらず謎野のご飯はおはぎだった。

 

 

「今日も昼はおはぎなんだな。」

 

「ここ菓子は禁止だったはずだろうが。」

 

「授業中も態度が悪い獄寺には言われたくないです。

…おはぎはもち米を使ってるのでご飯です。」

 

 

無理があると思うけど…これが謎野クオリティなのだろう。

 

 

「ふふっ、ツナも分かったようですよね。

そうです。おはぎは、『お米』なのです!」

 

「お、おお…。」

 

「まぁ、もち米といえば米だけどよ…。」

 

 

幸せオーラでおはぎを食べている謎野。

 

 

「…って、おい謎野!

お前、今10代目を馴々しく呼び捨てで呼びやがったな!?」

 

「? だから何なんですか?」

 

「10代目を(命を)狙った奴がどの面下げて───」

 

 

獄寺の大事な部分を省いた台詞が教室を混乱させる。

 

 

───おい、聞いたか?

───謎野さんがあのダメツ…あの不良を…!?

───謎野さん…実はタイプだったのに…。

 

 

クラスの男子は嫉妬と失望を抱き。

 

 

───ねぇ、謎野さんってやっぱり変じゃない?

───あの不良と一緒で変だったし。

───変なの同士で獄寺くんを巻き込むのは止めて欲しいわ…。

 

 

クラスの女子は元々変人扱いだった謎野を軽蔑していた。

 

 

「はむはむ…おはぎ、美味しい…!」

 

「てんめぇ…人の話を聞きやがれ!!」

 

「ちょっ! 獄寺も止めてくれって!

ややこしくなるから!

…呼び捨てとか全然気にしないし、何なんだった獄寺も呼びなよ。」

 

「え!? そ、そんな恐れ多い!」

 

「よっ! ツナに獄寺!

…お? 謎野も仲間になったのか?

俺も混ぜてくれよ!」

 

「…余計なのが来やがった。

おい野球バカ! 何でお前がいんだよ!」

 

 

野球バカって…おい、獄寺───

 

 

「おっ! サンキュー!」

 

 

良い意味で捉えたぁ!?

 

 

「…チッ、おめでたい頭だぜ。」

 

「はむはむ………おや?

山本くんでは無いですか。

さっき廊下でキャッチボールをしてましたが、腕は大丈夫なんですか?」

 

 

…そいやぁさっきそれっぽい音がしてたけど、あれマジだったの!?

 

 

「あっはは、じっとしてられないタチでな。

ついついやってたんだ。

まっ、さっき風紀委員の雲雀に怒られちまったけどな!」

 

 

…あの人に知られたとか、それって噛み殺案件じゃねぇか!?

 

 

「はは、危うく噛み殺される所だったぜ!」

 

 

んな呑気なもんじゃねぇだろ!?

 

 

「…山本くんは変わってますね。」

 

「そうかぁ? 変わってると言えば謎野が変わってるだろ?

もう7月になるってのに、マフラーなんかしてて。

体育の時以外付けてるじゃないか。」

 

「…マフラーが無いと調子狂うんです。」

 

 

え? そんな理由?

 

 

「あっはは! やっぱ変わってるじゃねぇか。

あっ、そう言えば謎野の名前も変わってるよな。

『謎野乙女Xオルタ』ってさ。」

 

 

そこなんだよな…。

入学式で担任がフルネームで名前を呼ぶ時に初めて聞いて驚いたもんな。

 

 

「お、お前のフルネームってそんなんだったのか…。」

 

 

獄寺はドン引きしていた。

 

 

「…失礼ですね。

獄寺の怒りん坊よりかは100%マシです。」

 

「んだと!?」

 

「それもそうだな。獄寺は反省しろよ。」

 

「あん!? テメェは何もんだぁ!?」

 

 

謎野に便乗してたのは、突然ツナの机の上にいた…学生のコスプレをしているリボーンだった。

 

 

「んなっ!? 何でお前が───」

 

「お前は黙ってろ。」

 

「んごっ!?」

 

「…リボーンさんですか。何故ここに?」

 

「えっ!? リボーンさん!?」

 

「謎野は俺の変装を見破るとは中々やるな。

それに比べて、右腕を名乗るお前はまだまだだな。」

 

「くっ…!! くっ、くそぉぉ…!!」

 

 

え? え? 本気で悔しがってる?

てか、これ変装にすらなってないよね。

 

 

「お? 何だ? ツナの知り合いか?」

 

「んごっ! んごごごっ!!」

 

「あっははは! 面白いよなツナは!」

 

「だろ?」

 

 

お、おめぇなぁ…!!

 

 

「俺がここに来たのはお前達の様子を見る為だぞ。

謎野はお前の雷の守護者になってもらうからな。

これからはちゃんと仲良くするんだぞ、獄寺。」

 

「え"っ!? こ、こいつが10代目の雷の守護者に!?

事情が何であれ、10代目の───」

 

「お前も人の事は言えないだろ?」

 

「う"っ…!」

 

 

獄寺は自覚がある為か何も言えない顔をしていた。

 

 

「何だ? 獄寺がツナを『10代目』って呼び始めた事や守護者だったり…。」

 

 

お、おい! リボーンっ!!

お前まさか山本を…!!

 

 

「マフィアごっこでもしてんのか?

俺も混ぜてくれよ!」

 

 

せ、セーフ?

…い、いやマフィアごっこってなんだよ!?

 

 

「お? 何だ興味あるのか?」

 

「沢田はおるかぁ!!」

 

 

突如としてボクシング部主将:笹川了平が現れた。

 

面倒なのが増えたぁ!?

 

 

「おお、沢田。ここにいたのだな!

この前からずっと来るのを待っておったのに来なかったからな!

放課後、俺が直々に迎え来るからな!

極限に共にボクシングの頂点を極めるぞぉお!!」

 

「…! そう言うことかよ…。

ツナを部活に誘う為のもんだな!

ツナ! 野球やろうぜ!

一緒に甲子園目指そうぜ!」

 

 

ややこしい展開になっちゃったぁ!?

 

 

「お兄ちゃん! 沢田くんに迷惑かけちゃダメだよ!」

 

「おお! 京子!

大丈夫だ、沢田もそれを容認しているよな?」

 

「やるなんて言ってませんけど…。」

 

「ツナ! 俺と野球やろうぜ!」

 

「…いや、野球もやる予定無いんだけど…。」

 

「てめぇ等! 10代目を困らせるんじゃねぇ!」

 

「…おはぎ、無くなっちゃいました。」

 

「ツナを守護者として助ければおはぎが食えるぞ。

…ツナの奢りでな(ボソッ)」

 

「…流石にここは手助けしましょうか。」

 

「俺の奢りなのかよ!?」

 

 

獄寺、謎野…そして山本、了平が何やら臨戦態勢を取っていた。

 

 

「ねぇ、キミ達…廊下まで響いてるよ。

群れてると…噛み殺すよ。」

 

 

風紀委員長:雲雀恭弥も現れた。

 

状況がカオスになる事により…ツナは爆発する。

 

 

「誰かぁあ! 助けてくれませんかぁあ!?」

 

 

それは悲しきかな…助けを求める意味で。

 

 

「…食べ物も大事ですが、アナタには一生の恩がありますから。

ちゃんと助けますよ。

あっ、おはぎは買ってもらいますけど。」

 

 

謎野のマフラーで隠れてる口が小さく笑っていた。

 

 

 






▼解説シリーズ
『謎野乙女Xオルタ(雷)』
パワー『C+』スピード『B』スタミナ『C』
武器『折り畳み式の蛍光剣』
ツナのクラスメイトで体育の授業以外では一年中マフラーを巻いている変人。
容姿は普通に美少女の為、密かに狙ってた男子がチラホラいた。
彼女の見た目はFate/GOの謎のヒロインXオルタで、ランボに代わる雷の守護者。

実はここで少し明らかになる設定…
雷の守護者は最後まで悩み、4月の頭に投稿する予定が遅れた原因で、本来の雷の守護者は原作キャラのスパナかオリキャラのオカマキャラにる予定だった。
スパナに関しては原作キャラで雷の守護者として出すとしならスパナかなぁ…って考えていたが、どのタイミングで関わらせるか決めれずに。
そして、オリキャラのオカマに関してはルッスーリアにキャラが被ってるせいか扱い辛くなって没になった。

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