先に言っておきますと、守護者は大幅に変えます。
別に原作と同じにしなくても良いと思ったので。
「はい、どうぞユニちゃん。」
「ありがとうございます。」
いつも通りの食卓…では無く。
今日からウチに住む事になった許嫁のユニを交えての、だ。
「…」
「どう、ユニちゃん。
日本食は口に合うかしら?」
「…! はい! 初めて味噌汁というのを食しましたが、こんなにも美味しいのですね!
お米と一緒に食べるのが美味しいと聞いていましたが、ここまで美味しいなんて!」
「日本人として嬉しいわねぇ。」
「…」
「どうしたのツーくん? さっきから黙り込んで?」
「………いや、何でも。」
「大丈夫ですか? 沢田さん。」
「え? あ、いや、大丈夫だよ?」
いや、まさか許嫁の話がマジだった上に、めっちゃ可愛い子だから何をどう話したら良いか分かんねぇー!
「あ、さてはツーくん。
ユニちゃんが可愛いから緊張してるのね?
それも、何を話せば良いのか分からないって感じかしら?」
…え? そ、その通りなんだけど…。
天然の母さんが察しが良いってどういう事なんだ…?
不良ツナは内心激しく動揺していた。
なんか変なもんでも食べ…母さんがそんな事をする筈が無いのは一目瞭然だし───
「大丈夫ですか?
もしかして、私がここに来たのは不味かったでしょうか?」
「いやいやいや!! そんな事は無いよ!?
絶対に無いよ!?」
「? そうですか? それなら良いのですが…。」
やっべぇな…この子めっちゃ可愛い。
などと考えているツナやご飯に夢中になっているも、チラチラとツナを見ているユニの2人を眺めている沢田奈々はニコニコとこの中で一番楽しんでいた。
「………あ、そいや、えっと…ユニ?」
「はい! 何でしょう?」
「確かその…来るのは許嫁…のユニが来るのは聞いてたけど、後もう1人家庭教師が来るって聞いてたけど?」
「はい、朝方にこちらに着き。
ここまで来る途中まで一緒だったのですが…。
今おじ様は別の用事が入ったのとの事で、何処かへ向かわれました。
夕方までには顔を出すと仰ってました。」
へぇ。てか…おじ様?
ごっつい人までやって来んの?
「家が賑やかになるわねぇ、ツーくん?」
「おっさんはいらねぇな。」
と、呟くツナだった。
彼のイメージではゴッツイ外国のオッサン像を思い浮かべていた。
「それでは、おじ様がまだいらっしゃらないので、今日は代わりに私が勉強を教えますね。」
「え? ユニが?」
「はい。こう見えて、それなりに出来るのですよ?」
「あ、そうなの…? それじゃあ…。」
と言うわけで、俺は今ユニから勉強を教わってます。
ユニから勉強を教わってるが…これが凄いったらありゃしない。
授業では全然分かんなかった事とかを一つ一つ理解出来るまで教わったりした。
ユニの教えは並中の教師よりも教えが上手いと思う。
………あっという間に昼ご飯を食した後も含めて5時間以上勉強をしていた。
正直、何度も途中で一旦終わりたかった所があったが、ユニが…。
「ここで切り上げたら勉強が出来ませんよ。」
「後もうちょっとやってみましょう。」
「そうですそうです。次のここは───」
…と、頭がパンクするまで勉強を教わっていた。
「あ……あがが…。」
「お疲れ様です、沢田さん。
今日は一先ずこれくらいにしましょう。
長くやりすぎても駄目ですからね。」
「や……やっと、解放された…。」
「では、今日やった所は小まめに見て下さい。
明日また確認のテストもしますからね?」
あ、明日もやるのね。
てか、テストと聞くとやる気が…。
「あ、ツーくんにユニちゃん。
ちょっと良いかしら?」
「どしたの?」
「ツーくん達に買い物に行って欲しいのよ。
今日から並盛で生活するから、ユニちゃんも一緒に着いてって道を覚えるのにも丁度良いでしょ?」
母さんが部屋に入って来て、お金と買い物袋を渡し、「エスコートして上げてね、紳士さん」と耳打ちして揶揄って来た。
一応自宅謹慎中…まぁ、スーパー程度なら大丈夫か。
「…じゃあ、行こっか。」
「はい。」
自宅謹慎中だが、買い物くらいは良いだろう。
…と、言うわけでユニを連れてスーパーへと向かう…が。
こんなに可愛い子と一緒に行くって、別の意味で神経を使うな。
ツナ達が買い物をしている所を見つけた何かが陰に潜み始めた。
「…んで、あそこが並中。俺が通ってる学校だよ。」
「あそこが…学び屋の学校ですね。」
ユニは並中を見ていた。
その様子は何処か羨ましいと感じてる様な感じだった。
「…そう言えば、ユニって地元ではどうなの?
学校とか友達とか大丈夫なのか?」
「あ、私は訳あって学校へ行った事が無いんです。
それに…友人も、いません。」
「…ごめん、嫌なことを聞いた。」
「いいえ。大丈夫ですよ。」
「…実は俺、一昨日に色々とあって自宅謹慎中なんだ。
バレると面倒だし、そろそろ行こうか。」
「そうだったのですね。
分かりました、お家に帰りましょう。」
と、家の方に戻って行く…道中───
「お前が沢田綱吉だな?」
この暑い時期だと言うのに、黒ずくめの格好をした如何にも怪しい男が目の前に現れた。
「…何だ、お前は?」
「俺の事を知る必要は無い。
沢田綱吉、ここで───死ね。」
怪しい男はナイフを素早く手に持ってツナへと特攻仕掛けて来た。
「沢田さん! 逃げましょう!」
ユニが血相変えてツナの手を引っ張って行こうとする。
目の前に人殺しをしようとする者がいるのだ、当然の判断だろう。
しかし…。
「…逃げるのは良いが、荷物を持ったままじゃ逃げきれんな。」
と、まだ逃げずにタイミングを見計らって、渾身の蹴りで男を蹴り飛ばした。
「え、ええ!? さ、沢田さん!?」
「今だユニ! ここから離れるぞ!」
さっきとは逆にユニを引っ張ってこの場から走り去るのだった。
「くっ……中々の蹴りだ。
流石は
だが、所詮は平和ボケのジャッポーネでは喧嘩慣れしてる程度。
蹴られた同時に付けといた発信機には気づかなかった。
…素人が、殺し屋から逃げられないのだ…!」
自身を殺し屋と自称する男は立ち上がってツナ達を追いかけるのだった。
ツナとユニは家の方には向かわずに交番がある場所へと走っていた。
「沢田さん! 一体何処へ向かってるんですか!?」
「交番さ! 家に帰れば母さんにも被害が及ぶ!
なら、警察に助けを求めれば何とかなる筈だ!」
走りながら説明していると、ユニが足を止める。
「ユニ! 疲れるだろうが今は…!」
「いえ、違うんです!
警察署なら兎も角、交番程度では危ないんです!」
「は、はぁ!? どう言う事だ!?」
「彼は裏社会の殺し屋…ヒットマンなんです!
それも、沢田さんの事も知ってる様子でしたから、相当の手練であるのは間違いありません!
そんな相手では交番の警察では太刀打ち出来ずに被害が及びます!」
「え!? ヒットマン!?
どうしてユニはそこまで詳しいんだ!?」
「…この事については、おじ様と共に今夜沢田さんの部屋で事情を説明する予定だったのですが…。
単刀直入に言います。
沢田さんはイタリア最大マフィア:ボンゴレファミリーの時期10代目に選ばれた人なんです!」
「は、はぁ!?」
衝撃な事実に頭が真っ白になりかける。
「そ、それって、マフィアのボスに選ばれたって事!?
何だって俺が!?」
「詳しい事情は後でお話し致します!
今はおじ様に助けを求めましょう!
ここからもう少しした所で───」
「そう簡単にいくと思うか?」
ツナとユニに再びヒットマンが現れた。
「沢田綱吉、そしてそこの小娘。
お前たちはここであの世へ逝ってもらう。」
男は懐からさっきのナイフ…では無く、赤色の手頃サイズの箱を取り出した。
そして…指に通してある指輪から『赤色の炎』を灯す。
「な、何だ…あの箱? てか、指輪から火が…!」
「…リングと匣。死ぬ気の炎を扱えるヒットマンが来てしまうなんて…!」
「…死ぬ気の、炎?」
リングと匣は言葉だけならば意味が分かるが、『死ぬ気の炎』とは何だろうか。
「ほほう、リングと匣を知ってるとはな。」
と呟いた後に炎を匣に空いている穴に注入する。
すると、匣から勢いよく荒々しい赤色の炎を纏った斧が飛び出して手に持った。
「俺は斧使いのモンガーン。
沢田綱吉、お前を殺して俺の名を世界に轟かせてやる…!」
『ヒットマン:モンガーン』という男は本気で俺を殺そうとして来ようとする。
最悪な事にこの辺には建物は無いし、人気も無い。
誰も助けてくれない。
「沢田さん、逃げてください。」
「…ユニ?」
「ここは私が何とかして抑えます。
その隙に逃げて下さい。」
ユニは強い決意を抱いてツナの前に立とうとする。
…だが、ツナには分かっていた。
ユニの本心は怯えている事に。
よく見れば、体が震えている。
ツナは前に出ようとするユニの肩を持つ。
「ユニ、キミはとても優しい人だ。
何でマフィアとかヒットマンに詳しいのか、知らないけど。
少なくても、女の子なんだから。
怯えてたっていいんだ。」
ツナはユニを守る様に前に立った。
「沢田さん!」
「安心しろ、一緒にあの世へ送ってやる!」
モンガーンが斧を振り上げて特攻して来る。
それに対しツナは多少の恐怖を抱きつつも、自身の力を高め…手を犬のような形に掌印を結ぶ。
「〝玉犬〟!!」
すると、ツナの足元からツナよりも一回り大きい黒と白の人狼が顕現する。
「!?」
「な、何だ!? 影から狼が現れただと!?」
ユニとモンガーンが驚愕する…が。
それも束の間、ツナは素早くモンガーンの懐に入って腹に拳を叩き込んだ。
「!? 蹴り飛ばした時よりも硬い!?」
「ふっ…この程度、痒いくらいだ!」
モンガーンがツナの腕を掴んで逃げられない様にして、斧を振り上げ…勢いよく振り下ろす。
しかし、その斧を玉犬の爪で受け止めた。
「何だ、この力は…!?
リングの力と同等だと言うのか…!?」
「…リングの力がどんなもんかは明確には知らないけど、俺みたいに普通の人より強くなるのはよく分かった。
なら…俺も本気でいかねぇとな…!」
ツナは力を解放し…赤みがかかった黒いオーラを全身から放出し始めた。
「な!? 今度は死ぬ気の炎だと!?」
「…いえ、アレは…死ぬ気の炎では…。」
モンガーンがツナの力を解放した事により、油断している隙に…。
一瞬で渾身の飛び蹴りを放ち…モンガーンの腹に炸裂し、「ぐぁああ…!!」と悲痛の悲鳴を上げ、ゴロゴロと回り転んで…気絶した。
「はぁ………たくっ、不良の相手は慣れているが、マジもんの人殺しと対面したから焦ったが…どうにかなるもんだな。」
そう呟いた後、玉犬が褒めて貰いたそうに頭を擦り付けてくる。
「ありがと。お前が斧を受け止めてくれたお陰で、俺は無傷だ。」
ツナは優しく玉犬を撫でまわし、能力を解いて影に戻した。
「…沢田、さん。」
「ユニ、怪我は無い?」
「はい、沢田さんのお陰で。」
「そっか。」
俺はゆっくりとユニに近づき、少しでも安心出来るように頭を撫でた。
「無事で何よりだ。」
「…はい。」
「…言いたい事は分かるよ。
説明下手な俺が上手く説明できるか不安だけど、知ってる限りの事は教えるよ。
ただ、ユニも教えてくれ。
こいつが使っていた『死ぬ気の炎』『リング』『匣』、それから『ボンゴレ』について。」
「はい、勿論です。」
「…さて、途中で落としちゃった買い物袋を拾いに行かないとな。
あ…後、こいつどうしようか。
警察に引き渡せば良いのか?」
「それでしたら、おじ様に───」
「それなら問題ないぞ。」
ツナとユニの元に黒いスーツにボルサリーノの帽子を被った黄色いおしゃぶりと思わしき物をぶら下げた赤ん坊が空から飛び降りて来た。
「ユニが緊急の連絡を入れて来たから急いで駆けつけて来たが…中々やるじゃねぇか。」
「…誰? 子供?」
「おじ様!」
「え? ええ!? お、おじ様ぁ!?
こ、ここここいつが!?
どう見たって!!」
「失礼な奴だな、俺はお前よりも大人なんだぞ?」
「…はぁ?」
何を言ってるんだ?
………いや、ちょっと待ってよ?
「おじ様って事は…あ、アンタが家庭教師!?」
ツナがそう言うと、ユニに『おじ様』と呼ばれた赤ん坊に小さく口角を上げ笑う。
「そいや、自己紹介が遅れたな。
俺は、かてきょーヒットマン:リボーン。」
▼解説シリーズ
『玉犬』
パワー『A』スピード『A+』スタミナ『B』
十種の式神の中でも、全体的にステータスは高くバランスも良い。
次回、自己紹介などがメインになります。
その際に十種影法術についても触れる予定。