影使いの大空   作:黒ソニア

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…今回の話、メッチャ難しくなってしまったので変な所あったら言ってください。
色々考えたりした後修正します。

※追記:今回で第1章終了です。




標的20:『虹達の会合』

 

 

 

8月に入る前…リボーンはツナ達に暫く日本から離れると告げ、修行内容を細かく説明し、後はユニやビアンキに託して先ず…フランスのジョア、不思議な力がある泉へと向かっている。

 

 

「…おい、リボーン。」

 

 

レオンが変化したハンググライダーの上に乗っている灰白色のおしゃぶりを付けた5()()()()()()():ラル・ミルチが下にいるリボーンに問いかける。

 

 

「何だ?」

 

「『何だ?』じゃない。

一体今回の招集は何なんだ。

ただ事じゃないのは分かっているが、今ボンゴレ本部がどういう状況なのかは分かっているだろう。」

 

「んなもん知ってるぞ。」

 

「…」

 

 

ラルはリボーンに殺気を飛ばすも、リボーンはガン無視。

 

 

「そう言えば、今回の教え子…家光の息子:沢田綱吉はどうなんだ?

俺も資料に目を通したが、ただの平凡な日本でヤンチャしてる不良学生という印象しかないが。」

 

「ああ。俺も最初は資料通りのガキンチョだと思ってたんだけどな。

…実際会ってみれば、とんでもねぇ逸材だった。」

 

「…何だと!?」

 

 

リボーンの事をある程度知っているラルは驚きが隠せなかった。

 

 

「といっても、マフィアのボスになるかはわかんねぇけどな。」

 

「どういう事だ?」

 

「ボスの素質はある。力もある。

知識不足といったのも多々あるが将来性はある。

…ただし、本人がマフィアかにならねぇ一点張りでな。」

 

「全く、お前ともあろうものが…情けない。」

 

「これに関しては俺は悪くねぇぞ。

…つっても、今回俺がヘマしちまったせいでツナの奴がマフィアに対して嫌悪を強くしちまったがな。」

 

「…お前が? 何があった?」

 

「それについて話す為にお前達全員を招集したんだぞ。」

 

 

リボーンがそう言うと、こちらの方へ何かが近づいて来る。

鷹が青色のおしゃぶりを持つアルコバレーノ:コロネロ。

彼の頭を掴んで翼を羽ばたかせいるのは相棒のファルコ。

 

 

「久しぶりだなぁ、リボーン。

更に元気そうだなラル。」

 

 

コロネロがリボーンを見た後、ラルに向けてニッと笑う。

 

 

「…コロネロ。」

 

「…そう言うのは他所でやりやがれ。」

 

 

他人のイチャつきが嫌いなリボーンはラルをコロネロの方へと飛ばす。

それをコロネロは慌てながらもラルをキャッチし、急に重くなった事でファルコも落ちそうになったが、アルコバレーノの相棒だけあって普通の鷹では無いので持ち直した。

 

 

「お、おい! ラルになにすんだっコラ!」

 

「俺は先行くぞ。」

 

「待てリボーン!

俺のさっきの質問に答えてもらうぞ!

お前がヘマした事をだ!」

 

「っ! お前が…?」

 

 

リボーンがやらかした事を知り、信じられない顔をするコロネロ。

ゴーグルを付けているが、ラルも同じだった。

 

 

「どう言うこと何だぜ、コラ!」

 

「答えろ!」

 

「それについて言う為に呼んだんだ、行くぞ。」

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

ジュラのとある山奥の神秘的な場所…神秘の泉には既に赤色おしゃぶりアルコバレーノ:風、紫色のおしゃぶりのスカル、そして…緑色のおしゃぶりのヴェルデが待機していた。

 

 

「おや? ようやく来たみたいですね。

我々をここに呼んだ彼が。」

 

「全く、こっちは忙しい身だというのにな!」

 

 

少し離れた所からやって来るリボーン達に気づいた風に、偉そうな態度を取るスカル。

 

 

「ああ、それはカルカッサファミリーの軍師になったからですか?」

 

「まぁな………って、風が何故それを知っている!?

お前、こういうのには無頓着だったろう!?」

 

「そこまで驚愕する事でも無かろう?

風の奴は今の殺気立っている世の中になってからは、歴史から消えたとされていた梁山泊の師範となって行動しているのだからな。」

 

「おや、流石はっと言った所ですね、ヴェルデ。」

 

「私の情報網を甘く見ない事だ。

梁山泊よりも私の方が情報だけで無く、技術も上回っているのだならな。」

 

 

メガネをクイッとさせるヴェルデに、特にバレても支障は無しと平然とする風、そして自分がマフィアの軍師になってた事を内密にしていた為に驚くスカル。

 

そこへ、こちらに歩み寄って来る人影が一つ。

赤ん坊達と違って大人の女性…橙色のおしゃぶりを首にかける現ジッリョネロのボス:アリア。

 

 

「あら、待たせたからしら。」

 

「問題ありませんよ、アリア。

それにしても…大きくなりましたね。」

 

「ええ、今では私も母から受け継いだマフィアのボスだもの。

それより…リボーンはまだの様ね。」

 

「次期に来ますよ、ほら…あそこに。」

 

 

風が指差してアリアは安堵の笑みを浮かべる。

 

暫くしてリボーン達が到着した。

 

 

「ちゃおっす。久々だな、お前等。」

 

 

いつも通りにリボーンが皆へ挨拶する。

 

 

「おいリボーン! 態々お前の呼び掛けに応じてやったのに来るのが遅いとはどういう事だ!」

 

「あん? 俺に指図を向けるのか?」

 

 

リボーンが銃を構え、スカルに圧をかける。

 

 

「あ、いえ………そ、そそ、そんなつもりは…。」

 

「分かったら俺達に差し入れの水でもよこしやがれ。

パシリ。」

 

「え、ええっと…あ、ありませんけど…?」

 

「んだと? どういう事だコラ!」

 

 

そこへコロネロも加わった圧でヘルメット越しでも分かる様に動揺するスカルだった。

 

 

「そこまでにしてあげましょう、リボーンにコロネロ。

ラル、あなた大分呪いの影響が薄まったんじゃない?」

 

「まぁな。俺はお前達と違ってなり損ないだからな。」

 

 

正確に言うなら、本来青のおしゃぶりを付けられるのはラルだったが、彼女を庇ったコロネロが原因で、彼女は中途半端に呪いを受ける事になってしまったのだ。

それ故、約30年の月日を経てようやく呪いの影響が薄まり始めたのだ。

 

 

「羨ましいぞラル・ミルチ!」

 

スカルの嫉妬にラルはシカトし、コロネロが更に強めに圧をかける事で縮こまるパシリのスカルだった。

 

 

「雑談はここまでにしておいていいだろう。」

 

「…リボーン、バイパーは…。」

 

「あいつに関しては行方不明だからな。」

 

 

この場にいない残るアルコバレーノ…藍色のおしゃぶりを持つバイパー。

彼はリングの力が明らかになるもっと前から行方不明になっていた為、リボーンも連絡出来なかったのである。

 

 

「もしかすると…死んでるかもな。」

 

 

リボーンの言葉に皆は言葉を失う。

 

 

「…まっ、ただな。」

 

 

リボーンは構えてた銃を…ヴェルデに向ける。

 

 

「ここで1人…更に減るかもしれないけどな。」

 

「お、おいリボーン! どういうなんだコラ!」

 

「理由も無しとは思いませんが、どういう事なのでしょう?」

 

 

風が銃を引っ込めるようにリボーンを抑止する。

 

 

「ねぇリボーン、もしかして…今回集めた事に関係するの?」

 

「関係大有りだぞ。」

 

「…ほう、それはつまりだ。

リボーン、貴様はこう考えているだろう?

───今裏社会で流行っている『匣』を作り出したのは私だと。」

 

 

ヴェルデの言葉に皆が真剣な面構えになる。

 

 

「答えはイエスだ。」

 

 

ヴェルデは肯定する。

 

 

「…!! 薄々そんな予感はしていたが!

ヴェルデ貴様!」

 

「…落ち着きましょう、ラル・ミルチ。

ただヴェルデ、説明はしてくれますね?」

 

「仕方あるまい。」

 

「何でこうも偉そうと…。」

 

 

本人が何の悪びれも思ってない態度に文句言いたげだったが堪えるコロネロ。

 

 

「先ず、『匣』が先ず何なのかを説明してやろう。」

 

 

ヴェルデは語る…

自分と2人…イナチェンティ、ケーニッヒの3名で生物学者:ジェペッロ・ロレンツィニの残した343の設計図の研究をしていた。

3人の力で形までは再現出来たものの、ロレンツィニが一番に問題視していたエネルギー問題に直面した。

そんな時…()()か、()()なのか。

裏社会でリングに炎を灯し、爆発的な力をもたらした。

そのリングの爆発的な力…『死ぬ気の炎』という高エネルギーに着目し、僅か1年でプロトタイプを完成させたのだ。

 

 

「ロレンツィニの設計したアニマル匣を作る傍ら死ぬ気の炎に完全適応した武器タイプ、それを補助する役割としてバッテリー匣、道具や保存用の匣が作られ…その1年後に念願の今流行り出しているアニマル匣が誕生した。」

 

「…貴様達が作り出したアニマル匣のせいで、今ボンゴレは再び窮地に立たされてるのだぞ!」

 

「そうか。だが、ボンゴレにもそれなりのアニマル匣を提供した筈だが?」

 

 

と、反省のはの字もないヴェルデ。

 

 

「…噂では特殊な性能を持った匣兵器がボンゴレを奇襲したと聞いたが?」

 

「あぁ、それは2世代だな。

最初に作られた匣は言わば、誰でも扱いやすい汎用型の匣タイプ…1世代の『プロトタイプ匣』。

そのプロトタイプを起点に7種の属性の特性やそのアニマルの特徴を活かした特殊能力持ちの匣…それが今の2世代の『ブラッシュアップタイプ匣』だ。」

 

 

ヴェルデは語って満足そうにする。

それを聞いていた中で…この場にいた中でラルがヴェルデの胸元を掴んだ。

 

 

「………ヴェルデ、貴様は匣を作った事で満足してるだろうが、貴様達の作り出した匣が多くの命を傷つけ、奪ったのだぞ!

それを貴様は…どう思っているのだ!?」

 

「何も?」

 

 

ヴェルデは淡々と答えた。

 

 

「何事にも犠牲は付き物だ。

それに、私が…私達が匣兵器を生み出した功績はこの世にダイナマイトを生み出したノーベルと同じだ。

感謝されこそすれ、恨まれる筋合いは無い。」

 

 

ラルはヴェルデに掴んでる力を強くする。

しかし、ヴェルデは苦痛な顔をするが、口を止めない。

 

 

「そもそもに於いて、キミには言われたくないぞラル・ミルチ。

キミはボンゴレ門外顧問:CEDEFの者、マフィアだ。

様々な経緯あれ、ボンゴレであってボンゴレでは無いと自負しようが、側からすればマフィア:ボンゴレだ。

世界で最も力のあるマフィア。

そのボンゴレに牙を向けている連中は覇権や名声といった欲望に飢えている者達がいるが、中には憎しみを向ける者達もいるだろう。

いや、寧ろそう言った者達の方が多いと断言していい。」

 

「何故そう言い切れる!!」

 

「何故? リングに炎を灯すのに必要なのは何だ?

───『覚悟』だろう?

その覚悟を引き出すのには欲望と言ったものより、恨み・妬みといった憎しみにこそ多く発揮される!

敵を何があろうと必ず殺すという、な。

匣を裏社会に流した際、その力を存分に引き出せた者達の多くがこう言っていた。」

 

 

───これで復讐が出来る!

───妻を…子供を奪ったボンゴレに!

───殺してやる…! 殺してやるぞ…!

 

 

それを聞いたラルは力が抜け落ち、後退していく。

 

 

「何が言いたいんだヴェルデ。

お前はマフィアを恨んでるのか、ボンゴレを恨んでいるのか。

その憎しみがあって匣を至る所へ流したのか、コラ!」

 

「私は何も恨んでもいないし、マフィアやボンゴレを嫌ってる訳でも無い。

───ただ私達が! 科学が!

生み出した匣がこの世の真理に辿り着くものなのか…私はその行く末を見届けたい!」

 

 

ヴェルデの狂気にも等しい言葉に皆が言葉を失っていた。

次第にラルがショットガンを構えるが、リボーンが止める。

 

 

「何故止めるんだリボーン!!」

 

「………こいつを今やった所で、何も変わらねぇ。

過去はやり直せねぇんだ。」

 

 

リボーンの言葉にラルは悔しそうにショットガンを下ろした。

 

それを見たヴェルデが鼻で笑うと…リボーンがヴェルデに銃弾を撃ち、頬を掠めた。

 

 

「…っ!」

 

「勘違いすんなよヴェルデ。

俺はお前の味方じゃねぇからな。」

 

 

殺気を飛ばしながら圧をかけて反論を言わせない様にするリボーンにヴェルデは苦虫を噛み潰したような顔をする。

 

 

「…やはり貴様とは合わん!」

 

「んなもんお互い様だぞ。」

 

 

リボーンはそう言うと、圧をかけるのを止める。

 

 

「それからもう一つ、お前に聞きたい事がある。

───アルコバレーノの力を無力化する光…アレは一体なんだ?」

 

 

リボーンの問いにラル達は首を傾げるが、ヴェルデは一瞬驚いた顔をするが、一変して調子のいい顔をする。

 

 

「そうか、今回の招集はそれも聞くためであったのか。

一体何処で誰にやられた?」

 

 

リボーンとしてはプライドもあって馬鹿正直に言いたくなかったが、今回はプライドよりも真実を確実に聞くために敢えて全てを語った。

 

 

「はっはっは! それはそれは!

いやぁ、見たかったぞ? お前の無様な姿をな。」

 

 

殺気を向けられつつも、笑いが堪えきれずにいたヴェルデは直ぐに冷静になる。

 

 

「流石にアルコバレーノ最強と言われるお前でも、アレには抗えなかったか。」

 

「…何他人行儀で言ってんだ?

アレはお前の差金だろ。

あの装置は如何にもお前が作ったものだろう。」

 

「ふむ、率直に答えてやろう。

アレは私が作ったものでも見つけたものでもない。」

 

「…どう言うことだ?」

 

「先ずアレは『非7(ノントゥリニセッテ)』という。

(トゥリニセッテ)』と呼ばれるこのおしゃぶりに対してだけ有効な物質でな。

もっと分かりやすく言えば、我々アルゴバレーノにだけ効く猛毒だ。」

 

 

それを聞いて嫌な汗を流し始める。

 

 

「アレは匣兵器を共に作ったケーニッヒが見つけたものだな。

あいつは匣の開発には協力的だったが、それ以外では私を毛嫌いしててな。

天才である私を妬み続けていた成果か、偶然にも発掘した代物らしい。

お陰で私は結社を抜ける羽目になり、第2世代を製造に関しては我々3人の独自のやり方によって異なる事となった。

まぁ、それに関しては面白いが…私を否定しておきながら私の力を利用してあの様な……。」

 

 

ヴェルデは途中で口を止める。

 

 

「成程、お前も浴びた口か。」

 

「………チッ、これ以上は良いだろう?

私は失礼させてもらう。

ああ、匣に関して欲しければ譲っても良いぞ?

無論、代価はそれなりに支払ってもらうが。」

 

「ええ!? ちょちょ、待ってくれヴェルデ!

ちょっとまけてくれよ!」

 

「断る。強力な能力を持つ兵器を作る為にはそれなりの代価が必要なのだ。

以前までのお試し価格では譲れん。」

 

「ああ〜! ちょっとだけぇえ!!」

 

 

そう言ってヴェルデは地面から装置が起動してこの場から離脱し、スカルは何とかしてヴェルデの後を追おうと相棒である巨大タコ:タコに乗るが、アレでは仮に追いついたとしても交渉は決裂するだろう。

 

 

「…リボーン、あなた程の者が大変な目に遭うなんて…。」

 

「悪いな、俺がヘマしたせいでユニを危険な目に遭わせた。」

 

「あなたは何も悪くない。

それより…自体は想像以上に悪くなったわね。」

 

 

自分達が最強だと威張ってた訳では無いが、アルコバレーノは力を持つ存在で争いを鎮火させる抑止力だった。

…しかし、その抑止力を簡単に跳ね除ける『非7』という物が裏社会で露見された為、世界のバランスが一気に崩れたのだ。

 

 

「…成程、我々を集めたのには今後についても話し合うつもりだったのですね?」

 

「ああ。まっ、ヴェルデの奴は乗り気じゃねぇのは分かってたから良いが、スカルのバカまで行っちまったしな。」

 

「…つっても、あいつは今カルカッサファミリー。

裏社会の均衡を崩そうとしている側のマフィアの軍師だ。

俺達が圧をかけた所で大人しく従わないだろうぜ、コラ!」

 

「確かにな。あいつも面倒なマフィアについたもんだ。」

 

「そうなると、私達で何とか纏めないといけないわね。」

 

 

この場に残ったリボーン、コロネロ、ラル、アリア、風は頷き続きを話し合った。

 

 

 






ラル・ミルチに関しては完全にここだけの設定です。
原作10年前(現代)でラルが赤ん坊姿に対し、未来編では大人の姿になった事に関して多分『ノントゥリニセッテ』の影響だと思われますが、ここではこの時点で5歳児の110㎝となっており、このまま行くと10年後には165㎝になる感じです。

それから簡単な設定として、この世界での『7⑶(トゥリニセッテ)』は現状リボーン達が認識把握出来てるのはアルコバレーノのおしゃぶりだけなので、現状はトゥリニセッテ→『7』。
ただし…アリア、復讐者、チェッカーフェイスはトゥリニセッテ→『7⑶』である事を知ってると言う状況です。

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