死ぬ気弾って本来『後悔』をトリガーに力を発揮するものだと思うんですけど(軽く調べた)、アニメを観てたら別に後悔してなくても効果を発揮してるから強化弾として扱っても問題無いですよね?
「オラァ!!」
『呪力』による身体能力を上げ、全身から放出されているオーラを利用し、回転蹴りでダイナマイトの導火線に付いた火を消していく。
しかし、数個のダイナマイトは消せずに爆発する。
「ぐっ…!!」
咄嗟に守りの構えで堪える。
内心では大怪我すると覚悟していたが…吹き飛ばされたものの、軽い怪我ですんだ。
「このオーラ…『呪力』は攻撃だけじゃなくて肉体の強度そのものも大幅に上げるのか。」
……ん? 今俺、このオーラを『呪力』って言ったのか?
「ほう、噂通り多少はやるようだな。
初見で〝2倍ボム〟を受け切ったのはお前が初めてだ。
だが、今度は更に強力な〝3倍ボム〟でトドメを刺してやる!」
獄寺がさっきよりも更に多い…手に持つのが限界レベルまでダイナマイトを構え始める。
それ以上は不味い、てか点火される前にやる…!
ツナは一気に獄寺にまで接近し、渾身の拳を腹に放った。
「ぐあっ……!!」
獄寺は呪力で強化された拳で一撃でやられる。
…しかし、ダイナマイトには既に火が点火されていた。
「嘘だろ!? てか、最初の頃から思ってたが、火をつけてる素振りして無かったよな!?」
「へっ………一々火をつけるなんて、ダセェんだよ。
俺のボムは自作……ボムの下部に仕掛けを施して導火線に火をつける事が出来るんだよ!!」
マジかよ、メチャクチャだ!
「くそっ!」
「へっ、こうなりゃ……テメェも道連れだ!」
倒れている獄寺がツナの足を拘束する。
「くそっ…!! 間に合え…!!」
ダイナマイト…ボムが爆発する前に、ツナは掌印を結ぶ。
次の瞬間───爆発が起きたかと思いきや、ツナ達は大量の兎に囲まれており、爆発は下の方で起きており、身代わりとなった兎達が爆発と共に空の方へと飛んでいき、次々と影となって溶けていく。
大量の兎によって爆発を抑え、煙も最小限に留めたツナは間一髪と息を吐いた。
「はぁぁぁ………間一髪、助かった…。
助かったよ、〝脱兎〟。
はは…くすぐったいよ。」
「………い、一瞬で大量の兎が…。
てか、リングも匣も持ってねぇのに、どうやって…!?」
獄寺は今日一日中、沢田綱吉を監視していた。
球技大会の時もリングや匣を装着してる様子も持っていく様子も見られなかった。
だからこそ、このタイミングがベストと判断したのだ。
獄寺の言葉に、ツナは脱兎の本体の頬にペロペロを終えて解いたから答えた。
「はあ? んなもん一つも持ってねぇよ。
てか、そもそもお前…!
自分諸共爆発するとか、頭狂ってんじゃねぇのか!?
しかもここ学校だぞ!?
公共の場だぞ!!」
「…っ、うっせぇ! 俺はヒットマンだ!
俺がどう戦おうが勝手だろうが!」
両者は睨み合う。
しかし…ツナには獄寺が自身を狙う理由が分からなかった。
10代目になる為…本気でそれを欲してる様には見えなかったのだ。
「…まぁ良いや。
それよりお前、もう戦えないだろ?
勝負は俺の勝ちって事だから、学校にいるのは良いけど俺の生活を邪魔しないでくれよ。」
「…」
改めて敗北した事に獄寺は顔を顰めた。
すると───
「よく獄寺を倒したな、ツナ。」
リボーンが現れた。
「…お前、実は最初から見てだろ。
てか、獄寺の事を知ってただろ!」
「ああ、知ってたぞ。
何だったらお前に喧嘩を吹っかける様にしたのも俺だ。」
「喧嘩のレベルじゃねぇだろ!!
ダイナマイトだぞ!
しかもここ学校!
脱兎や爆発とかを周りに見られて…!」
「それは大丈夫だぞ。手は打ってある。」
そ、そうか。それなら良かった…。
「って! んな訳無いだろ!!
そもそも、何でマフィアの獄寺を俺に差し向けたんだよ!」
「これはお前を立派なボスにする為だぞ。
マフィアのボスたる者、自分の力を示して腕の立つ部下を持つ。
カリスマ力を試す為のな。」
「意味分かんねーよ!
もし脱兎を調伏していなかったらどうしてたんだよ!!」
「一応死ぬ気弾をお前に目掛けて撃とうとしてたんだぞ。
その前にお前が玉犬以外の手影絵をしてたからな。」
「え、話は聞いてたけど、マジで銃弾を受けて死ぬ気になるの?
怖いんだけど…。」
「それより、お前が玉犬と脱兎以外の式神を何体調伏してるか聞かねぇとな。」
拳銃をツナに向けるリボーンに、拳銃にビビるツナ。
2人の話し合いに置いてけぼりの獄寺はさっきまでのツナと今のツナを見て「さっきまでと全然違ぇ…これが最強のヒットマン」と困惑していた。
え? リボーンって最強のヒットマンなの?
と、思っていた矢先に───
「なんだい、爆弾坊やは失敗したのかい。」
清掃員の格好をした大柄の…太った女性がこちらにニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながらやって来た。
「何だお前?」
「冥土の土産に教えてやるよ。
アタシはアンビダ。
沢田綱吉、そして無様に敗北したマローゾのガキの首を晒して、アタシは裏社会を牛耳る女帝さ!」
…この前のモンガーンと同レベルか。
てか、マローゾのガキ?
それって…リボーン?
それとも…獄寺の事なのか?
「舐めた顔をしてるねぇ。
その生意気な面、出来なくしてやるよ!!」
アンビダが勢いよくツナへと飛びかかる。
! モンガーンよりも早い!!
あの図体でスピードと勢いがパネェ!!
ツナは咄嗟に躱し、倒れている獄寺はリボーンが何処から出したのか、縄でグルグル巻きにして回避させる。
「ちっ、あっぶねぇ!
こっちは今さっき死闘を終えたばかりだってのに!」
「流石は平和ボケしてるジャッポーネの考えをしてるねぇ。
んなもん、それを狙ってたから今攻撃してるんだよ!」
アンビダは再び飛びかかり、拳を放って来る。
「ふっ、はっ、くっ…!!」
「すばしっこいねぇ!」
ツナは呪力で肉体を強化してる事で、アンビダの攻撃を容易に躱わし続ける。
内心では大した事が無い…と、思っているが、同時に躱した事で外れたアンビタの拳が物や地面に当たると小さな穴が出来、ヒヤリとしていた。
不味いな…モンガーンの奴とは違って全く油断が出来ない。
「こうなったら… 〝玉犬〟を出して同時に攻撃するしかないなっ!」
「何を企んでるかは知らんが、させないよ!」
アンビタが付けていたリングで黄色い炎を灯し始めた。
「アレは…! 確かあの色は!」
「…晴れの炎だな。
今回の敵も死ぬ気の炎を扱えるのか。」
「…っ! あいつは、リングの力を自在に使えるのか…!」
アンバタが死ぬ気の炎を扱える事にそれぞれが反応する。
中でも獄寺は自分も赤色の鉱石が付いたリングをつけていた。
アンビダは炎を灯したリングを懐から取り出した匣を取り出して注ぐ。
それにより匣から…晴れの炎を浴びた注射器が出て来た。
「注射器…? 何をする気だ?」
「見せてやるよ! これがアタシの力さ!」
アンビダが腕に注射器を打つ。
すると…ムキムキと腕が膨れ上がり、巨大な腕になった。
「んなっ!?」
「ありゃ一発でも喰らっちまったらおしまいだな。」
「呑気に解説してる場合か!?
何とか出来ねぇのかよ!
てか、お前も手伝えよ!」
「俺はお前を育てるのが本職だからな。
倒すのはお前だ。」
「はぁあ!?」
「…だが、手は貸してやる。」
リボーンは口角を上げ、獄寺を縛っていた縄が銃に変化した。
そして銃口を───ツナに向けた。
「いっぺん死ね。」
「───は?」
まさか自分を裏切るとは思わず、呆気を取られた反応をし…脳天に弾丸が命中し、ツナは倒れた。
「ははははは!! これは傑作だよ!!
次期ボンゴレ10代目に選ばれた奴の最後が裏切りなんてねぇ!
ひひひひ…けど、アタシの手柄を先に取ったのは許さないよ?
だから………アンタをここで───」
アンビダが巨腕を振り上げると、撃たれた筈のツナが勢いよく立ち上がる。
そして…強面に荒々しい雰囲気を出し、撃たれた脳天には橙色の炎が灯していた。
「
その言葉と共に、死ぬ気の炎の力が全身に伝わった『死ぬ気モード』になった。
(おっ、ツナの奴、死ぬ気弾を受けても服が破れずにいるな。
死ぬ気弾は内に眠るリミッターを外す余り、服が吹き飛ぶリスクがあるんだが…死ぬ気の炎を無意識にコントロールしてやがる。
家光の弟子のバジリコン…バジルでさえ、最初は理性が飛んでいたと聞く。
ツナの潜在能力は計り知れないな。)
リボーンはニヒルな笑みを浮かべていた。
「し、死ぬ気の炎を使えてたのかい!?
だったら、一気に叩くしかないねっ!!」
アンビダは巨腕による拳をツナに放つ。
しかし、ツナはその拳を死ぬ気で受け止める。
「な、なんてパワーだい!?
アタシの攻撃を受け止めた!?」
「…っ!?」
受け止めたは良いものの、呪力で肉体を強化してる時と変わらない感じだった為に少し動揺を見せる。
且つ、呪力が上手く練れなくて余計に困惑していた。
(…! 思ったよりツナの力が増してねぇ。
本人の反応からして、あの黒いオーラの力を出せねぇ感じか。
こりゃ、今の段階では2つの力を両立どころか併用すら出来ねぇか。)
鋭い洞察力で今のツナの状況を分析するリボーン。
予想外の事態に直接手を貸そうかと思ったが…。
ツナが拳に死ぬ気の炎を一点集中させているのに気づいた。
「うぉおらぁあ!!」
勢いよく放たれた剛拳がアンビダの胸元に炸裂する。
炸裂したと同時に衝撃が発し、アンビダはヨロヨロと後退する。
「ぐっ…!! ぐぅぅっっ…!!
な、何てパンチなんだい…!!
こ、このままだと、アタイがやられる…!!
かくなる上は…!!」
アンビダは匣に戻さず、ポッケに入れていた注射器を攻撃を受けた胸元ともう片方の腕へと打った。
それにより…アンビダの筋肉が暴発し、アンバランスな上半身ムキムキな怪人になった。
「リスクなんて今は知らないよ!!
ぶっつぶれなぁあ!!」
アンビダが怒号しながら突っ込もうとすると、横からダイナマイトが飛んできて爆撃を受けた。
「お前…!」
「…へっ、俺を利用しようとしたツケだ。」
「おのれっ、鬱陶しいガキだね!
所詮は親のおこぼれで二つの名がついてるだけの恵まれただけのガキンチョがっ!!
大体、リングの力を碌に使えず、ただのダイナマイトで今のアタイに効く訳ないだろうがっ!
目障りだ…先にお前を潰してやるっ!!」
アンビダが勢いよく獄寺へと飛びかかる。
獄寺は回避しようとするも、さっきのツナの一撃でもう避ける力は無かった。
「…俺は、ここまでか…。」
ジ・エンド・オブ・俺…。
潰されて死ぬ…そう思った矢先に、ツナがアンビダの剛拳を受け止めた。
「な、何故俺を…?」
「…一瞬とはいえ、俺を助けてくれたんだ。
俺は恩を仇で返す気はねぇよ。
…それに、お前は悪い奴じゃないから。」
「…!!」
「それと俺は『理不尽に人を助ける』を信条にしてんだ。
…俺が勝手に助けてるだけだ、気にすんな。」
どんな相手だろうと、絶対絶命な状況だろうと引かない。
獄寺隼人には…沢田綱吉が眩しく見えた。
「ぐっ…! ぐぬぬぬっ!!
な、何でだい!? 何処からこんな力が!!」
「…一瞬だ、一瞬でいい。
コイツに重い一撃をお見舞いする為に…!
さっきの様に拳に死ぬ気の炎を一点に集中させ、腹の底から怒りのパワーを膨れ上がらせ、微弱ながら呪力…黒いオーラを纏う様にして、放った。
『ドォンッ!』と、雷が落ちた様な衝撃が走り、アンビダは建物に激突して…倒れた。
相手が再起不能になった事でツナの死ぬ気モードが解けた。
「はぁ………はぁ……。
な、何とか倒せたな。」
膝をつき、息を整える。
最後の一撃…一度だけだが、全身全霊の力を乗せた事で2つの力を無理矢理合わせられたな。
力を出し切り倒れ込んでしまうツナは意識が途切れてしまう。
それから最後に死ぬ気の炎と呪力を同時に使ってましたが、今回は偶々の段階。
合わせる事は可能だよという証明で、会得するのは遥か先になります。