俺の名前は才羽アオイ………ただのお兄ちゃんだ! 作:妄想垂れ流し部
それではどうぞ!
その日は、いつもみたいにミドリをゲームに誘おうとしても見当たらなかったので、お兄ちゃんの部屋に尋ねに行くとミドリが居た
「おぉモモイ、どうしたんだ?」
「ミドリが見当たらなかったから、お兄ちゃんに聞こうと思って来たんだけど、ここにいたんだ。て言うかなんで膝枕してるの?」
ミドリがお兄ちゃんの部屋に行く事自体はそんなに珍しくはない、私だってたまに行く事はある。
「ちょっとな、ミドリはいつもしっかり者だから、たまにこうして甘えたくなるんだ」
そう言いながら、お兄ちゃんはミドリの頭を優しい顔で撫でている
「んん…」
ミドリは、とても心地よさそうに寝ていて、撫でられると幸せそうに微笑んでいた
「……………モモイも、撫でてみるか?」
「いいの?」
「いいも何も、俺だって勝手に撫でてるし」
「起きたら怒られない?」
「そんな事はないぞ?ただちょっと口聞いてくれなくなるだけだ」
「ダメじゃん」
「でもやめられないんだよな、こんなに落ち着いた顔をしてくれるんだから」
そう言ってお兄ちゃんは、ミドリを優しく見つめている
「……私も撫でたみたい」
「どうぞどうぞ」
起こさないように、ゆっくりとミドリの頭に手を置いてみる
そして、優しく撫でてみれば、ミドリはとても心地よさそうに笑顔になった
そんなミドリを見て、私も自然と笑顔になる
「お兄ちゃんがハマる理由…わかった気がする」
「だろ?」
「ミドリが、甘えてくれるってだけでも嬉しいのに、こんなにいい顔をしてくれるんだ、やめる理由なんてない」
お兄ちゃんが言った事はよくわかる、ただ撫でてるだけの私もこんなに心が温かくなるんだから
お兄ちゃんは、私よりももっと幸せな気持ちに違いない
それにしても…
「それにしても、ぐっすり寝てるね」
「ほんとにな、俺の膝枕は結構寝やすいのかもしれない」
「私も寝てみたい!」
「おっ寝てみるか、ミドリを起こさないようにな」
「うん!」
ミドリがこんなに気持ちよさそうに寝ていたから、ちょっと興味が湧いた
ミドリを起こさないようにゆっくりと膝に頭を乗せて…
「おぉ、なるほどなるほど」
「どうだ?」
「結構寝やすいかも…!」
「なんなら、そのまま寝てもいいぞ?」
確かに、今なら目を瞑れば寝られるような気がする
「じゃあ、寝てみる」
「おう、おやすみ、モモイ」
「寝たか」
今日は、珍しくミドリが甘えて来た日だった
今までも、甘えてくる事自体は何度かあった
怖い夢を見た日
学校で嫌な事があった日
モモイと喧嘩をした日
それ以外も何度かあった、その度にミドリは俺に甘えて来ていた
本人は人に甘える事が恥ずかしいみたいだが、それでも、甘えてくれている
こう言っちゃなんだが、俺は嬉しいと思っている
もちろん、ミドリが辛い思いをするのは絶対に良くない
でも、そんな時に俺を頼ってくれた
俺はその事が嬉しくてたまらない、兄として生きて来たこの人生…正直しっかりやれているか不安だったが、ちゃんと兄をやれているようだ
今日はモモイが来るとは思わなかったが、モモイもミドリの事を大切に思ってくれている事がわかって良かった
いい事はそれだけではない、原作に出てくる才羽姉妹の性格と同じように育ってくれている
2人の仲はいいしお互いに、お互いの事を大切に思っている
この2人が変わってしまっては、全てが崩れてしまうところだから、本当に良かった
俺の膝で心地よさそうに眠っている2人をみる
2人とも、いい笑顔だ
本当に幸せだな、俺は
来月から俺は、中学生になる
原作ストーリーまで、後4年と少し
不安だらけだが、今のところ異常はない…はずだから、このまま行ければ問題はないはずだ
このまま、時間が止まればいいのに…なんてな
お兄ちゃんに甘える妹ってかわいいと思うんだ
今回はそんなお話でした
ちなみに才羽アオイ君はモモミドの一つ年上です