呪術廻戦二次創作一発ネタ集   作:かりん2022

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カースチェイン〜第5話・襲撃〜

 最初に異常を検知したのは、六眼システムだった。

 

 東京全域の呪力循環を管理する中枢モニター。

 

 その一角で、警告表示が赤く点滅する。

 

『結界外縁部に異常反応』

『未登録呪力パターンを検出』

『侵入経路予測開始』

 

 警告音が鳴る。

 研究棟の中央制御室。

 五条悟はモニターを見上げた。

「ふーん」

 

 軽い声。

 だが、その指は高速でキーボードを叩き、情報がスクリーンを凄まじい速さで流れる。

 

 ホログラムが東京呪力結界を形造り、侵入者を描いていく。

 

 数。

 

 配置。

 

 呪力総量。

 

 侵入経路。

 

 その全てが妙だった。

 

「傑」

 

「私も見ている」

 

 五条傑は脳内に補助装置を埋め込んでいる。

 データを解析する。

 モニターには東京結界の立体図。

 

 その外周をなぞるように、複数の反応が移動していた。

 

「呪霊ですか?」

 

 伊地知が尋ねる。

 

 五条は首を横へ振った。

 

「違う」

 

 その声からいつもの軽さが消える。

 

「呪霊もいるけど主体は人間だね」

 

 制御室の空気が変わった。

 

 東京呪力結界が完成してから十年以上。

 

 研究所への直接攻撃はほとんど存在しなかった。

 

 理由は単純だ。

 

 割に合わないから。

 

 東京呪力結界で呪力を吸われ。

 

 レギオンで攻撃をされ。

 

 六眼システムで解析される。

 

 アメリカからの外圧だってある。

 

 全部まとめて敵に回す事ができる組織がほとんど存在しない。

 

 だからこそ。

 

 攻めてくる時点で異常だった。

 

「総監部がついに処分を決意したかな?」

 

 五条悟が言う。

 

「違う」

 

 傑が即答した。

 

「もっと悪質だ」

 

 その瞬間。

 

 研究所全域へ警報が響いた。

 

『警戒レベル3』

 

『全職員は防衛配置へ』

 

『非戦闘員は避難区画へ移動してください』

 

 赤いランプが点灯する。

 

 研究員達が動き始める。

 

 混乱はない。

 

 訓練通りだった。

 

 五条は車椅子を回転させる。

 

「終夜は?」

「大人しくしているよ」

 

 傑が答える。

 終夜は製造中の三男だ。夏油の生得領域に保管されている。

 ただし、研究所とオンラインで繋がっている。

 

「生体接続率九十三パーセント」

 

「高いな」

 

「侵入者に興味をもったようだね」

 

 終夜。

 呪いの夜を終わらせるという名前の子供。

 肝煎のプロジェクト。

 

 そして。

 

 羂索が最も欲しがる存在でもあった。

 

 夏油の表情が僅かに険しくなる。

 

 五条も同じ結論に達していた。

 

「終夜狙いかな」

「だろうな」

「今からモテすぎなんて先が思いやられるよ」

「君の子供だからな」

「傑の子供でもあるよ」

「知っている」

 

 二人は顔を見合わせる。

 

 そして同時に笑った。

 

 相手が何を考えているか分かる。

 10年寄り添って生きてきた。

 

「終夜には指一本触れさせない」

「当然だ」

 

 夏油の周囲に呪霊が現れる。

 普通に出したら東京呪力結界の餌なので、特殊処理をしてある呪霊たちだ。

 

 同時に。

 

 格納庫側でも動きがあった。

 

「三号機起動!」

 

 虎杖が叫ぶ。

 

 狼型レギオンが展開される。

 

 蒼銀の巨体。

 

 首輪から伸びる鎖。

 

 宿儺由来コア。

 

 正常を意味する青い瞳が点灯する。

 

「行くぞレオ」

 

 レギオンが低く唸った。

 その瞬間。

 研究所外周の結界が揺れた。

 轟音。

 衝撃。

 

 空気が震える。

 

 制御室のモニターが一斉に赤く染まった。警報が鳴る。

 

『第一外壁損傷』

 

『結界負荷上昇』

 

『高密度呪力反応』

 

「おいおい」

 

 黒瀬が顔をしかめる。

 

「特級かよ」

 

 外部カメラが映像を映し出した。

 

 巨大な呪霊。

 

 それも一体ではない。

 

 三体。

 

 四体。

 

 五体。

 

 あり得ない数だった。

 

「馬鹿だろ」

 

 虎杖が呟く。呪力結界にすぐに吸い尽くされない、特級クラスの呪霊の大量投入。

 これ以上ないパワープレイ。

 

「こんな戦力どこから持ってきた」

 

 答えは誰にも分からない。

 

 だが。

 

 五条だけは違った。

 

 六眼が捉える。

 

 呪霊の奥。

 

 更に後方。

 

 見覚えのある呪力。

 

 古い。

 

 だが忘れようもない。

 

「へぇ」

 

 五条の口元が歪む。

 

「そう来るんだ」

 

 夏油が視線を向ける。

 

「分かったのか」

 

「たぶんね」

 

 五条は笑った。

 

 その笑顔を見て。

 

 伊地知が顔をしかめる。

 

 嫌な予感しかしない。

 

「五条さん」

 

「伊地知」

 

「何ですか」

 

「今日残業確定」

 

「いつもです」

 

「それもそう」

 

 制御室の空気が少しだけ緩む。

 

 その直後。

 

 研究所全体が大きく揺れた。

 

 衝撃。

 

 警報。

 

 悲鳴。

 

 結界が軋む音。

 

 そして。

 

『侵入を確認』

 

『侵入を確認』

 

『研究区画Bブロック』

 

 空気が凍った。

 

 早すぎる。

 

 外周防衛を突破された。

 

「黒瀬」

 

「了解」

 

 黒瀬もレギオンを展開する。優人命名ナイトくん。

 弓を武器とする、黒瀬が内心一番格好いいと思っているレギオンだ。

 ナイトくんは黒瀬を抱えた。

 

「虎杖」

 

「うっす」

 

 レオくんと名付けられたレギオンが虎杖を乗せる。

 

「現場へ行け。非番のお嬢様達を叩き起こせ。メカ丸、避難のナビを頼む」

 

 次から次へと指示をする傑。

 二体のレギオンが走り出す。

 

 迫り来る呪霊に向けて、虎杖と黒瀬は銃型の呪具を発砲。

 

 戦闘が始まる。

 

 研究所の日常は終わった。

 

 誰もまだ知らない。

 

 この襲撃が。

 

 世界そのものを引き裂くことになると。

 

 まだ誰も知らなかった。

 




五条 終夜

胎児。

名前の意味は

「呪いの時代の終わり」

育成環境

夏油の生得領域内。

機械接続状態。


予定能力

・ 六眼
・呪霊認識阻害
・呪霊スクリーン投影
・ 構築術式
・指揮官型能力

 とにかく能力を盛れるだけ盛る予定。
 既にスペックが大変なことになっている。
 夏油が凄まじい期待をかけている。
 もう灰原のような犠牲は出させない。
 呪霊の時代はもう終わり。

呪術社会を終焉に導くのではと恐れられると同時に、全勢力から狙われている。

兄2人から恐れられている。






マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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