「五条先生、さーせんっした! ちょっと色々あって! あっ でも指は10本飲んだ! 後、恋人ができた。それと余興対策手伝って!」
「何やってんのよ、虎杖ー!」
「おい、ふざけんな。先生が秘匿死刑下るとこだったんだぞ。しかも指10本って」
「悠二〜! どういうことかな?」
虎杖 悠仁は誠心誠意頭を下げる。これは本当に謝るしかない。
「えっと、すっくんを悪い奴から助けようとしたら、ちょうどいいからすっくんと付き合わないとすっくんをひどい目にあわせるって」
「ハニトラ?」
「すっくんって奴を人質にするって事か」
「宿儺の指10本はその呪詛師が持ってたって事かな?」
「俺の器としての強度とすっくんの器としての強度を足して2人の子供に受肉したいらしい。指10本取り込んで戦ったけど負けてすっくん攫われちゃった。躾直してから寄越すって」
「やべー呪詛師じゃん」
「それがまかり通ると思ってんの?」
「そんな強いのが噂にも出ないってどういう事かな? とりあえず詳細報告して」
「縛りで悪いやつについては言えねーの」
「「「あああああああああ!!!!」」」
「そいつの目的は? 受肉だけ?」
「他にも色々あるっぽい……。すっくん、色々改造されてて。人質も取られてて。なんとかしてあげてーんだ。宿儺と五条先生で組めばなんとかならねー?」
「むしろ組まないと勝てないって事か?」
「宿儺に真正面から殴り勝ってるし、先生の無限もどうにかできそう」
「それほんと? 縛れる?」
「ほんと。嘘ついてないって縛れる。後、伝言で、俺とすっくんと五条先生と乙骨憂太って人を死刑にしたら生かす価値ないから潰すねって。とりあえずご挨拶として東京湾で余興を見せてあげるからあがいて見せろって。8月10日にギガントぷちを放つって。すげーでっかい奴でやべーの! でも助けねーと! まだ子供なんだ」
「余興ってそういう……あーもう! とにかくおいで、報告に行くよ。後五日かぁ」
そうして、呪術界は大騒ぎとなった。
そして8月10日。
五条達は困惑していた。
「うああああああああん!!!」
暴れる巨大な子供。慌てて帳を下ろすが、その前に写真が拡散してしまった。
そう、写真にうつる普通の子供だったのだ。ただただ巨大で、泣きじゃくって暴れているだけで。その大きさは、フィクションの巨大怪獣に匹敵する。
「ごめんなさい、ごめんなさい! いっぱい人を殺さないと、ママが殺されちゃう!」
「あー。呪力はないよ。全くない。これも一種のフィジカルギフテッドって事かな? そんなばかな事ある?」
「とにかく、気絶させようか。その後どうすっかな……。棘。呪言使って」
「【眠れ!】」
すると、子供は小さくなって落ちる。
それを五条悟は抱き上げた。
「ううん? 小さくなったって事は巨大化術式ってこと? その割りには呪力がないな。硝子お願い」
という事で、子供は無事に保護された。
呪術界は、その扱いに紛糾した。
そして、議論も終わらぬうちにすっくんが到着した。
数人の付き人の女の子を連れての登場だ。
事前に付き人付きで面倒を見るように打診を受けており、その条件は1ヶ月の停戦。全くふざけた事である。だが、ギガントぷちを量産できるとなれば問題だ。
とりあえず、呪術師対応なのかどうか結論が出るまでは従うしかない。
そして五条は驚愕した。
「傑……!? どういうことだ! 説明しろ、傑!」
「悟……。私は、10年前からAFOに従わされてたんだ。術式が術式だから、器として価値があるんじゃないかって、孕める用に人体改造もされている……」
「は? お前ほどの男が?」
「人質もいるし、AFOの手の者が私の体に寄生してもいる……。彼らは呪力によらない超能力者なんだよ」
「それがなんで呪術師に?」
「興味を持って呪力を手に入れようとした。それだけらしい。……そんな顔をしないでくれ、悟。確かに一時期は人質がいなければ死んでしまいたいほど辛かったけど、虎杖くんが手を伸ばしてくれて、救われたんだ。相手が虎杖くんなのは不幸中の幸いだと思ってる」
「傑……」
「あんた、それで良いの!? 虎杖ぃ!」
「ちょっと待て、じゃあ今まで夏油さんが起こした事件は、AFOが主導してたってことか!?」
「一応結婚まで半年もらったから、その間にせんせーすっくん助けるの手伝って!」
「……なるほど。ここまで喧嘩売ってきたなら、非術師とか関係ないよね。僕は超能力者も術師として扱うという意見をあげるよ」
ゴゴゴゴゴ。五条先生は殺気を撒き散らし、それを一旦収めて夏油の頰に触れた。
「気づいてあげられなくてごめん。俺がなんとかするからさ、信じて待ってろよ」
「悟……ごめん」
夏油は悲しげに目を伏せるのだった。
「ってことで、AFOについて知りたいなー!」
「きゃー格好いい!」
「ぽっ」
「はわわイケメン」
五条なりにハニトラである。全くらしくもないが、夏油の為ならなんだってできた。
「AFO様は、魔王様です」
「あらゆる異能を操るお方ですわ」
「よくそんなのが今までバレないでいられたね?」
「術師のせいにしましたから」
「ふぅん。ねぇ、傑の寄生してるやつってなんなの?」
「ヘドロという能力者で、液体になれるのですわ。人が取り込むと逆らえなくなるのです」
「それって一時的に解除できない?」
「無理です」
「ヘドロは一度夏油についてAFO様を裏切っています。二度の裏切りは許さないでしょう」
「そっか……残念だな。2人で話したいだけだったんだけど……」
五条は目隠しを解いて切なげに憂い顔を見せる。
「駄目、かな」
「私、ヘドロを一時的にどかせます!」
「ええ!?」
「花(偽名)ちゃん!?」
「ご、五条様のためならば……♡」
「ありがとう。お願いしていい?」
「はい♡」
ポーッとする花(偽名)ちゃんを驚愕の目で見つめる他の付き人達。
五条は気づけなかった。それは同僚の暴走ではなく、上位者の醜態への驚愕だったのだと。
夏に嫉妬してせっかく夏を虎杖とくっつける作戦(ゲスい)を立てたけど
五条本人にお願いされてあっさり2人きりの状況を作っちゃう無様な夢主はこちらです。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。