余は貧者の薔薇(ミニチュアローズ)で死にたくない 作:四角いトマト
AI利用での執筆です。
皆様のイメージと著しく乖離することがあります。
何卒ご容赦ください。
宮殿の玉座に深く腰掛け、――キメラアントの王メルエムであり、中身は米良栄一である男は、こめかみを押さえて猛烈な眩暈に耐えていた。
(……思い出してきた。いや、思い出してしまった。この世界、ジャンプで読んでた時より一億倍エグい。いや、設定が細かすぎてアラサーの脳みそがオーバーヒートしそうだ……!)
今の俺——米良栄一(32歳・独身・趣味はソシャゲとまとめサイト閲覧)は、己の尻の下にあるのが王座ではなく、死刑台であることに気づいてしまった。
ここは東ゴルトー共和国の宮殿。
俺の姿は、緑色の肌に、強靭な尻尾、圧倒的なオーラを纏ったキメラアントの王、メルエム。
そして目の前には、軍儀の盤を挟んで座る、鼻水を垂らした少女・コムギがいる。
(…待て待て待て。今、俺の脳内に走馬灯のごとく前世の記憶が戻ったんだが。ここ、HUNTER×HUNTERの世界だよな? 俺、あと数日後に本気Tシャツ着たネテロのジジイとタイマン張って、最終的に核爆弾(貧者の薔薇)で毒殺される運命じゃねーか!!)
俺は震える手で軍儀の駒を置いた。いや、震えてはいけない。俺は王だ。
背後に控えるシャウアプフが、俺のわずかな動揺を察知して「おお…王! その指先の繊細な動き、まさか新たな悟りを!?」と勝手に感動して泣いている。うぜぇ。
(死ぬ。このままだと確実に死ぬ。薔薇の毒はえぐい。あれは「詰み」だ。…っていうか、俺、前世で一度も女の手すら握ったことないんだぞ!? 転生して王になったのに、子孫を残す(交尾する)前に爆死とか、何のための生物の頂点だ!母上が決死の覚悟で産んでくれたってのに童貞のまま死ぬとか、一族の恥だろ)
俺は考える、自分がこの世界で生き残るための一手。
考えて…考えて…何も浮かばない。
おかしい…俺はあのメルエムのはずだ。
ルールブックを読んだだけで、囲碁や将棋のチャンピオン達に圧勝してきた頭脳明晰たるキメラアントの王だろ。ありえない…。
そこで気づく、俺の脳みそはメルエムのものでは無く、前世で凡人として過ごした人間…米良栄一のものに変容していることに…
溜まっていた空気を「ふぅー……」とゆっくり、噛みしめるように吐き出した。
震えていた指先から、ようやく力が抜けていく。
道理でさっきから、軍儀の一手がなんにも思い浮かばないはずだ。
だって俺、これプレイしたことないもん。
『貴様から詰んでいたのだ初めから』
宮殿のどこかから、原作のメルエムが遺したセリフが聞こえたような気がした。
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