えむじーぱとら! ~魔法少女性能評価戦術研究アリーナ~ 作:カーナポン
こんにちは。はじめまして。
この世界が初めてでよく知らないって方ばかりだと思うので、とりあえず簡単にですけど、私の方から説明させていただきますね。
もし、もう知ってるよって人がいたら、私の話は無視して、先に進んでもらって大丈夫ですよ。
さて、神様に願い事をすると、たまに叶えてくれたりするじゃないですか。あの仕組みを便利に活用したくて、人間は色々と工夫をして、ほぼ100%願いを叶えてくれて、しかも素早く反応してくれるように、願い事の伝え方や神様そのものを魔改造したんですよ。具体的には、お祈りはデジタル化、神様も人間の都合よく動くように【人造神格】として一から手作りしたりして、徹底的にシステム化しました。
そして生まれたのが、【魔法少女システム】です。巫女である少女限定で機能する魔法式駆動機構なので、【魔法少女システム】です。
そして、ある時どこかの頭のいい馬鹿が思い付いたんですよ。
魔法少女システムの技術に関する規格を整備すれば、より多くの少女達に魔法の力を届けられるのではないか、と。
その思惑通り、魔法少女システムは瞬く間に普及しました。
それ以前は【魔法少女】と言えば、魔法の力を属人的に与えられた、特定の、ごく一握りの選ばれた少女のことでした。しかし、今は違います。魔法少女システムは量産化され、より多くの少女達が魔法の力を手にするようになりました。もはや特定の個人に魔法の力が属する時代は終わりました。魔法少女システムは工業製品としての性格を強め、逆に神秘性は褪せ、むしろ神格も巫女たる少女も、魔法少女システムを構成するパーツのひとつに成り下がりました。
何故、魔法少女を量産しなければならなかったのでしょうか。それは戦争のためです。
皆様の時代と比べて、この世の中は随分と乱れてしまいました。国という枠組みはほとんど機能を失い、人々はより小規模な集団で自衛をしなければならなかったのですが、そうなると、これまでのような軍隊を整備するのは困難です。そこで、単独でも凄まじい戦闘能力を発揮できる【魔法少女】に頼ることにしたのです。実際に、人間サイズながら砲弾の直撃に耐え、敵の装甲を貫通できる火力を有する魔法少女達は、既存の兵力を遥かに上回る存在でしたし。
となると、大人たちの下で、まるで兵器として少女たちが使役されたのかと思いきや、結果として、最後に暴力と権力を独占したのは、少女達の方でした。やはり乱世においては、現実に力を持って自分たちを守ってくれる存在に、人々は付き従うものなのですね。
もうお分かりいただけたでしょうか。我々の世界、我々の時代で、最も強く、そして最も偉いのは、【魔法少女】たちです。
私からのイントロダクションは以上です。
それでは、先へお進みください。