ゴシックロリータ・カノンガール   作:サクナ

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こんにちはまたはこんばんは。時々おはようサクナです。
はじめての人ははじめまして。
一言で言えば、この作品は電撃大賞落選枠(つまらない)です。カクヨムで応募しました。
何故かって?
完結できなかったとかいうポカミスです。
応募要項よく読みましたけど終わらんかったんすよ話が!
というわけで、最後までお付き合いいただけると幸いです!


第一話

父が、1週間前に死んだ。

 

それはとても突然で、悲しいことだった。母が早くに亡くなって、自分を男手一つで育ててきた。

 

町工場でずっと社長をしていて、人間で言う脳や脊髄に当たる産業用コントローラー...シーケンサーの製作をしていた。

だけれど、今の御時世じゃ機械がすべてAIがコントロールしてしまい、年に数個売れる程度のひどいものだった。

 

父の死因は事故だった。自分から飛び込んだのか、それとも不慮の事故か。

 

葬式にはシーケンサーを買ってくれていたお客さんや、親戚、父の知り合い、仕事仲間...。沢山の人が参列してくれた。

 

それが1週間前の話だ。

そこからはたった俺一人で遺品整理が始まった。

親戚に頼もうとすれば断られ、業者に頼む金も無かった。

 

言い忘れていたが、俺の名前は影山蓮(かげやま れん)。高校をとっくに卒業し、大学にも行かずAIや様々なモノのプログラムの勉強をしている21歳だ。(いわゆるニートだということは重々承知している。)

 

ここまで見ると自堕落な生活を送っているように見えるが、スキマ時間にはバイトなどをして小金を稼いでいる。

 

もともと自分は工場の二階に住んでいたが、今は遺品整理のために一階に降りて様々な機械の部品や部品を作る機械を今ネットオークションなどで売り払っている真っ最中だ。

だけど、売れているものは何一つない。価格が高すぎるのか...需要がないのか....。

ま、俺は後者を選ぶけどなぁ。

 

「さて、次は...と。」

 

そう、重たい腰を上げて奥の在庫が溜まった部屋に入る。

数十個の段ボールに入った大量のシーケンサーが、どれだけ父が販売に苦悩していたのかを思い知らされる。

 

そして、使える在庫を確認するために比較的大きい箱を開ける。『不良在庫』と父の字で書かれている。

 

そしてその中に入っていたのは、ゴシックロリータ、略してゴスロリを着用した少女が眠っていた。セミロングの黒髪、黒の服に所々赤のリボン。深く閉じた瞳が、人形のような美しい顔を際立たせている。

 

「えぇ....」

 

正直困った。揺すっても起きないし、息もしていない気がする。冷たいし。

 

「うそ...死体...?第一発見者になりたくねぇよ....。」

 

すると、体の下からメモが出てきた。父の字で書かれている。

 

このメモを見つけたのなら、俺はきっとこの世にはいない。目立った遺産も功績もないが、この少女は俺の唯一の遺産だと思ってくれればいい。

この少女はある路地裏に段ボールで捨てられていた。

もう一つの大きい箱にはこいつに合うように設定された武器っぽいものとかがあって、本体には機械的な部分があったからおそらくアンドロイドだ。

俺は興味本位でこいつを分解して、壊れた箇所を直した。

そして、俺の工場の唯一の取り柄の世界一のシーケンサーを使ってプログラムを書き込んだ。

産業用からさらに超越した新たなシーケンサーで感情、表情、言語、関節のモーターの駆動。

それ全てを足元のシーケンサーにプログラムしてある。

後頭部に()()()があるから、挿し込んでくれればいい。

 

後は頼んだぞ。

 

「父さん.....」

 

遺書のような文章には、一つ一つの強い力がこもっているようだった。

俺は思わず目頭が熱くなる。

 

もう一つの方の箱を見つけて開けてみたら、少女よりも大きそうな銃?のような何かと腕と脚に付けるようなメカメカしいモノが入っていた。

 

そして俺は足元にある四角形の少し黄ばんだシーケンサーに手を伸ばす。

ずしりとした感覚が手に伝わる。通常のとは違って結構大きいな...

 

少女をうつ伏せにすると、後頭部を軽く押してみた。すると、持っているシーケンサーに形状が合うように開く。

中は本当に精密な基盤やメモリなどが入っていて、上手にクリーニングと修理がしてある。

 

俺は恐る恐るシーケンサーを頭の中に入れると、カチリという何かが当たって固定される音が鳴り、少女の頭に吸い込まれて後頭部の挿入口が閉まった。

 

俺は少女を再び仰向けにすると、ゆっくりと少女は目を開ける。瞳は日本人と同じような黒褐色で、瞳孔部分に

 

「ここは.....?」

 

言葉が通じる。プログラムで構成されたAIの機械音声ではなく、ちゃんとした透き通った人間の声。

 

そして少女はむくりと段ボールの中から起き上がると、俺の方を向いて少女は一言こう言った。

 

「おなかへった」

 

とりあえず何か作るか......

 

俺は、二階の台所の冷蔵庫へ向かった。

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