時刻は22時、ハゲ散らかした上司に仕事を押し付けられやっと終わったらこんな時間だ
社会人4年目慣れてきた仕事にハゲ上司の押し付けられる仕事も早く終わらせれるようになってきた
「慣れたくないがな……飯どうしよ」
もう帰って作る気にもなれないしコンビニで弁当でも買おうか
「この時間だとなぁ…」
いいのが残ってればいいけど
「ありがとうございましたー」
店員の腑抜けた声を背に帰路に着く、パッとする弁当もなく適当に買った弁当とカップ麺 後酒
「明日は休みだしパーッとするか」
弁当をレンジで温めている間にケトルでお湯を沸かす、待ち時間だし酒でも呑んで待つ
「はぁ……あ?」
ソファに座り開けた酒、レモン風味のハイボールを呑んでいるとふと光が反射する懐かしい物が目に入る
「よっこらせ」
なんてことも無い、ただふと目に入って久しぶりにソレを持ち上げる
「ロックレオーネ…」
まだ小さかったガキの頃、学校の友達やゲーセンなんかでチャレンジに使った相棒
実家出て一人暮らしするってなった時も何でかコイツだけは持ってきたんだったな
回す用のランチャーやフィールドなんて無いのにコイツだけはずっと家にあって持ってきちまった、今じゃただの飾り物だけど
「今はなんだったか?ベイブレードXだっけか…世代変わって新しいのが出るなんてベイブレードも続くなぁ」
そんな事言ってたら気になってしまいYouTubeを調べるとアニメを公式が配信しているのを見つけた
「1話から全話見れんのかよ…よし」
今日は飯食いながらベイブレードXを見てみるとしよう
「ライオンモチーフはレオンクローって名前なのか しかしディフェンスタイプじゃないんだな」
主人公のチーム〝ペルソナ〟と相手チーム〝ズーガニック〟のバトルまで見て1度再生を停止する
「どーすっかな…レオンクロー買ってみるか?」
別に誰とやるとかでもないが見てると欲しくなる…何より久しぶりにアニメなんか見ると男心を燻るものがあったのかも知れない
「まっ……明日決めるか」
食べたゴミを分別し呑んだ空き缶二本を洗い握り潰してゴミ袋に放り投げる
「ベイブレードのプロか…昔は憧れたりしたな」
懐かしい感情がまた心に蘇る、アニメのキャラに憧れから始めたベイブレード今思えば青春だったのかもしれない
小学の頃は大体の奴がしてて学校終わりに集まってがむしゃらに回した記憶、中学に上がるとメタルファイトが終わりバーストに変わって……そこで俺はベイを辞めたんだったな
一応軽くバーストもしたけど何となく続けられなかった
メタルファイトの終わりと一緒に俺のベイブレードへの情熱も終わっちまったのかもしれない
「バーストの時はスプリガン使ったんだっけ…」
多分探せば実家にあるだろうスプリガン…今度の休みに探しにでも行ってみようか
「さて…風呂入って歯磨いて寝るとするか」
とりあえず明日は近くの家電量販店にでもベイブレードXを探しに行くかと考えながら目を閉じた……
「…ん?」
カーテンから陽の光が入り込み目が覚める、なんか違和感が
「俺の部屋…か?」
昨日までいた部屋…の筈なのに何処か違和感がある
とりあえず立ち上がり顔を洗い鏡が目に入る…えっ?
「誰だ……お前」
鏡に映るのは見覚えのない少年の顔、でも写ってるのはその少年だけつまり
「これは俺って事かよ…」
頬に手を持っていき抓るが痛みをしっかり感じる…夢じゃない?
「どうなってんだよ!?」
急いで部屋に戻り机の引き出しを開く、普段の保険証や免許を使わない時に直してるもし同じなら
「あった!」
保険証と免許証…名前は
「神崎キョウジ…」
全く知らない名前になってる…いや名前は変わってないけど苗字が違う
カレンダーの年と免許証に乗った自分の生年月日を見て今のこの体の年齢が18歳である事まではわかった
「どーなってんだよ…」
ベットに座り直し頭を抱える…何が何だか全くわからん
「とりあえず外…行ってみるか」
ジャケットを1枚羽織り玄関を開ける、とりあえずコンビニ行ってみるか
「なんじゃこれ…」
知らない街並み 住んでたマンションはそのままだったけどそこから出たらもう知らない土地になっている
訳もわからず歩いていると大きな液晶画面から中継が始まった
[どーも皆さん!今回もホットな中継が始まりますよー!今日のバトルは私イチゴーが解説しますよー!]
イチゴーって確か昨日アニメで見た…いや待てじゃあここは
[おーと決まりました!ワイバーンゲイルスピンフィニッシュ!! これからもXシティではバトル中継がありますのでお楽しみに!イチゴーでしたー!]
ここは……ベイブレードXの世界