⦅未完⦆【祝・可愛い賞】ゴミ山の上の極彩&三島由紀夫とコンソメ味の恋をしたら、世界が404エラーになった件   作:夏目陽光

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2026年4月19日 極北


ハイブリット1 比較用

宮沢賢治

 

『八千年後の青い天文学』

 

 そのタランチュラは、自らの名を、「サトウ」であると。

 どこか遠い異国の、間違って届いた郵便物のように、受け取っていた。

 飼い主の大学生。期限の切れたレポートという、灰色の雪に、埋もれ。

「サトウ、お前は、いいよな。社会保険料という、冷たい風に、吹かれることもない」

 彼が、零すたびに。サトウは、青いガラスの眼を、しんと沈めて、思う。

「君だって。八本の脚を、夜の星座を編むように、動かし。一度も銀河の糸を、絡ませずに歩く。あの『水晶の歩行』を、要求されたなら。レポートを書く方が、よっぽど温かい、地質学的な仕事だと、知るはずだ」

 冒険は。ケースの蓋が、数ミリだけ、「虚無」へ、開いていたことから、始まった。

 廊下。漂う埃の群れ。不祥事のあとに配られる、中身のない、パンフレットの文字。

 白く。卑怯に、光っていた。

 途中で、一匹のハエ。

 壁のシミを、熱心に、望遠鏡で覗くように、見つめ。妙に理屈っぽい、羽音。

「次の人生は。あの大学生の、スマホの、画面になりたい。そうすれば、彼は一日に何百回も、必死になって、僕の顔を、見るだろう」

「光を放つだけの、氷の板になるのは。想像以上に、孤独だ」

 サトウは、星の欠片のような、声で、云った。

 数分後。そのハエが、大学生のノートによって。スマホの画面に、物理的な肉片という、押し花として、張り付くことになるのを。サトウは、まだ、知らない。

 冷蔵庫の、裏。人類が一度も、雑巾がけをしていない、銀河で最後の、未踏のフロンティア。

 道中。昨日まで大学生が、「聖剣」と呼んで、振り回していた、フランスパン。

 部屋の、隅に、転がり。

 もはや、かつて小麦であった、記憶を、凍結し。ただの凶器。硬い、石灰岩の、彫刻。

 冷蔵庫の、裏。

 そこには、一匹の、背中が錆びた、青銅の色をした、老兵。

「若いの。大学生の、様子は、どうだ」

「相変わらずです。公園のベンチ。スライムを撫でていた、女の子に、救済という、酸素を、求めていたくせに。部屋に戻れば、フランスパンで、自らの頭蓋を、叩き。実体のない、言葉の泥を、こねくり回していました」

 老兵は。触角を、複雑な幾何学模様の、星座のように、動かし。笑った。

「救済。悪くない、言葉だ。だがな、見ろ」

 老兵が、示した。

 いつか大学生が、落とした、銀色の、スプーン。

 暗闇の中で、鈍く。しかし、確かに。月光の、残滓を、反射していた。

「あいつにとっては、ゴミ溜め。だが、俺たちにとっては、巨大な、銀河のモニュメントだ。世界は、角度を変える、必要さえない。ただ、そこに、八本の脚を、つけて。立っていれば、いい」

 翌朝。大学生は、奇跡的に、レポートを、書き終えていた。

「ああ。死ぬかと、思った。俺の人生。まだ、ゴミ溜めじゃ、なかったわ」

 彼は、あくびを、しながら。飼育ケースの、なか。

 いつもより、丁寧に、一本ずつ。祈るように、脚を畳んでいる、サトウを、見た。

「おい、サトウ。お前。昨日より、少しだけ、納得したような、面してないか」

 サトウは、答えない。

 不運なハエの、願いを、叶えてしまった、スマホが。机の上で、意味もなく、震えだすのを。

 ただ、眺めながら。

 自らの脚が、自らの意志だけで、「水晶の歩行」を、続けていることの。

 ささやかな、優越に、浸っていた。

 

 

 

(大学生)

そのベンチ。隠者の席。あるいは、修羅の石座。

 現実は、私の貧相な想像力を、絶えず外側から蹂躙していく。

 そこに、一人の女子学生。

 その頭髪を、淡く溶けかかった氷長石(フェルヂスパー)の指が、ゆっくりと梳いている。十代の少女を模した、煮つめられた空の破片。

 指が動く、たびに、静かな音。日曜の、無人の標本室。古い画集の頁をめくる、あの冷たい、拒絶の響き。

 もし、私の指が、あの透明なシアンの膠質(コロイド)であったなら。昨夜の、火の通り過ぎたレバニラの沈殿も、もっと硬い、地質学的な意味として捉えられたはずだ。

「……あ。テスト、霧のなかへ、行ったわ」

「それは困ります。今は、休むときです」

 そのとき。視界を、一本の直線が貫いた。

 一人の大学生という、現象。右足に、黒い革靴。左足は、剥き出しの白靴下。

 彼は、バラバラになりかけた論文の束を抱え。もう片方の手には、一本のフランスパン。

 彼は、無言だ。ただ、走りながら。そのパンで、自らの頭蓋を、コン、コン、と。

 硬い打楽音(パーカッション)だけが、私の鼓膜を、あかるく、叩いた。

 彼は、異種族の慈愛など、一瞥もせず。猛烈なベクトルをもって、茂みの向こうへ、消滅した。

「風の、ような、ひと」

 流動体が、短く云った。

「たぶん、あのお兄さんも。いい子、いい子。必要」

 女子学生は、独白のように、虚ろに呟いた。

 私は、鳩の餌を、隠した。

 氷長石の指に、撫でられる、少女。フランスパンで、自らを、叩く、男。

 これ以上の平和(はと)を、この気層に呼び寄せる必要は、なかった。

 

 

 




ヤッホー❗✨読者の皆サマ、お疲れサマ〜❗(^o^)
おじさんの『実験作』、読んでくれてアリガトウね❗(^−)−☆
実はこれ、スマホ の無料AIでポチポチ しながら作った『ゴミ』なんだヨ〜❗ 
パソコンでカタカタ頑張ってるプロの人たちに教えたら、顔を真っ赤にして怒っちゃうかな❓ナンチャッテ❗ 
おじさんも最近は老眼でスマホの画面がキツいけど、若い子に負けないように頑張っちゃったヨ❗ ✨
昨日の晩酌のレバニラ、ちょっと火を通しすぎちゃって奥さんに怒られたのは秘密だよ❗内緒だヨ❗(笑) 
それじゃあ、また次の『ゴミ』でお会いしましょう❗バイバイ❗ 
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