遊戯王ARC-V DIMENSIONAL WARS   作:白銀蟷螂

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スタンダード次元 其の壱

 開戦三ヵ月前

 

 スタンダード次元のレオ・コーポレーション本社前にて大勢の人だかりが出来ていた。

 人々の手には看板やプラカードが握られている。

 彼らがここに集まったのはデモ抗議を行うためだ。

 

「次元戦争反対!」

「スタンダードを戦争をする次元にするな!」

「赤馬零児は社長を辞任しろ!」

 

 デモの内容は次元戦争反対を訴えるものだった。

 

「そうや! 融合次元の人たちとは話し合いをするべきなんや!」

 

 デモのリーダーを務めているのはニット帽をかぶった大阪弁で喋る少年、ダイナソー竜崎。

 

「ワイは許さへんで! 戦争なんてまっぴら御免や!」

 

 プラカードを振りかざしながら竜崎は戦争反対を声高に叫ぶ。

 

「ヒョヒョヒョ! そうだ! そうだ! 次元戦争反対!」

 

 その隣にいるのは、おかっぱ頭の眼鏡をかけた少年、インセクター羽蛾。

 

「ヒョヒョ! 赤馬日美香は理事長を辞任しろ! LDSはスタンダード次元の平和を壊すな!」

 

 レオ・コーポレーションが運営するLeo Duel School、通称LDSはシンクロ召喚、エクシーズ召喚、融合召喚等の召喚法を学ぶことが出来るハイレベルなデュエル塾として有名だ。

 数か月前、そのLDSが次元戦争に備えて融合次元と戦うためのデュエリストを育成しているという情報がリークされた。

 

「LDSが融合次元を刺激するから戦争が起こるんや!」

 

 竜崎はスタンダード次元とそこに住んでいる人たちが好きだ。

 そんな人々に戦争をさせようとする赤馬零児と赤馬日美香が許せなかった。

 

「ヒョヒョ! 戦うなんて馬鹿げてるピョー! 融合次元の人たちが来たら大人しく降伏すればいい! そうすれば悪いようにはされないピョ!」

「そうや! 戦争するぐらいなら降参した方がええ! その後に話し合いをすればいいんや!」

 

 この日のデモは数時間にわたって行われた後、解散となった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 戦争反対。

 一見正しく見えるその主張は、この状況下においては大いなる間違い。

 スタンダード次元側が戦争を仕掛けようとしているなら反戦運動やデモ抗議の意味もある。

 だが融合次元という明確な脅威が存在する状況で次元戦争反対デモをするのは愚行でしかない。

 

 融合次元側の目的が住民をカード化することだということを知らなかったとしても、安易に降伏という選択をするべきでないことは明白だ。

 戦争を仕掛けてきた侵略者とまともな話し合いなどできるはずもなく、降伏したところで命を奪われる可能性は十分にあり、殺されなかったとしても奴隷のように扱われることになる。

 仮に話し合いがしたいのであれば、融合次元と同等の戦力を整えた上で拮抗状態を作るしかない。

 

 次元戦争反対デモに集まったのは、そんな当たり前のことさえ分からない頭お花畑か或いは……。

 

「ヒョヒョ、約束のレアカードを貰えるかな、デニスさん」

 

 理解した上でスタンダード次元の足を引っ張ろうとする売国奴だ。

 

「ご苦労さん。これからもこの調子で頼むよ、羽蛾」

 

 人気のない裏路地にて密会する二人の男。

 その内の一人は先ほど次元戦争反対デモに参加していた少年、インセクター羽蛾だった。

 

「ヒョヒョヒョ! 毎月貰える金にボーナスのレアカード! 馬鹿どもを扇動してデモするだけこれが手に入る。本当に楽な仕事だピョ」

「君が話のわかる男で良かったよ」

 

 羽蛾にレアカードを渡したのはデニス・マックフィールド。

 表向きはLDSブロードウェイ校の留学生だが、その正体は融合次元のスパイだ。

 スタンダード次元の住民たちにLDSが次元戦争をしようとしているとリークしたのも彼だった。

 

「ヒョヒョ、スタンダード次元が滅んだら俺はアカデミアの幹部になる。そしてタイラー姉妹を愛人にするピョ。その約束もちゃんと守ってくれよ」

「ああ、もちろんさ」

 

 タイラー姉妹はアカデミアに所属しているタッグデュエルを得意とする美人姉妹だ。

 ハニトラ、マネトラ、そしてレアトラ(レアカードトラップ)。

 羽蛾は女、金、レアカードと引き換えにスタンダード次元を裏切った筋金入りの売国奴だった。

 

「赤馬零児に目を付けられるようなヘマはしてないかい」

「優れた戦略家は用意周到でね。デモのリーダーは別の奴にやらせてるよ。ダイナソー竜崎っていう間抜け野郎さ」

 

 融合次元での立場を確立するまではスタンダード次元を裏切ったことは隠しておかなくてはならない。

 そのために元々面識のあったダイナソー竜崎を言いくるめてスケープゴートに仕立て上げた。

 

「ヒョヒョヒョ! スタンダード次元が崩壊した後はアカデミアの幹部として、あの美人姉妹を好き放題にできる! ヒョヒョ! 笑いが止まらないぜ」

「待て、そこに誰かいる」

 

 第三者の気配に気づいたのはデニスだった。

 

「……何を話してるんや、羽蛾」

 

 竜崎がこの場に来たのは偶然だった。

 一度は帰宅しようとしたが、明日のデモについて羽蛾と軽い打ち合わせをしておきたいと思い後を追った。

 

「どうやら聞かれてしまったようだね」

「ちっ、デモの新しいリーダーを探す手間が増えたピョ」

 

 こうなってしまっては融合次元のスパイであるデニスはもちろん、羽蛾も竜崎を無事返すわけにはいかなくなる。

 

「彼はデュエルでカード化する必要がありそうだ」

「それなら俺がやるよ、デニスさん。レアカードの性能も試したかったピョー」

 

 同じ次元の人間をカード化することさえ羽蛾には何の躊躇いもなかった。

 

「何を! 何を言うてるんや!!」

 

 人気のない裏路地に竜崎の叫び声が響く。

 

「あんたデニスさんっていうたか。融合次元の人なんやな! だったら話を聞いてくれ! ワイらは戦争なんてする気はないんや! LDSの奴らが融合次元を刺激したんなら謝る! だから次元戦争なんてやめるんや!!」

 

 竜崎の必死の訴えを聞いたデニスは失笑を漏らす。

 

「君のお友達は随分とおめでたい頭をしてるみたいだね」

「ヒョヒョ! こういう馬鹿だから利用しやすかったんだピョ」

 

 羽蛾の手首の装置から射出された赤い光線状の鞭デュエルアンカーが竜崎の腕に絡みつく。

 これによりデュエルをしなくてはこの場から離脱することができなくなった。

 

「ヒョヒョヒョ! 君のカードがビビってますよ!」

 

 両者のデュエルディスクが展開され、カードプレートがソリッドビジョンによって生成される。

 

 

  HAGA  /  LP4000

 

      VS

 

 RYUZAKI  /  LP4000

 

 

「「決闘!!」」

 

 先攻をとったのは竜崎だった。

 

「くっ! ワイのターン!《双頭竜キング・レックス》を攻撃表示や!」

 

 《双頭竜キング・レックス》

 効果モンスター

 星6/地属性/恐竜族/攻1600/守1200

 このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 (1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 (2):このカードが召喚・特殊召喚した場合、自分フィールドの恐竜族モンスターの攻撃力の合計より低い攻撃力を持つフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

 

「ワイはこれでターンエンド! 羽蛾! こんなことはやめるんや!」

「ヒョヒョ、俺のターン、ドロー。《昆虫人間》を召喚」

 

 《昆虫人間(ベーシック・インセクト)

 通常モンスター

 星2/地属性/昆虫族/攻 500/守 700

 

「いくぞ、俺の必殺コンボ!《昆虫機甲鎧》を装着!」

 

 《昆虫機甲鎧(バイオインセクトアーマー)

 効果モンスター

 星5/地属性/昆虫族/攻1500/守2000

 このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 (1):このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドに「昆虫機甲鎧」が存在しない場合、自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。

 このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。

 このカード及びこの効果でこのカードを装備したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

 (2):このカードを装備したモンスターはお互いのバトルフェイズ及びメインフェイズ2の間、攻撃力が1500アップし、守備力が2000アップする。

 

「ヒョヒョ、バトル!」

 

 《昆虫人間(ベーシック・インセクト)

 星2/地属性/昆虫族/攻 500→2000/守 700→2700

 

「《昆虫人間》攻撃!」

 

 RYUZAKI LP4000→3600

 

「ヒョヒョヒョ!《双頭竜キング・レックス》撃破! ターンエンド」

「ワイのターン、ドロー! 魔法カード《七星の宝刀》。手札の《暗黒恐獣》を除外して二枚ドローや!」

 

 《七星の宝刀》

 通常魔法

 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

 (1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、

 レベル7モンスター1体を除外して発動できる。

 自分はデッキから2枚ドローする。

 

「永続魔法《ジュラシック・パワー》を発動!」

 

 《ジュラシック・パワー》

 永続魔法

 このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 (1):自分フィールドの恐竜族モンスターの攻撃力は300アップする。

 (2):自分はレベル5以上の恐竜族モンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。

 (3):自分の手札・フィールド(表側表示)から恐竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。

 デッキから守備力1200の恐竜族モンスター1体を手札に加える。

 

「手札から恐竜族モンスター《メガザウラー》を捨てて、デッキから《竜王キング・レックス》を手札に加えるで」

 

 《ジュラシック・パワー》の第三効果を使用して守備力1200の《竜王キング・レックス》をサーチする。

 そして第二の効果によってレベル5以上の恐竜族をリリースなしで召喚できる状況。

 

「そのまま《竜王キング・レックス》を召喚や!」

 

 《竜王キング・レックス》

 効果モンスター

 星9/地属性/恐竜族/攻3200→3500/守1200

 (1):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。

 このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。

 (2):このカードがこのターンに召喚・反転召喚・特殊召喚されていない場合、1ターンに1度、相手フィールドのモンスターを2体まで対象として発動できる。

 そのモンスターを破壊する。

 

「バトルや! 《竜王キング・レックス》で《昆虫人間》を攻撃!」

「ヒョヒョ、今、攻撃と言ったね」

「何!?」

「手札から《ジャイアント・メサイア》を守備表示で特殊召喚するピョー!」

 

 《ジャイアント・メサイア》

 効果モンスター

 星3/地属性/昆虫族/攻1200/守1500

 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

 (1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

 このカードを手札から特殊召喚する。

 (2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。

 自分の手札・墓地から昆虫族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力500アップの装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

 (3):1ターンに1度、昆虫族モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に、自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象として発動できる。

 そのカードを破壊する。

 

「手札の《グレート・モス》を装備することで攻撃力と守備力アップだ」

 

 《ジャイアント・メサイア》

 星3/地属性/昆虫族/攻1200→1700/守1500→2000

 

「何や、そのモンスターは。守備力が2000になったところでワイの《竜王キング・レックス》の敵やない。いけ! キング・レックス!」

 

 竜崎は攻撃を続行することを選択。

 《竜王キング・レックス》は戦闘で相手モンスターを破壊した時、二度目の攻撃を行うことが可能。

 このバトルフェイズで羽蛾の場のモンスターを全滅させることができる計算。

 

 一見、正しいように見えた今の攻撃。

 

「ヒョヒョヒョ!《ジャイアント・メサイア》の特殊能力発動!」

 

 だが、それは大いなる間違い。

 

「装備した《グレート・モス》と《竜王キング・レックス》を破壊する!」

「なんやて!」

 

 《ジャイアント・メサイア》

 星3/地属性/昆虫族/攻1700→1200/守2000→1500

 

 効果によって《竜王キング・レックス》が木端微塵に砕け散る。

 

「ワイのキング・レックスが。くっ! カードを一枚伏せて、ターンエンドや」

「俺のターン、ドロー。ヒョヒョ!」

 

 ドローしたカードを見た羽蛾が笑顔になった。

 

「魔法カード《融合》を発動!」

「何?! 《融合》やと!」

「俺は手札の《ヘラクレス・ビートル》レベル5と場の《ジャイアント・メサイア》を融合」

 

 呼び出されるのはスタンダード次元を売り渡して手に入れた裏切りの融合モンスター。

 

「ヒョーヒョヒョヒョヒョ!! 融合召喚! 現れろ、《無死虫団の重騎兵》!!」

 

 《無死虫団の重騎兵》

 融合・効果モンスター

 星7/地属性/昆虫族/攻2500/守1800

 レベル5以上の昆虫族モンスター+昆虫族モンスター

 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 (1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果では破壊されない。

 (2):自分・相手ターンに、自分フィールドの表側表示モンスターが昆虫族のみの場合、

自分フィールドの昆虫族モンスターを含むフィールドのモンスター2体を対象として発動できる。

 そのモンスターを除外する。

 

「ヒョヒョ! バトル! 《昆虫人間》でダイレクトアタック!」

 

 RYUZAKI LP3600→1600

 

 リアルソリッドビジョンの衝撃を受けた竜崎が大きく仰け反る。

 

「ヒョヒョヒョ! 《無死虫団の重騎兵》でプレイヤーにダイレクトアタック!」

「リバースカードオープン! 《万能地雷グレイモヤ》発動や!」

 

 《万能地雷グレイモヤ》

 通常罠

 (1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

 相手フィールドの表側攻撃表示モンスターの内、攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊する。

 

「無駄ピョー!《無死虫団の重騎兵》は相手の効果では破壊されないのさ!」

「なんやと!」

 

 RYUZAKI LP1600→0

 

 竜崎の体が宙を舞った後、そのまま地面を転がった。

 

「じゃあな、竜崎。お前は役に立つ捨て駒だったピョー」

「よ、よせ、羽蛾!」

 

 倒れた竜崎に向けて羽蛾はデュエルディスクから紫色の光線を照射。

 それを浴びた竜崎の体は崩れた後、一枚のカードとなった。

 

「見事な融合召喚だったよ、羽蛾」

「ヒョヒョ! 融合次元の人間からそう言われるとはね。やはり俺はスタンダード次元なんて小さい次元に収まるデュエリストじゃないってわけだ」

 

 デニスのリップサービスを真に受けて上機嫌になる羽蛾。

 融合次元の幹部として女を侍らせてハーレムを作ることを思い描き有頂天になっている。

 

 そんな羽蛾をデニスは内心冷ややかな目で見つめていた。

 今は金とレアカードを渡して利用しているが、アカデミア本隊がスタンダード次元に侵攻をかける段階になれば用済みだ。

 当然、この程度のデュエリストをアカデミアの幹部にする気はないし、タイラー姉妹を抱かせる予定もない。

 インセクター羽蛾はダイナソー竜崎を捨て駒と称したが、デニスからすれば羽蛾もまた捨て駒でしかなかった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 レオ・コーポレーションの会議室にて、テーブルを挟んで向かい合う二人の男。

 

「融合次元と結託する裏切者の正体が判明した」

 

 片方は赤いマフラーを身に着け眼鏡をかけた男性、赤馬零児。

 彼はこのレオ・コーポレーションの二代目社長である。

 

「インセクター羽蛾。デモの首謀者の影に隠れて暗躍していたが月影の目は誤魔化せない」

 

 部下の一人である風魔月影に指示して、次元戦争反対デモを裏で扇動する人間を探り当てた。

 

「ふぅん。そんな小物など、どうでもいい」

 

 そしてもう片方は白銀色のコートを着た茶色の髪の男性、海馬瀬人。

 このスタンダード次元においてレオ・コーポレーションと双卓をなす海馬コーポレーションの社長だ。

 

「奴と通じている融合次元のスパイの正体を突き止めねば意味はあるまい」

 

 インセクター羽蛾が使い捨ての駒であることは容易に想像がつく。

 重要なのは売国奴ではなく、その裏にいる融合次元のスパイ。

 そのスパイを拘束できれば融合次元の機密情報を得ることができる。

 

「そちらについてもある程度の絞り込みはできている」

 

 零児がテーブルの上に複数枚の資料を並べる。

 資料には何人かのデュエリストのプロフィールが記されており、その中にはLDSブロードウェイ校の留学生、デニス・マックフィールドの名前もあった。

 インセクター羽蛾を拘束して尋問すれば、すぐにでも正体を突き止められるが、その動きを察知してスパイが逃亡する可能性もある。

 ならばインセクター羽蛾を泳がせて融合次元のスパイの正体を探り当てる。

 

「次元戦争のための準備は進んでいるか、瀬人」

 

 連日レオ・コーポレーション前にはデモ隊が押し寄せているが、これは二人にとって計算通りの流れ。

 あえてデモを放置してLDSの動きが制限されていると見せかけながら、裏では海馬コーポレーションが動いて次元戦争の準備を進める。

 

「抜かりはない。こういう仕事であればBIG5の連中も役に立っている」

 

 BIG5は海馬コーポレーションの重役だが、瀬人とはあまり折り合いがよくない。

 だが戦争という分野においては有用な集団なのは間違いなかった。

 

「零児、貴様が設立しようとしていた少数精鋭のデュエル部隊ランサーズはどうなった」

「大規模なデュエル大会を開催してそこでメンバーを集める」

 

 それならばデモ隊の目を欺きながらデュエル戦士を集めることができる。

 

「この次元戦争、勝利するのは私たちスタンダード次元だ」

「ふぅん、貴様に言われるまでもない」

 

 融合次元の侵攻という危機に二人の社長が手を組んだ。

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