真女神転生VV二次創作 牛蛇相克   作:dwwyakata@2024

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敦田ユヅルくんの視点です。

魔界に落ちた彼は、デビルサマナーでした。それほど経験は積んでいませんが、自衛なら出来ます。

ただし、それはあくまで東京に出る雑魚相手なら。

魔界に足を直に踏み入れたことは、流石に聡明なユヅルくんでも想定外だったのです。





魔界と化した東京
序、強襲


敦田ユヅルは特別な訓練を受けてきた。これはそもそもとして、元から強くあらなければならなかったからだ。

 

妹ミヤズはずっと病弱で、幼い頃は入退院を繰り返していた。

 

そして両親は早くに死んだ。

 

小学校時代は祖父母のところにいたが、どちらもユヅルには必要以上に厳しく。ミヤズの事は邪魔者扱いしていた。

 

あんな厄介者。

 

早く死ねば良いのに。

 

そう祖父母が言っているのを、何回か聞いたことがある。

 

祖父母は資産家だったが、ミヤズの事を子供も産めない厄介者と呼んでいて。里子に出すことまで計画しているようだった。しかも海外に、だ。ユヅルは一流大学を出させて、財界の有力者の令嬢をもらい受け、それで家の格を上げようと計画している有様だった。

 

ミヤズもユヅルも祖父母は人間として見ていないのだ。

 

こんな家は一秒でも早く出よう。

 

芯が強いミヤズでも、こんな家にはおいておけない。

 

そう小学生の頃から、ユヅルは思っていた。

 

時々ユヅルでも根負けするくらいの芯の強さを見せるミヤズだが、それでも運動神経は破滅的なのだ。いざという時に自衛は出来ない。だから、自衛を考えなければならなかった。

 

ミヤズがいじめを受けるようなことはなかった。

 

学校でずっとユヅルが目を光らせていたし。

 

いじめっ子の類は、ユヅルがあらかた黙らせた。四年の時に六年生のいじめっ子を全員黙らせてからは、もうミヤズに近づくやつはいなくなった。

 

高校三年の今は完璧超人とか学級委員長とか言われているが。

 

小学校時代のユヅルは、極めて好戦的だったのだ。

 

ミヤズは守られるだけの子ではないが、それでも守らなければならない。唯一の肉親だからだ。そうユヅルは決意していた。そして小学生なりに調べた。

 

児相に相談する方法。

 

どうすればろくでもない祖父母の魔の手から、ミヤズを守ることが出来るか。

 

だが、それでも小学生に出来ることには限度がある。

 

苦労しながら試行錯誤していたユヅルのところに。

 

その人が来たのは、小五の夏だった。

 

その人は、ベテルという組織の一員だと言うことで。ユヅルに取引を持ちかけてきた。怪しい大人についていってはいけないのは事実だが。それはそれとして、ユヅルが周囲の人間が見えないものが見えている。

 

それを即座に当てて見せたし。

 

何よりすぐ隣に、奇怪な生き物を連れていた。

 

様々な動物が混ざり合ったそれは。

 

鵺というらしかった。

 

祖父母にそれは見えておらず。何より持ってきた公安警察の手帳も本物だった。

 

国が、ベテルという組織と連携していて。

 

今は幾らでも手がいる。

 

幼い内から、有望な人間を育成したい。

 

そう言われた。

 

ミヤズも鵺が見えていたようだが、ミヤズは体が弱い。だから、ユヅルがミヤズの分も働く。

 

そして提示されたのは。

 

ミヤズへの現代医療、それも最先端医療の惜しみない投資。

 

何より、祖父母宅からの独立。

 

親としては、公安の人間がダミーとして入る。

 

二人で事実上自由に生活していい。

 

生活費も渡す。

 

また、中高も、大学も。入れるように援助する。

 

至れり尽くせりだった。

 

うまい話があるのには裏がある。

 

それくらいはユヅルは知っていた。そして、すぐに試験で知ることになる。

 

鵺の同類。

 

悪魔と呼ばれる存在を飼い慣らし。

 

そして人間から悪魔を守る。

 

それが、ユヅルの所属するベテルの仕事。

 

今の東京には悪魔が魔界から流れ込んできており、通常の警察では対処できない。そのため、自衛隊とベテルが連携して対処にあたっている。

 

雑魚悪魔だったら、戦車砲や重機関銃で対応できる。

 

だが、それでは対処できない悪魔もたくさん存在している。

 

そういった悪魔に対処できるのは、デビルサマナーとか、悪魔召喚士だとか、そう言われる集団だけ。

 

ユヅルが生まれる前に、この国に存在していた八咫烏と言われる大規模なデビルサマナーの組織がある事件で壊滅してしまったらしく。

 

今は生き残りを講師に据えて、必死に後進を育成しているらしい。

 

可能性がある人間は即座に前線に立たせたいほどの状況だ。

 

そう言われて、好待遇も理解できた。

 

ミヤズは気づいているようだったが。

 

それでも、新しい家での生活が静かで穏やかであること。

 

あの腐った祖父母から離れられたこと。

 

それもあって、ユヅルに厳しい追及はしなかった。

 

周りには、同世代のデビルサマナーがいたが、ふるいは厳しかった。

 

なんでも悪魔という存在は、自分より弱い相手には従わないらしい。それもあって、あらゆる戦闘技術をたたき込まれた。

 

魔法なんてある訳がないと思っていたのに。

 

普通に目の前で講師に使われて、愕然とした。

 

銃火器も持たされた。

 

素質がない奴は何をやっても無駄な分野だ。

 

そう、まだ若い女性のデビルサマナーは、厳しくユヅルにあらゆる戦闘のイロハをたたき込んでいった。

 

中学になった頃には、周りの人間なんかもやしにしか見えなくなった。

 

高校になった頃には、周りの人間なんかその気になればすぐに潰せる蟻同然となった。

 

ミヤズを守るのには充分な力を得た。

 

悪魔もその頃には何体も殺した。

 

何体も従えた。

 

成長が早いデビルサマナーは、信じられない速度で強くなるという。そういう観点では、ユヅルは努力型。

 

同世代ではかなり筋が良い方だが。

 

それでも、まだまだ強い悪魔とは戦わせられない。

 

そう教官に言われた。

 

その教官の手も離れて、一人前のデビルサマナーとして認められたのは、高校二年に入ってから。

 

同期が何人もその時には悪魔に食われていた。

 

給金は生半可なサラリーマンの年収分を、毎月得ることが出来ていたが。

 

その代償はあまりにも大きかった。

 

既に高校と言うこともあって、保護者はいらないと言って。

 

寮がある縄印高校を選んだ。

 

全寮制であることもあって、ミヤズに対してプライバシーも守れる。ミヤズも、兄離れをしたいと言っていた。

 

それについては、ユヅルも正しいと思ったので。

 

そのまま、相談した上で、ミヤズも入れる縄印高校に入ったのだ。

 

兄離れはしたミヤズだが、それでも今でも仲は良い。

 

だが将来の事を考えると。

 

ミヤズの治療費は幾らでも必要だし。

 

何よりも、悪魔と戦闘を度々都内で繰り返し。人を食らい、時には自衛隊の火力でも止められない悪魔の脅威を知ると。

 

とてもではないが、この仕事を辞めるわけには行かなかった。

 

これは誰もが出来ることではない。

 

だから、自分がやるしかないのである。

 

ただ、それだけだ。

 

 

 

魔界が東京に隣接している事は知っていた。

 

だが、魔界に直に足を踏み入れたのは初めてだった。

 

砂漠化した街。

 

混乱したのはあまり長い時間ではない。ともかく、行動しなければならない。魔界があるのなら、でることも可能だ。

 

しばらく悪魔を展開しつつ、周囲を調べる。

 

幸い魔界としては危険度が低い場所のようで、ユヅルの実力でも通用する。雑魚を片付けながら、時に相手を脅し、交渉し、手札も増やす。

 

専用の無線を渡されているが、それも感度が悪い。

 

一応通じてはいるようだが。ほとんど声は聞こえなかった。

 

少し休む。

 

砂だらけの場所だが、それでも悪魔を掃討し、手札を展開することである程度は安全は確保できる。

 

しばらく座っていると、強い力が接近していると、伝令に出していた妖精ケットシーが伝えに来る。

 

ケットシーは猫の王国を作っているとされる妖精で。

 

長靴を履いた猫などの童話でモチーフとして使われている。

 

そのモチーフのせいか、まんま長靴を履いた猫の姿でユヅルに仕えていた。

 

「強い力だと」

 

「はいご主人様。 人間を連れているようですニャ」

 

「……人間を無理に連れているようだったか?」

 

「いや、人間が談笑しているのに、塩対応しているニャ」

 

ふむ、妙だな。

 

姿格好を聞くが、青い長い髪を持つ神格のようだというが。そんな神格、どうにも思い浮かばない。

 

デビルサマナーを始めてから、世界中の神話を勉強した。

 

どんな神でも悪魔でも、今の東京は現れる可能性がある。

 

元々東京では様々な悪魔が活動していたらしいのだが。八咫烏が壊滅してから、その危険度は跳ね上がったらしい。

 

元々活躍していた悪党のデビルサマナー達、「ダークサマナー」と言われる組織も一緒に壊滅してしまったらしいのだが。

 

その代わり、ベテル本部から派遣されてきた大天使が強権的な支配体制を敷いており、人間を捨て駒みたいに使う。

 

ベテルの人員はそれを良く思っておらず。

 

ユヅルもその一人だった。

 

ともかく、相手の善悪を見切らないといけない。

 

悪魔達をハンドヘルドコンピュータに格納。

 

両手でスマホなんて悠長に使っていられないので、今ではこれが主流だ。一方で、スマホもこれはこれで活用はするが。

 

道を歩いてくるのは。

 

なるほど、言われたとおりの容姿だ。長い青い髪、目が金色。長身で、全身が青を主体とした……なんだあれは。ボディスーツか。とにかく、そんなものを着込んでいる。随分と近代的な容姿の神だな。

 

つれているのは。

 

あれは。

 

そうか、だとしたら危険な神格ではなさそうだ。

 

進み出る。

 

相手もすぐに気づいたようで、二十歩ほどをおいて止まった。

 

「おやー、生存者だね! 君が探していた相手じゃないの、アオガミ神?」

 

「……」

 

つれている人に目配せされる。

 

分かる。

 

いずれにしても、敵ではないようだ。

 

「僕は縄印高校の敦田ユヅル。 三年生だ。 あなたはどこの神格か」

 

「……仕方がない。 アオガミさん、良いだろうか」

 

「危険もあるが、やむを得ないだろう」

 

二人分の声が聞こえる。

 

どういうことだ。

 

しかも、丁寧語で喋っていたのは、聞き覚えがある声だ。

 

ふっと、「アオガミ」が分裂する。

 

一人は、銀のボディスーツを纏った、青い髪……ただし短髪の長身男性。非常に精悍な顔つきをしていて、逞しい。

 

もう一人は。

 

「煌じゃないか!」

 

「そうだ。 このアオガミさんに助けられた。 どうやら僕と合体することで、力を発揮できるようなんだ」

 

「煌。 この青年が君が言う友人である敦田ユヅルであるかは確認できるか。 相手の姿などを模倣し、奇襲を仕掛ける悪魔がいる。 警戒を推奨する」

 

「……分かったよアオガミさん。 ユヅル、悪いけれど質問させてくれ」

 

すっと、また「アオガミ」の姿に戻る。

 

ややこしいな。

 

隣で笑顔を崩さないあの人は、相変わらず食わせ物だな。ともかく、相手の懸念も最もである。

 

「ユヅル、質問だ。 ミヤズさんに、僕は戻らない場合どうしろといった?」

 

「三ブロック前に警官がいたから、保護を頼め、だろう」

 

「正解だ。 もう一つ質問だ。 君はミヤズさんに過干渉でウザいと思われていたらどうする」

 

「なんだと! そんなはずはない! ミヤズの事を僕は世界で一番大事だと考えているし、過干渉だの思われないように僕は適度に距離を置いてきたし、中学時代も適切な距離を取ってプライバシーは尊重してきたぞ!」

 

ものすごい取り乱してしまったユヅルに対して。

 

煌は、すまなかったと鉄面皮のままで言う。

 

この運動神経もあまり優れておらず、勉強だってそこまで出来ない同級生が、どうしてかユヅルもちょっと苦手だ。

 

特に目。

 

じっと見つめられると、どうしてか不思議とたじろいでしまうのだ。

 

問題生徒が煌に見つめられて、それで道を譲ってしまうのを何度も見たことがある。その後、どうしてか分からないと問題生徒は困惑しているようだ。

 

教師達も、女顔とか言われる煌をからかうような事はしないようだ。

 

だが、不思議と仲良くなっておいた方が良い。

 

そうとも思ってしまうのである。

 

「本物だったら、そう反応するだろうと思った。 大丈夫、ミヤズさんは君を大事な兄だと思っているよ」

 

「面白いコントだねえ。 友達? アオガミ神?」

 

「友達です」

 

「そっかあ」

 

くすくすと笑う煌のつれ。

 

あの人はとことん苦手なのだが、まあ仕方がない。とりあえず、情報を交換するしかないだろう。

 

悪魔使い、デビルサマナーである事をまず明かす。これについては、手札を隠していても仕方がない。煌も似たような秘密を抱えてしまったのだ。今は助かるために、ある程度の手札を互いに開示するしかない。

 

そして、この辺りについても情報を交換する。煌も大変だったことが分かった。だから、ユヅルも見つけたものを、煌達に見せる。

 

それは、列車。

 

しかも、どう見ても山手線だ。

 

かなり腐食しているが、それでも無理をすれば動かせそうである。

 

「これを見てくれ。 僕にはどう見ても山手線に見えるが」

 

「……僕もいくつも東京の遺跡を見た。 中には田町を示す看板があった」

 

「田町だって!」

 

「この辺りは地形的に三田になるらしい」

 

考え込む。

 

先に情報交換を提案する煌。

 

ユヅルも頷いていた。異存はないからだ。

 

まず、ここが魔界であることは、煌も知っていた。ユヅルがそれを説明すると、煌は同じ事を「ギュスターヴ」なる存在から聞かされたらしい。

 

悪魔の顔役だという話だが、聞いたことがない名前だ。

 

魔界に来てから何があったのかを、それぞれ要約して話す。

 

情報を得る相手として、敵対的ではない悪魔もいるが。煌はミマンというものを挙げていた。

 

そのギュスターヴという悪魔の顔役だかが行使しているミマンという悪魔。アレだと指さされる。小さな赤い悪魔だ。山手線のパラグラフに引っかかって、抜けられなくなっている。

 

それをすっと跳ぶと、軽やかに煌が助け降りてくる。

 

降りられずに困っていたと、ミマンは大喜び。煌はにこりともしないが、下ろすとぱたぱたと走って行った。

 

「ミマンによると、二人、人を見たそうだ。 一人は特徴が君に一致していた」

 

「そうか、僕は見られていたんだな。 もう一人は」

 

「それが妙なんだ。 白い制服の女子生徒だという話だ。 ユヅル、覚えはあるか。 それと洞窟で帽子を被っていた生徒は、先に話したとおり翼のある人型に連れて行かれた」

 

「それは恐らくだが天使だろう。 この辺りで、最下級の天使である下級三位であるエンジェルが編隊を組んで活動しているのを目撃した悪魔がいる。 魔界に偵察に来て、恐らく見つかった人間を救出しているのだろう。 女子生徒はちょっと分からないな」

 

勿論、天使が人間を助けるのには条件がつくのだが。

 

今煌に言わなくても良いだろう。

 

天使はとにかく秩序側と言われる派閥の雑兵だ。性格は極めて上に従順で、とにかく機械的である。

 

それもあって、ユヅルも信用はしていなかった。

 

人間の味方面をしているが、東京で高圧的な支配体制を作ろうとしているのは連中のボスである大天使の一人であり。

 

それに今のユヅルの上司が抵抗していなければ、とっくに東京は奴らの好き勝手にされていただろうからだ。

 

「トンネルにもう一人男子生徒がいた。 心配だ。 何かしらないか」

 

「彼については大丈夫だ。 ものすごく機敏にトンネルから逃げ出していくのを確認している。 恐らくダアト……魔界には落ちていない。 外でミヤズが危険を知らせた警官に保護されていると見て良いだろう」

 

「そうか、良かった。 だとすると、他に何かしらの理由でどこかの学校の女子生徒が紛れ込んだのか」

 

「あり得る話だ。 危険な状態だ。 助ける必要があるだろう」

 

姿は変わっても、性格は善良なままだ。

 

最初、煌と出会った時。じっと不良を見ていて。札付きのワルで反社とも関係を持っていたそいつらが、気圧されていた。

 

ユヅルが無言で行くとそいつらは逃げ散った。

 

それから、煌と話すようになった。

 

話していると、いつも物静かだが、色々な知識を持っていて。文学や神話については様々な含蓄を持っていたし。

 

文章を丸呑みするのではなく。

 

神話ではその成立背景や、神話が何から生じたのだろうという事までしっかり考えている事が分かった。

 

学業成績は頭のできの割に良くはないようだったけれど。

 

恐らくは、意欲がむかないだけだろうとユヅルは考えている。

 

煌は恐らくだが。

 

素の頭は、自分以上だ。

 

そうユヅルは判断していたし。その静かな正義感は、とても信頼できるものだとも思っていた。

 

燃える正義感がユヅルの中でくすぶっているのとは少し違う。

 

ミヤズを紹介しても大丈夫だと考えたのも、それが理由だし。

 

ミヤズと煌がすぐに仲良くなったのも納得が出来た。ただミヤズが煌に異性として好意を持っていない事も知っている。幼い頃からミヤズはユヅルが知らない相手が好きなようで、その相手一筋なようだ。その相手が具体的に誰かはユヅルも知らない。近くにいる誰かではないのは確かなのだが、なんとも分からないのだ。なんとなしに聞こうかと思ったこともあったが。

 

流石にいわゆるノンデリだかに相当すると思ったので、聞いたことはない。

 

まあミヤズは衝動的に一線を越えるような性格ではないので、それは大丈夫だ。そういう観点では、ユヅルはミヤズを全面的に信頼している。

 

「こんな危険な場所で戦力分散するのは愚の骨頂だ。 一応告げておくが、僕はある程度自衛力がある。 君は言うまでもないな、煌」

 

「何度か死ぬような目にはあったが、それでもどんな人間よりも強いと思う」

 

「……もうこんな場所で関わってしまったから言うが、この世界には神々すら倒すほどの人間の使い手がいるんだ。 そういった人間が、何度も魔王と呼ばれる最高位悪魔を倒している。 人間なら勝てるという考えは、今のうちに捨てておいた方が良い」

 

「分かった。 確かに魔界なんてものがあり、悪魔がいるんだ。 それに人間が滅ぼされていないのなら。 対抗できる人間がいても、不思議ではないだろう」

 

話も早い。

 

ともかく、辺りを探索することにする。

 

もう一人のあの人は、によによやりとりを見守っているが。

 

今の時点では、問題はないだろう。

 

何しろあの人は。

 

ユヅルなんかとは、段違いの実力者なのだから。







※敦田ユヅル

原作のカオスヒーローです。ヒャッハーが基本だった歴代とは打って変わって、妹の事さえ絡まなければ極めて理性的で立派な人格者です。事実原作プレイ時終盤まで、ユヅルくんがカオスヒーローだったのだと気づけませんでした。

ユヅルくんとミヤズさんは原作でも非常に兄妹仲が良く、ユヅルくんは常にミヤズさんを心配していましたし、ミヤズさんは復讐の女神編ではかなり過激な行動に走ることになります。

本作では、どうしてユヅルくんがそうなったのかの、細かい描写をいれています。

老人になると子供に優しくなったりする場合もありますが、敦田家の祖父母はそうではなかった。そういうことです。

運良くデビルサマナー候補を必死に探していた越水長官がユヅルくんを見つけなかったら、敦田兄妹は相当に不幸な境遇に落ちていたでしょうね。



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