ポストアポカリプス世界でTS少女になりました〜廃墟の聖女と呼ばれるまで〜 作:Naito
出発は、夜明け前だった。
空が白むより先に、習志野駐屯地の門が開く。
鉄の扉が低い音を立て、見送りに出ていた者たちの肩をわずかに揺らした。
広場には、五十二人のうち十二人が並んでいた。
今回、連れていくのは六人。私と佐倉二尉を入れて、八人になる。夢の国へ交渉に行くには多く、強行偵察に出るには少ない。その半端さが、今回の任務には合っていた。
「弾薬は」
「各自、規定数の半分です」
「半分でいい。撃たずに済むなら撃つな」
「はい」
副官が短く答える。
彼は留守を預かる。そう決めた時、何も言わなかった。不満を出す顔でもなかった。
ただ、名簿を受け取る時だけ、指が少し固くなっていた。
「留守は任せる」
「はい」
「三日戻らなければ、配給を一段階落とせ。五日戻らなければ、幕張からの追加命令は保留しろ」
「物資は」
「受けろ。印旛沼からの米と麦は止めるな」
「七日は」
「私を消失欄へ移せ」
副官は何も言わなかった。
言わないことを、私は了承と受け取った。
開いたまま残してきた二枚の命令書が、まだ頭にあった。
後方では、保護した民間人たちが水汲みの列を作っていた。
母親が、こちらを見る子供の目を手で隠す。
外へ出ていった者が戻らない光景を、ここにいる者は何度も見ている。
佐倉二尉は、私の左後方に立っていた。
濃紺の制服ではない。今朝は、野戦用の上着を羽織っている。ただし、その襟元は整っていた。
靴も、昨日よりは泥を含んでいる。それでも、手入れの跡は隠れない。
彼女は出発前の点検を終え、背嚢のベルトを締め直した。動作に無駄がない。
その横顔だけ見れば、よく訓練された若い幹部に見える。
だが、右手の親指は、時々、人差し指の腹へ沈んだ。
昨日から、三度目だ。
「佐倉二尉」
「はい」
「命令書は持ったか」
「はい」
「なくすな」
「命に代えても」
「命とは替えるな。紙より君の方が高い」
佐倉二尉は一瞬だけ、返答に詰まった。
「……承知しました」
その一拍を見て、隊員の一人が少しだけ口元を動かした。笑いかけたのかもしれない。
すぐに消えた。
まだ、笑うには早い。
門の外には、割れた道路と倒れた街路樹、アスファルトを割って伸びる青白いマナ結晶があった。
外の道だ。
「出る」
それだけ言って、私は歩き出した。
門が背後で閉じた。
鉄の音が、朝の空気に沈んだ。
◇ ◇ ◇
習志野から浦安へ向かう道は、地図の上では単純だった。
南西へ。
かつての湾岸道路へ出る。崩落した箇所を避け、海側に寄りすぎず、船橋の残骸を抜け、市川の南端を掠め、そこから旧浦安へ向かう。
紙の上なら、それだけだ。
現実の道は、もう線ではない。
割れ、沈み、曲がり、地図の線だけが昔のまま残っている。
建物の上階が崩れ、道路へ斜めに刺さっている。車列の残骸は、焼けた金属の川のように続いていた。
横倒しになった軽自動車の中で、焦げたチャイルドシートだけが形を残していた。
風が吹くと、腐ったプラスチックと錆と、古い煤の匂いがまとめて動いた。
道路脇のマナ結晶は、匂いもなく青白い光を返している。
無害なのかどうかは分からない。
ただ、この三年で、そういうものとして道端に増えた。
人間が通れる幅だけを選んで進む。
足元には、ガラス片。
錆びたボルト。
白く乾いた骨。
動物のものか、人のものか、見ただけでは分からない。
分からないものは記録しない。記録しないものは数に入らない。
そう決めておかなければ、歩けなくなる。
「右、建物三階」
先頭の隊員が低く言う。
全員が止まる。
三階の割れた窓の奥に、何かが動いた。
影。
細い。
人間ではない。
私は手を上げた。
撃つな、の合図。
数秒後、その影は窓枠を越えた。
落ちるのではなく、外壁に張りついた。
体はトカゲに近いが、大きさが違う。
鼻先から尾の先までなら、軽トラック一台分はある。
外壁に張りついたまま、重さでコンクリートの破片を落としていた。
背中には、青白いマナ結晶が肋骨のように並んでいる。
道端に生えたものとは違い、こちらは肉の内側から皮膚を押し割っていた。
裂けた隙間には黒ずんだ血が固まり、呼吸のたびに、結晶の根元がわずかに動く。
腹は不自然に膨れていた。呼吸のたび、内側から何かが押すように皮膚がゆっくり動く。
覗き込まなかった。
動物でも人でも、記録欄は変わらない。
変異獣はこちらを見たが、襲ってこなかった。腹の中に、もう十分入っているのだろう。
見逃されたのではない。
順番を後に回されただけだ。
影が建物の裏へ消えてから、私は手を下ろした。
市川南端、中型個体一。腹部膨隆、戦闘回避。
頭の中で、それだけ残す。
「進む」
誰も声を出さずに歩き始めた。
◇ ◇ ◇
昼前、崩れた歩道橋の下で小休止を取った。
鉄骨の影が細く地面へ伸び、風には潮と錆、腐った藻の匂いが混じっている。隊員たちは壁を背にして、乾燥豆と薄い塩水を口にした。火は使わない。煙は見つかる。
佐倉二尉は座らず、地図を広げて経路を追っていた。
「地図は役に立つか」
「半分ほどは」
「半分も役に立てば上出来だ」
彼女が地図を畳んだ時、後方警戒の隊員が声を低くした。
「おい」
全員が手を止める。
道路脇のコンビニ跡。ひしゃげた陳列棚の奥で、何かが揺れた。
銃口が向く。
「出てこい」
私が言う。
「人間なら、両手を見せろ」
数秒後。
棚の奥から出てきたのは、六十代後半ほどの老人だった。
白い髪に、こけた頬。両手を上げている。
その後ろに女が一人、さらに十代前半くらいの少年が続いた。
三人とも装備は粗末だった。刃物が一本、水筒が二つ、肩にかけた布袋。
銃はない。少なくとも、見える範囲には。
「どこから来た」
「市川の方だ。北は駄目だ。でかいのが出た」
「どこへ向かっている」
「夢の国だ」
老人は乾いた唇を舐めた。
「海の方へ行けって聞いた。白い城があるってな」
「誰から」
「死にかけの男だ。行徳の外れで見た。腹を裂かれてた。たぶんハウンドだ」
「その男が、夢の国へ行けと言ったのか」
「ああ。あそこには、まだ人がいるって。……それだけで十分だろ」
老人の靴底はほとんど剥がれていた。女の腰で水筒だけが軽く跳ね、中身の揺れる音はしない。少年は顔を伏せたまま、こちらを見ようとしなかった。
夢の国という言葉だけで、この三人はここまで歩いた。
「同行させる」
「大隊長」
「目的地は同じだ。保護対象を見つけて、置いていく理由はない」
「行軍速度が落ちます」
「落とせ」
短く言った。
「流言の行き先も見られる」
隊員は口を閉じた。
「佐倉二尉」
「はい」
「少年の靴を見ろ。歩けるようにしろ」
「はい」
返事は早かった。
佐倉二尉が少年の前に膝をつく。
片方の靴紐が切れていた。
装備袋から細い紐を一本抜き、黙って通し直す。
少年は、何も言わずにその手を見ていた。
女が、小さく頭を下げる。
佐倉二尉は答えない。
ただ、結び目だけを強く締めた。
「歩ける?」
問いは短かった。
少年は小さく頷いた。
私は、その声を記録しなかった。
◇ ◇ ◇
午後から、道はさらに悪くなった。
老人たちを中央に置いた隊列は遅い。老人の足は上がらず、女は少年の手を離さない。
佐倉二尉が結び直した靴紐を、少年は何度も見下ろしていた。
海に近い道路は沈み、アスファルトの下から黒い水が滲んでいる。油膜の浮いた水面に、青白い結晶が生えていた。
見た目だけなら美しい。だが、美しさと安全は何の関係もない。
遅れれば、夜が近づく。
急げば、三人がついてこられない。
選べるのは、ましな危険だけだった。
「この先、通過痕」
先頭が止まる。
道路を、巨大な何かが横切った跡があった。
街路樹が根元から折れている。
ガードレールが紙のように曲がっている。
壁面には、幅の広い爪痕。
地面には、乾いた血。
人のものか、獣のものかは分からない。
大きさから見て、熊ではない。
そもそも、ここに熊はいない。
昔なら。
私は手袋をした指で、爪痕の端に触れた。
まだ新しい。
「半日以内だ」
「迂回しますか」
「海側は沈んでいる。内陸へ寄ると時間がかかる」
「追いつかれる可能性は」
「ある」
隊員たちは、黙って待っている。
判断を待つ顔だ。
私は、道路の先を見た。
吹き抜けになった商業施設跡。
その先に、湾岸道路。
さらに先が、旧浦安。
老人たちの足では、長い迂回に耐えられない。
だが、ここを進めば、痕跡の主とぶつかる可能性がある。
どちらを選んでも、危険は残る。
「前進する」
私は言った。
「隊列を詰めろ。老人たちを中央。佐倉二尉は右側につけ。発砲は命令後。非戦闘員を孤立させるな」
「了解」
佐倉二尉が銃の安全装置を確認する。
その手は正確だった。
ただ、視線だけが一度、少年の靴へ落ちた。
私はそれを見た。
◇ ◇ ◇
遭遇は、夕方前だった。
最初に聞こえたのは、金属が潰れる音だった。
何か重いものが、車の残骸を踏み抜いた。
歪んだ鉄板がゆっくり折れ、その下で、湿った何かが押し潰される。
ビルの奥から、ゆっくりと音が近づいてくる。
その後に、爪の音が続いた。
一つではない。
二つでもない。
硬いものがアスファルトを引っ掻き、途中で、濡れた何かを踏み潰す。音のたびに、壊れたビルのガラス片が細かく震えた。
老人が息を呑む。
女が少年を抱き寄せる。
少年は声を出さなかった。
出せなかったのかもしれない。
私は左手を上げる。
停止。
前衛の二人が膝を落とす。
後衛が老人たちの背後へ回る。
佐倉二尉は、少年の右側に半歩寄った。
次に、風が変わった。
腐肉と湿った毛、鉄錆の臭い。その奥に、体液に濡れた結晶の臭いが混じる。
道端のマナ結晶とは違う。肉の中で育ったものの臭いだった。
鼻の奥に、鉄と腐った水を混ぜたような冷たさが残る。
商業施設の崩れた入口から、それは現れた。
四足だが、犬ではない。胴は長すぎ、肩は人の背丈より高い。前脚と後脚の長さが合っていないせいで、歩くたびに体が横へずれる。
不格好なのに、距離だけは確実に詰まっていた。
足を置くたび、アスファルトが湿った音を立てて沈む。爪は黒く、先だけが青白く透けていた。そこにマナ結晶が入り込んでいるのだと、私は一拍遅れて理解した。
背中からは、青白い結晶が何本も突き出している。
ただ生えているのではない。
肉を内側から押し割り、皮膚をめくり上げて外へ出ていた。
道端の結晶のような硬い静けさはない。
根元には黒ずんだ血と膿が固まり、呼吸のたびに細かい粉が落ちる。
頭部は半分ほど骨が露出し、黒い毛の束が乾いた血を吸って固まっていた。
小銃で殺せない相手ではない。
だが、結晶が神経の代わりをしている個体は、頭を撃っても止まりにくい。
痛みで止まらず、出血で遅れない。
動きを止め、結晶の根を砕くしかない。
分かっていても、やりたくはない相手だった。
ハウンドの大型個体。
あるいは、ハウンドを食って変わった別の何か。
分類は後でいい。
今は、生き残ることが先だ。
獣がこちらを見た。
目は三つあった。
右側に二つ。左側に一つ。
その全部が、同じ速度でこちらを捉えた。
「散開」
声は低かった。
隊列は、それで動いた。
隊員たちが左右へ散る。
ただし、中央は空けない。
老人、女、少年。
三人を挟むように、二名が前へ出る。
獣が吠えた。
高く、細い。赤ん坊の泣き声に近い周波数だった。耳で聞くというより、奥歯の根に触る音だ。
老人の膝が一瞬だけ緩む。
少年が顔を上げかける。
隊員の一人も、半歩だけ反応した。
「耳を貸すな。誘引音だ」
私は言った。
言いながら、自分の舌の奥にも嫌な力が入っているのを感じた。
訓練で耐えられる種類の音ではない。
耐えた者から順に、動くだけだ。
「二班、右脚」
その瞬間、獣が跳んだ。
狙いは、隊員ではなかった。
中央。
老人たちのいる場所。
「伏せて!」
佐倉二尉が叫んだ。
命令ではない。
反射だった。
彼女は射線を取るより先に、少年の肩を掴んで廃車の陰へ押し込んだ。
一拍。
射撃が遅れた。
「佐倉」
私が呼ぶ。
その声で、彼女の照準が戻った。
撃った弾は、獣の右前脚の関節を抜いた。
獣の体が沈む。
だが、止まらない。
壊れた脚を引きずったまま、近くの隊員へ飛びかかった。
「伏せろ」
隊員が伏せる。
獣の爪が、その上を通った。
背後の自動販売機が裂ける。
中から、黒く腐った缶が転がった。
老人が女を庇うように前へ出かけた。
「動くな!」
隊員が怒鳴る。
老人は止まった。
止まれた。
それだけで、生存率は少し上がった。
私は拳銃を抜いた。
距離、八メートル。
近すぎる。
小銃を構え直す余裕はない。
背後には民間人。
右には佐倉二尉。
撃てる角度は限られていた。
獣の口が開いた。
中に、人の歯のようなものが混じっていた。
私は撃った。
一発。
二発。
三発。
口内、結晶根、左目。
獣がのけぞる。
「今!」
佐倉二尉が駆けた。
彼女は腰の刃を抜き、獣の背中に残った一番太い結晶へ叩き込む。
硬い音がした。
最初の一撃は弾かれた。
結晶の表面に、白い傷が入っただけだった。
獣が身を捩る。
折れたはずの右前脚が、ありえない角度で地面を掻いた。
関節を抜かれても、動く。
結晶の根が、肉の代わりに脚を引いている。
「佐倉、離れろ」
彼女は退かなかった。
二撃目。
今度は根元を狙った。
刃が入る。
同時に、青白い粉が噴き出した。
「吸うな。下がれ」
粉を吸った隊員が、咳き込む。
佐倉二尉の右手が、一瞬だけ止まった。
粉で視界を奪われたのだ。
獣の首が、彼女へ向く。
照準を上げる。
一発。
二発。
露出した顎。
左目の下。
獣の頭が逸れる。
「今だ!」
三撃目で、佐倉二尉の刃が亀裂へ入った。結晶は、すぐには砕けない。
獣の体の内側から、複数の骨が同時に折れるような音がした。
次の瞬間、結晶が砕けた。
青白い粉が、夕方の光に散る。
一瞬だけ、光の粒に見えた。
この世界で、そう見えるものほど危ない。
獣の体が、糸を切られたように崩れた。
だが、死んではいない。
背中の結晶を失っても、前脚が痙攣している。口が開き、赤ん坊の泣き声に似た音が、喉の奥でまだ鳴っていた。
私は近づき、最後の一発を撃った。
今度こそ、動かなくなった。
誰もすぐには声を出さなかった。
銃声の余韻だけが、壊れた商業施設の中を行き来している。
獣の死体から、青白い粉がまだ落ちていた。血に触れた粉が薄く泡立ち、黒い肉の隙間で細い結晶がまだ伸びようとしている。
死んでも、変異はすぐには止まらないらしい。
分からないものには、近づきすぎない。
「損害」
「軽傷一。民間人は無傷」
「弾薬」
「小銃弾三十二。拳銃弾六。刃に損耗。粉を吸った者が一名、咳あり」
「記録」
「はい」
隊員が手帳に書く。
大型個体一。右前脚を破壊後も運動継続。背部結晶破砕まで停止せず。誘引音あり。粉塵、呼吸器への影響あり。民間人三名、保護継続。
感想を挟む余地はなかった。
廃車の陰で、佐倉二尉が少年の前に膝をついていた。
少年は泣いていない。
声も出していない。
ただ、切れかけた靴紐を握りしめていた。
佐倉二尉は何も言わず、自分の装備袋からもう一本、細い紐を抜いた。
少年の靴に通し、強く結び直す。
「歩ける?」
同じ問いだった。
今度は、命令の声ではない。
少年はもう一度頷いた。
射撃としては一拍遅い。保護としては正しい。
私は、どちらも記録しなかった。
「行くぞ」
私が言うと、佐倉二尉は立ち上がった。
「はい」
返事は早かった。
今度は、遅れなかった。
◇ ◇ ◇
日が傾き始めるころ、異変に気づいた。
ハウンドの気配が薄い。爪音、息遣い、壁の向こうで擦れる体、遠くで響く獣の声。それらが、舞浜へ近づくほど減っていく。
廃ビルの影にいた小型の変異獣も、こちらを見る前に逃げた。
「あいつらも、近づかねえのか」
老人が呟く。
「……噂通り、ですか」
佐倉二尉の声は低かった。
噂は外れれば人を殺す。当たっていても、人を集めすぎれば、やはり人を殺す。
私は手帳に短く残す。
舞浜接近。
ハウンド反応減少。
流言の目的地と一致。
原因不明。
少年が、女の服の裾を握った。
「もう、すぐ?」
女は答えられなかった。
代わりに、老人が前を見た。
「……たぶんな」
その声は、先ほどより少しだけ掠れていた。
◇ ◇ ◇
先に足を止めたのは、老人だった。
「……あれか」
かすれた声だった。
誰も答えなかった。
道路の向こう、崩れた高架の隙間に、夕方の光を受けた白い輪郭が浮かんでいた。
城だった。
白い壁と尖塔。その上に、青とも緑ともつかない光が滲んでいる。
報告書に書かれた施設名ではなく、何か別のものに見えた。
崩れた世界の中で、そこだけが壊れ方を忘れているようだった。
少年が、女の服の裾をさらに強く握る。
「あそこ、人がいるの」
女の手が、少年の肩を抱き直した。
老人が城を見たまま喉を鳴らす。
「人がいるって聞いた。……それで、ここまで来た」
その一言で、少年の顔が少しだけ上がった。
佐倉二尉が、息を呑んだ。
ほんの小さな音だった。
私は手帳をもう一度開きかけ、やめた。
書くべき言葉が、すぐには見つからなかった。
命令書には、対象とあった。
老人は、人がいると言った。
その差だけが、妙に大きかった。
視界の先で、白い城が静かに光っている。
こちらだけが、一方的にそこを見つけていた。
次回「タイトル未定」
ユキとアキさんの視点に戻る予定です。