アルセウス様。私の知ってるカントーじゃないです 作:静かなるモアイ
ポケモントレーナーは旅をするなかで様々な所に宿泊する。ホテルは勿論のこと、ポケモンセンター縮めてポケセンに宿泊するケースが多いのだ。最近は道中にもポケセンが出来ていることもあり、野宿を行うトレーナーは少ないのだが、サトシが旅に出た頃は野宿は結構当たり前だったりする。
「はい。ポケモンセンター ニビシティ支店にようこそ。宿泊の受付ですね?はい、受理しました」
ポケモンセンターは国費などで運営されており、トレーナーは無料で利用できる。素泊まりは勿論のこと、温かい食事の提供からポケモンの回復まで何でもござれである。
「ありがとうございます。部屋割は私とミヅキ、リコの3人。そしてホワイトとスグリの2人で良いですね?」
「勿論です!」
「僕たちもそれでオーケー!!」
受付のジョーイさんに一泊二日の宿泊の手続きを無事に終えたミヅキちゃんが在籍する生徒会ご一行。これで夜は布団とベッドで眠れるし、希望すれば温かい食事の提供を受けられるのだ。
「私、ポケセンに泊まるの初めてだな」
「私も。パルデアのポケセンは最低限の設備しかなくて、ニホンで言うとガソリンスタンドのような感じだから」
ミヅキちゃんはセキエイ学園入学までトキワシティ&マサラタウンの外に出たことがなく、ポケセンに宿泊するのは当然ながら初めて。リコだってパルデアのポケセンはガソリンスタンドのような簡易的であり、ポケモンの回復や物資の販売ぐらいしか出来ず…宿泊は今回が初めてである。
「2人も学校の校外活動や卒業して旅に出たら、沢山あるよ」
セキエイ学園を卒業すれば、嫌でもこれでもかとポケセンを利用することになるだろう。ポケセン…ポケモンセンターは全てのポケモントレーナーにとって、なくてはならない施設なのである。
「それじゃ、これからなにする?パパからのお使いで国立博物館に行く?それともフィールドワーク?お洒落なレストランで腹ごしらえ?食べ歩き?温泉街で温泉入っちゃう?沢山見所があるよ!!」
「ミヅキとリコはジムに腕試しもアリだね。カントーのジムリーダーはチャレンジャーの持ってるバッジで、出すポケモンを変えるから初心者でも大丈夫だよ」
ホワイト会長と夏油スグリの言う通り、ニビシティは沢山の見所が存在するのだ。
十数年前以上からある国立博物館。地殻変動の影響で発見される化石も増えたことがあり、展示物がサトシが訪れた時よりも多くなっており、化石を持ち込めば復元してポケモンに蘇生してくれたりも出来るのだ。
フィールドワークにしても沢山見所がある。地下炭鉱の民間人が入って良い所では洞窟に生息するポケモン達が沢山暮らしており、そこで新しいパートナーを捕まえるのも良し。地下炭鉱だけでなく、おつきやまだったり、鍾乳洞の洞窟、そして温泉の源泉が涌き出る周辺では様々なポケモンが確認されているのだ。もしかすれば、化石も見つかるかも知れない。
そして温泉が出るようになってから発展した温泉街!足湯から外湯巡りは勿論のこと、コックの男性とそのパートナーである1メートル超えのヨクバリスが営む名物レストランだったり、火山灰を加工したガラス製品のお土産だったり、楽しめる観光名所がいっぱいあるのだ。
最後にジム!!数年前にニビシティが誇る岩の妖精、タケシの弟であるジロウがジムリーダーをしているニビジムへのチャレンジ!!数年前と違い、ジロウのバトルの腕前はタケシを上回っており、世界水準の超上澄みである。最近、良くタケシと間違えられるため…眼鏡をかけて糸目を卒業した。
「えっ!?私達、トレーナーになって数日しか経っていないのにジム!?」
「見学だけでも良いかもしれませんね。見て学ぶということも大切ですよ!」
ジムバトルは見学だけでもOKであり、営業日の営業時間内なら自由に出入りは可能だ。しかもチャレンジもタダであり、見学だけでも当然だがタダ!!日によってはバッジを幾つも集めた凄腕トレーナーVS相手に合わせて実力を解放したジムリーダーの有料級バトルを無料で生観戦できる。
「なるほど!」
「それに…バッジの数が少ない内に、グリーンさんとジロウさんを倒してバッジをゲットした方が良いかもね。この2人、世界中のジムリーダーでもトップ3の強さだから」
「「そうなの!?」」
カントーおよびジョウトのポケモンリーグ本部管轄のジムリーダー達は、チャレンジャーのバッジの数に応じて実力を解放していき使うポケモンや戦術を増やしていく。
バッジ無しの状態でグリーンと戦えば、戦うポケモンはポッポやラッタなどのポケモン。しかし、バッジを複数個持ってから挑めば…他の地方のチャンピオン顔負けの圧倒的な実力(ポケモンはジム用)で蹂躙してくるのだ。
「僕が挑んだ時はバッジの数1つだったから、イシツブテ、チゴラス、イワークだったな。
カントーの他のバッジを複数集めて挑むと、初手にバンギラスが来るよ。スグリの時がそうだったし」
ホワイト会長は語る。ホワイトがジロウに挑んだ時はバッジがトキワジムの1つだけであり、ジロウが使ったポケモンはイシツブテ、チゴラス、イワークの3体のみ。しかし!!スグリは最後から2番目にジロウに挑んだため、初手からバンギラスが降臨し…次にドオー、セキタンザン、バサギリ、ドサイドン、メガプテラだったのだ。
「いや~マジでジロウさん強かったよ。リコとミヅキもジロウさんとグリーンさんは最初の方に挑みな?」
スグリが当時を思い出しながらそう言う。マジで強かったらしい。
「ふふふ…スグリは甘いですね?私は元ジムリーダーだったからか、校長は四天王時代のガチメンバー、グリーンさんとジロウくんは8割マジ、他のジムリーダーはガチメンバーでしたよ。と言うか、ジロウくんとグリーンさんマジで8割?8割の時点で理事長の2倍強かったんですけど」
昨年度にカントージムリーダーに挑んだことを思い出し、何処か遠い目となるミカン先生。どうやらミカン先生がカントージムリーダーに挑んだときは「元ジムリーダーやからいけるやろ」との理由でジロウとグリーンは8割、他はマジの本気で挑んできたのだ。
「初手からバンギラスは当たり前、メガプテラ、セキタンザン、キラフロル、ドサイドン、最後にメガガチゴラス…しかもオリジンの姿のメガガチゴラスが出てきますし。メガ進化複数ってマジでってなりますよ」
「メガ進化って複数回出来るの!?」
ミヅキちゃんのためにも解説しよう。理論上は可能であり、なんなら2回処か複数回メガ進化を使ってくるトレーナーも居るのだ。ゲームではゲームバランスのためか、1度の戦闘で1度しか使えない。しかし、現実は残酷であり…メガ進化を多用することが可能なのだ。
「まあ、便利な道具が制限されるし、トレーナーの負担が高いからする人は少ないね。僕は普通に3連続出来るけど」
「3連続とかありなの会長!?」
因みにホワイトは3連続で可能である。しかし、こだわりスカーフやたべのこしと言った便利なアイテムを持たせることが出来ないし、トレーナーの負担が凄くなるのでメガ進化を多様するのはあまり勧められない。
事実、全部メガ進化させたら最強じゃん!!と思ったコルニさん21歳はグリーンの手でボコボコにされたとか。
「それに…最近はポケメタルのお陰で量産や増産が出来ますけど、メガ進化にはキーストーンが要りますからね」
キーストーン。ミヅキちゃんも前世から知っている重要アイテムであり、トレーナー側が装備するメガ進化を行う為の装備品だ。人によるが、腕輪にしたメガリングだったり、装飾品にしている人も多い。
そう言えばと、ミヅキちゃんは気付く。ホワイト、スグリ、ミカン先生は腕にキーストーンが嵌められたメガリングを装備している。
「「ポケメタル?」」
「ポケメタルは近年発見された新鉱石で、様々な物質に変化できる性質を持ってます。これを使うことで、キーストーンなどの希少アイテムを作れます」
ポケメタル。それは転生者のミヅキちゃんも知らない、近年発見された新鉱石。様々な物質に変化できる…無機物版メタモンのような物体であり、これを使うことで様々なレアアイテムの増産やコピーが可能なのだ。
「なにそれ、凄い!!」
「なんですが…ポケメタルより更に希少なレアポケメタルなんて物も発見されてます」
「「レアポケメタル!?」」
「「なにそれ、僕(俺)もしらない」」
そしてポケメタルより更に純度が高い上位互換存在であるレアポケメタルなんて代物も存在するのだ。しかし、このレアポケメタルは市場には出回らず、ホワイトとスグリさえも知らなかった。
「私も学会の記事でか知らなくて…ポケメタルより純度が高いそうで、今は一部の研究機関でしか取り扱ってないそうです。ただ…」
ミカン先生はそう言うとスマホロトムを操作し、一枚の写真を見せた。それはメガシンカのマーク、Z技のマークなどなどが印された回転式の腕輪だった。
「スグリのお姉さん、ゼイユさんが写真送ってくれたんですけど。ブルベリのブライア博士がシアノ学長に言って、入手した試作品 ゼンブイリングらしいです」
「「「ゼンブイリング?」」」
ゼンブイリング。ミカン先生も最近聞いたばかりの単語に、全員が首を傾げる。どうやらゼンブイリングは写真の回転式腕輪のようだ。
「なんか、これ1つでメガシンカ、Z技、ダイマックス、テラスタル出来るらしいです。シアノ学長が大金でレアポケメタルを買い取って、優秀な生徒に持たせるために作ったとか」
「「はぁいいぃい!?」」
なんとこのゼンブイリング、超金持ち&特待生が通うイッシュの私立スクール ブルーベリー学園の学長であるシアノ学長がマネーパワーでレアポケメタルを買い取り、優秀な生徒に持たせたとか。
「あの…ブルベリって?」
「俺が通ってた学校だよ。セキエイ学園に転校する前にね」
リコの疑問に答えるようにスグリが教えてくれた。ブルベリ…伸ばしてブルーベリー学園とはスグリがまだひょろかった頃に通ってた私立スクールであり、シアノ学長が所有していた海中研究所をシアノ学長の思い付きで学校にした学舎である。バトルに赴きを置いており、優秀な生徒が多い。テラスタルなどの専門家であるブライア博士を中心に、研究者として優秀な先生が大勢居るのだ。
「ただ、あそこは学校としてはダメだよ。生徒個人のことは全く考えていない」
スグリは何処か暗く、悲しむようにそう言った。
「はーい!そこまでそこまで!!もう、みんな行きたい所がないなら会長権限で僕が決めちゃうぞ!!炭鉱で宝探しだ!!」
しかし、場が悪くなると判断したホワイトが手を叩きながらそう言い、ポケモンセンターから出ていこうとする。
「わかった。従うよ」
そしてホワイトの後に続いてスグリまで出ていこうとする。
「それじゃ、私達も行きましょう!珍しい化石が見つかれば、復活させてパートナーに出来るかもしれませんよ?」
こうしてニビシティ一泊二日で最初に行う観光は、炭鉱体験となった。
「はーい!それでは4人とも、準備は良いですね?」
炭鉱、一般人でも入れるエリア。その入口でヘルメットを被ったミカン先生が同じくヘルメットを被った生徒会の生徒4人を引率する。
「オーケー!」
「勿論!この筋肉に誓って!!」
「はい」
「できてます!」
「よし。他のお客さんや団体様も来てますので、マナーは守りましょう。ポケモンバトルを挑まれることも有るので気をつけてください。野生のポケモンを捕まえても宜しいですけど、危なかったら直ぐに私かホワイトかスグリを直ぐに呼ぶこと!」
注意事項を確認して、いよいよ生徒会ご一行は炭鉱に入った。
「でも、ピッケルで砕けるかな?」
「だよね」
入ったのは良かったが、リコとミヅキはか弱い女の子。固い岩盤をピッケルで壊すのは難しい。
「ああ、簡単だよ」
と、そこに何故か口元がケチャップで汚れたスグリが助けにきた。確かにMuscleボディーを持つ夏油スグリならピッケルで岩盤を砕き、鉱石や化石を取り出すのは簡単だろう…少なくともミヅキちゃんよりは。
「スグリ先輩、なんで口にケチャップついてるんですか?」
「作業効率を上げるため、ジャガイモハンバーグ食べたからね。こういう物は…えい!」
スグリは拳の一撃で目の前の岩盤を殴り壊してしまった。砕け散る岩盤!!ついでに砕け散るミヅキとリコの常識!!岩盤が砕け散り、足元に鉱石やヒレの化石が現れた。スグリはそれを拾い、ヒレの化石をミヅキに手渡す。
「はい。簡単でしょ?」
「できるかぁぁぁあ!!でも化石はありがとう!!」
「めた~」
と、その時だった。なにやら足元で可愛い声が聞こえ、3人が声の方を見ると、そこには野生のメタモンが居たのだ。メタモンはなにやら、憧れるようにスグリを見上げる。
「えっ?もっと見たいって?ふふふ、良く見ておくんだよ?オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
オラオラの掛け声と共に、次々と岩盤を破壊して進んでいくスグリ。その様子を見てリコは考えるのを辞めて、ミヅキはまさかと思い…メタモンを見る。
メタモンは上手く人や他のポケモンへの変身は出来ないようだが、なんとか手を作り出して空間をぽかぽかと殴ってスグリの真似をする。
「ダメ!!あんなMuscleに憧れてはダメ!!ジョナサン・ジョースターみたいなマッチョになっちゃうわよ!!もう決めた、君は私がゲッチュする!!」
ミヅキは決意した。このメタモンを夏油スグリやジョナサン・ジョースターのようなMuscleにしてはいけないと!!だからこそ、このメタモンを捕獲して手持ちに加えて、育てることを決意した!!
「ミヅキちゃん!良かったね!」
「良いのか悪いのかわかんないよ!!」
夏油スグリの進んだ道はお宝が落ちており、ミヅキちゃん達は他のお宝もゲッチュした!!
「ブライア博士。テラパゴスのペンダントを持つ少女を確認しました。ええ、やはりホワイトが側に居ます。あと、スグリに似た筋肉お化けも居ます。
わかりました。ホワイト対策でラクツにゼンブイリングを提供ですね。ラクツの強さは勿論ですが、オヤツ親父提供のオヤツのお陰で、我らブルーベリー学園は伝説のポケモンを従えた最強の学舎ですから...確実にテラパゴスを奪取出来ますよ。
タロやカキツバタなどの穏健派?とるに足りませんよ。伝説のポケモンを持っていないではありませんか」
別の騒動が始まりそうだが、結論から言おう。ブルベリは海の藻屑(物理)になります。
ミヅキちゃんのメタモン、いつ覚醒するの?ブルベリで覚醒するよ。
ミヅキちゃんのメタモンの進路
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君のスタンドはスタープラチナ!!
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ボルメテウスホワイトドラゴン
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ワムゥ!
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リオレウス
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ミヅキちゃん「マトモな姿覚えて!!」
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日替りハジケで!!