アルセウス様。私の知ってるカントーじゃないです 作:静かなるモアイ
ポケモンバトル。トレーナーとして高みを目指すのならば、避けては通れない道である。コンテストやパフォーマンスを意識するコーディネーターとしても、野生のポケモンとの戦闘は避けては通れない道であり、一般的なトレーナーだとしてもジムバッジを集めて本部リーグや地方リーグに挑むのにバトルの腕は必要だ。
そんなポケモンバトルを人生で初めて行う2人の少女が向かい合い、対局に立って、パートナーを出してこれから戦おうとしていた。そう、ミヅキちゃんとリコちゃんの2人である。だが、トレーナーであるミヅキとリコはもちろんのこと、フシギダネとニャオハも緊張しており、数十秒経っても両者は動かず…ミヅキとリコは緊張のためか汗をかきはじめ…ゴクリと喉を鳴らしてようやく動き出す。
「ニャオハ!!」「フシギダネ!!」
「「このは!!」」
技の名前を宣言し、ニャオハとフシギダネはこのはを使って、葉っぱを飛ばして攻撃する。お互いのこのは同士はぶつかり、ちょっとした衝撃が生まれる。
かわいく見えてちっちゃくても、ポケモンは一般人を凌駕する力を誇る。だからこそ、ポケモンを持たずに草むらに入るのは危険なのである。まあ、世の中にはゴーリキーを飛び蹴りでぶっ飛ばす女性(ブルー)、高速移動(物理)でトラックに追い付く当時10歳(サトシ)などが居るが気にするな!!
「「「このはこのはこのは!!このは!!」」」
「ニャア!!」
「ダネ!!」
しかし、ミヅキもリコも「このは!!」としか指示を出せて居らず、2人は必死に指示を出して疲れを見せるのだが…かれこれ5分間このままである。連続で何度も技を出していることもあり、フシギダネとニャオハも疲れが出ている。
「ぜぇ…ぜぇ…」
「はぁ…はぁ…」
「は~いそこまでよ。2人と2体とも良く頑張ったわ」
と、ここで担任であるオカマのネイサン先生が手を叩きながらバトルフィールドに入り、リコとミヅキのバトルを停める。
「でもね?やみくもに指示を出すのはあまり良くないの。私達はトレーナー…ポケモンを育て導く人よ。やみくもに指示を出し続けていたらポケモンちゃんも混乱しちゃうわ。
それに…ほら、見てちょうだい。バトルフィールドって思ってるより広いわよね?内側は勿論、周りも」
ネイサン先生に言われ、リコとミヅキはバトルフィールドを見回す。確かにバトルフィールドは広く、ポケモンが充分に動けるのは確かだ。その周囲だって充分なスペースがあり、ポケモンはバトルフィールドの中を動き周りながら立ち回り、トレーナーはバトルフィールドの外から状況を把握して指示を的確に出す必要がある。
「足を停めてたら、狙ってくださいと言ってるような物よ。まあ、それはこれから経験を積んで学んで行きましょう」
そして…ここからがミヅキちゃんの怒涛のツッコミマシンガンの始まりであった!!
「それじゃあ…バトルの経験がある子達!ホワイトくんと戦ってみない?」
「大丈夫!マジメンバーは使わないからさ!!」
経験の有るトレーナーとの勝負は勉強になる。
ただし、オーキド博士が言うには「ホワイトは普通の人と感性や感覚が異なる。サトシ達が誰かが作った1を何倍にもする秀才なら、ホワイトは−や0から1以上を産み出す天才じゃ」との事で…ホワイトの解説としてミカン先生とスグリ、2人が解説してくれた物を初等科向けに分かりやすく説明するためのネイサン先生の説明が必要だろう。
「えっ!?でも…」
「大丈夫…僕、生徒じゃ最強だから!それに全員同時にかかってきてよ」
そして此処に希望者全員VSホワイトのバトルが始まった。
「さてと、デカヌチャン?ARE YOU READY?レッツ…SHOWTIME!!」
ホワイトはボールからデカヌチャンを繰り出した。
「ヌチャ!!」
本業コンテスト用のデカヌチャンがバトルフィールドに降り立ち、デカヌチャンは十徳ナイフのように様々な形態に変形できるハンマー…十徳ハンマーをハンマーに変形させて、構えた。
「よし!!やってやろう!!俺はヤマブキのバッジを持ってるから、全員でかかればなんとかなる!!」
「そうだな…それに本気のメンバーは使わないし、相手は単独だ!!」
リコとミヅキちゃんは見学であるが、将来はチャンピオンを目指すミトラくんやグラスくんを筆頭に、ホワイトに挑戦したい生徒達は次々とパートナーを出していく。ピジョット、ケンタロス、ヘラクロス、ヒコザル、スピアー、続々とバトル経験の有る生徒や挑戦したい生徒のパートナーが揃っていく。
「皆…準備は良いわね?始め!!」
ネイサン先生の号令がかかり、チャレンジャー達は一斉に技の指示を出そうとする。だが、その前にホワイトが舌で音を2回素早く鳴らして同時に、爪先で音を鳴らす。その瞬間、ホワイトのデカヌチャンはハンマーで地面を抉り…砂煙で姿を眩ました。
「「「消えた!?」」」
「「「てか、指示出した!?」」」
「コーディネーターの必須スキルです。ポケモンコンテストでは、題目によっては口で指示を出さずに的確な合図が必要です」
ミカン先生が教えてくれたが、コンテストやトライポカロンなどの演技が重要な物では声で合図を出さずに、ハンドサインや音で指示を出す必要があり、ホワイトはそれでデカヌチャンに指示を出したのだ。
「そんなのありなの!?てか、今のどれが指示!?」
「でも、これはバトルでも合理的よ。ミヅキちゃん、リコちゃん。例えば貴方達が、破壊光線の指示を声で出せば…相手も破壊光線が来ると分かるでしょ?」
確かにそうである。破壊光線!!と声で言えば、相手とそのポケモンにも「破壊光線が来る!!」と身構えてしまうし、この先を読んでいるトレーナーなら次の一手を考えさせてしまう。
しかし、声以外で指示を出せば…相手にバレる心配がないのだ。だが、この方法はデメリットがある。
「でも…この方法は難しいわ。トレーナー自身とパートナーで合図を覚える必要があるしね」
そう、舌の音で指示を出す方法や足の音で指示を出すのはトレーナー自身の習得も難しいし、判別も困難だ。似たような音ならパートナーも勘違いしやすい。
「動くわよ…事態が一気に」
ドガーン!!音が響けば、デカヌチャンのハンマーの一撃でミトラくんのピジョットはワンパンケーオーされていた。
「ピジョット!?えっ!?いつやられたの!?」
「ヌチャ!」
ホワイトが更に足のステップで指示を出すと、デカヌチャンは物凄いスピードで走りながら、十徳ハンマーを機関銃に変形させる。
「ひっ!?くるぞぉぉぉ!!」
「飛べる奴は飛んで遠距離だ!!」
スピアー、アオガラス、バタフリーなどの飛べるポケモンは制空権に逃げようとする。だが、それはデカヌチャンの機関銃が許さない。デカヌチャンの機関銃から、マシンガン真っ青の速度で細かい石が弾丸のように連続で放たれて…次々と飛べるポケモン達は撃墜されていく。
「ヌチャ!!ヌチャ!!」
「おぃぃぃい!!ハンマーが機関銃になったら、石のマシンガンを炸裂させたんですけどぉぉぉ!!」
「あれは早業ですね。私も良くやりますが、技の威力や反動を弱くして…素早い連続攻撃が可能ですよ」
デカヌチャンは機関銃から早業…力を抜いて素早く攻撃を行う技術を使って、岩雪崩をマシンガンのように放ったのだ。素早く動いたり、牽制や反動を弱くして行動出来るメリットが有るのだが…早業は威力が下がってしまう。
「人間で言えばジャブなどの素早いパンチね。素早く連続攻撃や軽く牽制に向いてるけど、その分威力は低くなるわ」
「ネイサン先生解説ありがとう!!だけど、トレーナー次第であんな出鱈目になるの!?」
「バタフリー!!」
「スピアーまで!?」
「こんなのありかよ!!」
次々と撃墜されていく飛べる組。あと、チャレンジャーは残り僅かであり…デカヌチャンはガチャリと十徳ハンマーを大鎌に変形させる。
「ヌチャヌチャ!!」
「ラルトスぅぅぅう!!」
「ケーシィ!?」
多分、辻斬りだろう。デカヌチャンは大鎌を走りながら振りまくり、次々とチャレンジャーのポケモンを倒していく。
しかし、チャレンジャーもただでやられる訳には行かない。やられた同胞の無念を胸に、グラスくんのケンタロスが反撃を開始する。
「ケンタロス!!突進「デカヌチャン!不意打ち!!」はぇぇぇ!?」
ここでホワイトが初めて口で指示を出して、デカヌチャンの大鎌が……鎖鎌となって伸びて、ケンタロスの突進の発生を阻止する。
「おぃぃぃい!!こんなのありかよ!!大鎌が鎖鎌になったんですけどぉぉぉお!!」
ケンタロスが体勢を建て直そうとした時は時既に遅し、大鎌から大剣に武器を変形させたデカヌチャンが眼前に迫り…
「デカヌチャン!聖なる剣!!」「ヌチャ!!」
その大剣でケンタロスはダメージを受けて、効果は抜群だ!!急所にあたった!!ケンタロスは倒れた。
「ヌチャ!」
チャレンジャーVS生徒会長は、生徒会長の勝ち!!
次回!!分岐点
フリード「見つけ…うんぎゃぁぁぁあ!!」
アメジオ「そのペンダントを渡してもら…ぐぁぁあ!!」
ホワイト「侵入者確保~」→アメジオ一派粉砕
スグリ「ホワイト、弱いもの虐めは良くないよ」→フリード粉砕
ホワイト「じっちゃん!この侵入者の端末から、仲間が近くに居るかも!!」
校長「キュレムの出動を許可する!!」
ツッコミ増やす?
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増やしてくれ…増やしてくれぇ!
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ミヅキよ。目指せポケモン界のツッコミ柱
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もういっそ、全員ボケてしまえぇぇ!!