超かぐや姫!~"はじまり"、祈り。そして、”はじまり”~   作:tomine1411

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《幕間:過去、後悔。思い出。》
《とある研究員の追憶》


(注:独自設定を含みます)

 

A.D.204x、春。東京、酒寄義体研究所にて。

 

酒寄義体研究所(通称:酒寄研・いろ研)。天才、酒寄彩葉が設立した研究施設であり、

先進的な義肢や人工臓器を主な研究分野としている。

 

また、現在ではその技術力により医療分野において

障がい者福祉などの側面で強い存在感を示すものである。

 

ただ、この研究所において現在もっとも有名なものは、実はそうではない。

..."アバターボディ"(疑似人工人体)

 

全身規模の障がい者向けに、特殊なスマートコンタクトを利用することで

フルダイブの要領でほぼ人体と同等の義体を動かせるようになるシステム。

 

...ということになっているが。

当時、いや"かぐや"復活時といった方がいいか。

 

その時においては、それは事実ではない。

 

そもそも、それは目的ではなかったからだ。

 

月から落ちてきた"かぐや"(精神生命体)に身体をもう一度用意する。

 

同時にヤチヨの記憶と人格から"かぐや"と"ヤチヨ"(もう一人の"かぐや")

を併存できるようにする。

 

これらの目標を所長から伝えられた時、私たちは耳を疑った。

 

なんせ、"かぐや"が精神生命体で、"ヤチヨ"とほぼ同等の存在

であるなんて想像がつくわけがないのである。

 

ただ、ここに集まってきた人間は常人ではなかった。

"かぐや"といろPに脳をこんがり焼かれた人間であったからだ。

 

その手段として、所長が得ていた月の技術を使えることも影響した。

 

...言うまでもなく、この事実はこの研究所の中でも最高機密に等しい。

 

義体のテクノロジー自体、おそらく現在の地球基準で言えば

どう考えてもオーバーテクノロジーそのものであるわけで。

 

それでも本人曰く制限しているというのが些か恐ろしくもあるのだが。

 

そう。私たちは想像もしていなかったのだが。

結果的にだが、成功してしまったのである。しかも、たった10年で。

 

無論、所長をはじめとするスタッフ陣の努力もあったのだが。

 

それには、数多くの権謀術数と悲劇があったということを書いておこう。

 

...そういえば、全員がノリに乗った結果揃って倒れかけたことで

全員がヤチヨ(外部アドバイザー)に説教されてからのことだが。

 

あの時は所員全員、生きた心地がしなかったと思う。

 

さて、そのあとは無論ヤチヨの権力によりこの研究所は

超がつくほどのホワイト研究所になった、といったところである。

 

...ああそうだ、一つだけ忠告をしておこう。

 

ツクヨミ内でも、ネットでもいろPを侮辱しないように。

 

"yachi8000"は、今も活動中のようだから。

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