小説初心者ですので、おかしい部分や誤字脱字など、温かい目で見ていただければ幸いです。
「ん、コンビニ」
1人の少女が、水浸しの廃都市を歩いていた。
「何か…良いものあるかな」
今はもう機能していないコンビニを発見したので、役に立つ物がないか中を覗く。
中は一種の生態系となっていた。
リスのような小動物が棚の食べ物を漁っており、
その食べ残しにはクワガタのような甲虫が群がっている。
天井には植物のような生物が蔦を張り巡らせており、
ところどころに咲いている花から甘い匂いを出していた。
その匂いに釣られたのか、蝶のような虫が花にとまり……
花に閉じ込められて咀嚼された。
「…なんか、ご愁傷様…」
そのまま少女は奥へ歩いていき、鍵のかかっている倉庫に向かった。
鍵はかかったままでドアは開かなかったので、
少女は背中のアサルトライフルを取り出し、
ドアの蝶番を銃で撃ち壊した。
店内に銃声が2、3回響いた。
銃声に驚いたリスのような小動物は物陰に隠れた。
ドアが弱々しく開いた。
箱がいくつか積み上がっているが、その多くは開いていた。
「あ、これまだ閉まってる」
まだ開いていないのを見つけた少女は中を漁った。
まだ食べれそうだったのはツナマヨおにぎり×1とシャケおにぎり×3、
まだ飲めそうだったのは150mlの炭酸飲料×2と200mlの紅茶×1だけだった。
「あんまり良いもの無かった……まぁなにも無かった訳じゃないし、いっか」
少女は少し肩を落としながらも気を取り直してコンビニの出口へ向かった。
すると、天井の植物もどきが蔦を器用に使って少女の前にまだ食べられそうなゼリーを出した。
少女は目をパチクリさせたが、すぐに満面の笑みになった。
「……! ありがと。
君、優しいんだね」
少女が不器用な、どこか寂しそうな笑顔で蔦を撫でると、
蔦は小刻みに震えて花の中から先ほどの蝶もどきを出した。
褒めてもらえたのがよほど嬉しかったのだろうか。
おそらくは少女へのプレゼントだろう。
「あ、えっと、これは貴方が食べていいよ……」
そう言われた蔦は蝶もどきの残骸を花に器用に押し戻し、再び咀嚼を始めた。
少女はコンビニを出る際に後ろを見てみた。
そしたら先ほどの蔦が手を振るように蔦を振っていた。
「…バイバイ」
少女もそれに手を小さく振って返した。
人間が1人もいないこの世界で、少女と蔦の間はちょっとだけ仲良くなった。
最も、少女がいつも旅をしていることもあり、両者が再び会うことは無いかもしれない。
「久々の友達ができた。
……またどこかで会えるかな」
少女は再び歩き出す。
この美しくも荒廃した水の廃都で、行くあてもなくひたすらに歩いていく。
遠くにはかつては近未来とも言えたであろう都市の残骸が今なお自己主張を続けていた。
ジャスト1000文字!
某動画投稿サイトでたまに某四角いゲームの廃都市建築を見るのですが、その度に行ってみたいなぁと思っております。
実際になったら困りますけど、ロマンはありますよね。
ここから不定期で投稿していきます。
読んでくれる方はよろしくお願いします。