前の回との温度差がとんでもないことになってしまいました。
紅魔館のスケジュールはとてもきつい。
まず朝四時に起きて朝ごはんの準備、それが終わったら軽く床掃除。
お嬢様様が起きてきたら、朝ごはんを食べる。終わったら朝ごはんの後片付をして終わってゆっくりタイム....というわけにも行かず今度は外に出て紅魔館の庭掃除。さらに終わったら本格的に紅魔館の中の掃除、正直これが一番きついもう逃げ出そうかな.....
今は本格的な紅魔館の掃除だが今日は少し違うらしくなんと地下室の掃除らしい....まさか!この紅魔館から逃げ出した、裏切り者を閉じ込める監獄なのか!?いやいや、そんなことないない....うーんなんだろう....咲夜さんならやりかねない気がしてきた。
まあ、そういうわけで今は地下室にいます。
でも思ってたより綺麗だな地下室。
なんか血とか白骨死体とかそんなのがあるのを想像していたが全然そんなことがないようだ。
でも、ところどころにあるビリビリに破れた人形がある....不気味だなぁ
ふぅ、そんなこと気にしない気にしない!さっさと掃除を終わらせて、
地下室に行く階段で見えた図書館でも行こっと♪
おれは半分ぐらい地下室の掃除を終わらせて次は地下室の中にある部屋を見つけた。
おいおい咲夜さん冗談だろ.....よしとりあえずここも掃除しないと、おれが咲夜さんに掃除(殺)される....!
おれは恐る恐る部屋に入ってみてみると、さっきも見たビリビリに破れたぬいぐるみがたくさんあった。
あー怖い怖いもう手抜きでもいいから早く終わらそう。
うん?なんだろうこれ。
おれの目に止まったのはドラキュラとかが入ってそうな棺だった。
やばいやばいますます帰りたくなってきた....これが紅魔館の闇か.....
「なにをしてるの...?」
「うわ!でた!」
ビリビリに破れたぬいぐるみ、なぜかある棺そして紅魔館の闇に震え上がっているところに追い討ちをかけるように後ろから声がした。
振り返ってみてみると、我らがレミリアお嬢様に少し似ている顔つきに赤が中心の服をきた、子供だった。いやーますます不気味だ。
「まるでお化けでもみたかのようなリアクションね....」
いやそれ以上のものを見たよ...と呟きそうになったがグッと抑えて素直に謝った。いきなりそんな失礼なことを言ったらもしかしたら、呪い殺されるかもしれないしね。
「ごめんごめん。急に出たもんだからつい....いやそんなことよりおまえ誰だ?」
「......私はフランドール、みんなからは フランって呼ばれてるの.....最近霊夢は全然きてないし....魔理沙は別のことで忙しいし、退屈で退屈で仕方がないの....」
あーなるほど暇だったのか.....それにしても咲夜さんはこんな無邪気な女の子を閉じ込めてなにがしたいんだ...?
「暇なら遊んであげてもいいよ。おれもこの仕事退屈だし...」
「本当に!?やったー!」
「なにして遊ぶ?」
フランは無邪気に喜んだ、守りたいその笑顔....!
さてなにして遊ぶんだろ? おままごとか?人形遊びか?鬼ごっこか?それとも....
「弾幕ごっこ!」
「....ですよねー」
全く幻想郷は血の気の多い奴しかいないのか?
よっぽどその遊びが流行っているのか....まあいいか当たってもあんまり痛くないし。それにこんなにフランの目がキラキラしてる、こんなんことわれる訳がない。
「いいよ。じゃ初め....」
おれが初めようと言おうとしたときだった。
突然フランがおれの懐に潜り込みとんでもない威力で殴られた。
あまりの威力で吹っ飛ばされ壁に激突した。
「がはッ.....」
壁に激突して肺が押し潰されような感覚になり入っていた空気が全部吐き出してしまい、しばらく喋れなくなった。
「すごい〜耐えた耐えた〜」
「.......」
「ゲホゲホ....い、いきなり殴るのは反則だろ....」
やっと喋れたが、それでも息を吸ったら胸が痛くなる。
フランはこんな状況を楽しんでいた。いい遊び道具を見つけたかのように
「反則もなんもないよ!今日は本気で遊ぶって決めたもん!」
「そんなん....いつ決めたんだよ....」
「うーんさっき!」
こんな無邪気な笑顔も今は悪魔の笑いに見えてくる。
「さっきって....」
「雑談はここまで!行くよ QED 495年の波紋!」
フランがスペルカードを宣言すると衝撃波のような弾幕がだんだんと数を増して、最初こそ避けるのは簡単だったが時間が進むに連れ、密度も濃くなり避けるのがだんだんと難しくなった。
「あっぶねー!」
「へー最初で結構痛めつけたつもりなのにもうそんな元気なんだやっぱり面白い!名前なんていうの?」
いやいや今聞くの?
「妖麗真鳥、そっちが本気で行くならこっちだって本気...とまでは行かないけどちょっと強くしようかな。」
そういうとおれは、霊夢と戦った時と同じように服に貼ってあるお札を全部とまではいかず、半分ぐらい外した。
服のお札から出てきた。服の眼がフランを睨め付ける。
「え?ふふキャハハ!真鳥あなた最高!
....これは壊しがいがありそうだわ!」
お札を外すことで能力の強化、単純な体力の強化などさまざまなところで強くなれる。しかしそんな強化ばかりではない。
自分が強くなる代わりに....おれがおれじゃなくなるかもしれない、危険がある。実際、まだお札がついていない生まれたての妖怪だったとき
本能のままに暴れ回って...もう何人殺したかわからないくらい人を殺めた。
それが怖くてお札は、必要なとき以外は剥がさずにいたけどフランが本気の戦いを望むのならおれもそれに応えるまでだ。
おれの服の眼がフランと目があう。
(幻眼 幻のドッペルゲンガー)
おれは心の中でスペルカードを宣言した瞬間今フランの目にはおれが2人3人、4人と増えているように見えるだろ。
もちろん幻だ。
「へー真鳥も分身とかできるんだ。じゃ私も!
禁忌 フォーオブアカインド!」
2枚目のスペルカードを宣言するとフランが4人に増えて攻撃してきた。
幻なんかではないつまり、全部本物のフランでおれの技の完全上位互換だった。
おれの幻がフランの攻撃でどんどん消えていく。
流石にこれはまずいかも....
「あれ?真鳥が消えていくよ?もしかして偽物....?」
「バレたか....でも次の攻撃は本物の攻撃だ!」
(幻実 幻の刀幻哭)
今さっき考えた、自分の刀の幻を具現化させて構えた。
使ったことはないけどこの剣はおれと同じ、幻を操れると予想してる
やり方はわからないけど。
おれはいつでも切れるように刀を構えた。
「真鳥がやるなら私も出さないとね。禁忌 レーヴァテイン!」
フランは炎の剣みたいなものを出現せた。
くそなんでこんな、フランと技がかぶるんだ?しかもどれもおれのよりも強そうだし....そんなことを考えているとフランがおれに切り掛かってきたおれは間一髪で避けて、おれも切り掛かる。
お互いの剣同士が当たり、ガキィーンという音が何度も地下室に響く。
ここまでだったら互角に見えるだろうが、正直フランの剣術が上手く結構押されている状況だ。
負けるかもしれないと思ったときだった。
なぜか急におれの刀が2つになってしまった。
「ふ、二つになった!?」
おれは一瞬驚いたがすぐにこれはおれの刀、つまり幻を操れる刀と理解した。それでおれは幻を具現化できる。すぐさまその刀の幻を具現化させて二刀流にした。
「なに驚いてんのよ....!」
またフランが切り掛かってくる。二つの刀で、フランの重い一撃をしっかり受け止めてカウンターみたいに攻撃する。
するとフランの剣が手から離れて、一瞬フランが怯んだ。
おれはその隙を見逃さず二つの刀を弾幕にして、スペルカードを放った。
「幻符 幻想地獄!」
いつもの幻想地獄じゃない、威力も密度も上がりさらに二つの強力な刀が加わった最高火力の幻想地獄だ。
「あー、楽しかった。」
フランが満足したように呟くと、ピチューンと日常生活ではまず聞かない音が鳴り響いた。