東方幻眼録〜訳あり妖怪が幻想入り〜   作:トマト2.5

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   紅魔郷リメイクきたー!
 どうも今嬉しさで踊っているトマトです!
 紅魔郷....っていうか、東方の原作シューティングいやパソコンすら持ってないので紅魔郷がSwitchでできるなんて.....最高!



靈気と紫⓶

 

 紫とおれが出会ったあの日から五十年....いや八十年かな?まっどっちでもいいや。最初は自分が妖怪だったというショックから全然喋らず気まずさがあったけど流石に五十年以上も一緒だともうまともに喋れるし、妖怪のことも別にどうでも良くなった。

 さて、そんなおれは今何をしてるかというと......

 

「侵入者だ!捕まえろ!」

「ど、どどうしよう!」

後ろからあいつらが迫ってくる。何が、きっと歓迎されるだ!これ全然大丈夫じゃない!

 あーどうしてこうなったんだろう?

 

  

  1時間前

 

 「ねえ靈気、今から妖怪の山に行かない?」

昼ごはんを食べているおれにいきなり、本当にいきなり紫が言った。

  

「なんだよ急に、まずどこ?」

「天狗たちが管理しているいわゆる妖怪社会が築かれてる場所なの、それ以外にも鬼やら河童やら沢山の妖怪が暮らしているのよ。しかもみんな優しくて、きっと歓迎されるわ!」

 紫が目をキラキラさせて言った。

 正直言っていきたくない、でもこんな顔の紫は初めてだから断れない。

.....いくしかないのか.....

 

 「わかったよ、行ってやる。」

「おお、」

 

何か関心したように紫はパチパチと拍手をした。

 

 「大袈裟だなぁ」

「いいじゃない、だって靈気がこんなに優しくなって....お母さん嬉しいわ」

 「いつおれはおまえの子供になったんだ?じゃさっさといつものスキマを作って妖怪の山とやらに行こうぜ。」

紫の能力はとんでもないくらい便利だ。だって瞬間移動が可能ってことになる、しかも敵に使うと境界の中に閉じ込めることもできる。

 本当にチートだな。ていうかおれの能力ってなんなんだろう?紫みたいに強かったらいいな。

......あれ?紫がいつものスキマを作らない。どうしたんだろう?

 

 「あれ?いつものスキマは?」

「え?何言ってんのよ。もちろん歩いていくに決まってるじゃない。妖怪の山は、こっから近いの。大体1時間くらいかしら?まあこれも運動よ楽しくおしゃべりしながらいきましょう!」 

 「はあーまあたまにはいいか.....」

紫るんるんで言った。

 「じゃあ早速いきましょうか♪」

おれたちは妖怪の山へと向かった。

 

 

 

 妖怪の山に行く道中おれはふとっていうか前々からの疑問を紫に投げかけた。

 「なあ、なんで紫はそんなに妖怪の山に行きたがるんだ?」

「ふふ、そろそろ貴方にも話しておかないといけないわね。

私はなぜそこまでして妖怪の山に行きたいのか.....それはねーーー.....!靈気危ないわ!」

紫がいいかけた瞬間道の脇から知能を持たない野良妖怪眼おれに飛びかかってきた。あいにくおれはまだ攻撃をする手段を持っていない。

普通に人生が終わると思ったが間一髪で紫が野良妖怪に向かって丸い沢山の弾を出した。弾があたり妖怪は死んでしまった。

 「あ、ありがとう、もうダメかと思ったよ。」

「ふぅ、全く気を付けなさい。」

紫は安堵したように言った。

 「気を付けなさいって言われても、不意打ちは無理だって.....それにしてもおれもその弾を出してみたい、流石に無防備だとこの世界では生き残れないからな」

「あー、弾幕のことかしら?まあ、それは貴方には難しいわね。」

マジか.....おれは一生こんな弱い妖怪なのか.....おれが落ち込んでいるオーラを感じたのか紫はあるお札を何十枚も取り出した、これなんかみたことある。

 「なんだ?これ」

「これはね、弾幕を撃てなくてもこのお札で妖怪たちを殺せちゃう優れものなのよ!妖怪退治屋から奪ってきたの。」

妖怪たちを殺せちゃうってそれ妖怪の紫が言っていいのか。

 それにしてもどっかでみたことがあると思ったらあの時、退治屋がおれに投げてきたあのお札じゃないか。

 あの時、忘れもしれない。

おれが妖怪だと告げられ耐えきれなくなったおれは村の奴らを全員喰い殺した。

 いやもうすぎたこと気にしない気にしない.....いや気にするわ。

はぁーなんでこんなことしちゃったんだろう?

 

 「靈気、靈気!」

おれがぼーと考えていると紫に呼びかけられた。

 「どうしたんだ?」

「どうしたんだ?じゃないわよ!貴方さっきからずっと何も喋らずに,...もう妖怪の山に着くわよ。」

「え.....?」

ハッと周囲を見渡すと様々な妖気が漂う山の目の前にいた。

 山の入り口らしきところでは、なんかの妖怪が門番をしている。

 「あいつらはなんなんだ?」

「天狗よ」

「え、天狗ってもっとこう鼻がめっちゃ伸びてて、顔真っ赤な妖怪じゃないのか?」

少なくともおれが人間として扱われた時は村でそう言い伝えられてきた。

「ふふ、それは人間たちが勝手に作り出した存在よわざと怖いように妖怪を見せて人間たちに妖怪はいかに危険な存在かを見せるためにそうなったの、でも実際はそんなに怖くないでしょう?」

「確かに.....むしろかっこいいまで思えてきた。」

「貴方も変わったわねぇー」

「うっさい」

そんな気まずさが消えた会話をしつつおれはどうやってあの門番を掻い潜って妖怪の山に入るのか考えた。

 とりあえず門番に話をして入らせてもらうか....

それか強引に突破するか.....もうわかんない!

 急に自暴自棄になったおれは紫に全てを任すことにした。

「紫ーどうやってどうやってあの門番を突破するんだ?」

「それは.....こうするの!」

 「.....はい?」

 

 

 

「よし行くわよ.....」

「お、おー.....」

今おれと紫は茂みに隠れて天狗が目を離した隙に別の隠れ場所に移動するという本当に合っているのかわからないことをしてる。

 はぁー、次は雑草の中か.....

よし、天狗が違うとこを見てる隙に.....そうして雑草の中に入ると......ザッという音がした。

 その瞬間天狗がこっちを見る。

 「うん?何か音がしたような.....ちょっと見てくる。」

「ああ了解だ。」

天狗がこっちにくる。

 紫は今だに息を潜めている。いや助けろよ。

 天狗との距離がもう目と鼻の距離までなったところで、天狗はおれの隠れている茂みを覗き込んだ。

 「あ、あはは,....こ、こんにちは!天狗さん....」

「し、侵入者だ!捕まえろ!」

 「ど、どどうしよう!」

バレてしまった、紫はいい加減出てこいよ!そう思ったがもう一人の天狗が紫を見つけて今は二人して逃げている。

 「落ち着きなさい、大丈夫よ天狗はみんな友好的だもの。」

「その友好的な天狗から命を狙われてるんだが?」

やっぱり紫の発言の9割は嘘だなと改めて実感したところでおれは少し前に紫から渡されたお札を思い出した。」

「(そうだお札....!)」

おれは動きを止め、お札を構えた。

 「そうだわ、靈気!やっちゃいなさい!」

おれが天狗にお札を投げそれが当たった....というわけには行かずお札は明後日の方向に飛んでしまった。

 「おいおい、大丈夫か?」

天狗たちが煽ってくる、ふふこの状況....まるで小説の主人公みたいだ。

ゾクゾクする。

   

    

   ちょっと本気、出してみようかな......

 

  

  

 

 

     

 

 

 

     ###紫###

 靈気の様子がおかしい。

 あの子が放ったお札が外れた時から。

 明らかに妖力が上がっている。

 

 天狗が靈気のお札を嘲笑うかのように天狗は靈気と私に向かって大量の弾幕を撃った。

 私は難なく避けたけど、靈気は弾幕を避けずにそのまま直撃した。

「え.....?」

流石に靈気は妖怪でも私たちよりもはるかに弱い妖怪、あの弾幕をまともに受けたら死んでしまう。そう思ったが靈気の妖気はまだ消えない。

 それどころか上がっている。

 

 私が不思議に思っていると靈気がいたところから天狗に向かって大量のお札が飛んできた。とっさに天狗は避けていたが、今のお札の攻撃は精度にスピード、そして密度全てが上がっているまるで別人が放ったようだ。

 しばらくしてからお札が放たれた方から靈気?のような声がした。

 

 「.....あーあ、外れちゃった.....ちゃんと狙ったんだけどなー.....」

靈気の声は幼い、いや元から幼いが....口調も変わっていて正直怖い。

 「は?」

天狗は、空いた口が塞がらないようだ。

 「.....じゃ、今度はちゃんと苦しませてから殺るね....♪」

その時、靈気のスピードが上がり一瞬で天狗の目の前に現れ、二人まとめてお腹を殴り貫いた。

 「「あ、あ、あ」」

天狗たちは叫べないほど痛いようだ。

 天狗たちは今の攻撃で倒れてしまった。

 「ふー.....楽しいね....もっと遊ぼう?....あれ?もしかして.....死んじゃった....?ふ、ふふ、あははは!」

狂っている、しかも今まで何もなかった靈気の服には大量の目玉が動いている。

 これが靈気の本性なのかしら....?

天狗をなんとも酷い殺し方をした後今度は私を見た。

 

 「靈気....?」

「.....うーん?なんでおれの名前を知ってるの.....?」

靈気は、まるで他人のような何も知らない子供のようだった。

 「私よ、八雲紫!」

「.....あー」

その時靈気の声は、雰囲気がまた変わった。

 

   

   「.....誰だっけ.....」

 

 

 

 

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