Fate/Grand Order : 冠位影法録(グランドオーダー・シャドウレコード)   作:りー037

3 / 3
炎上汚染都市・冬木
【一節】炎上する街と、影の獣たち


 視界を覆っていた眩い光の奔流が晴れたとき、ヴァルナ・クロスを最初に迎え入れたのは、肌を焦がすような暴力的な『熱』と、肺の奥までこびりつくような死の匂いだった。

 

「……」

 

 

 彼は無言のまま、ゆっくりと瞬きをする。

 

 足裏に感じるのは、先ほどのカルデアの硬質で清潔な床ではなく、熱でドロドロに溶け、ひび割れたアスファルト。周囲を埋め尽くしているのは、赤黒い炎に包まれた高層ビル群と、黒煙によって月すらも遮られた澱んだ夜空。

 

 気温は優に四十度を超えているだろう。周囲に生命の気配はない。ただ、炎が建物を舐め回す不気味な破裂音だけが、絶え間なく鼓膜を打ち据えている。

 

(レイシフト……時空間の跳躍か。完全に別の座標、いや、別の世界線に落とされたという感覚に近いな。カルデアで感じた清浄な魔力の波長が、ここでは酷く淀み、濁っている)

 

 

 己の肉体を確認する。欠損はない。魔力による強制転移の負荷も、常時巡らせている『呪力』によって完全に相殺されている。

 

 

 

 

 カタ、カタカタカタ……。

 

 ふと、背後の炎の向こうから、乾いた硬質な音が響く。

 

 人間の足音ではない。もっと軽く、そして有機的な水分を一切感じさせない、骨と骨が擦れ合うような異音。

 

 

 

 そこには三体の異形が立っている。

 

 肉を持たず、汚れたボロ布を纏い、錆びついた剣や弓を構えた歩く骸骨――竜牙兵(スケルトン)。彼らの落ち窪んだ眼窩の奥には、赤い憎悪の光が宿っており、明確な殺意を持って侵入者であるヴァルナへと歩みを進めていた。

 

(……悪霊ではないな。呪力のような負の感情の塊ではなく、魔力で編まれた使い魔のようなものか。強さは……取るに足らない)

 

 

 ヴァルナの感情は、一切揺れない。

 

 驚きも、恐怖も、あるいは闘争心すらも湧かない。ただ、「そこに排除すべき障害がある」という事実を、極めて事務的に処理しただけ。

 

「ギチィィッ!!」

 

 

 一体の骸骨が、錆びた剣を振りかぶって跳躍した。人間離れした脚力。その刃がヴァルナの脳天を唐竹割りにしようと迫る。

 

 しかし、その刃が彼に届くことは、永遠にない。

 

 

 

 

 

 

 ダンッ!!

 

 

 骸骨の剣が振り下ろされるよりも速く、ヴァルナの長身はすでに骸骨の懐へと完全に潜り込んでいた。

 

「――遅い」

 

 

 呟きと同時に、呪力で青黒くコーティングされた右の拳が、骸骨の胸骨の中央へと叩き込まれる。

 

 

 

 

 ドォォォォンッ!!!

 

 大気を震わせる重い破裂音。打撃の瞬間、圧縮された呪力が相手の内部へと浸透し、爆発的に拡散する。骸骨は悲鳴を上げる間もなく、全身の骨という骨を粉微塵に砕かれ、後方の瓦礫へと散弾のように吹き飛んだ。

 

 

 残る二体の骸骨が、即座に反応して左右から襲い掛かる。

 

 だがヴァルナは歩みを止めない。左から迫る骸骨の槍を、最小限の首の動きだけで躱すと、そのまま流れるような動作で回し蹴りを放つ。呪力を纏ったその蹴りは、骸骨の頸椎を正確に切断し、頭部をボールのように遥か彼方へと蹴り飛ばした。

 

 

 右から迫る最後の骸骨が弓を引き絞るが、ヴァルナはすでにその眼前へと滑り寄っている。長く美しい指が、骸骨の頭蓋を鷲掴み。

 

 

 

 メキ、メキィッ!

 

「脆いな」

 

 

 握力を込めるまでもない。呪力の放出だけで、頭蓋骨は熟れた果実のように容易く砕け散り、魔力の残滓となって霧散する。

 

 

 

 戦闘開始、わずか三秒。

 

 呼吸一つ乱さず、ヴァルナは砕けた骨の粉を払うように軽く手を振った。彼にとって、これは戦闘ですらなく。ただの歩行の延長線上にある作業だ。

 

「先輩……っ!」

 

 

 ふと、瓦礫の陰から声がした。

 

 聞き覚えのある、しかし先ほどカルデアで聞いた時よりも、ずっと力強く、澄んだ響きを持った声。

 

 ヴァルナが視線を向けると、崩れたコンクリートの山の向こうから、一つの影が立ち上がる。

 

 

 

 炎の照り返しを受けて輝く、巨大な十字盾。

 

 それを軽々と片手で持ち上げ、紫の髪を揺らして現れたのは、マシュ・キリエライトだ。

 

 しかし、彼女の姿はカルデアにいた時とは全く異なっている。白衣と眼鏡は消え去り、黒と紫を基調とした、肌の露出の多い流線型の甲冑を身に纏っている。何より彼女から放たれる気配が、先ほどまでの「脆い人間」のものではなく、圧倒的な魔力の密度を誇る『英霊』のそれへと変貌していた。

 

「マシュ。……生き返ったのか」

 

 

 ヴァルナは歩み寄り、彼女の顔を覗き込む。

 

「い、いえ、生き返ったというわけでは……っ! 近いです、先輩!」

 

 

 マシュは慌てて一歩後退し、顔を赤らめながら巨大な盾を胸の前に抱え込んだ。

 

「私は……カルデアで致命傷を負った際、私の中に眠っていた英霊(サーヴァント)と契約を交わしました。英霊は私に自身の能力と宝具を譲り渡し、消滅。私は今、英霊と人間の融合体……『デミ・サーヴァント』という存在になっています」

 

 

 マシュは真剣な瞳で、まっすぐにヴァルナを見つめた。

 

「先輩。改めまして……私に、貴方の戦いをサポートさせてください。人類最後のマスター」

 

 

 その健気で必死な決意表明に対し、ヴァルナは数秒間、じっとマシュの瞳を観察した。

 

(……死の淵にあった絶望の匂いは消えている。魂の形が、別の巨大なものと混ざり合って補強されているな。悪くない)

 

 

 

「サポート? いや、お前は前衛だ。その盾は飾りじゃないだろう」

 

「えっ……あ、はい! もちろんです!」

 

「よろしく頼む。だが、死にそうになったら後ろに下がれ。俺が片付ける」

 

 

 ヴァルナの言葉は冷淡にも聞こえるが、マシュにはそれが、彼なりの不器用な気遣いであることが不思議と分かっていた。

 

『あああーっ! 繋がった、繋がったよ!! 聞こえるかい、新人君、マシュ!!』

 

 

 突然、ヴァルナの腕に巻かれた通信端末から、ヒステリックな男の声が飛び出してきた。

 

 

 カルデアの医療部門トップ、ロマニ・アーキマン。

 

「……うるさいな。耳元で叫ぶな、ドクター」

 

『う、ごめん! でも叫びたくもなるよ! カルデアはもうメチャクチャだ! 生存者は僕を含めてごく僅か、所長も行方不明! それより君たち、今どこにいるだい!? バイタルは正常みたいだけど……!』

 

「燃えている街だ。どこかは知らないが、気温は高い。だが俺の平熱は保たれているから問題ない」

 

『問題大ありだよ!! 君の平熱の話なんかしてないから!』

 

 

 ロマニが頭を抱えている様子が、通信越しにもありありと伝わってくる。

 

「ドクター。ここは2004年の日本、冬木市で間違いありません。ただ、街全体が炎上し、完全に廃墟と化しています」

 

 

 マシュが冷静に状況を報告する。

 

『2004年の冬木……特異点Fか。間違いない、そこが人類滅亡の原因となっている過去の分岐点だ。いいかい二人とも、そこには本来の歴史には存在しない危険な魔物や、はぐれサーヴァントが蔓延っているはずだ! むやみに動かず、まずは安全な拠点を……』

 

「探すにしても、目が必要だな」

 

 

 ヴァルナはロマニの忠告を半分ほど聞き流し、両手を胸の前に掲げる。

 

「え? 先輩……何をしているんですか?」

 

 

 マシュが首を傾げる。ヴァルナの指先が、絡み合っていく。片手の薬指と中指の間を広げ、もう片方の手を重ねる。両親指をピンと立て、耳に見立てる。

 

 それは、壁に映す影絵遊びで作る『犬』の形。

 

「――玉犬」

 

 

 

 ヴァルナの足元に落ちていた濃密な『影』が、まるで沸騰したコールタールのようにボコボコと泡立ち始めた。

 

『な、なんだいその魔力反応!? サーヴァント召喚の術式じゃないぞ!?』

 

 

 通信機越しにロマニが驚愕の声を上げる中、影の海面から、二頭の巨大な獣が音もなく這い出してきた。

 

 

 一頭は雪のように純白の毛並み。もう一頭は夜の闇のように漆黒の毛並み。

 

 どちらも大型の狼ほどの体躯を持ち、額には奇妙な紋様が刻まれている。二頭の犬はヴァルナの足元にピタリと寄り添い、周囲の炎の臭いを嗅ぎ取るように鼻をヒクつかせた。

 

「わぁ……っ!」

 

 

 マシュは目を輝かせ、思わず盾を下ろして白犬の方へと手を伸ばした。玉犬・白は嫌がる素振りも見せず、マシュの手にふんわりとした頭を擦り付ける。

 

「犬、ですか……? 魔術による使い魔……それにしては、あまりにも実体としての密度が高すぎます」

 

「これは式神だ。俺の術式、『十種影法術』。影を媒体にして、調伏した獣を使役する」

 

 

 ヴァルナは黒犬の頭を撫でながら、淡々と説明した。

 

「こいつらは鼻が利く。索敵には最適だ」

 

『し、式神!? しかも影から……? 魔術基盤のどこにも該当しないぞ、そんな術式! 君、本当にただの魔術師なのかい!?』

 

「……歩くぞ。いつまでもここにいては、お前たちの言う『安全な拠点』は見つからない」

 

 

 ヴァルナはロマニの悲鳴じみたツッコミを完全に無視し、玉犬を引き連れて炎の街路へと歩き出した。

 

 マシュも「あ、待ってください先輩!」と、玉犬・白の背中を名残惜しそうに撫でてから、小走りで彼の後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十分ほど歩いた頃だろうか。

 

 先行していた玉犬・黒が、ピタリと足を止めて低く唸り声を上げた。その視線の先、炎上する交差点の奥から、再びカタカタと骨の鳴る音が複数近づいてくるのが聞こえる。

 

 

 数は十体以上。先ほどよりも明らかに規模が大きい竜牙兵の群れだ。

 

「敵性反応、多数です! 先輩、私の後ろへ!」

 

 

 マシュは即座に前に飛び出し、巨大な十字盾を地面に突き立てて構えた。その表情には、サーヴァントとしての使命感が宿っている。

 

 

 しかし、後方から彼女の背中を観察していたヴァルナの目は、極めて冷静に彼女の『欠陥』を見抜いていた。

 

(……気負いすぎている。盾の質量と自身の筋力のバランスをまだ把握しきれていない。あの構えでは、多方向からの同時攻撃をいなしきれず、態勢を崩す)

 

 

「マシュ。お前は正面の三体を抑えろ。無理に攻撃しようとするな、盾の重さに振られている」

 

「えっ……はいっ!」

 

 

 ヴァルナの的確な指摘に、マシュはハッとして姿勢をわずかに低くした。

 

 直後、骸骨たちが一斉に襲い掛かる。マシュの盾に骸骨の剣が弾き返され、火花が散る。彼女は言われた通り正面からの攻撃を完全に防いでいたが、左右に回り込んだ骸骨たちが、彼女の死角である側背面から槍を突き出そうとしている。

 

「白、右。黒、左だ」

 

 

 ヴァルナが短く命じた瞬間、二頭の影の獣が弾かれたように動く。

 

 玉犬・白が右から回り込もうとした骸骨の首筋に食らいつき、凄まじい顎の力で頸椎を噛み砕く。同時に玉犬・黒が左の骸骨を強烈な体当たりで吹き飛ばし、その鋭い爪で肋骨を両断した。

 

「すごい……完璧な連携……!」

 

 

 マシュが驚嘆の声を上げた、その時。

 

「よそ見をするな」

 

 

 マシュのすぐ真横を、一陣の突風が通り抜ける。

 

 ヴァルナだ。彼はマシュが盾で弾き返し、体勢を崩した正面の骸骨三体の懐へと、文字通り「滑り込む」ように侵入していた。

 

 

 極限まで練り上げられた『呪力強化』。

 

 ヴァルナの打撃は、力任せの暴力ではない。相手の重心、骨格の脆い部分、重力のベクトル、すべてを完璧に計算し尽くした『最適解の破壊』。

 

 

 

 

 トン、と。

 

 ヴァルナの右掌が、一体目の骸骨の胸郭に軽く触れる。次の瞬間、内部で呪力が弾け、骸骨は内側から爆散した。

 

 

 流れるような足運びで旋回し、二体目の頭部を肘打ちで粉砕。

 

 最後に残った三体目が、ヤケクソのように剣を振り下ろしてくる。ヴァルナはそれを避けることすらせず、左手でその剣身を真横から弾き落とし、がら空きになった胴体へ、下からえぐり込むような右の掌底を放った。

 

 

 

 

 

 バヂィィィィンッ!!!!

 

 

 一瞬、ヴァルナの掌と骸骨の骨が衝突した接点から、青黒い火花が強烈に弾けた。

 

 『黒閃』の未遂。完全に一致するには至らなかったが、それでも呪力と打撃の誤差が限りなくゼロに近づいたことによる、異常な出力の増大。

 

 

 骸骨の上半身は完全に消滅し、その衝撃波は後方数十メートルの炎を吹き飛ばし、アスファルトを深く抉り取った。

 

「……少し、呪力のノリが悪いな。まだ環境に適応しきれていないか」

 

 

 ヴァルナは自身の右手を軽く握り込みながら、不満そうに呟く。

 

 周囲には、すでに動く骸骨は一体も残っていない。玉犬たちが残骸の臭いを嗅いで回り、安全を確認している。

 

「せ、先輩……今のは……?」

 

 

 マシュは盾を下ろし、呆然とヴァルナを見つめていた。サーヴァントである自分よりも、この人間のマスターの方が圧倒的に破壊力が高く、そして戦闘の最適解を導き出している。

 

 

 彼はいったい、何者なのだろうか。

 

「ただの打撃だ。お前も、盾をただの壁ではなく『質量兵器』として認識すれば、あれくらいの破壊力はすぐに出せるようになる」

 

「盾を、質量兵器……。はい、意識してみます」

 

『う、うわぁぁ……なんというデタラメな戦闘力。君たち、本当にマスターとサーヴァントの役割が逆転してないかい……?』

 

 

 通信機越しのロマニの呆れ声に、ヴァルナは答えず、玉犬を自身の影の中へと収納した。

 

 

 

 

 

 

 

 その時だった。

 

「キャアアアアアアアッ!!!!」

 

 

 遠く離れた区画から、ヒステリックな、しかし紛れもない恐怖に染まった女性の悲鳴が夜空に響き渡る。

 

『こ、この高飛車な声は! 所長だ! オルガマリー所長が近くにいるぞ!』

 

 

 

 ロマニが切羽詰まった声で叫ぶ。

 

「先輩! 声の方向はあちらです! 急ぎましょう!」

 

 

 マシュが盾を構え直し、走り出そうとする。

 

(……距離はおよそ五百メートル。瓦礫と炎が邪魔で、走って向かえば一分以上かかる。あの悲鳴の切迫感からして、間に合わない可能性が高いな)

 

 

 ヴァルナの脳内で、瞬時に状況の計算が完了する。

 

「マシュ、走らなくていい」

 

「えっ? でも、所長が……!」

 

 

 ヴァルナは自身の足元に落ちる濃密な『影』を見下ろした。

 

 彼の視線は、空間的距離を無視して、五百メートル先の『影』へと焦点を合わせる。

 

 

 

 

 拡張術式――影道潜行・疑似転移(シャドウ・リンク)。

 

 

「お前は後から追ってこい。俺が先に行く」

 

 

 言うが早いか、ヴァルナの長身が、まるで水面に飛び込むように自身の影の中へと音もなく没した。

 

「えっ!? せん、ぱい……!?」

 

 

 マシュが手を伸ばすも虚しく、アスファルトの上には、ただ揺らめく炎の影だけが残された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ、来ないで! 汚らわしい骨の分際で、私に触れるんじゃないわよ!!」

 

 

 オルガマリー・アニムスフィアは、泥に塗れながらも必死に魔術を行使していた。

 

 指先から放たれる魔弾(ガンド)が骸骨の頭部を吹き飛ばすが、数が多すぎる。彼女を取り囲んでいるのは、数十体に及ぶ竜牙兵の群れだ。

 

 

 魔力はすでに底を突きかけ、呼吸は荒い。彼女の誇り高い銀髪は焦げ、魔術礼装はあちこちが破れている。

 

「なんで……なんで私がこんな目に……! 誰も、私を助けに……ッ!」

 

 

 オルガマリーは地面にへたり込む。

 

 無情にも、三体の骸骨が同時に彼女へと剣を振り下ろす。彼女は絶望に目を閉じ、死の恐怖に身を竦ませた。

 

 

 

 

 ――その刹那。

 

 オルガマリーの足元に落ちていた彼女自身の『影』が、突如として不自然に盛り上がる。

 

 影の中から、静かに、だが圧倒的な速度で這い出た黒い人影。

 

「……騒がしいな。あんたはどこにいても声がでかい」

 

 

 感情の読めない、平坦な声。

 

 ヴァルナ・クロスは影の中から実体化する勢いそのままに、振り下ろされる三振りの剣の死角へと入り込んだ。

 

 

 最小限の動き。流れるような体捌き。

 

 彼の両腕が、まるでしなる鞭のように骸骨たちの頸椎を捉え、呪力の衝撃波で三体の頭部を同時に弾き飛ばした。

 

「……え?」

 

 

 オルガマリーは、目を開く。

 

 目の前には、カルデアの管制室で自分に「出て行け」と怒鳴り飛ばされた、あの不真面目で得体の知れない新人の男が、平然と立っていた。

 

 周囲の骸骨たちが、突然現れた強大な捕食者に対する本能的な恐怖からか、一斉に動きを止める。

 

「な、なんで貴方が……!?」

 

「ドクターがうるさかったからな。とりあえず、立て。その後ろのやつらは俺が片付ける」

 

 

 ヴァルナはオルガマリーを一瞥もせず、ただ静かに、群がる数十の骸骨たちへと向き直る。

 

 その瞳の奥で、ほんのわずかに、強者としての冷酷な闘争の火が灯っていた。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

Fate/stay night [Alter Ego of Calamity] ――理外の双貌 (作者:りー037)(原作:Fate/stay night)

冬木市で行われる魔術師たちの殺し合い『第五次聖杯戦争』。▼必勝を期して最強の剣士(セイバー)を召喚したはずの遠坂凛の前に現れたのは、万能の杯すら鼻で嗤う「呪いの王」両面宿儺だった。▼伏黒恵の肉体(全盛期の力)と、一度敗北を知り丸くなった(?)精神。▼二つの極致を併せ持つアルターエゴにとって、この命懸けの儀式は単なる「暇つぶし」でしかない。▼機嫌を損ねれば即・…


総合評価:3815/評価:8.48/完結:52話/更新日時:2026年06月05日(金) 22:51 小説情報

ハンターの人理修復旅(作者:浅漬けプリン)(原作:Fate/)

色々あってモンハン世界に転生していたオリ主▼↓▼モンスターとの戦闘中相打ちになる▼↓▼目が覚めたら人理継続保障機関・フィニス・カルデアに加入する事になっていた…Aチームとして▼Q.これ死にませんかね?▼A.知らん


総合評価:1103/評価:7.88/連載:2話/更新日時:2026年06月07日(日) 15:00 小説情報

Fate/hollow adaptation――異戒の華は冬木に咲く​(作者:りー037)(原作:Fate/)

十年前の冬木。第四次聖杯戦争の裏側で、大聖杯のシステムすら想定し得なかった「致命的なバグ」が産声を上げた。▼魔術師たちの野望と妄執が渦巻く中、地獄のような環境から一人の少女が解放される。▼間桐桜。彼女の足元に広がる「虚数」の影は、マスターを失い世界から消滅するはずだった理外の怪物――あらゆる事象に適応し破壊する『異戒の神将』と奇跡的な融合を果たしていた。


総合評価:3633/評価:8.62/連載:29話/更新日時:2026年06月16日(火) 12:39 小説情報

禪院の王庫(作者:ナムルパス)(原作:呪術廻戦)

禪院家に生まれた少年・禪院総司。▼幼くして異質な術式《王葬庫》を宿し、家中から“例外”として扱われる存在。▼同じく出来損ないとして虐げられる双子の少女のうち、▼総司が選んだのは、すべてを差し出す覚悟を持った真依だった。▼「俺の物になれ。▼その代わり、俺の所有物は誰にも壊させない」▼救済ではない。▼傲慢な王による、“所有”から始まる救いの物語。


総合評価:1261/評価:7.44/連載:23話/更新日時:2026年02月02日(月) 23:24 小説情報

禪院の逸脱者(作者:シン2001)(原作:呪術廻戦)

もしも御三家秘伝「落下の情」を極限まで鍛えたものが現れたら


総合評価:1216/評価:8.06/連載:4話/更新日時:2026年02月13日(金) 19:06 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>