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連携攻撃とは、複数の戦士がそれぞれの攻撃を調和させ、敵に対し有利な一手を築き上げる戦術を指す。互いの意図を読んだ上で動くことで、個々の力を遥かに超えた効果が生まれる。だからこそ、熟練の連携は訓練を重ねた者たちの間でしか成立しない。
しかし君が目指すそれは違う。
君の言うところの連携は、魔力の交錯と精神の同調によって実現する。互いの魔力を触れ合わせ、それぞれの精神を瞬時に共鳴させる技法だ。意識が一体となれば、敵の一挙手一投足への反応は自動的に共有される。
これを考案したのは、ライカードにいまなお君臨している偉大なる大魔術師である。彼の者がかつて邪悪な魔術師であった頃に実用化された。
当時の彼は人ならぬ魔の者どもを従えていたが、本来、そういった闇の種族は人間などに従ったりはしない。
一時的な契約関係を結ぶ事はあるにせよ、油断をすれば逆に餌食となってしまうだろう。
だが膨大な魔力によって強制的にその精神に
それから紆余曲折あり、その魔術師が光の道を見出してライカードの為にその力を役立てる事を決めた際、かつての闇の技法は光の技法として生まれ変わったのだ。
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そのあたりの事を君は手早く仲間たちに説明をした。
「魔力を使って精神の同調、かあ……でも私、魔法なんか使えないよ?」
キャリエルが心配そうに言うと、君は魔力は誰にでもあると説明した。
でなければ転職して魔法が使える様になったりはしないからだ。
「転職ってそんな、これまで剣士として生きてきた人が、明日から魔術師として生きていくなんて出来るわけないじゃん」
キャリエルはそういうが、少なくともライカードでは出来る。
とはいえ、職業──すなわち生きる道を強引に変えるのだから、文字通り死ぬような思いをしなくてはいけないのだが。
先ず訓練の過程で
というより死ぬ──壮絶なしごきによって!
そこから『訓練所』の秘中の秘である様々な薬物や術式により、精神と肉体が職業にふさわしい形へ再構築される。
このショックが精神と肉体に与える影響は凄まじい。肉体年齢は大きく進み、更にそれまで積み重ねてきた研鑽──例えば筋肉などもすっかり落ちてしまう。
大魔術師と言えども、まあ少なくとも半分は魔術を忘れてしまうだろう。
それを聞いたキャリエル、ルクレツィア、モーブの様子は、まあ言わずもがなであった。
ともかく、と君は話を戻す。
魔力は誰にでもある以上、この特別な連携も出来なくはないのだ。
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君たちは周囲を警戒しつつ、先へ先へと進んでいた。
現在の階層は第六層の下層だ。
目的は下へ向かう階段、ないし手段を探す事である。
だがついさきほど、新たな目的が出来た。
それは──
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前方の薄暗がりからひたりひたりと歩いてくる足音が聞こえてくる。
君は一行を制止させ、待ち受ける形を取った。
「魔物、かな」
キャリエルが固い声で言った。
薄暗い闇の奥から姿を見せたのは、一人の騎士然とした出で立ちの者だった。
肩口には二羽の鷲が向き合う紋章が刻まれている。
「やっぱり、王国騎士も……」
キャリエルが小声で呟き、唇を噛んだ。
殺気にも種類がある。
鋭く鮮烈な殺気や、海の底を思わせる様な昏くも深い殺気──発する者の気質によってその姿を千変万化させる。
然して、この騎士から発されるそれは腐臭を纏い、粘りつき、重く淀んでいる。
モーブはこの騎士の気配に、腐敗した傷口から湧き出した無数の蛆が蠢く光景を幻視した。
聖騎士の本能は、この騎士は魔なる存在、邪に連なる者であると断じ、自然と手が剣に伸びるが──
その手をルクレツィアが制止する。
あろうことかルクレツィアは、口元に笑みさえ浮かべながらご機嫌ようと声をかけたのだ。
君はその姿を見て、満足そうに頷いた。
しかし騎士が返事をせず、無言のまま鋭く剣を抜き、駆け出すのを見て──
それならそれで良しと君はモーブの肩を叩き、直接魔力を流し込む。
先ほどの魔騎士には劣るがと君は思うものの、最初の
ちらとモーブの方を見れば、モーブはまさに驚愕といった風情で君に視線を向けていた。
それも当然だろう、君が何を試そうとしているのか、それを成すには腕をどう動かして、脚でどう機動すればよいのか。
言葉を交わしていないにも関わらず、そういった事がはっきりと分かったからだ。
もし