守るべきもの、怒るべきもの、斬るべきもの、喰うべき謎   作:ギアっちょ

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怪盗Xiは兄弟機にも座りたくない

「今回は、AUGEの続きだ」

 

ログナー司令がそう言った瞬間、怪盗Xiは足を止めた。

 

「続き?」

 

「そうだ」

 

「前回、女帝のための協奏曲を見て、綺麗でしたね、優雅でしたね、で終わったはずだよね?」

 

「終わってはいない」

 

Xiは顔をしかめた。

 

「終わらせて」

 

カイエンが横で笑った。

 

「無理だな」

 

「カイエンまで即答しないで!」

 

ログナーは、淡々と続ける。

 

「AUGEを参考に作られた機体がある」

 

キラ・ヤマトの目が、少しだけ輝いた。

 

「AUGEを参考に……」

 

ラクスがそっと言う。

 

「キラ」

 

「まだ何も言ってないよ」

 

「目が言っていましたわ」

 

Xiはキラを指さす。

 

「今回は序盤から技術屋の顔にならないで!」

 

ログナーは奥へ向かって歩き出した。

 

「オージェ・アルスキュルだ」

 

その名を聞いて、ソープがにこにこした。

 

「懐かしいね」

 

Xiはソープを見る。

 

「陛下が懐かしむ機体、だいたい重いんですよ」

 

「そうかな」

 

「そうです」

 

弥子が首を傾げる。

 

「オージェ・アルスキュルって、AUGEのお仲間なんですか?」

 

カイエンが答えた。

 

「AUGEを参考にして作られた機体だ。だが、それだけじゃない」

 

Xiが嫌な予感で身構える。

 

「それだけじゃない、って言わないで」

 

カイエンはにやりと笑った。

 

「俺のシュペルターとペアで制作された、兄弟機だ」

 

Xiは黙った。

 

そして、ゆっくり後ずさった。

 

「帰ります」

 

ログナーが止める。

 

「まだ見ていない」

 

「見なくても分かった! これは僕向けに外堀を埋める流れだ!」

 

カイエンは楽しそうだった。

 

「俺の弟子なら、見ておいて損はない」

 

「弟子扱いが強くなってる!」

 

露伴はすでにスケッチブックを開いていた。

 

「AUGEを参考にしたプロトタイプKOGで、シュペルターの兄弟機。いいじゃあないか。今日は題材が濃い」

 

承太郎が帽子の庇を下げる。

 

「やれやれだぜ」

 

泉さんは小さくため息をついた。

 

「今日も機密寄りですね」

 

「最近、普通の鑑賞回がないんですよ」

 

Xiがぼやくと、ネウロが笑った。

 

「ククク……普通を求めるなら、この一行から離れることだな」

 

「それが一番難しいんだよ!」

 

一行が案内された格納スペースは、前回のAUGEと似た優雅さを持っていた。

 

だが、空気は少し違う。

 

AUGEの時は、宮廷の奥で静かに奏でられる協奏曲のようだった。

今回は、もっと戦場に近い。

 

優雅だが、眠っている刃。

美しいが、明らかに戦うためのもの。

 

Xiは小声で言った。

 

「前回より、ちょっと物騒な優雅さだ」

 

キラが頷く。

 

「分かります。AUGEは“立っているだけで意味がある”感じでしたけど、今回はもっと動きそうです」

 

ログナーが短く言う。

 

「よい観察だ」

 

キラは少し嬉しそうにした。

 

Xiはすぐに言う。

 

「キラ、司令に褒められると危ない。装備が増える」

 

「僕、何も受け取らないよ」

 

ラクスが微笑む。

 

「本当に?」

 

キラは少し黙った。

 

「……気をつける」

 

やがて、照明が上がった。

 

そこに立っていたのは、白と銀を基調とした、華やかで鋭いMHだった。

 

オージェ・アルスキュル。

 

大きな両肩のアクティブバインダー。

AUGEのオージェショルダーを思わせる優雅さ。

しかし、より実戦的で、より可動することを前提とした形。

守るための盾であり、動くための翼でもある。

静止しているのに、今にも舞うように見える。

 

弥子が息を呑んだ。

 

「わあ……綺麗……!」

 

キラは、ほとんど無意識に一歩前へ出た。

 

「両肩のバインダー……これ、ただの盾じゃない」

 

ログナーが頷いた。

 

「防御、姿勢制御、機動補助。用途は多い」

 

キラの目がさらに輝く。

 

「大抵の攻撃を弾きながら、機体の姿勢を制御できる……? こんな大きなものが自在に動くなら、盾というより、可動する防御フィールドみたいな――」

 

ラクスが穏やかに言う。

 

「キラ」

 

キラは止まった。

 

「……すごく危ないくらい高性能です」

 

Xiは頷いた。

 

「戻ってきた」

 

ソープは楽しそうに機体を見上げた。

 

「AUGEの美しさを参考にしつつ、もっと戦うための形にしたんだよ」

 

Xiはソープを見た。

 

「陛下、前回の“優雅”から、今回は“戦う優雅”になってません?」

 

「うん。いい表現だね」

 

露伴が即座に反応する。

 

「戦う優雅。いただく」

 

「先生!」

 

「言葉は機密ではない」

 

泉さんが言う。

 

「文脈によります」

 

露伴は少し悔しそうに口を閉じた。

 

カイエンは、オージェ・アルスキュルを見上げながら言った。

 

「こいつはシュペルターとペアで制作された。いわば兄弟機だ」

 

Xiはすぐに両手を上げた。

 

「そこ! そこが重い!」

 

「何がだ」

 

「シュペルターって、カイエンの機体ですよね?」

 

「ああ」

 

「僕はカイエンに師事してる扱いですよね?」

 

「そうだな」

 

「だから、この兄弟機を僕に見せるんですよね?」

 

ログナーが答えた。

 

「理解が早い」

 

「外堀の仕組みを理解したくなかった!」

 

弥子が目を輝かせる。

 

「でも、師匠の機体の兄弟機って、弟子としては熱くないですか?」

 

Xiは振り向いた。

 

「弥子ちゃん、少年漫画の文法で僕を追い詰めないで」

 

ネウロが笑う。

 

「ククク……師の兄弟機を受け継ぐ怪盗か。なかなか悪くない」

 

「悪い!」

 

ログナーが続ける。

 

「プロトタイプ・ナイト・オブ・ゴールドでもある」

 

Xiは固まった。

 

「いま、KOGって言った?」

 

「言った」

 

「KOGシリーズって時点で重い!」

 

カイエンが言う。

 

「黄金ではないぞ」

 

「色の問題じゃない!」

 

ソープはにこにこしている。

 

「でも、KOGへ至る系譜の一つだね」

 

Xiは頭を抱えた。

 

「系譜とか言い出した! 支給品より重い!」

 

キラは、機体を見上げたまま静かに言った。

 

「AUGEが“女帝のための協奏曲”なら、この機体はその旋律を戦場へ持ち出したような感じですね」

 

ラクスが微笑む。

 

「キラ、とても素敵な表現ですわ」

 

キラは少し照れる。

 

「ありがとう」

 

Xiは小声で言う。

 

「今日はキラの詩的観察も冴えてる」

 

露伴が頷く。

 

「悪くない。だが、僕ならもう少し――」

 

承太郎が肩を押さえる。

 

「張り合うな」

 

「張り合っていない」

 

「顔が張り合ってる」

 

ラキシスは、ソープの隣でオージェ・アルスキュルを見上げていた。

 

「AUGEとは違いますね」

 

ソープが頷く。

 

「うん。AUGEは女帝へ捧げる協奏曲。これは、戦うためにその意匠を受け継いだ機体だね」

 

「優雅ですけれど、強い」

 

「そうだね」

 

ラキシスは微笑んだ。

 

「ソープ様らしいです」

 

Xiは即座に反応した。

 

「姫様が全肯定するから、陛下の発想が伸び伸びしすぎるんです」

 

ソープが首を傾げる。

 

「そうかな」

 

「そうです」

 

ログナーまで短く言った。

 

「一理ある」

 

ソープが少し驚いた。

 

「ログナーまで?」

 

弥子が笑いをこらえる。

 

「ログナー司令も認めた!」

 

キラは、アクティブバインダーの形をじっと見ていた。

 

「この肩、正面から見ると優雅ですけど、実際はかなり攻撃的ですね。防御しながら間合いを作れる。相手の攻撃を受け流しながら、機体の姿勢も保てる。これ、操縦する側は相当な情報量を処理することになりますよ」

 

カイエンが言う。

 

「だからこそ、騎士とファティマが必要になる」

 

Xiはびくっとした。

 

「ファティマの話をしないで!」

 

ログナーがXiを見る。

 

「いずれ必要になる」

 

「ならない方向でお願いします!」

 

ネウロが笑う。

 

「黒騎士の件もある。貴様の周囲にはファティマの影が増えてきたな」

 

「増やさないで!」

 

弥子がにやにやする。

 

「うまくすればファティマもゲット?」

 

「ゲームみたいに言わない!」

 

ソープは楽しそうに言った。

 

「Xiなら、意外と合うかもしれないね」

 

「陛下まで!」

 

ラキシスも微笑む。

 

「Xiさんは、逃げながらも皆さまを守ろうとされますから」

 

Xiは顔を背ける。

 

「報酬分です」

 

ログナーがすかさず言う。

 

「ならば報酬に見合う装備を――」

 

「増やさない!」

 

オージェ・アルスキュルの周囲を、一定距離を保ちながら見て回る。

 

近くで見ると、アクティブバインダーの存在感はさらに大きかった。

 

AUGEのオージェショルダーが“衣装であり、盾であり、権威”だったなら、これはもっと動的だった。

 

衣装であり、盾であり、翼であり、武器でもある。

 

キラが呟く。

 

「立っているだけで綺麗なのに、動いたらもっと印象が変わりそうですね」

 

カイエンは頷く。

 

「ああ。動いてこその機体でもある」

 

Xiは嫌な予感でカイエンを見る。

 

「動かさないよね?」

 

ログナーが言う。

 

「見せるだけだ」

 

Xiは少し安心する。

 

「よかった」

 

「ただし、可動説明はする」

 

「言い方が不穏!」

 

ログナーの合図で、オージェ・アルスキュルの両肩のアクティブバインダーがゆっくり動いた。

 

大きな銀の盾が、羽のように角度を変える。

 

閉じる。

開く。

受ける。

流す。

包む。

遮る。

 

それだけで、機体の印象が変わっていく。

 

弥子が声を上げた。

 

「すごい! 肩が動いただけなのに、全然違います!」

 

キラは目を奪われていた。

 

「これは……盾というより、舞いながら守る装甲ですね」

 

ラクスが微笑む。

 

「舞いながら守る……素敵な言葉ですわ」

 

露伴が唸る。

 

「今の動き、描きたい」

 

泉さんが即座に言う。

 

「駄目です」

 

「一枚だけ」

 

「駄目です」

 

「では記憶だけで」

 

「それも危ないです」

 

承太郎が言った。

 

「諦めろ」

 

「君たちは僕を止めるためにいるのか」

 

Xiが言う。

 

「今日に限ってはそうです」

 

ネウロはアクティブバインダーの動きを眺めながら、楽しそうに言った。

 

「ククク……守るための盾が、見る者には舞に見える。人間の兵器の美とは厄介だな」

 

Xiは素直に頷いた。

 

「それは分かる。これは厄介に綺麗」

 

ソープは満足そうだった。

 

「いいね。ちゃんと伝わってる」

 

ラキシスは嬉しそうに言う。

 

「ソープ様の作られたものは、やはり美しいです」

 

Xiが小声で言う。

 

「全肯定が来た」

 

ログナーが短く言う。

 

「事実だ」

 

「司令まで!」

 

カイエンは、オージェ・アルスキュルを見上げながら、少し静かな声で言った。

 

「シュペルターの兄弟機、か」

 

Xiはその声に気づいた。

 

「カイエン?」

 

カイエンは笑った。

 

「いや。妙な気分だなと思ってな。自分の相棒の兄弟分を、こうして他人と見上げるのは」

 

キラが静かに言った。

 

「機体にも、家族みたいな関係があるんですね」

 

カイエンは少し考える。

 

「そう言っていいのかは分からんが、近いものはある」

 

Xiはオージェ・アルスキュルを見る。

 

「兄弟機……」

 

ログナーがすかさず言った。

 

「お前もカイエンに師事する以上、無関係ではない」

 

Xiは両手で顔を覆った。

 

「しっとりした話に外堀を差し込まないで!」

 

弥子が笑った。

 

「でも、ちょっといい話でしたよ」

 

「いい話と外堀は両立するから怖いんだよ!」

 

キラは機体を見上げる。

 

「プロトタイプKOGということは、ここからナイト・オブ・ゴールドへ繋がっていくんですね」

 

ソープが頷く。

 

「うん。完成形ではないけど、可能性の塊だね」

 

Xiはぼそっと言う。

 

「可能性の塊って言い方が一番怖い」

 

「どうして?」

 

「だって陛下の可能性、だいたい規格外になるから」

 

ソープは笑った。

 

「そうかな」

 

全員が少し黙った。

 

ログナーが言う。

 

「否定は難しい」

 

ソープはまた少し驚いた。

 

「ログナーまで?」

 

ラキシスは楽しそうに微笑んでいる。

 

「ソープ様は自由でいらっしゃいますから」

 

Xiは言った。

 

「姫様、それが全肯定です」

 

ラキシスは少し首を傾げた。

 

「そうでしょうか」

 

「そうです」

 

カイエンが笑った。

 

「まあ、そういう陛下だからKOGもアルスキュルも生まれたわけだ」

 

Xiはため息を吐く。

 

「そう言われると反論しづらい」

 

ログナーは再びXiを見る。

 

「座ってみるか」

 

Xiは即座に叫んだ。

 

「来た!!」

 

「兄弟機への理解には有効だ」

 

「兄弟機にも座りたくない!」

 

カイエンが笑う。

 

「タイトルみたいなことを言ったな」

 

「言わせたのはそっち!」

 

弥子が言う。

 

「でも、シュペルターの兄弟機なら、カイエンさんの弟子として少しくらい……」

 

「弥子ちゃん、弟子設定で押さないで!」

 

キラも少しだけ言いにくそうに言う。

 

「座るだけなら、操縦系や視界の違いは分かるかも……」

 

ラクスがそっと言った。

 

「キラ」

 

キラはすぐ戻った。

 

「嫌なら座らない方がいいと思う」

 

Xiは深く頷いた。

 

「ありがとう、ラクス。ありがとう、戻ってきたキラ」

 

泉さんもきっぱりと言った。

 

「本日は鑑賞のみです。兄弟機だからといって、座る必要はありません」

 

Xiは泉さんを見る。

 

「泉さん、今日も人権担当」

 

ログナーは少し沈黙した。

 

「……今回は鑑賞のみとする」

 

Xiは小さく拳を握った。

 

「勝った」

 

「今回はな」

 

「最後に不穏な一言を足さないで!」

 

ソープは楽しそうに言った。

 

「でも、Xiなら似合いそうだけどね」

 

「陛下!」

 

ラキシスも微笑む。

 

「白と銀の優雅な機体ですもの。Xiさんにも、きっと」

 

「姫様まで!」

 

カイエンがにやりと笑う。

 

「弟子なら、いつか乗るかもな」

 

「師匠が一番危ない!」

 

ネウロが笑った。

 

「ククク……怪盗、黒騎士候補、ミラージュ外注、そして兄弟機の後継候補か」

 

「肩書きを増やすな!」

 

露伴が言う。

 

「肩書きの多い男は、物語になる」

 

「先生は黙ってて!」

 

オージェ・アルスキュルは、再び静かに立っていた。

 

アクティブバインダーは閉じられ、巨大な銀の翼は肩に収まっている。

だが、一度動きを見てしまうと、もうただの盾には見えなかった。

 

あれは、守るために舞うものだ。

AUGEの優雅さを受け継ぎ、KOGへ至る道の途中に立つ、眠れる永遠の騎士。

 

キラは最後に、深く息を吐いた。

 

「すごい機体でした」

 

ラクスが微笑む。

 

「キラ、今日はとても楽しそうでしたわ」

 

「うん。AUGEの美しさとは違って、こっちは“動く美しさ”がありました」

 

Xiは頷く。

 

「それは分かる。綺麗なのに、じっとしてなさそう」

 

カイエンが言う。

 

「良い感想だ」

 

Xiは警戒する。

 

「褒めても座りません」

 

「分かってるよ」

 

「本当かなあ」

 

ログナーが言う。

 

「見学完了と記録する」

 

Xiはすぐに振り向く。

 

「搭乗適性とか書いてない?」

 

「書いていない」

 

「兄弟機への理解が進んだ、とかは?」

 

「それは書く」

 

「余計!」

 

泉さんが静かに言う。

 

「見学記録なら問題ありません」

 

Xiはしぶしぶ頷いた。

 

「泉さんが言うなら……」

 

ログナーは続けた。

 

「カイエンの弟子として――」

 

「そこから先は書かないで!」

 

その日の結論。

 

オージェ・アルスキュルは、AUGEを参考に作られたMH。

カイエンのシュペルターとペアで制作された兄弟機。

プロトタイプ・ナイト・オブ・ゴールド。

両肩のアクティブバインダーは、盾であり、翼であり、舞う装甲。

大抵の攻撃を弾く強固な防御機構でありながら、優雅に可動する。

Xiには、見せるだけ。

座らない。

起動しない。

適性確認もしない。

ただし、外堀は確実にまた少し埋まった。

 

帰り道。

 

Xiはぼそっと言った。

 

「AUGEは女帝のため。KOGはプロポーズ用黄金神話ロボ。アルスキュルはシュペルターの兄弟機でプロトタイプKOG」

 

弥子が言った。

 

「説明のどこにも軽い単語がないですね」

 

「そうなんだよ!」

 

Xiは空を見上げた。

 

「普通の見学回って、もう無理なのかな」

 

カイエンが笑う。

 

「今日も見学回だっただろう」

 

「精神的には見学以上でした」

 

ログナーが短く言う。

 

「理解は進んだ」

 

「進めたくない理解もある!」

 

ソープとラキシスは楽しそうに笑っている。

キラはまだアクティブバインダーの動きを思い返している。

ラクスはその横で穏やかに微笑んでいる。

露伴はこっそり何か描こうとして、承太郎と泉さんに同時に見つかっている。

弥子は「兄弟機ケーキってできますかね」と言い、ネウロに「意味が分からん」と切り捨てられている。

 

Xiは、最後にもう一度つぶやいた。

 

「兄弟機にも、座りたくない」

 

しかしその声は、どこか諦め半分だった。

 

カイエンが隣で笑った。

 

「そのうち慣れる」

 

「慣れたくない!」

 

ログナー司令は、静かに記録を閉じた。

 

そこには、こう書かれていた。

 

Xi、オージェ・アルスキュル見学完了。兄弟機への理解、進展。

 

怪盗Xiの外堀は、今日も美しく、優雅に、そして確実に埋められていた。

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