お前は部品(パーツ)だ!(おかのした!)   作:黙々睦模目

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 息抜きついでに書くので更新頻度は低いので

 ご了承ください




01 お前は部品(パーツ)だ!

 

『貴様らは我ら! 防衛軍の部品(パーツ)だ! 我々が求めるのは自我のない者! エリー都の為! 人類の為! その身を捧げよ! これは名誉あることである。人類最後の楽園を守り抜くのだ!』

 

「「「はい」」」

 

『よろしい…、各兵士はパーツを一人づつ運び出せ!』

 

「…ほら、こっちに来てくれ…」

 

「わかりました」

 

 何だが申し訳なさそうに言う兵士に連れられ、

 

 僕は連れ出して、僕は他の子供達に背を向け、

 

 その場を去り…、

 

 研究所の施設の中と思われる通路を通る

 

 すると小さく兵士は呟いた

 

「…まさか、こんな事が裏で行われていたのか…」

 

 そしてその兵士の手はプルプルと震えている

 

「大丈夫だよ…貴方の気にする事じゃない」

 

「なっ!?」

 

 僕がなにか言うと思ってなかったんだろう

 

「僕の事は気にせず、耐えるんだ…」

 

「だが、お前はまだ子供で…」

 

「僕を逃がしたとして、その後は…?」

 

「それは…」

 

「僕以外の別の子がやる事になるよね…?」

 

「…あ、あぁ…」

 

 その兵士は僕から目をそらした

 

「大丈夫…僕がその部品になればいいだけだから」

 

 すると兵士はこちらへ向き直る

 

「だ…! 、だが…!」

 

 僕はその兵士の口元に人差し指を差し出す

 

「しーっ…」

 

「…はッ!?」

 

「これ以上は貴方が危険だよ…」

 

「す、すまない…、ここが目的地だ…」

 

「ありがとう、優しい兵士さん」

 

「すまない…」

 

 そして僕を置いて兵士は去っていき、

 

 僕が中に入ると…

 

 中には研究者や技術者が集まっていた

 

 彼らは防護服を着込んでいた

 

 その技術者達が僕にも聞こえる声で話す

 

「今日はこの子からか…」

 

「ほとんどが失敗して死ぬ…」

 

「もう何人目だったか…」

 

「数えるのはもうやめたよ…」

 

「適合者はまだ一人も出ていないのに…」

 

「この子の無事を祈る事しか…我々にはできん」

 

「確かこの子は…一番優秀だった子か」

 

「成績は全てハイスコアだ」

 

「この子なら…こんな目に遭わなくたって…」

 

「しなかったら俺達が上に処分されるだけだ…」

 

「坊や…すまないが、ここに座ってくれ」

 

 僕は言われた通りに座る

 

 すると数々の機械が取り付けられていく

 

「準備完了…」

 

「こちらも問題ない…」

 

「こっちもだ…」

 

「坊やごめんな…痛いかも知れないが…我慢してくれ」

 

「大丈夫だよ」

 

 僕の言葉に周囲にいた人達が一瞬動きを止める

 

「……、すまない。こちら機械の準備全て完了しました。機械の起動お願いします」

 

『こちら制御室。了解した。機械を起動する』

 

「聞いての通りだ…みんな離れろよ…」

 

 すると僕の座っている椅子が上昇する

 

 そして、僕を囲うように、

 

 いくつもの機械が僕を中心に回転を始める

 

 機械のライトが僕を照らし続ける

 

 緑だったり赤い光が僕を覆う

 

 すると研究者達が騒ぎ始める…

 

「適合率…25%…55%…! まだまだ上昇している…!」

 

「嘘だろ…、まさか本当に…!」

 

「75%…! 85%…! 92%…! 97%…! 100%!」

 

「適合率100%です!」

 

「こちら検査室! 制御室! 部品1715番成功です!」

 

「これでこの実験は実用化に進む…!」

 

「俺達は助かるんだ…!」

 

「家族とまた会える…!」

 

 僕の座っていた機械は全て止まり、

 

 嬉々として技術者達が僕に取り付けられた

 

 機械が取り外されていく

 

「ありがとう…! ありがとう…!」

 

 彼らは大粒の涙を浮かべながら僕に感謝している

 

「気にしなくて大丈夫だよ」

 

「すまない…すまない…」

 

 僕がくちを開いたら彼らは感謝と共に

 

 僕に懺悔するように抑える

 

「部品1715番外へ出ろ」

 

「はい」

 

 僕に感謝していた技術者達を置いて、

 

 僕は新しくやって来た兵士に連れて行かれ、

 

 色々な検査を受けた…

 

 色んな薬物が投射され、手術を受け、

 

 僕の中に色んなチップが埋め込まれた

 

 そんな僕にダークブルー色の

 

 ブカブカの服を着込まされ

 

 着用後、手首にあるスイッチを押されると

 

 僕の体にフィットするように収縮した

 

 そして僕は手首を手錠で拘束されたまま

 

 研究所を出て格納庫の様な施設に来た…

 

「…部品1715番連れてきました」

 

「了解した…、直ちに部品1715番と試作機と接続する」

 

「これは新型機か?」

 

「あぁ…1715番に会うように再設計された新型だ」

 

「こいつ以外適合者はいなかったらしいからな…」

 

「こいつが死んだら全てお釈迦だ…」

 

「…俺達も口封じで殺されるかもな…」

 

「失敗は許されねぇよ…」

 

「そうだな…」

 

 僕が彼らの視線の先を見る

 

 そこにはダークブルー色に塗装された

 

 15Mはあるロボットがあり、

 

 頭部の部分が開いており、

 

 僕一人がギリギリ入れそうな空間があった

 

「Mk.06 13号機…これが1715番の新しい名前になる…」

 

「どっちにしろ…名前はねぇようなもんだろ」

 

「言うな…」

 

「さっさと終わらそう…」

 

「1715番…今からお前はこの試作機…、Mk.0613号機に搭乗し、部品としての使命を全うしてもらう」

 

「はい」

 

「試作機の試運転が完了次第、装着は継続される」

 

「はい」

 

「…試作機に装着され次第、お前の名前は1715番から13号に変更される」

 

「はい」

 

「こちら格納庫、これよりMk.06…13号機の装着を開始します」

 

『了解、『部品の差し込み』を開始せよ』

 

「…了解した、これより部品の差し込みを開始する」

 

「準備はいいかい…? 1715番…」

 

「大丈夫だよ」

 

「…開始」

 

 僕はダークブルー色の機械に乗り込む

 

 するとMk.06 13号機と言われた機械から

 

 触手のような機械が僕の着たスーツと僕の頭に

 

 繋がって…、固定されていく

 

 そして開いていた機械の頭部が閉まっていき、

 

 完全に締められる…

 

 目を閉じて再び開くと…

 

 まるでアイ〇ンマンの視界のように

 

『HUD』とホログラフィックUIが

 

 目の前に光り輝いているように見えた

 

 そして僕の耳に機械音声が響く

 

『コアを確認…リンクを開始します』

 

「へぇ…」

 

『システム正常、オールグリーン。起動します』

 

 すると外の技術者と兵士が話し掛けてくる

 

「…13号調子はどうだ?」

 

『問題ないよ。むしろ心地良いほどだ』

 

「了解した。では試験運転を行え」

 

「了解」

 

 僕は右腕を上げようとすると

 

 機械の右腕が反応し、

 

 僕が歩こうとすると

 

 機械の両足が反応する

 

 全てが僕の思うがままに動かせた

 

 試験運転は問題なく終わった

 

 だけど僕を見る技術者達の顔は、

 

 あまりよろしくない

 

「これで5歳なのか…」

 

「言うな…」

 

「俺達は禁忌に触れたんじゃ…」

 

「やめろ…」

 

「あいつクローンの特殊変異体だろ…」

 

「あぁ…」

 

「そもそも…、5歳で大人でも簡単に解けない問題をスラスラと解ける訳がない…」

 

「よせ…」

 

「あいつ以外の子供はみんな…破裂して原型もなく死んだんだぞ! なのに上は第2の13号を求めて、次々と犠牲者を増やしている…!」

 

「これ以上はやめとけ…!」

 

「俺の子供もまだ5歳なんだよ…」

 

「言うな…」

 

「俺の子供もこんな目に遭うんじゃ…それが怖い…」

 

 すると奥から彼らの上官と思われる男がやってくる

 

「お前の子供も適合検査を受けるか?」

 

「は、はい…。すいませんでした…」

 

 先ほど騒いでいた技術者は肩をビクビクと震わせる

 

「…安心しろ、この実験は凍結される」

 

「本当ですか…?」

 

「もう適合者はあいつだけ、適合検査の段階でほとんどが死ぬんだ…割に合わん。これ以上死なせるくらいなら前線に送ったほうが手っ取り早いそうだ…。気付くのが遅すぎるがな…、以降は13号に予算が集中される」

 

「そうですか…」

 

「13号を失えば…一兆ディニーの損失だ」

 

「こんな5歳の子供に…」

 

「これ以上は俺達の命がない…」

 

 すると上官の男は僕に近づく

 

 

「…13号、これでお前はこれから兵器として実戦配備される。エリー都の為、最後の人類の楽園を守る…、崇高な使命が与えられる…、13号の活躍を祈る…」

 

『言われなくても命令通りに行動するだけだよ…?』

 

「…そうか、君の健闘を祈る」

 

『ありがとう…?』

 

「輸送部隊、直ちに13号を回収し、運び出せ!」

 

「「はっ!」」

 

 僕は13号と呼ばれた機械の中のまま運ばれ、

 

 軍の最前線に送られるらしい

 

(めっちゃシリアスって感じするけど楽しみや!)

 

(そもそも僕クローンなんか!?)

 

(知らなかった事を急に示さないでよ!)

 

 





 
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