二十年後の半端者   作:山中 一

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第四部 七話

 あちらこちらで魔力が噴出している。魔術や眷獣が飛び交い、銃声が四方八方から響いてくる。静かな公園は、ほんの数分のうちに戦場へと様変わりした。

 怒号や悲鳴が現場の混乱を如実に表している。敵味方の区別すらも、今は曖昧な状況なのではないだろうか。

 森の中を零菜と萌葱は木々を掻き分けて走っていた。鬱蒼と生い茂る低木は身を隠すには十分だが、その一方で動きにくさを強制してくる。枝葉に引っ掛けてパーティドレスが裂け、肌から赤い液体が滲んでは傷が塞がっていく。

 青白い魔力光。爆発的な魔術の作用で迎賓館の一部が凍結封印されたことは萌葱が監視カメラの映像を携帯で傍受してすぐに判明した。不意打ちとはいえ、古城や母親達が一瞬のうちに無力化されたのは最悪としか言いようがなかった。

 不幸中の幸いなのは、比較的姉妹が難を逃れていたということだろうか。凍結したホールの映像からは、少なくとも麻夜、クロエ、空菜がホール内にいなかったことが確認できる。凪もいなかった。きっと、パーティの堅苦しい雰囲気に嫌気が差して、途中退席したのだろう。もしくはトイレにでも行っていたのかもしれない。

「零菜、そっちは?」

「大丈夫、だと思う」

 萌葱と零菜で木々の間から顔を出し、様子を窺う。

 遊歩道をそのまま使うわけにはいかない。どこに敵が現れるか分からない。身を隠しながらの移動は、できるだけ道なき道を行くべきだと思った。

「ねえ、萌葱ちゃん」

「何?」

「古城君、とか。みんな、大丈夫かな」

 不安げな声に萌葱はどう反応していいのか分からなかった。

「わたしが見た限りだと、封印術だから直接の危害はないはず。だけど、この後どうなるかは分からないわね」

 考えたくない末路が脳裏を過ぎる。

 不安で息が上がりそうだ。頭に血が上っているのに、顔面からは血の気が引いていく感覚。いっそ、これが夢で、ここで眠れば朝にはまた自宅のベッドの上だったなんてことにならないかと本気で思ってしまう。

 木陰に身を潜めて、魔力の流れを探る。

 自分達の気配を隠すことも忘れない。下手な魔術行使は相手に自分の居場所を報せる愚かな行為ではあるが、かといって何も隠蔽をしないわけにはいかないのだ。萌葱も零菜も吸血鬼。その身体には、人間では扱えないほどの魔力が宿っている。つまり、魔力を探られればすぐに居場所が知られてしまう。魔術的な隠蔽は必要不可欠だった。

「ほんと、誰がこんな酷いこと……意味分かんないよ」

「……そうね。とにかく、今は逃げ延びないと。古城君達が狙われたんだから、わたしたちだってほっといてはもらえないでしょ」

 零菜が身じろぎした。

 萌葱以上に、零菜のほうが不安が強そうだ。

 本当に土壇場で弱い。萌葱は内心で苦笑する。こんな風に弱気になってしまう零菜でも、追い込まれてからの爆発力は姉妹でも随一。眷獣の特異性もあって、高い実力を持っているのだ。萌葱は自分の能力よりも、零菜の実力のほうが頼もしいと思えている。

 零菜がいるから自分は平静を保てている。それを、萌葱は実感した。妹の前で取り乱すことはできないと自戒する。

 生垣の後ろから頭を出して、萌葱は前方を確認した。敵が何者なのかはある程度萌葱は把握している。一箇所に落ち着くことができれば、敵側の氏素性をすべて解き明かすのも不可能ではないが、今はその余裕がない。

 分かっていることは「アルディギアの騎士には注意すること」と「特区警備隊は味方である」の二点だけだ。

 敵の姿が見えないことを見て取って、萌葱は走り出そうとする。この先の区画は特区警備隊の受け持ちだ。そこまで行けば、一応全体の把握ができると踏んだ。

「萌葱ちゃん!」

 生垣を越えた萌葱に零菜が焦ったような声をかけた。何事かと思う前に、身体がぶれた。

「あ……」

 地面が目の前に迫っている。足がもつれて無様に転んだのだ。とっさに手で顔を守ったが、打ちつけた肘と膝が痛い。いや、それどころではなかった。右の膝から感じるのは、地面に打ちつけたのとは比較にならないほどの激痛だった。

「あ、ああ――――、あ」

 それは最早灼熱とも言うべきものであって、萌葱の脳を一瞬にしてスパークさせた。遅れて届いた銃声も萌葱の耳には届かない。

「萌葱ちゃん!」

「零菜、来ちゃ、ダメ!」

 バチ、と萌葱から紫電が走り、零菜の前で弾けた。

「萌葱ちゃん!?」

「あんたは先に逃げなさい」

「何言ってるの!? そんなことできるわけない!?」

「わがまま言わない! あんたがいないと古城君が助けられないじゃないの!」

 萌葱は渾身の力で怒鳴りつけた。

 膝は血まみれで、起き上がることもできない。

 だが、そんな状態にあっても敵の狙いを萌葱は理解していた。萌葱を助けるために見晴らしの良い場所に駆けつけてくる零菜が本命だ。動けない萌葱なら、いつでも料理できる。だから、こうして生かされている。零菜の霊視力なら狙撃にも対応できるかもしれないが、それは萌葱という重荷を背負った状態では難しい。その一方で、零菜一人ならば、いくらでも逃げることは可能だ。なにせ、彼女には転移の眷獣がある。完全に制御できていないとはいえ、戦場からの離脱くらいは可能なのだ。

「早く行って……逃げてよ、お願いだから」

「萌葱、ちゃん……」

 人の声が近付いてくる。

 銃や何か分からない大きな機材を引き連れた五人ばかりの一団だった。装備と見た目から考えて、アルディギアの騎士なのは間違いない。

「早く逃げて、助けを呼びなさい。それ以外に、みんなが助かる方法はないの」

 諭すような言い方に零菜は涙し、唇を噛んだ。

 多勢に無勢。たとえ、零菜がどれだけ戦闘能力に秀でていようとも、プロの武装集団を相手に大立ち回りできるほど強いわけではない。槍の黄金(ハスタ・アウルム)が事態を打開するために必要な切り札なのは敵も理解しているはずだ。優先的に零菜を狙うだろう。それは避けなければならない。

「あんたの命の張りどころはここじゃないわ」

「……萌葱、ちゃん。……ごめん」

 そう言い残して、零菜は消えた。

 転移の眷獣。天球の蒼(エクリプティカ・サフィルス)を使ったのだ。さて、零菜が転移の能力を使えることは、あまり知られてはいない。きっと、相手はいまだに零菜が茂みの中に潜んでいると思っているだろう。そうあってくれれば助かる。そうでなければ、――――まあ、構わない。萌葱は萌葱なりのやり方でこの状況を打開すればいいのだから。

 零菜とやり取りをしている間に足は動くようになってきた。骨と筋の修復が終わって見た目までは治っていないものの内側はそこそこだ。痛みを堪えれば立ち上がることはできる。萌葱は歯を食い縛って立ち上がった。こんなに痛い思いをしたのは初めてだ。萌葱は基本的に怪我をするような経験をしたことがなかったからだ。凪はこんな痛みを何度も繰り返していたのか。

 駆けつけてきたアルディギアの騎士は萌葱から十メートルほどの距離を取って立ち止まった。

 銀色の鎧に身を包む前時代的な格好が、やけに板についている。彼等の後ろに大きな鉄の塊が置かれている。梵鐘にタイヤをつけたような奇妙な鉄塊だ。何かしらの兵器。萌葱はそう感じた。

「暁萌葱だな」

 先頭の男が銃口を突きつけながら声をかけてきた。

 銃火器に詳しくない萌葱だが、これはフルオート射撃を可能とする凶悪なサブマシンガンであるという程度のことは理解できている。たとえただの弾丸であっても、萌葱の回復力と生命力を奪い去るくらいは簡単だろう。

「鎧と銃って意外に似合うのね。何ていうかロボットアニメみたいだわ」

「君にはこれから、我々と共に来てもらうことになる。無駄な抵抗はせず、魔力の封印を受け入れれば命までは奪わない」

「断わったら?」

「抵抗できないように手足から撃ち抜いていく。繰り返すが余計な抵抗はしないほうがいい。君の出来の悪さは知っている。眷獣を満足に操れないどころか、傷の修復にすら時間をかけるような半人前の吸血鬼が我々に抵抗などするべきではない」

「…………」

 萌葱は男を睨み付ける。

 銃口は一ミリたりともぶれない。こうして萌葱と話をしている間にも周囲の気配に気を配っているのが分かる。プロの攻魔師に命を狙われるのはさすがに初めてで、今すぐにでも逃げ出したい。足は怪我とは別の原因で震えているし、腰が抜けそうなのも否定できない。それは、仕方のないことだ。萌葱はまだ十六歳。命のやり取りはテレビか小説の中の出来事だ。頭では分かっていても、こんな状況に適切に対処なんてできるはずがないのだ。気丈に振る舞ってはいても、結局は一介の女子高生に過ぎない。

 妹を逃がした時点で、萌葱の勇気は打ち止めなのだ。

 だから、これはただのやけくそ。

 どうしたらいいのか分からないから、強気を演出しているだけなのだ。

 萌葱が眷獣を使うことを警戒しているのか、男は銃口を向けたまま動こうとはしない。萌葱の眷獣が脆弱であると知っていても、やけになった吸血鬼が力を全方位に解放すればそれなりの被害を受ける可能性はあるからだ。

「アマデウス。時間がない」

「そうだな」

 背後の騎士に声をかけられて、萌葱を脅していた騎士――――アマデウスが銃口を僅かに下ろした。

 そして銃声。

 容赦なく引き金は引かれ、放たれた銃弾は萌葱の太ももを掠めて地面を抉った。

「きゃ……!」

 足に感じた熱と銃撃されたことで萌葱はふらつき、尻餅をついた。

「何……」

 しかし、驚いていたのはアマデウスも同じだった。

「どうした?」

「いや、なんでもない。今のは牽制だ。次は確実に撃ち抜く」

 再び熱を帯びた銃口が萌葱に向けられる。

 今は運よく弾が外れた。アマデウスの口振りだと、外したのは本当に偶然だったらしい。だが、幸運はここまでだ。引き金が再び引き絞られ、銃声が響き渡る。そして、赤い液体が飛び散った。まるで、握りつぶしたトマトのようにあっさりとアマデウスの頭が吹き飛んだ。

「え……」

 あまりの光景に萌葱は呆然とした。

 アマデウスの同僚も同じだった。

 突然、目の前で隊のリーダー格が頭を撃ち抜かれて死んだ。その事実に頭が真っ白になったのだろう。

「き、貴様、吸血鬼! いったい、何をした!?」

「し、知らない。わたしじゃない!」

「眷獣か、コイツの眷獣が何かしたのか!?」

「化物め!」

 萌葱の反論も聞かず、騎士たちが各々の武器を振り上げる。銃のほかにも巨大な斧を肩に担ぐ者もいる。

 明確なまでの殺意を向けられて萌葱は身体を縮まらせる。

 その瞬間、後ろにいた騎士の一人が銃を持った別の騎士に斧で斬りかかった。

「うぎゃあ!」

「あ、な……!」

 斬り付けられた騎士は鎧の背中部分が割れて血が噴き出していた。血の付いた斧を握り締めて、騎士は顔を青褪めさせた。

「お前、何をしている!?」

「ち、違います。俺は、別に何も」

「ふざけるな、今になって裏切る気か!?」

「そうじゃない、違う。今のは、あ、ああ身体がぁ!」

 ぶおんと風を切って、斧が横一文字に振るわれる。傍にいた騎士は咄嗟に自分の銃を盾にして防ぐが、衝撃を殺しきれずに後退した。

「コイツ、どうしたというのだ。――――まさか、お前か。暁萌葱!」

「ち、ちが……」

 騎士が引き金を引く。フルオート射撃の洗礼を浴びたのは、斧を振り回していた騎士だった。鎧に当たった銃弾が火花を散らして四方八方に飛び散る。アルディギア製の退魔鎧はそう簡単には壊れない。だが、間接までは守れないらしい。当たった部位から血が出て、痛みに呻く。

「あああああああ!」

 しかし、止まらない。

 斧を振り回して暴れる騎士。その周りにいる四人の騎士もそれぞれが自分の身体を制御できずに殺し合いを始めていた。

 銃を至近距離から撃ち合い、効かないとなれば籠手で固められた拳を握って殴りかかる。

「身体が、身体がぁ!」

「ねじれる、腕、腕ががあが」

「き、吸血鬼――――貴様、貴様ぁ!」

 殺し合いはすぐに終わりを迎えた。べきぼきと鈍い音を立てて、騎士たちがねじれていくのだ。仲間を討ち果たした者も、仲間に討ち取られた者も等しく生死を問わず間接が逆方向に曲がっていく。

 ごぼごぼと口から血を吐いて、真っ赤な海に沈んでいく四人の騎士。この惨状を見なくて済んだのだから、最初に絶命したアマデウスは幸運だったかもしれない。

 流れてくる血が萌葱の靴を汚した。

「あ、ああああ……」

 萌葱は後ずさりして現場から立ち去ろうとした。

 腰が抜けて、何度も尻餅をついた。

「あああああああああああああああっ」

 頭が真っ白になって、もう訳が分からなかった。

 目の前で起きた凄惨な殺人に萌葱自身がパニックになっていたのだ。

 危険だとか、ここが戦場だとかも気にならなかった。形振り構わず走り出した。とにかく遠くに行かなければならないという強迫観念にも似た衝動に突き動かされたのだ。

 ただ全力で走ることしかできなかった。

 やがて息が切れ、もう足が動かないくらいに疲れたところで立ち止まった萌葱は、思い切り胃の中の物を吐き出した。

 ゲホゲホと咽て、最悪の気分のままに何度も戻した。

 一緒に記憶まで外に出してしまいたかった。

「はあ、はあ……う……」

 しゃがみこんだ萌葱は、そこで初めて近くに自動販売機があることに気が付いた。

 広い公園の中にはいくつも自動販売機があるが、戦場となった公園でも人工の明かりがあることに妙にほっとしてしまう。

「え……」

 気のせいだろか。

 自動販売機の電気がチカチカと明滅するたびに、その明かりの中に人影が映っているような気がする。

 まるで、ホラー映画のワンシーンのように、瞼に髪の長い女の姿を焼き付けられている。

「何……」

「萌葱ちゃん、変わった眷獣を使うのね」

 耳元で声をかけられた。

「な……」

 反射的に飛び退いて、振り替えるが誰もいない。

 ゾッとする。

 何かが近くにいるのは分かるのに、何の気配も感じない。

 ガチガチと音がする。

 それが、自分の歯が奏でる音だと気付かない。

 耳障りな音が不安を掻き立てる。

「誰……」

 萌葱の問いは夜の暗闇に消えていく。

 木の影や自動販売機の裏に何かがいるのではないか。

 萌葱は足が地面に根付いてしまったかのように動けなくなった。

「誰なのよ。誰!? そこにいるんでしょ!?」

 怒鳴った萌葱の声に返事はない。

 その代わりにクスクスと女の笑い声が聞こえてくる。

「萌葱ちゃん、そんな大きな声を出さなくてもちゃあんと聞こえているわよ」

 姿は見えない。

 だが、闇の中に確かに潜んでいる。

 何かの魔術を使って姿を隠しているのは間違いない。残念ながら、萌葱の知識と技術では一流の魔術師の魔術を見破ることは難しい。

「うふふ、全部見てたわよ。あなたが、アルディギアの騎士様を虫けらを潰すみたいに殺すとこ」

「……違う! あれは、わたしがしたかったわけじゃない! あんなのは、わたしは……!」

「そうかしら? 本当に? 本当は叩き潰したかったんじゃないの? 思い上がった人間に、吸血鬼としての自分を叩きつけてみたかったんじゃないの? 萌葱ちゃん。ねえ、本当のあなたはいったいどうしたいのかしらねぇ」

「何が、言いたいの……」

 視線を彷徨わせて、萌葱は相手の出方を窺う。

 敵の正体が分からない以上は後手に回るしかない。

 だが、とても冷静にはなれそうになかった。

「あんた、本当に誰なのよ! 目的は何? わたしをどうしたいのよ!?」

「目的? そんなの決まっているじゃないの。――――わたしたちは、とっても美味しそうなお姫様を食べに来たんです。本当は零菜ちゃんを食べるつもりだったのだけれど、気が変わったわ。あなたの眷獣のほうがわたしたちの好みですもの」

「な、に……」

 ずるりと、何かが這う音が聞こえた。

 視線を向けて、萌葱は小さく悲鳴を上げた。

 右手の森の中から、大きなミミズのようなものが這い出てきたのはさすがに目を疑った。生理的に受け付けない化物だった。女子高生的に完全にアウトな代物だ。

 頭から尾の先までざっと十メートルはあるか。胴回りは直径二メートルほどで、ドラム缶を縦に並べたようなずんぐりとした身体だった。

「紹介するわ。わたしたちが契約する悪魔、ベルゼビュートちゃん。とっても可愛らしいでしょう。この子は吸血鬼が大好物の変わり者でしてね、ええ、負の感情が強い子ほど相性がいいみたいなの」

 ベルゼビュートの頭がぱっくりと割れる。

 そこが口なのだと萌葱は直感した。頭が割れて口が出るなんて、昔話の山姥のようだと他人事のように思った。それだけ現実感がなかった。

 ベルゼビュートの口から飛び出てきた無数の触手が萌葱の身体に巻きつく。

「ひう……!」

 ねっとりとした触手のおぞましさに萌葱は声を上げることもできない。

 そのまま万力のような力で引き摺られて足からベルゼビュートの中に飲み込まれていく。

「い、いや、離して! いやあ、こんな、ああ、助けて、やだやだ! いやああああああああ!」

 萌葱の力では僅かな抵抗も許されない。

 巨大なミミズに足から飲み込まれた萌葱は、悲鳴の残響を残して消えてしまう。

 萌葱を取り込んだ分だけ身体を膨らませたベルゼビュートはすぐに形を変え始めた。どろりと溶けて、球形に膨らんでいく。

「あら、もう始まったの?」

「よほど相性がよかったんですのね。わたしたちの見込みのとおり」

 クシカとユリカ。彼女たちは二人で一人の魔女である。

 本来は零菜を取り込む予定だった。しかし、零菜よりも萌葱のほうがベルゼビュートとの相性がいいと判断したのだ。アルディギア解放戦線の計画など、初めからどうでもいい。興味を持った相手を手に入れることができれば、それで十分。零菜よりも萌葱の力のほうが、彼女たちが好き勝手に遊びまわれると思ったからこそ対象を変えただけ。

 まあ、それが後々どういった影響をもたらすのかは、魔女にとっては重要なことではないのだ。


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