とある噂 ブラックマーケット
どこかの学園である噂が流れている。曰く、ブラックマーケットでは最近謎のビープ音が何処かから聞こえると。曰く、ブラックマーケットの何処かには鎖に巻かれている大剣が売られていると。曰く、ブラックマーケットには未来を見れるアイテムが売られていると。曰く、ブラックマーケットには謎の指輪が売られていると。曰く、入ってしまえば最後には時間がもつれてしまう金庫があると。
「えーほんとに行くの?」
「大丈夫だって、すぐに帰るからさ」
ブラックマーケットには似つかわしくない影が2つ、どこかの学園の生徒であろうか。彼女らは軽い足取りでブラックマーケットの奥に進んでいく。
「いい加減帰ろうよ〜」
手を引かれている生徒は不安そうにそう言いながら奥へと手を引っ張られていく。
「ねぇ、あれ何かな?」
ふと手を引いていた生徒が立ち止まり、何かを指差す。その先にあったのは古びた金庫のようであった。よく見てみればその金庫には鎖が巻き付けられえており、『触れるな』と書かれた張り紙もしてあった。
「あれは時間金庫という代物だ。内部は時間が停止する特殊なものだ」
ふとどこからか声が聞こえた。
「じゃああの目みたいな機械は?」
生徒が問いかける。彼女の視線の先にあるのは目のような機械からコードが伸びている不思議な物であった
「あれは予知眼という未来を見ることが出来る遺物だ。と言ってもあれは不完全なものだな」
「じゃああの鎖が巻き付いた大きな剣は?」
また生徒が問いかける。その目線の先には鎖が巻き付けられている大剣があった。
「あれはレーヴァテインという遺物だ。ただし適性がなければ振るうことも出来ない代物だ」
「あの指輪はなんですか?」
生徒がまた問いかける。その先には幾何学模様が突いた箱の中に入っている指輪のようであった。
「あれはマエストロリングという階級を示すものだ。カリスト…昔の同僚が持っていたものを作品に改造したものだな。」
「じゃああれはなんですか?」
生徒がそう言って指差す先には金の筒のようなものがあった。
「あれはカドゥケウスという武器だよ。あの中には黒い液体金属が入っていて指令が選んだ武器の形に変化するんだ」
「さてと話しすぎたな。そろそろマーケットガードが来るぞ、早く帰りなさい」
その声はまるで自身の子供を諭すかのようにそう言うと生徒達に帰るように促す。生徒たちもその言葉を聞いて急いで来た道を戻って行く。その声の主は金の筒、カドゥケウスを回収しその場をあとにする。残されたのは4つの都市の遺物とビープ音の残響だけであった。