アルクはそう言って腰に下げていた刀型のガンブレードを抜く。キンクはその行為を嘲笑うような笑みを浮かべた後言葉を紡ぐ
「おいおい、その背中の剣は抜かねぇのかよ?興ざめだな」
アルクは淡々と「この剣は貴様程度に抜く価値もない」と言い放ち、両手で刀の柄を握り突きの構えを取る。
「貴様程度に遺物を抜く価値は無いがそこそこ厄介だからな、速攻で制圧してやるよ」
キンクはその言葉を聞くと腹を抱えながら大笑いをした後、わずかに溢れた笑い涙を指で軽く拭き取りながら
「あー腹いてぇ…制圧だぁ?甘ったるいこと言ってんじゃねぇよ、お前が殺さねぇなら俺は何度でもお前の前に現れるしお前の関係者の首をお前の前にさらしてやるよ」
キンクはそう言うと何かを思い出したように手を叩く。
「そういやここに来てから色々観察させてもらったけどお前なんかあの先生?とか言うのにやけに入れ込んでるよな、なーんか見たことある気がするんだよなぁ…」
今度は悩むような素振りを見せながら頭を掻いていると、何かに気づいたような表情を浮かべる。
「あぁそうだ!昔どっかで見たと思ったらアイツか!名前は確か…アイリスとか言っt」
キンクがそこまで言うと赤い閃光が一瞬キンクの横を通った瞬間キンクの右腕が地面に落ちた。キルクは一瞬状況が理解できなかったのか困惑の表情を浮かべた後即座に状況に気づき背後に振り向く。キンクが振り向いた瞬間、アルクがガンブレードを振り下ろしキンクの胸元を斜めに斬り込む。しかし幸運なことに刺青の影響と山感でバックステップを取ったことで致命傷をギリギリ防ぐことが出来た。
「貴様ごときがその名を口にするな。もし次口にしてみろ、お前を左右対象になるように切り分けてやる」
最初に顔合わせをしたときとは比にならないほどの怒気が、殺意が込められた言葉を、キンクにぶつける。キンクは冷や汗を流しながら周囲を軽く見渡した後何かを見つけたのかカイザーの基地に向かって走り出す。アルクも即座にその背後を追いかける。
キンクはカイザー基地の壁を持ち前の跳躍力で飛び越える。その中には現在アビドスやゲヘナの協力者達と交戦しているカイザーPMCの兵士がいた。兵士たちはキンクの存在に気づいたのか銃口を向けようとするがキンクはそれより早く兵士の腕を千切り構えていた銃を奪い、アルクに向かって全弾発射する。アルクは心を展開し武器や己の技術を用いて弾丸を弾きながらキンクに接近する。キンクは弾切れしたことに気づくと銃を投げつけ、別の場所へ走り出す。アルクは投げられた銃を蹴り上げキンクを追う。
キンクは前線に出ていた戦車を蹴り上げ落ちてきた戦車を左手で装甲が軽く歪むレベルの力で握るとそれをアルクめがけてぶん投げる。大質量の金属の塊が高速でアルクをめがけて中指末兄の力で投げつけられる。たとえアルクと言えどこのレベルのものがぶつかればひとたまりもないがアルクは銃弾をガンブレードに装填しその推進力を利用して縦にぶった斬る。アルクが戦車をぶった斬り一息つこうとした瞬間、目測でおよそ4〜5両の戦車がアルクに向かって飛んできた。数秒後砂埃と爆炎がその場に広がる。
「はぁはぁ…流石に…こんだけやれば…どうにか…」
キンクが大量の汗を流し、早い息遣いで、明らかに疲れが見える状態で爆炎の中を睨みつけていた。直後爆炎と砂埃の中からアルクのガンブレードが飛んでくる。キンクは残った左腕で咄嗟にガンブレードを弾く。その瞬間、赤い閃光が右側に高速で到達し轟音を響かせながらキンクを蹴り飛ばし、基地の外壁に叩きつける。キンクを蹴り飛ばしたアルクが額から流れる血を拭いながら喋る。
「確かにまともに直撃したら不味かったな。まぁ心を展開したからどうにかなったが」
アルクは弾き飛ばされたガンブレードを回収し、武器の状態を確認する。ガンブレードにはわずかに刃毀れしていた。
「驚いたな、X社の合金も使った複合合金のガンブレードを刃毀れさせるか」
アルクは感嘆の声を漏らしながらも外壁に叩きつけられて動かなくなったキンクに近づく。キンクの目の前にたどり着くとキンクの首にガンブレードの刃を首に押し当てる。
「選べ、今ここで引くか、あの時の家族の元に行くか」
アルクがそういうとキンクの指がピクリと動く。その一言が彼の琴線に振れたのかもはや意識もあるかどうかあやふやだろうに声を大にして叫ぶ
「あの時の家族?…けるな…ふざけるなぁ!またそれか!テメェら全員そうだ!俺のことを常にあの時の襲撃事件のガキだってのしか見やがらねぇ!ふざけるんじゃねぇ!俺は俺だ!!俺を!俺だけを見やがれ!!うんざりなんだよ、テメェも、家族も、みんなみんな死じまえ!!俺を見ないやつは消えろ!!」
キンクがどこか虚しさを含む慟哭をする。直後、キンクが乾いたような笑いをこぼしながら虚空に向かって叫ぶ。
「誰だ!…俺は俺のやりたいようにやればいいだ?ハハハ、そうだな…家族なんて中指なんて知ったことか。俺は俺がやりたいように俺がやりたいことをするんだよ!全部壊れちまえ。全員死じまえ。俺を俺として見ねぇ奴らは全員キエヤガレ!!」
キンクがそう叫ぶと体が肥大化し、爪が尖り、背が丸まり、口が尖っていく。やがてキンクは二足歩行の巨大な狼の化け物に変貌する。
「オマエラ全員、即刻処刑ダ!!」
842:名無しの転生者 ID:cZVEE1OQ+
なんだあの腕力!?片手で戦車投げるとかどんだけ刺青入れてんだよ!?
843:名無しの転生者 ID:PzT0yWZDo
すっげぇ爆発。流石にイッチでもあのレベルの爆発はやばいんじゃね?
844:名無しの転生者 ID:Mr5PmtSHn
イッチ無事か?
845:名無しの転生者 ID:RWtVcSj+j
あ、ガンブレードぶん投げた
846:名無しの転生者 ID:sE8RBY2q1
おぉ!蹴り飛ばした!!流石に勝ったろこれは!!
847:名無しの転生者 ID:0BuZhZbSE
ん?今イッチあの武器の素材についてスゴイこと言ってないか?
848:名無しの転生者 ID:QQsmHdvi8
X社の合金とか使ってるのか、バカみたいな値段しそう
849:名無しの転生者 ID:bqa4cxA0I
お、イッチが脅し始めた。勝ちを確信したな
850:名無しの転生者 ID:bGd7P8obF
いやーそろそろ配信終了か。ホシノ救出はどうなってるかな?
851:名無しの転生者 ID:ntKE+YtT9
ん?なんか俺この流れ見た事ある気がするぞ
852:名無しの転生者 ID:92Il8TtoD
奇遇だな、俺もだ
853:名無しの転生者 ID:SuEkDFdyN
いやーでも流石にないだろ?…ないよな?
854:名無しの転生者 ID:WEJbQy6gt
ヒント:善意の巡礼
855:名無しの転生者 ID:O/VNMF5dN
>>854 節子、それヒントちゃう。答えや
856:名無しの転生者 ID:3hkNxkO88
マジでぇ?あ、虚空に話しかけ始めた
857:名無しの転生者 ID:U6XOqgO+n
【悲報】この世界のキヴォトス、Cがいる【知ってた】
858:名無しの転生者 ID:dGghsmZ3Y
あーもうこれ確実にねじれるじゃーん
859:名無しの転生者 ID:VNguOcbBI
あー体が化物になっていってるよー
860:名無しの転生者 ID:pyZkXLn7n
諦めんなよ!まだ、まだ弱体化するケースかも知れないことを祈るんや!!
861:名無しの転生者 ID:mWfOhPv9o
>>861 Cがいるのは認めてるじゃないですかやだー!