魔法使いのキヴォトス生活。   作:last_breath

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続きです。


魔法使いとアビドス高等学校

Side レイヤ

 

セリカ「じゃ、じゃあ私達の事は先輩と呼んで!」

 

レイヤ「…セリカ先輩」

 

セリカ「……っ」

 

ノノミ「セリカちゃん、嬉しそうですね〜⭐︎」

 

ホシノ「初めてできた後輩だからね〜、おじさんも若い頃を思い出すよ〜」

 

セリカ「別に嬉しくない!というかそんな年でもないでしょ…」

 

シロコ「ん、私にも先輩って呼ぶべき」

 

レイヤ「シロコ先輩」

 

シロコ「…ん!」

 

それから「私も!」という感じで全員先輩呼びをしていた、セリカ先輩とアヤネ先輩は一年生だからわかるけど他のみんなはなんで?

 

それにしても一つこの学校に関して気になる事があった。それは先輩達以外、人の気配を感じないのだ。知らない人が倒れているなら、もっと人が騒ぎに駆けつけてくるはずだ。

そうして僕が考えるような顔をしていると…

 

アヤネ「レイヤさん、何か気になることでも?」

 

レイヤ「えっと、先輩達以外にどんな人達がこの学校にいるの?」

 

そうするとみんなはコソコソと話し始める。

 

 

 

 

 

対策委員会 side

 

ノノミ「一人だけ仲間ハズレも可哀想だと思います⭐︎」

 

セリカ「まだ話すには早くない?」

 

シロコ「大丈夫だと思う。」

 

アヤネ「話してて口外するような子には見えませんからね。」

 

ホシノ「うへぇ〜、おじさんも賛成だね〜。」

 

シロコ「それに借金について何か良い案を出してくれるかもしれない。」

 

アヤネ「そうですね、隠してもその内バレると思います。」

 

レイヤ (…これって聞いてまずかったのかな…?)

 

 

 

 

 

 

 

レイヤ side

 

アヤネ「実は、この学校は借金があります。

9億6235万円ほど。」

 

…9億6235万円。だから生徒が少ないって事なのか…

これは結構深刻な問題だな、一生働いても返さない額だぞこれ。

 

レイヤ「こんなに借金があるのに、なんで他の学校とかに転校したりしないの?」

 

シロコ「ここは私達の居場所」

 

セリカ「みんなここで生まれ育ってアビドスを取り戻したいの」

 

ノノミ「大変ですけど、みんなでいるのは楽しいですから⭐︎」

 

アヤネ「借金は問題ですが、それでも私達がここに残る理由はそれだけじゃありません」

 

レイヤ「居場所か…僕にはそう言うのがなかったから羨ましいよ」

 

シロコ「……」

 

シロコ「じゃあ、ここにいればいい」

 

レイヤ「……え?」

 

シロコ「居場所がないなら、ここをそうすればいい」

 

ノノミ「大歓迎ですよ〜⭐︎」

 

ホシノ「おじさん達、面倒見るくらいはできるしね〜」

 

セリカ「ちょ、ちょっと勝手に決めないでよ!……でも

……まぁ、別にいてもいいんじゃない」

 

アヤネ「少なくとも、今は一緒にいても問題ありません」

 

レイヤ「…なんでこんな優しくしてくれるの?」

 

シロコ「困った時はお互い様、私達はそうやって協力してきた」

 

セリカ「シ、シロコ先輩が初めてまともな事言った!」

 

シロコ「流石にそれは私も傷つく」

 

…人間に良い人なんて最初からいなかった…か…この人達は優しい…

今まで優しくされたことなんて一度もなかったな。

 

ノノミ「あら?」

 

そっと自分の頬から何かを感じ、触れてみると…

 

レイヤ「…!」

 

ホシノ「うへ、シロコちゃん泣かせたねぇ〜」

 

シロコ「…ん!私は悪くない。」

 

泣いていた。これはきっと悲しみからの涙ではなく、嬉し涙だろう。

 

レイヤ「いや、シロコ先輩は悪くないよ。

今まで優しくされたことなんてなかったからさ。だから…

ありがとう、優しくしてくれて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕は水色のネクタイと生徒証を受け取った。ジャケットのジッパーを開けてネクタイを巻いた。

 

アヤネ「これで正式にアビドス高等学校の学生ですね!」

 

と言われたその刹那…

 

(ドカァーン!!!)

 

セリカ「何!?」

 

全員が音のした窓の方へと目を覗かせると…

 

「アビドス高等学校!さっきはよくもやってくれたな!今日こそがお前達の命日だ!」

 

レイヤ「な、何あの人達…」

 

アヤネ「カタカタヘルメット団…私達アビドス高等学校を狙う不良グループです」

 

シロコ「さっき逃げたやつが仲間を呼んだ…」

 

ホシノ「レイヤちゃんはここで先輩達の活躍を見てなよ〜」

 

ノノミ「そうですね、キヴォトスの外から来ているなら弾丸一つでも致命傷になりますから⭐︎」

 

レイヤ「…わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイヤ「すごい…」

 

対策委員会のみんなは得物()を手に取り。お互いを助け合うコンビネーションに、相手は一方的に倒れていく。

 

レイヤ「これが信頼なんだ…」

 

前の自分じゃ到底考えつかないような経験だ。

…羨ましい。自分もあの輪の中に入りたい。

 

そんなことを心の中で呟いていると…

どうやら無事に終わったようだ。

 

セリカ「ふぅ……なんとか片付いたわね」

 

ノノミ「皆さんお疲れ様です〜⭐︎」

 

ホシノ「うへぇ〜、ちょっと動いただけで疲れちゃったよ〜」

 

シロコ「問題ない」

 

…言うなら今しかない!

 

レイヤ「あの…」

 

アヤネ「はい、どうしました?」

 

…覚悟を決め

 

レイヤ「僕も戦いたい!」

 

一瞬、空気が止まる。

 

セリカ「はぁ!?何言ってんの!?」

 

ノノミ「レイヤちゃん……?」

 

ホシノ「うへぇ〜、急だね〜」

 

シロコ「……理由は?」

 

レイヤ「さっき見てて思ったんだ。

みんなが支え合って戦ってるの、すごくて……

僕も、あの中に入りたい…!

それに、みんなにまだ何も恩を返せていない。」

 

セリカ「でもあんた――」

 

アヤネ「レイヤさんはキヴォトスの外から来た可能性が高いです。

つまり……」

 

ノノミ「弾丸一発でも、致命傷になるかもしれません」

 

レイヤ「…でも!」

 

シロコ「ダメ」

 

シロコ「無理に前に出る必要はない」

 

レイヤ「…ッ」

 

ホシノ「でもまぁ〜、全く何もさせないってのも酷だよね〜。

おじさんに良い考えがあるよ〜」

 

アヤネ「良い考え?」

 

ホシノ「そうそう〜、実力で確かめるんだよ〜」

 

シロコは少し考えた後、ゆっくり頷く。

 

シロコ「……これならいい」

 

そう言って取り出したのは、一丁のスナイパーライフル。

 

シロコ「これなら後ろから安全に狙撃することも可能」

 

なるほど、スナイパーライフルなら安全に狙えるしサポートも行えるってわけか。

 

シロコ「あそこにある的に向かって撃って見て」

 

シロコ先輩が指差す方向には木に貼り付けられた的が設置されていた。

 

セリカ「ちょっとまって、レイヤって銃を触ったことあるの?」

 

レイヤ「…ない」

 

セリカ「はぁ?」

 

僕の世界には銃はあったが、触る機会なんてなかった。

でも僕は作られる過程で数千人を超えるデータが埋め込まれている。もちろん戦闘や知識や経験もだ。

 

…でも、博士が銃の使い方なんてデータに入れてないからわかんないよ!

しかもそのうちの大半はゴミのような情報だし…

 

シロコ「問題ない」

 

レイヤの前に立ち、静かに銃を構えさせる。

 

シロコ「構え方、呼吸、引き金の引き方」

「全部教える」

 

レイヤ「……シロコ先輩」

 

シロコ「ん。私が育てる」

 

レイヤはゆっくりと銃を握る。

 

シロコ「やるよ」

 

レイヤ「はい!」

 

 

 

 

 

メモリーのデータが新しく更新されました。




レイヤが男だと対策委員会にバレたらどんな反応すんのか木になる

先生を登場させる時、性別はどちらがいい?

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