(パァン!)
(ドン!)
レイヤ「ようやくスナイパーの扱いにも慣れてきたな。100発100中…とまではいかないけど、
それなりには当たるようになってきた」
僕が今やっているのは、このスナイパーの訓練だ。
???「レイヤ、今日も練習?」
レイヤ「あ、カヨコ先輩」
会いに来た人とは鬼方カヨコ*1、数日前に知り合った人だ。瀕死の猫を抱えていたところを僕が見つけて、
治療したのがきっかけだった。情報漏洩を防ぐために詳しいことは話していないけど、
「少し特殊な力が使える」とだけ伝えてある。
レイヤ「先輩は、どうしてここに?」
カヨコ「んー…様子、見に来ただけ。昨日は助かったし…その、お礼も兼ねて。
何か欲しいもの、ある?」
レイヤ「お礼なら大丈夫だよ。人も動物も幸せなら、それだけで十分だから」
カヨコ「……ふーん、変わってるね。でも、嫌いじゃない。
お礼は却下…ってわけにもいかないし。代わりにソレ、手伝うよ」
レイヤ「手伝う?」
カヨコ「射撃、見てたけど構え方も違う」
レイヤ「えぇ!?そういうのわかるの?」
カヨコ「一応、プロだからね。
これでも。ほら、もう一回撃って。
見てるあげるから」
…
レイヤ「おお!めちゃくちゃ撃ちやすくなった!ありがとう先輩!」
カヨコ「これくらい平気……私が教えたのは基礎的なことだから。
…社長みたいには教えられないな」
レイヤ「社長?」
カヨコ「ううん、なんでもない。
それよりもレイヤはさ、私が怖くないの?」
レイヤ「怖い?何が」
カヨコ「私、怖い顔だってよく誤解されるから…」
レイヤ「いやいや、カヨコ先輩は怖くないよ!知り合って数日の僕に対して心配してくれたり、
面倒見もいいじゃん」
カヨコ「えっと、ありがと…」
…
カヨコ Side
カヨコ「そろそろ帰らないと行けないから、
じゃあね」
レイヤ「また今度も教えてね!」
私は彼…神風レイヤと別れた後に歩く足を止めた。
カヨコ「変な子」
……ああいうの、面倒。放っておくと厄介そう、それに…
出会った頃の社長に似てるな。
でも、次見かけたら、もう少し様子を見ておくか。
カヨコ「社長にバレたら面倒だけど」
…
レイヤ side
レイヤ「さて、今日はそろそろ切り上げるか」
僕は先輩が去った後に言われた通りのやり方で練習をしていたが、弾切れを起こしてるので今日は一旦やめる事に決めた。
???「おい、あんた」
レイヤ「…ん?」
???「見ない制服だな。武器を下ろしてこっちに来い」
振り向くと…赤い風紀と書かれたリストバンドをした銀色の女子生徒と、その周りに同じリストバンドをした生徒達が数人が僕に銃を向けてこちらを警戒している。
???「さっさとしろ」
銃に弾は入ってないが…それを言ったところで相手から見てこっちは不審者、従った方が良いだろう。僕は銃を床に下ろして刺激しないようにゆっくり近づく。
???「どこの学園だ?」
レイヤ「…アビドス高等学校」
???「アビドス、ね。
ここはゲヘナ学園の自治区だ、こんな場所で何してる」
……何してるか、正直に言うとゲヘナの自治区は治安が悪いおかげで魔法や銃打ってても気づかれにくいから来てるなんて言えねぇ…。とりあえず…
レイヤ「ゲヘナに知人がいて、会いに来たついでに銃の練習をしてただけだよ。
あとそのスナイパーには弾が入ってない」
???「……だから安全だって言いたいのか?」
まあ銃はリロードができるからね…
レイヤ「でも、スナイパーは地面に置いてあるしそれにリロードには時間がかかる。
今この場で撃つことはできない」
???「…筋は通ってる、だけどそれを信用するかは別だけどな。
「で、どうする?素直に事情聴取受けるか、それとも抵抗するか?」
レイヤ「…わかった、受ける」
???「随分素直だな」
レイヤ「僕は戦いに来たわけじゃないんだ」
???「そうか。じゃあ拘束はいい、そのまま連れていく」
すると周りにいる人達が「いいんですか?」と言う。
???「抵抗する気がないならこちらも手荒な真似はしない。
ただ従わない場合、責任を取らせるだけだ」
そうして僕はその人物を筆頭に数人が僕を取り囲んだまま歩いていく。
…
……移動中にて事情聴取が始まったらどう言う言い訳をしようか考えていたら…
(タタタタッ!)
???「…チッ」
風紀モブ「近くから発砲音です!」
???「……はぁ、タイミングが悪い。
おい、そこで待ってろ」
レイヤ「悪いけど、無理っぽい」
(
???「…あんた、戦えるのか?」
レイヤ「弾なしだけどね」
???「なんでもいい、手伝え。
……名前は?」
レイヤ「レイヤ、神風レイヤ」
???「そうか、私は銀鏡イオリ*2。
私の指示に従ってくれ」
レイヤ「了解、イオリ」
イオリ「さぁ、行くぞ!」
…
(タタタタッ!)
(パァン!)
戦場はすでに激戦状態に突入しており、銃弾が絶え間なく飛び交っていた。
僕はイオリの指示に従って動いていたが、そもそも手元のスナイパーには弾が入っていない
ため直接の射撃には参加できない。
その代わり、スナイパーライフルのグリップ部分に魔力を流し込み、
強化して近接武器のように扱い、接近してきた敵を殴って気絶させていた。
一方でイオリも同じくスナイパーを使用しているが、彼女の銃にはスコープが付いていない。
つまり、ノースコープの状態で的確に敵を撃ち抜いているということになる。エグすぎる…
イオリ「余計なことを考えずに手を動かせ」
……戦いに集中しよう。
敵「…おい!さっきのやつどこにいった!?」
(ドン!)
敵「ぐっ……!」
レイヤ「よし」
ちなみに敵に真正面から突っ込んで殴っているわけではない。幸いにも、
戦場の混乱と銃声のおかげで、
イオリ「……今の動き。見失ったと思ったら、気づけば敵を倒していた…」
(バァン!)
敵「隙だらけだな、風紀委員!」
イオリ「しまっ――」
(ドン!)
僕は咄嗟にイオリを突き飛ばし、彼女を庇った。
代わりに、銃弾が僕の体を貫いた。
レイヤ「…いったいな」
躱しきれずに腕に被弾して穴が空いてしまったが、問題はない。
魔力で構成された身体だ、魔力が尽きない限り死にはしない。
もちろん痛覚の機能はある、それを遮断することもできる。
だがあえて切らない、その方が生きている実感があるからだ。
イオリ「…っ!?」
(パァン!)
イオリは体勢を立て直し、敵を素早く撃ち抜く。
敵「うっ…」
イオリ「……おい。
なんで庇った?」
レイヤ「なんでって、そりゃ目の前で仲間がやられかけたら助けるよ」
イオリ「…仲間?」
レイヤ「違うの?」
イオリ「え?」
レイヤ「え?」
イオリ「…違う、さっき会ったばかりだ。
それに私たちの耐久力を知ってるだろ?あんたは
レイヤ「体が勝手に動いた、かな」
イオリ「……理由になってないんだけど。
まあ、でも。さっきは助かった、ありがとう」
敵「いつまでおしゃべりしてるつもりだ?」
……と、言われて戦場を見渡すまだ数人残っており、こちらも僕含めて数人程度。
全員イオリの合図に合わせて、駆け出して行った…
…
それから僕達は突然襲撃してきた生徒達を殲滅し、風紀委員会…が生徒達を連行していく。
(事情聴取にて…)
レイヤ「いや、だから僕は知人に会いに来たついでにスナイパーの練習をしてただけなんだって」
イオリ「…なんで裏路地なんかで練習してるんだよ、ここはゲヘナだぞ」
レイヤ「知ってるよ」
イオリ「なら分かるだろ。裏路地で武装してるやつがいたら、まず疑う」
レイヤ「まあ、うん」
イオリ「例え他校の生徒でもそうじゃなくても怪しいし見過ごす理由にはならない」
レイヤ「確かに…」
イオリ「……質問を変えよう、その知人ってのは誰?」
レイヤ「……忘れた」
イオリ「とぼけるな」
レイヤ「いや、マジで忘れた」
イオリ「……まあいい、それよりさっきの怪我」
レイヤ「あぁ、さっきのなら大丈夫だよ。それに重症ならこんなとこで事情聴取なんて受けてないよ」
イオリ「それで大丈夫なら良いんだけど。
レイヤ、無茶はするなよ」
それから僕は風紀委員から解放されて、アビドスに
レイヤ「それにしても、銀鏡イオリか。次会う時はちゃんと話したいな…」
そうして僕は、アビドスへ帰って行った。ちなみにアビドスに帰ったらみんなにゲヘナまで行った事を伝えると怒られた。
ちょっと時間なくてあんま書けなかったし、ところどころミスあるかもですけど読んでいただいてありがとうございました。
ちなみに魔法の存在はどんどんバラしていく思います。日常パートと戦闘パートどちらを増やそうか迷ってる…
補足:レイヤが銃弾受ける際にバリアを使わなかった理由は、無駄に魔力を使うより耐えた方が消費を抑えられるからです。
先生を登場させる時、性別はどちらがいい?
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男性
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女性