魔法使いのキヴォトス生活。   作:last_breath

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魔法使いと"大人"

昨日、僕がゲヘナ自治区まで行ったことを話したら、みんなにめちゃくちゃ怒られたうえに、スナイパーのグリップが壊れているのもバレてしまった。

その結果——言葉にできないほど悲惨な罰を受けることになった。

 

(数時間後)

 

レイヤ「……ここは終わったな」

 

僕は罰として校舎内の掃除をさせられていた。しかもあの二人(ホシノ先輩とシロコ先輩)がやらかした喧嘩の後始末まで…

 

ホシノ「うへ〜、悪いねぇ〜

おじさんは歳で腰が痛くってさ〜」

 

そう言いながら、腰を押さえるホシノ先輩。

 

レイヤ「……さっきまで普通に動き回ってたよね?」

 

ホシノ「若い子には見えない老いってやつだよ〜」

 

シロコ「……ん、さっき普通に走ってた」

 

ホシノ「シロコちゃんはちょっと黙ってようか〜?」

 

セリカ「ていうかホシノ先輩、サボってないで手伝いなさいよ!」

 

ホシノ「え〜、だってレイヤちゃん一人で十分そうだよ〜?」

 

レイヤ「……まあ、慣れてるから僕一人でも大丈夫だよ。

みんなは先に休んでていいよ」

 

こういう雑用は慣れてる、何度もやらされたから。

 

ノノミ「でも、レイヤちゃんばっかりに任せるのは申し訳ないですよ〜⭐︎」

 

アヤネ「そうです。これは本来、全員でやるべき後始末ですから……」

 

セリカ「アンタが気にする必要ないのよ!むしろこの二人の責任なんだから!」

 

レイヤ「いやいや!全然大丈夫だから!僕はまだまだ体力あるし、僕が出来ることなんてみんなと比べて限られてるから。恩は返させて」

 

シロコ「それでも一人は非効率。

手伝う」

 

レイヤ「……いやでも」

 

シロコ「ん、後輩が困ってるのを放っておくのはよくない」

 

セリカ「ほら!私もやるからさっさと終わらせるわよ!」

 

ノノミ「私もお手伝いしますね〜⭐︎」

 

アヤネ「早く終わらせましょう!」

 

レイヤ「……みんな」

 

ホシノ「うへ〜、青春だね〜

じゃあおじさんは保護者としてみんなの見守り役で〜」

 

セリカ「ホシノ先輩もやるの!!!」

 

ホシノ「えぇ〜!?おじさんはちょっと腰が…

……イタタ、動いてないのに痛いよ〜…」

 

(ゴンッ)

 

セリカ「痛くないじゃない!」

 

ホシノ「いたい!今のは普通にいたい!」

 

レイヤ「…ははは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノノミ「ようやく終わりましたね〜⭐︎」

 

セリカ「はぁ…疲れた……」

 

それから僕たちはなんとか破損した所を全て直して汚れた箇所も全て掃除した。

 

シロコ「レイヤ、全然疲れてないね」

 

レイヤ「体力結構有るからね」

 

体力結構あるってのは嘘で、僕は体質的に疲れないし体力切れも起こらない。

 

ホシノ「それじゃあその調子でこれからもお願いしようかな〜?」

 

アヤネ「却下です」

 

セリカ「てかホシノ先輩、掃除する羽目になったのホシノ先輩のせいでもあるんだからね!?

それにシロコ先輩も!」

 

ノノミ「確かに、言われてみれば…」

 

シロコ「……ん!私は反省してる!」

 

アヤネ「…お二人共ついてきてください、お説教です」

 

ホシノ「う、うへ〜これはまた大変な事になったね〜」

 

そう言ったのも束の間、二人は連行されて行った。

 

 

それぞれ別の用事があると言い、去って行ったので僕は一人になった。

ふとスマホを見るとモモトークから「マスター、ちょっとお時間もらってもよろしいでしょうか?」とメッセージがエリからきていたので、スマホを閉じてエリのとこに向かおうとしていた所…

 

(ピコン。)

 

レイヤ「……ん?」

 

見慣れない番号から、もう一件メッセージが届いていた。

内容を確認すると……

 

『後ろ』

 

レイヤ「うぉ!?」

 

僕は反射的に振り返る。そこにいたのは——黒いスーツに身を纏い、

顔にひび割れのような模様が走っている異様な大人。

正直、今までで一番驚いた。

その人物は、低く笑う。

 

???「クックック……こんにちは、神風レイヤさん。

お会いできて光栄です」

 

レイヤ「……誰だ、お前は」

 

???「私は… そうですね黒服*1とでも名乗っておきましょう」

 

その黒い服を着た人物は黒服という名の人物らしい、まんまだな。

 

黒服「突然ですが、私はあなたのその力…魔法について強い興味を持っています。

魔法とは、本来人の想像の中にのみ存在するファンタジー……そう考えていました。

しかし、それが今ここに実在している……!」

 

「我々の持つ神秘とは全く異なる別の力、それがあなたの持っている魔法です!

手のひらから炎や雷を落としたり、空間を超える瞬間移動…傷を癒す治癒など…

そして…それだけで終わるとは、とても思えない」

 

これはまた…エリよりもやべぇな。そうして僕が呆気に取られていると…

 

黒服「……おっと、これは申し訳ございません…

お恥ずかしいことに少々、気持ちが昂ってしまいました」

 

レイヤ「あぁ、平気。

誰だってそんな反応をするだろう。で、一つ質問するけど何の用だよ」

 

黒服「ええ、単刀直入に申し上げましょう」

 

すると黒服は距離を詰めてきて。

 

黒服「あなたのその魔法」

「——ぜひ、研究させていただきたい」

 

レイヤ「……研究?」

 

黒服「ええ、あなたの提示する条件は可能な限り受け入れましょう。

報酬も用意します、環境も整えます」

 

「その代わり……あなた自身を、実験対象として提供していただけませんか?」

 

…研究、研究ねぇ…。何度もされてきたし否定権なんてなかったな、しかし今僕にはそれを決める権利がある。

 

黒服「ちなみに、あなたが異世界という別の世界から来たということも知っています。

そちらにも興味があります」

 

レイヤ「……異世界に何で興味を?」

 

黒服「是非とも行ってみた「やめとけ」おや?なぜ…」

 

レイヤ「結論から述べるとお前がそこに行って色々知りたいんだろうけど100%死ぬか生き地獄を味合う」

 

黒服「死か生き地獄…それはどういう意味でしょうか?」

 

レイヤ「僕が元居た世界、アンタらの言う異世界ってやつだな。その異世界では人間は獣人や異人、まあ要するに人間以外の生物を処刑したり奴隷にしてるわけだな」

 

「……僕もその異人の一人だ、正確には異人でもないけどね。

まあ簡単な話、アンタも異人と見做されて処刑か奴隷の一択だな。僕みたいに魔法使うやつもちらほらいるし」

 

黒服「……なるほど。非常に興味深い世界ですね」

 

レイヤ「……え?」

 

黒服「差別、迫害、奴隷制度……そして魔法が存在する世界。

実に研究しがいがある」

 

レイヤ「いや、聞いてた?行ったら死ぬって言ったよな」

 

黒服「ええ、理解しています。ですが…それでもなお、行く価値がある」

 

レイヤ「……正気か?頭ポップコーンかよ」

(こいつ……エリとはベクトルが違うな)

 

黒服「話を戻しましょう、あなたを実験対象として提供していただけませんか?」

 

どうしようか、こいつは提示された条件は可能な限り飲むと言っている。

アビドスのみんなやエリやイオリやカヨコ先輩に手を出さない条件も出すことができる、こいつは異世界にも興味を持っている。

 

異世界に行きと戻りは僕の転移魔法を要するが…ぶっちゃけアレは不完全でムズイから今ここ(キヴォトス)に流れ着いたわけだ。しかも仮に成功したらそれはもっといやだ、

せっかくあの世界から逃げてきたのにアイツらが仮にここに来るのも嫌。

 

???「何してんのさ」

 

黒服「おや?これは暁のホル……いや、小鳥遊ホシノさんでしたね。これは失礼」

 

ホシノ「聞こえなかった?何してんのさ」

 

黒服「クックック…あなたには関係のない話ですよ。

私はただ彼と交渉をしているだけです」

 

ホシノ「何だと…?」

 

(カチャ)

 

……と、音と共にショットガンを黒服に向けるホシノ先輩。

 

黒服「まぁまぁ落ち着いてください、キヴォトス最高の神秘を持つ

あなたにはもう興味はありません。なので代わりに彼にオファーをかけているだけですよ」

 

ホシノ「なんで私の後輩に…レイヤに…」

 

黒服「彼は誰のものでもないでしょう、いい加減去ってはどうです?見苦しいですよ。

小鳥遊ホシノさん、状況が変わったんです。

彼には神秘とは違う力があり、興味を惹かれたんですよ」

 

ホシノ「ふざけるな!そうやってまた騙すつもりだろ!」

 

黒服「クックック……物騒ですね」

 

ホシノ「お前の感想はどうでもいい、で?さっきからレイヤに何の用?」

 

黒服「交渉です」

 

ホシノ「その交渉ってやつで、レイヤをどうする気?」

 

黒服「実験対象としての提供を——」

 

ホシノ「却下」

 

黒服「理由を伺っても?」

 

ホシノ「私たちアビドスの生徒だし、私の後輩だから」

 

黒服「それはあなたが決める事ではないでしょう」

 

黒服は明らかに不機嫌な態度になっている

 

ホシノ「これ以上、私たちに関わるならそのひび割れをもっと増やしてやる」

 

黒服「……ほう、脅迫と受け取っても?

まあいいでしょう、今回は一度引きましょう。神風レイヤさん、邪魔が入ってしまったので

今度は二人きりで…あなたの魔法について話し合いましょう。それではまた…」

 

ホシノ「……」

 

レイヤ「……」

 

黒服はワームホールみたいな黒いブラックホールの中に入って消えて行った。

 

ホシノ「……レイヤちゃん、怪我はない?」

 

レイヤ「えっと、大丈夫だよ。それよりもなんなんだったのアレ」

 

ホシノ「悪い大人だよ、平気で子供を利用する大人…

でも安心して、おじさんがついてるから」

 

レイヤ (ホシノ先輩の雰囲気がいつもと違う…)

 

ホシノ「とりあえず帰ろっか、おじさん疲れちゃったし」

 

レイヤ「そうだね」

 

ホシノ「あぁ、そうそう。

レイヤちゃん」

 

レイヤ「ん?」

 

 

 

 

 

 

ホシノ「魔法って何?」

 

レイヤ「…」

 

ホシノ「できれば、話して欲しいな」

 

もう誤魔化せないか…

 

レイヤ「えっと、ホシノ先輩」

 

ホシノ「うん」

 

レイヤ「今から言うことは多分常識離れしてると思うけど、覚悟は良い?」

 

ホシノ「いいよ」

 

レイヤ「ファンタジー作品って知ってるよね?それに登場する魔法…

僕、魔法使えます」

 

僕は火や雷、水などを出した。

 

ホシノ「……」

 

(沈黙)

 

ホシノ「やば、おじさん心臓が飛び出るかと思ったよ。

それ、バレたら大騒ぎだね〜」

 

レイヤ「だから隠してたんだよ」

 

ホシノ「そりゃそうだ、黒服みたいなのも寄ってくるし。

ちなみに他に誰かこの事知ってるの?」

 

レイヤ「こないだアビドスに突撃してきたエリって子とゲヘナにいる先輩にはバレてるね」

 

ホシノ「なんでみんなには言わなかったの?」

 

レイヤ「……それは、今はもう信用してるし信頼してるけど。

ちょっと前は信用してなかった、だから言わなかった。でも今は喋ってもいいと思ってる、

でもそれだと黒服みたいに僕を狙う輩が現れたらみんなに迷惑かかると思ったから」

 

ホシノ「……そっか、優しいんだね。

じゃ帰ろっか、今日は情報量多すぎておじさんもう限界〜」

 

レイヤ「……そうだね。あ、まって、

エリと約束したんだったそれじゃあ僕は行ってくるからホシノ先輩は先帰ってて!」

 

ホシノ先輩は「うへ〜、若者は元気だね〜」と呟いてその場を立ち去った。

——そうして僕は待たせてるはずのエリのとこへ向かった。

*1
キヴォトスの外側に属する謎の組織「ゲマトリア」の構成員。




今回はアビドス絆イベント+黒服イベント+魔法バレでしたね。
少なくともホシノからの信用を得れた。
次回もよろしくお願いします。

補足:ちなみに黒服はレイヤの事を男だと気づいてます、何故なら入浴中も観察していた為。

先生を登場させる時、性別はどちらがいい?

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