それではどうぞ!
エリ「お!マスター。にゅふふ……お待ちしておりました、今日は出会いと導きの暗示が出ていたんですよ」
レイヤ「いや、普通に連絡くれたから来ただけなんだけど」
エリ「それもまた魔法ですよ、マスター」
レイヤ「な、なるほど?」
エリ「にゅっふっふ~……それでですね、マスター。
今日はお呼びした理由はぜひ、お連れしたい場所があるんです」
レイヤ「連れていきたい場所?」
エリ「はい!私が所属している、
ワイルドハント芸術学院オカルト研究会……略してオカ研です!
そして今日からマスターもオカ研の一員です!」
レイヤ「いやいや、ダメでしょ。僕はワイルドハントの生徒じゃないしそもそもなんで入る予定になってんの!」
エリ「問題ありません、ワイルドハントには公式の部活はありませんので全然大丈夫です」
レイヤ「いや、いずれにせよ問題はあるでしょ」
エリ「マスターは私に魔法をお教えしてくださいました……マスターは導く側、そしてこちら側!つまり、オカ研に必要な存在なんです!」
レイヤ「絶対違う違う」
エリ「ほら、行きましょう!マスター!」
レイヤ「力強…」
僕はそのままエリに引っ張られてワイルドハント自治区へと向かった……
…
レイヤ「ここがワイルドハント芸術学院かぁ……」
目の前に広がるその建物は、まるで城のような外観をしていた。
それは僕が元いた世界とどこか似ていて……
レイヤ「……懐かしいな」
エリ「にゅふふ……気に入っていただけましたか、マスター」
レイヤ「……あぁ」
すると、向こうから一人の生徒がこちらへ歩いてきた。
寮監隊員「検問のご協力、お願いします」
レイヤ「検問?」
エリ「ワイルドハントでは持ち込み物の管理が厳しいんです。
ですが……マスターの持ち物なら問題ありません」
…
寮監隊員「……特に問題はありません。どうぞお進みください」
レイヤ「ありがとう。ワイルドハントって、ゲヘナと違って治安いいんだね」
エリ「……え?」
……すると。突然、立ち止まったエリ。
エリ「……マスター」
レイヤ「ん?どうした?」
エリ「……今、ゲヘナと仰いましたよね」
レイヤ「まあ、ちょっと行ったことがあってね」
エリ「にゅふふ……そうですか」
笑顔だが……どこか圧を感じる。
エリ「マスター……ゲヘナまで行かれたんですか?」
レイヤ「うん、先輩に会いに行くついでに射撃の練習してた」
エリ「……ふぅん、"先輩"ですか」
急に距離を詰めてきたエリ。
エリ「私には内緒で、ですか?」
レイヤ「内緒って言ってもむこうはエリのことわからないと思うからね……」
エリ「なるほど……わかりました。
ですが……次にどこかへ行く時は、ぜひ私もご一緒させてくださいね?」
レイヤ「……わかった」
エリ「約束ですよ?」
レイヤ「うん」
エリ「にゅふふ……では、行きましょうか。マスター」
…
エリ「さぁマスター、こちらです!」
そう言ってエリは勢いよく扉を開けた。
(ガチャッ)
エリ「みなさん!マスターをお連れしました!」
部屋の中には三人の少女がいた。
???「……イヒッ」
???「なるほど。エリの言っていたマスターとは、この方でしたか」
???「ほんとに連れてきたの!?」
???「……レイヤちゃん、だっけぇ?」
レイヤ「そうだよ」
???「……今日会うこと、なんとなく分かってたよぉ……イヒッ」
なんか、ここ何かがおかしい気がするけど……まあいいか。
エリ「にゅふふ、それでは改めて紹介します!
こちらはオカルト研唯一の3年生の、カノエ先輩です!」
カノエ「板垣カノエ……、エリちゃんから話は聞いてるよ……
よろしくねぇ……」
エリ「そしてこちらが同級生で副会長のツムギです!」
ツムギ「椎名ツムギ……可愛いみんなに囲まれた白雪姫です」
レイヤ「し、白雪姫?ま、まぁよろしく………」
エリ「そしてこちらがマスターと同じ一年のレナちゃんです!」
レナ「……あ、えっと。
衣斐レナ。よろしく」
レイヤ「よろしく」
この子は他の3人と違って常識的なんだな。
レナ「っていうかエリ先輩。
この子の事、なんでマスターって呼んでるの?」
エリ「にゅふふ、それはですねぇ……
なんとマスターは……本物の魔法使いなんです!」
レナ「……え?」
ツムギ「……」
カノエ「イヒヒ……」
レナ「はぁ……。魔法なんて在るわけないじゃない、インチキに決まってる」
エリ「魔法は在るんですよ!インチキじゃありません!
実際に私はマスターから魔法を教わりました!」
レナ「はいはい、そういうトリック的なやつでしょ?」
エリ「違います!
ちゃんと炎も出せますし、魔力も……」
レイヤ「落ち着いて」
エリ「むぅ……」
ツムギ「ですが興味深いですね……」
カノエ「イヒッ……もし本当なら、ロマンあるよねぇ……」
レナ「いやいやいや、二人共信じないでよ!絶対トリックだから!」
エリ「ならば見せましょう!マスター!」
レイヤ「いやいや!なんで僕!?
エリがやればいいじゃん!」
エリ「私がやっても信じてもらえないんですよ!
お願いします!マスター!」
レイヤ「いやでも……」
レナ「ほら、やっぱり魔法なんて——」
レイヤ「仕方ないな……
僕は土属性同士を掛け合わせた重力魔法で周囲物を浮かせて見せた。
(……)
レナ「…………え?」
ツムギ「……おや」
カノエ「イヒッ……」
レイヤ「後はこれ、直しとくよ」
レナ「い、いやいやいやいや!!
なにそれ!?どうやったの!?」
エリ「にゅっふっふ〜!
どうですか!これがマスターの魔法です!」
レナ「いや説明になってないんだけど!?」
ツムギ「……重力操作に加え、修復まで。
まさか魔法が存在していたなんて……」
カノエ「イヒヒ……ありえないものが目の前にあるって……
なんだかゾクゾクするねぇ……」
レナ「いやいやいや!二人ともなんでそんな冷静なの!?」
冷静というより。
二人とも声のからは嬉しさと興奮が滲み出ていた。
ツムギ先輩は目を輝かせ、カノエ先輩に至っては笑みが止まっていない。
レナは未だに信じられないような表情をしている。
ツムギ「いくつか質問してもよろしいでしょうか?
───「リスニング」。……は大事ですから」
レイヤ「うん、全然大丈夫だよ」
ツムギ「まず、あなたはどうやって魔法を使えるのですか?そしてなんでエリも魔法が扱えるのでしょうか?」
レイヤ「僕は
レナ「………」
レイヤ「エリの場合は魔力の種ってのを食べて、魔力を生成できるようになったのがきっかけ」
エリ「にゅふふ、あの時の種の味は魔法のような味がしましたが……
今では運命のように感じています!」
レナ「魔法の味って何なのよそれ……」
ツムギ「では二つ目の質問ですが……これは我々オカルト研究会としてはとっても重要です」
レイヤ「ん?」
ツムギ「幽霊や悪魔などは存在するのでしょうか?」
レナ「ちょ、ツムギ先輩!?」
カノエ「イヒヒ……いきなり面白い話題だねぇ……」
エリ「にゅふふ……これは大事な質問ですね」
レナ「オ、オカルトなんて存在するわけ……」
レイヤ「存在するよ」
レナ「え?」
レイヤ「悪魔も霊もいるし、後天使もいるよ。
僕の世界だと普通にいた、こっちの世界のは非日常的な存在として扱われてるけど」
レナ「……っ」
カノエ「イヒヒ……
じゃあ今もどこかにいるかもしれないってことぉ?」
レイヤ「うん、普通に。
僕は条件アリで視認できるけど、みんなにはできないぽいね」
ツムギ「興味深いですね……」
エリ「にゅふふ!やっぱりオカルトは存在していたんですね!」
レイヤ「僕の存在自体君たちにとってオカルトのようなもんだけどね」
レナ「……ちょっと待って。
……いるの?本当に?」
レイヤ「うん」
レナ「ここにも?」
ツムギ「……そうですね」
カノエ「イヒヒ……」
エリ「にゅふふ……」
レナ「な、なによ……」
なんか始まったな……みんなから「合わせろ」みたいな雰囲気が出てるのでとりあえずこの悪ノリに乗ってみることにした。
レイヤ「……あぁ、いるよ」← いません
レナ「……っ!?!?!?」
カノエ「これは私が一年生の頃の話なんだけどねぇ……」
レナ「ちょっと待って!何話始めようとしてるの!?」
(タッタッタッ)
レナ「!?」
エリ「にゅふふ……レナちゃん」
レナ「な、なにエリ先輩……?」
エリ「今、“足音”しましたよね」
レナ「してないしてない絶対してない!!」
ツムギ「でも、外から聞こえましたし。物音もしましたけど……」
レナ「こ、この時間だから普通に生徒だっているでしょ!」
レイヤ「でも霊って時間帯関係なしに普通に活動するからね、夜に活動ってのは迷信だよ」
レナ「そんな……」
カノエ「その時ねぇ……誰もいないはずの教室でねぇ……」
レナ「聞きたくない話始めないで!!」
カラス「ガァッ!ガァァッ!」
レナ「ひぃっ!?」
カノエ「声が聞こえてきたのぉ……
……イ………サナイ………ユルサナイ!!!
って」
レナ「……」ガタガタ
カノエ「イヒッ……しかもねぇ、その声だんだん近づいてきたんだよぉ……」
ツムギ「……レナちゃん」
レナ「……?」
ツムギ「……後ろ」
レナ「……え?」
(ガタンッ!!!)
レナ「きゃぁぁぁぁっ!?!?」
近くの棚から突然物が落ちてきた音にレナはビビり散らかし、そのまま勢いよく一番近くに居た
僕に飛びついてきた。半泣きで。
レイヤ「……大丈夫?」
レナ「絶対なんかいたぁ!!!」
レナを落ち着かせる為に頭を撫でる。
レナ「……っ」
レイヤ「落ち着いた?」
レナ「……うん///」
エリ「……」
エリはこちらをすっごい無表情で見てる、ぶっちゃけ幽霊よりエリの方が怖いな。
エリ「……マスター」
レイヤ「どうした……?」
エリ「気持ちよかったですか?」
レイヤ「え?」
エリ「レナちゃんを撫でて気持ちよかったですか?」
レイヤ「うーん、ちょっとわかんないな」
エリ「……なるほど。
まあ、いいです」
すごい不穏な雰囲気だったな。
ツムギ「では、最後の質問です。
オカルト研究会に入る気はありませんか?」
レイヤ「僕は別に大丈夫なんだけど、たまにしか現れない幽霊部員になっちゃうかも。
僕が入学してるアビドス高等学校にはある事情で大変な事になっててね、それの対策をする為に色々やってるって事」
レナ「……大丈夫なの?」
レイヤ「全然大丈夫、優しい先輩や同級生に恵まれて良かったよ」
エリ「にゅふふ……マスター」
レイヤ「うん?」
エリ「その優しい先輩の中に、私も入っていますか?」
レイヤ「もちろん、入ってるよ。
ツムギ先輩もカノエ先輩も、レナも。
みんな、ありがとう」
レナ「まぁ……当然っていうか……」
カノエ「イヒヒ……」
ツムギ「私たちもレイヤちゃんと出会えて良かったです」
エリ「やっぱり、世界は魔法に満ちているんですよ!
この出会いのように!」
レイヤ「……そうだね」
ツムギ「それでは正式に入部決定ですね!」
…
(夜中の七時)
カノエ「イヒッ……次来た時、また面白い話聞かせてねぇ……魔法使いさん」
エリ「また新しい魔法を教えてください、マスター!」
レナ「今度来た時はアクセサリーを作ってあげるわ!」
ツムギ「私のライブも是非!」
レナ「それはダメ!」
レイヤ「それじゃあ、また今度!」
…
僕はワイルドハントからアビドスまで瞬間移動を行った。
……しかし。
ホシノ「レイヤちゃん……」
鋭いナイフのような声が教室内に響き渡る。
レイヤ「え?」
次の瞬間、ホシノ先輩がすごい勢いで距離を詰めてくる。
ホシノ「帰るの遅くない?おじさんもみんなも心配したんだよ?」
レイヤ「ちょ、ちょっと待って先輩落ち着いて」
ホシノ「黒服の件もあるしさぁ……攫われたかと思ったんだよ?」
レイヤ「攫われてないって、ほんとに」
ホシノ「もしかして……エリとかいう子に何かされたんじゃ……?」
レイヤ「何もされてないよ」
ホシノ「ほんとに?」
レイヤ「ほんとだよ」
ホシノ「お願いだからさぁ……帰るの遅くなるのやめて」
レイヤ「ごめん」
ホシノ「うへ〜……分かればよろしい
で、そのエリって子なんだけどさ」
レイヤ「うん」
ホシノ「今度会うことあったら、おじさんにもちゃんと紹介してね?
おじさんも"仲良く"したいからさ〜」
……なんかエリと同じ雰囲気を感じるな
レイヤ「……わかった」
…
それから僕とホシノ先輩は別れて、家に帰ったのだが。
スマホの通知を見てみると……?
シロコ『……今どこ?』
ノノミ『早く帰ってこないとお仕置きですよ〜⭐︎』
セリカ「アンタ一体今どこなのよ!」
アヤネ『みんな心配してるので早く帰ってきてください!』
ホシノ『早く帰って』
と、数えきれない量のメッセージが届いていた。
僕はとりあえず今日は寝て、明日謝る事にしたのだった……
エリとホシノの湿度が高すぎる!
次はエンジニア部とかヴァルキューレとかのキャラ出したいな…トリニティとかも気になる。
先生を登場させる時、性別はどちらがいい?
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男性
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女性