TS竜天使娘になったので魔法大学に通いながらダンジョン攻略します   作:Revak

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第2話

 

 アルカナスパイヤの塔を歩きながら二人は話す。

 

「まずは自己紹介を。某は忍直樹。見ての通り忍者です」

「いち……アストレアです。一応幻獣? らしいです」

「ではアストレア殿。今から魔法大学に向かいます。ただ、今歩いているこの塔は危険なので某のそばを離れないように」

「わかりました」

 

 そうして二人は塔を進む。

 

 広い通路を歩いていると何人かの魔法使いや幻獣とすれ違う。

 河童に鬼に黒いローブを纏ったいかにもな魔法使いなど。

 それらにアストレアは奇異の目で見られる。見たことない幻獣なので興味を持たれるのだ。

 

「ここ、結構人多いんですね」

「魔法世界最大にして唯一の魔法研究機関でござるからな。約四百人ほどこの塔に在籍しているでござる」

「千人とかじゃないんだ……」

「まぁ、魔法使い全体の人口も一万人程度でござるからな、魔法はマイナーなのでござる」

「意外と少ないですね……」

 

 などと話していると大きな広間に出る。

 円形上の場所だ。地面には赤い魔法陣が書かれている。

 

「この上に乗るでござる」

「はい」

 

 アストレアは言われるがまま魔法陣の上に乗る。直樹も乗る。

 

 直樹が足元の魔法陣に魔力を込めると転移魔法が発動する。これは魔道具だ。

 

 魔道具とは魔法使いが生み出す魔法の道具の総称だ。

 基本は魔法使いが作るが大量の魔力を浴びるなどで勝手に魔道具になる道具もある。

 起動や使用には基本魔法使いが必要で魔法使い自身を原動力としている。

 種類は様々でポーションという魔力や体力を回復する魔道具や巻物(スクロール)という消費することで魔法を発動する物などもある。

 この魔法陣は魔力を消費することで特定の階層に転移することが出来る魔道具だ。

 

 転移した先は第一階、玄関口だ。

 

 転移したが風景は変わらない。他の階層にも同じ魔法陣が敷かれているからだ。

 

 直樹にアストレアは着いて行く。玄関を出て外に出る。

 

「この街広いから迷子にならないよう要注意でござる」

「わかりました……この街、どこにあるんです?」

「世界のどこかでござる。一応防衛的観点から一般市民に打ち明ける訳にはいかないのでござるよ」

「ほへー……」

 

 そうして歩いて行くと街に出る。

 

「この街、魔法使いが住んでるんですか?」

「そうでござる。ただ中には一般人も少ないながら暮らしているでござる。といっても大半は魔法使いの伴侶や子供でござるが」

「人口はどのくらいなんです?」

「ざっと四千人でござるな。魔法世界最大の都市でござる」

「四千人……魔法使いの四割が暮らしてるんですね」

「残る六割は各地の集落や個人邸宅で暮らしてるでござるよ。まぁ殆ど俗世に興味ない者たちでござるが」

 

 などと話しながら街に入る。

 街並みは現代のそれと左程変わらない。

 現代式の建築は日本の街並みを思わせる。

 電柱などもあるし車道と歩道で別れている。車は走っていない。

 

「このまま街歩いても二十分ほどかかるので手っ取り早く走ろうと思うでござるが、ついてこれるか?」

「走るだけなら……て言いたいですけど魔法使って走られるとついていける自信は……」

「では某が抱えるとするでござる」

 

 よっこらせ、と直樹はアストレアをお姫様抱っこした。

 

「?!」

 

 突然の抱っこにアストレアは驚愕し顔を赤くする。

 女の体にはなったが恥ずかしいものがある。降りようとあがく前に直樹が走り出した。

 

「あばばばば」

 

 とんでもない速度の走りだ。人間が出していい速度ではない。

 車の速度など優に超えた走りだ。

 混乱して一分ほど経つと目的地に到着した。

 

 大学だ。

 

「到着でござる」

 

 よっこいしょと直樹がアストレアを下す。

 

「し、死ぬかと思った……」

「いや、幻獣は魔法効果の無い物理現象で死ぬことはないでござるよ」

「心が死にかけました」

「魔法世界ならこの程度日常茶飯事なのでなれるといいでござるよ」

 

 慣れたくねぇなぁと思いつつアストレアは直樹に着いて行く。

 

 着いて行った先は大学だ。

 横に大きい大学で運動場も併設されている。

 

「これが大学……」

 

 大学という機関自体に来るのはこれで二度目だ。

 前受けようとしていたのは地方のFラン大学だが魔法大学となると東大に匹敵するのではないかと身構える。

 

「全校生徒は確か今年の予定は二十二人でござるな」

「え、一クラスにも満たないじゃないですか」

「まぁ魔法の才能を持つ者事態少ないし、最近は弟子を取る者も増えているでござるからなぁ」

「あぁ、魔法使いだと確かに弟子っていう方がしっくりきますね……ところで私学費とかどうしましょう。無一文なんですが」

「学費は無料なので気にしないでいいでござるよ。当面の生活費もシエロ様が出すでござろうし」

「そうなんですね、なら暫くは大丈夫ですね……」

 

 そう話しながら大学に入る。

 

「おや。珍しい物を見た」

 

 入って早々教師と遭遇する。

 エルンストという教師で黒髪黒目の男だ。身長は百七十五センチほどで白衣を着ている。

 

「エルンスト殿。紹介しましょう、先日の作戦で救出されたアストレア殿です」

「あ、アストレアです。よろしくお願いします」

「へぇ、そんなことあったんだ。ここに来るってことは生徒になるのかい?」

「そうでござる。今から学長と話したいのでござるが学長殿はいるでござるか?」

「学長ならいるよ。今日も元気にわめいてる」

「そうでござるか。ではアストレア殿、行くでござるよ」

「は、はい」

 

 そうして小さく頭を下げてから二人は奥へと進む。

 三階へとエレベーターで上がり学長室の前に着く。

 直樹がノックをすると「どうぞー」と返事が来る。

 

「失礼します」

 

 と直樹がいい二人が入る。

 

 部屋は豪華な作りだ。

 壁の棚には何かよくわからないトロフィーが飾ってある。

 

 入って正面奥には椅子と机が。

 その手前にはソファが二つ向かい合うように設置されており真ん中にテーブルが置いてある。

 入った瞬間アストレアは絶叫した。

 

「痴女だ?!」

 

 そう。部屋に居たのは紛れもない痴女だ。

 

 美女である。身長は百七十五センチ。

 赤い髪に赤い瞳の麗しい顔の女であり、胸は大きく腰は細くケツはでかいが、服装で台無しだ。

 まず、服を着ていない。

 代わりにつけているのはピアスだ。

 己の両胸の乳首にピアスを。クリトリスにもピアスを付けている。

 

「そうです。私が痴女です」

 

 ふふんと学長──オリヴィア・ネヴェルが大きい胸を張った。

 

「紹介するでござるよ。学長のオリヴィア・ネヴェル殿でござる」

「いやアのその前に服着てもらった方が、ていうかえ、なんで裸?」

 

 アストレアは混乱する。学長が裸などとうてい理解できない現象だ。

 

「裸でいると興奮するから裸でいるだけだが」

 

 オリヴィアはそういった。

 

「ただの変態じゃないですか!」

「そうだ、私は変態だ」

 

 誇る様にオリヴィアは言った。

 

「全裸芸はこれぐらいにして本題に入りたいのでござるが」

「むぅ、わかった」

 

 オリヴィアがぱちんと指を鳴らすと一瞬で服を着た。

 ユニクロで売ってそうな安物の服だ。

 

「で、何の用だ?」

「アストレア殿の入学手続きをお願いしたいでござる」

「あら、あなたが? 見たところ幻獣のハーフっぽいけど……」

「正確には幻獣と融合させられた人間、でござる。シエロ様から大学に通うと良いと言われてきたでござる」

「ふぅん、シエロ様が……わかったわ。そこに座って」

 

 言われるがまま二人はソファに座る。

 

「貴女言語は?」

「日本語ですが……」

「あら……中身が日本人なのね。わかったわ」

 

 オリヴィアは棚から一つの書類を取り出し、向かい合うようにソファに座る。

 

「この書類に名前書いて。はいペン」

「ありがとうございます。拝見します」

 

 アストレアは書類を読む。

 一枚だけかと思ったが触れるとホログラムが浮かびページ数が別けられている。

 

 それを読んでいく。

 

 魔法大学に通う際ある程度身の安全は保障する。怪我を負った際は無償で回復魔法を行使する。

 魔法大学は三年生である、学費、学生寮は無料。制服は無し。

 などなどいろいろと書かれている。

 それらを読み込んでからアストレアは名前を書いた。ちゃんとカタカナでアストレア、と。

 

「書けました」

「ん、どうも。じゃあ……今日は三月二十二日だから、入学式は四月一日だ。ただ、来週まで学生寮は基本開かないんだが……」

「え、どうします?」

 

 流石に野宿は勘弁したいとアストレアは思う。見てくれはいいのだからレイプなどされかねないし。

 

「まぁ、特例として暮らしてもいいことにしよう。たった一週間だしな」

「ありがとうございます。宿泊費とかは……」

「基本大学自体がシエロ様の個人マネーで開いてるから必要ないぞ」

「シエロさ……ま懐パネェっすね」

「今日日聞かんな、その台詞。まぁいい。こちらから連絡しとくから向かうと言い。ただ、服とかも近いうちに買った方がいいと思うぞ」

 

 

 アストレアは今も患者衣だ。下着もつけてないので歩くたびに胸がバルんばるん揺れる。

 

「はい。明日には買いに行こうと思います」

「そうするといい。それじゃあな」

「ありがとうございました」

 

 そう立ち上がり礼を言ってから二人は学長室を出た。

 

「それじゃあ学生寮までは案内するでござる。そこ以降はご自由にって感じで」

「ありがごうとざぃます、忍さん」

 

 アストレアはまたも直樹に向かって小さく頭を下げた。

 それに対し気にすることはないと直樹は笑う。

 

 エレベーターを使って一階に降り大学から出て五分ほど歩くとそこは女子寮だ。

 女子寮の前にはアンデッドの幻獣が居た。

 黒いローブを纏った邪悪な魔術師といった格好のアンデッド型の幻獣だ。肉も皮もない骨だけの姿に眼孔に赤い炎が灯っている。

 

「あんたが新入生だね。私は女子学生寮の寮母、エマだ。よろしくね、アストレアさん」

「エマさん、ですね。アストレアです。よろしくお願いします」

 

 アストレアは小さく頭を下げた。

 

「では某はこれで。明日には透殿も来るらしいのでそこんところはよろしくお願いするでござるよ」

「わかりました。ありがとうございました、忍さん」

 

 じゃあ、と直樹は手で印を結ぶとどろんと煙と共に消えた。転移魔法だ。

 

「それじゃあ早速あんたの部屋に案内しよう。ついておいで」

「わかりました」

 

 アストレアはエマに着いて行って女子寮の中に入る。

 

 中の作りは普通の物だ。玄関があり靴箱がある。

 アストレアは靴を履いてないのでそのまま上がる。一応玄関マットで足を擦ってから渡されたスリッパを履いた。

 

 そうしてまずは食堂に案内される。

 

 食堂は広いが、学生寮と考えると結構小さめであった。

 既に一人うどんを食べている者がいた。

 

「ん、幻獣?」

 

 うどんを食べている女はアストレアを見て呟いた。

 赤い髪に青い瞳の女性だ。身長は百六十八センチ。

 上下とも黒い服を着ている。顔つきは優れていると言っていいだろう。

 

「ああ、轟、新入生のアストレアちゃんだ」

「あ、アストレアです。よろしくお願いします」

 

 アストレアは小さく頭を下げて挨拶した。

 

「ふーん。私轟美雪。よろしく」

 

 そういうと美雪はうどんを食べるのに戻った。

 

 アストレアはエマに尋ねる。

 

「同じ一年生ですか?」

「いや、轟は二年生だよ。うちの学生寮は学年全部一緒なのさ。そこまで学生の数が多くないから分けると金がかかるからね」

「なるほど……」

 

 魔法使いの人口は少ないというので学生の数も少ないのだ。

 

 挨拶も程々に一階の与えられた部屋へと進む。

 

「ここがあんたの部屋で、これが鍵だ」

「ありがごうとざぃます。結構広いんですね……」

 

 与えられた部屋は広めだった。

 机と椅子があり、ベッドもある。更にはテレビもあるし時計もある。

 スペースも広く本棚などを置く場所もある。しかもこれで一人部屋だ。

 

「魔法で空間を拡張できるからね、一人一部屋ぐらい訳ないさ」

「魔法ってすごい……」

「シャワーはあるけど風呂場は一階にある。風呂は午後五時から七時まで。飯は食堂で食えるが朝六時から午後六時までだ。飯は有料だが安いよ」

「わかりました、ありがとうございます」

 

 アストレアが礼を言うとエマはそれじゃあ、ごゆっくりと部屋を出て行った。

 

 アストレアは部屋の鍵を閉め、ベッドに転がった。

 

 むにゅ、と己の胸を揉む。

 

(これが……女の体……)

 

 さわっと、己のまた──女性器を触る。

 

 

 

 この後めちゃくちゃオナニーした。

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