TS竜天使娘になったので魔法大学に通いながらダンジョン攻略します   作:Revak

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第24話

 

 九月十一日。朝の九時。

 シリウス一行は不死王の墳墓二十一層に来ていた。

 

「夏だ! 湖だ! 水着だー!」

 

 そして配信を始める。

【水着回キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!】【エッチコンロ点火wえちちちちちボッ】【みんな体形ええなぁ】

 

「この階層からは情報がないからね。慎重に行こう」

 

 アグネスはそう言う。

 

 全員、選んだ水着を着ている。

 

 カーラは競泳水着を。

 アグネスはフレア・ビキニ、アストレアはホルター・ネックビキニとパレオを組み合わせた水着だ。

 

「それじゃあ私作成の魔道具のお披露目でーす!」

 

 そう言うとアストレアはアイテムボックスから大きな船を取り出す。

 エンジンが一つついた白いボートだが横にも前にも大きいボートだ。

 これもアストレアがコピーした魔法で作った物で魔道具だ。

 軽く二十人は乗れる広さを持つが沈んだりすることはない。

 

 ボートを湖に出し浮かべる。

 

 全員乗船するとアグネスがエンジンに触れ発動する。

 

「れっつゴー!」

 

 そうして船は進みだす。

 

 時速にして六十キロを出して船は進む。

 ドローンも頑張ってついてくる。このドローンも魔道具化の魔法で強化済みの為ついてこれる。

 

「しかし地底湖か。どんな敵が出るんだろうな」

 

 大地が話題を切り出す。

 

「地底湖って何が住んでんだろう」

 

 陽斗が疑問府を浮かべる。

 

「まず魚とかは住んでないんじゃないか? まぁここはダンジョンだから現実のは当てはまらないと思うが……」

 

 そうカーラが返す。

 全員水着だがまだ泳がない。泳ぐのは戦闘時のみだ。

 

 そうして十分ほど進むとアグネスが「敵を発見した」と速度を緩める。

 

「探知探知~……いたね。よしまずは私が突撃するよ!」

 

 そうアストレアは言い大鎌を取り出し湖にダイブした。

 

「気をつけろよー!」

 

 陽斗がそう言いつつ自身も斧を構える。

 

 潜ったアストレアは念話をセットしつつ少し泳ぐ。

 強化魔法は聖美恵のだと強すぎるのでレグルスのエンハンスにしておく。余談だが美恵の強化魔法とエンハンスは併用できたりする。

 

 そこにはサメが居た。

 

『サメ発見!』

 

 その念話が飛び船の上一行は地底湖にサメかよ、と苦い顔をする。

 大地に至っては「サメ映画か?」と呟いた。

 

 水中のアストレアは大鎌を構える。

 水中でもアストレアは呼吸ができるため長期戦にも問題ない。

 

 出て来たのはサメだ。

 サメの中でも五メートルほどの大きさを持つ本来より少し小さいメガロドンだ。

 勿論これもゴーレムであり水中専用にカスタマイズされている。

 

 メガロドンは突撃してくる。

 それに合わせアストレアは動きメガロドンの横っ腹を斬り裂く。

 その程度で破損には至らず振り向き返りメガロドンは再びアストレアに突撃する。

 

四重曲九つの地獄(カルテットナインヘル)

 

 アストレアは魔法を放つ。四つの魔力弾が九回連続でメガロドンに命中する。

 粉々に砕け散った。

 

 アストレアは船の元まで浮上し上がり、船を掴んで船に戻る。

 

「討伐成功!」

「おー、しかし敵はサメか……船上での戦いとなるときつそうだな」

 

 そうして一行は地底湖を進んでいく。

 

 更に少し進むとアグネスが「宝箱見つけた」と言い宝箱の方に船を進める。

 少し進むと宝箱が浮いていた。

 木の筏の上に宝箱がぽつんと置かれている。

 

「じゃあ取ってくる」

 

 と陽斗が言いジャンプして筏に乗り移る。アストレアも回収係として乗り移る。

 そして宝箱を開ける。

 

「中身は……お、レトロゲーと……浮き輪だ」

「レトロげーって何?」

「switch2」

 

 その言葉にアストレアはもにょった。

 自分が生きていた時代では最新性のゲーム機がレトロゲーとしてあるのだ。妙な気分にもなる。

 

「はーい。switch2欲しいでーす」

「いいんじゃないか? 売っても微妙だろうしな」

 

 という事でswitch2はアストレアの物になった。

 

 この後四十分ほど船を進め次の階層へ進んだ。

 

 

 

 

 ■

 

 九月二十五日土曜日。朝の九時。

 アストレアたちは二十五層のボス部屋前に居た。

 

「それじゃあ開けるよー」

 

 アストレアがそう言い扉を開ける。

 そこは水だった。

 

「なにこれ」

 

 そう言いながらアストレアが水に触れると簡単に腕が入った。

 

「……ボス部屋は完全な水中戦になるっぽいな」

 

 大地も腕を突っ込みながらそう言った。

 

「ま、全員水中呼吸の魔道具は持ってるから問題ないと思うぜ」

 

 陽斗がそう返す。

 

「んじゃあ中入るか」

 

 そうして一行は水の中に入っていく。

 

 全員泳いで進む。ブーフは水にぬれるとだめなので防御魔法を展開している。

 

 そうして五分ほど進むとボスが出現する。

 魔法陣から現れたのは巨大なイカだ。

 四十メートルはあるイカであり、一部の触手の先には砲台が付いている。

 更に胴体部分の一部は鎧を纏っている。

 アーマードスクイドというボスだ。

 

「砲撃来るぞ!」

 

 アグネスがそう叫びつつブーフが召喚したガーディアンの元に移動する。

 

 イカは本来触手は十本だがこのアーマードスクイドはその倍の二十本持っている。

 八本の砲台のついた触手を向け魔力砲弾を放ってくる。

 

 カーラが全体に防御魔法をかけて防御する。

 

 アグネスとブーフ以外泳いで移動し攻撃に移る。

 砲台が付いていない代わりに棘が着いた触手をアーマードスクイドは振るってくる。

 それらに対し各々対処する。

 

 アストレアは大鎌で斬り裂き陽斗は斧で叩き潰し大地は殴って壊す。

 全員水中なので若干弱体化しているが弱体化してもなおアーマードスクイドより強いのだ。

 

 アーマードスクイドはその口を開く。

 

「巨大な魔力レーザー発射十秒前!」

 

 アグネスがそう叫び全員急いでカーラの元に移動する。

 カーラが防御魔法を多重展開し防御結界も張り防御に移ると同時に巨大なレーザー砲が放たれる。

 

 緑色の閃光で視界が埋まる。

 

 防御結界は罅一つ入らず無傷で耐えた。

 

 レーザーが終わると同時にアストレア、大地、陽斗は泳いで突撃する。

 遅れてカーラも突撃する。

 

 レーザーのクールタイムの影響で動けないのか触手だけで攻撃してくるが動きも遅い。

 その程度で死ぬ三人ではなく簡単に触手を薙ぎ払う事で本体に移動する。

 

「おんどりゃぁ!」

 

 アストレアが叫びつつ十字に傷を入れる。

 その上から陽斗がクリティカル率五十パーセントで斧を振るい大ダメージを入れる。

 更に切り替わり大地が全力の蹴りを入れる。

 ビルに罅すら入れる強力な蹴りだ。アーマードスクイドの全身に罅が入る。

 

「止め!」

 

 アストレアがエンハンス込みで全力で一刀両断し、アーマードスクイドは機能停止した。

 

「勝利!」

 

 いえーい、と三人はハイタッチする。カーラとアグネスもした。

 

 魔法陣から黒い手が生えアーマードスクイドが送還され、代わりに大きな宝箱が出てくる。

 

 陽斗が宝箱に近づき、開ける。

 

「なんだこれ」

 

 中には六枚のチケットが入っていた。

 

「なんだこれ……ジャネット武具店防具特別作成チケット?」

 

 アストレアも横から覗き込み解析魔法を使う。

 

「魔法で強化されてるけどただのチケットだね。壊れにくいだけのチケットだよ」

「なんかあるのかな……取りあえずしまっとこう」

 

 という訳でアストレアのアイテムボックスに仕舞う。

 

「じゃ次の階層に行くか」

「おー」

 

 そうして次の階層への扉を開く。そこから先は水がないエリアだ。

 階段を降りていき、降りた先の扉を開ける。

 

「これは……荒野だね」

「なんもねぇな」

 

 二十六階層は荒野だった。

 特に何も見当たらない。丘が幾つかあるだけの茶色い大地だ。

 

「ほいじゃあ今日はこれぐらいで終わるか。配信お疲れさまでした!」

 

 そうしてダンジョン配信は終わった。

 

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