ハイスクールD×D〜刹那と獣と水銀と〜   作:Campus#R

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お久しぶりです。大分間が空いてしまいました。まだ読んでくれてる人いますかね?

久々のくせに戦闘描写はないです。


7,

 

 

昼休み

 

「はぁぁぁぁ……。」

 

机の上では一誠がため息と共に突っ伏している。

 

「悪かったって一誠。反省してる。」

 

「……それはもういいんだよ過ぎた事だ。ため息ついてる理由は放課後の事だよ。」

 

「あー、確か『とりあえず詳しいことはまた後で聞くわ。放課後遣いをよこすから教室で待ってなさい。きちんと来るのよ?でないと……ね?』だったか?」

 

「……その似てない声真似やめろ。」

 

「そんな低いトーンで返されると逆に落ち込むんだが…。」

 

「うるせぇ。」

 

そう。結局始業の時間が迫っていることもあり、その場は解散となったのだ。しかもご丁寧に逃げないよう釘まで刺して。別に無視しても良いのだろうが、後々面倒になりそうだ。加えて、

 

「それに、なにより永斗が帰って来ないのがなぁ…。」

 

一番の心配はこれである。

 

「『見つけた』だの『女神』だの言ってたんだろ?確定じゃないか。」

 

「いや永斗の行動じゃなくてそれによる被害が…。」

 

「……ああ、確かに。」

 

それに賛同するように十哉も頭を抱えた。前の世界での永斗の奇行は十哉が一番知っている。

 

「「はぁ……。」」

 

二人一緒にため息を吐いたその時だった。

 

 

「あら?お二人さん一緒にため息なんか吐いてどうしたの?もしかして溜まってるのかしら?」

 

 

聞こえたのは女子の声。しかも珍しく一誠達にだ。

 

「……今日初めて会って早々に下ネタかましてくるお前の精神力には目を見張るよ…。」

 

「あら。嬉しいこと言ってくれるじゃない。」

 

「褒めてねえよ。」

 

彼女はクラスメートの桐生藍華。橙色の髪を二つのお下げにし、眼鏡を掛けた女子だ。が、顔を合わす度に何かとからかって来るので正直苦手である。

 

(眼鏡外せば少しは可愛げあるんだがな…)

 

因みに神井の洗脳(?)にかかっていない女子の一人である。

実家が病院の金持ちで情報通、色々技術を持ちのらりくらりと本性を見せない。楽しい事が最優先という周りを振り回すタイプだ。

 

「(彼女も一誠のかつての友人に似ているよな。)」

 

「(ああ。エリー、本城恵梨依にな。)」

 

 

 

本城恵梨依。かつて一誠達と一緒に黄金の獣と戦った友人。普段は気の合う司狼と行動を共にし、理を流出させ夜都賀波岐(やつかはぎ)となった時も司狼と二人一柱であった。その彼女と非常に類似する。

 

(エリーと言い先輩と言い、どうなってるんだこの世界は。昔は香純にそっくりなお隣さんがいたし……考え過ぎなんだろうか……。)

 

 

 

 

「おーい兵藤?どうした?」

 

「っ!あ、悪い何でもない。」

 

「ふーん。もしかして見惚れて「ねえよ。」ちぇ、なーんだ面白くない。」

 

そう言うとテンションが下がったのか、桐生はそのまま何処かへ消えて行った。

 

 

「相変わらず自由だな桐生は。」

 

「そんなに言うなら代わってやるけど?」

 

その言葉に苦笑で答える十哉。

補足すると桐生は一誠はからかっても十哉や永斗にはしない。彼女曰く、本能的にムリとのこと。

 

 

「ま、なんにせよ放課後までに永斗が帰ってくるのを期待するしかないな。」

 

「まぁ連絡は入れてるんだ。来てくれるだろ……多分。」

 

十哉のその声と共に五限目が近い事を知らせるチャイムが鳴る。とりあえず、これからの退屈な授業の間に腹を括っておこうと考える一誠だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついに迎えた放課後。

 

「……帰って来なかったな永斗。」

 

「まぁ正直そうじゃないかと思ってた。というより永斗の興味を一時的とはいえ、黄昏の女神から逸らすのは並大抵じゃないからな。」

 

永斗は結局戻らなかった。恐らく女神の生まれ変わりを相変わらず追い掛けているのだろう。

 

(全く、この世界に来てから少しは増しになったと思ってたのになぁ。朝の感じを見るにあんまり進歩してなさそうだ、って)

 

「そうだよ十哉。別に朝居合わせなかった訳だし、連れて行く必要はないんじゃないか?」

 

「そうなんだが相手を考えてみろ。後で実はこいつも俺達と一緒ですなんて言ったらどうなるか。」

 

「……確実に面倒なことになるな。」

 

「そういうこと。永斗は俺たちと普段からいる仲なんだから、バレるのも時間の問題だ。なら最初から頭数に入れておいた方がいいだろ?」

 

「そうだな。ならこのまま戻らないようなら、こっちからあと一人いるって説明しておくか。」

 

「それが賢明だろうなっと、お出ましのようだな。」

 

教室の前の扉が開き、男子生徒が入ってくる。金の髪に整った顔立ち、紫色の目と泣きぼくろが特徴だ。

 

「なるほど。確かグレモリー側の木場祐斗だったか。ま、良い人選だな。」

 

「ああ。」

 

((神井じゃなくて良かった。))

 

「兵藤一誠君と松田十哉君はいるかい?」

 

「ここにいる。」

 

「事情はわかってる。さっさと行こうか。」

 

「わかった。じゃあ案内するね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧校舎

木場の案内により一誠と十哉はそこに来ていた。

 

「ここは生徒は進入禁止のはずだが?」

 

「うちの部長のお兄さんが理事長でね。特別に使わせてもらってるんだ。」

 

「へぇ。(加えて人払いか。)」

 

「(よっぽど一般人から目を逸らしたいみたいだな。)」

 

歩きながら会話していると、目的地である二階の一室へとたどり着いた。扉には「オカルト研究部」と書かれたプレートがある。

 

「(別に部活にしなくても良かったんじゃないか?)」

 

「(気にしても多分大した理由は無いと思うぞ。)」

 

「(それもそうだな。)」

 

「この部屋に…部長達がいるんだ。」

 

そう言った木場の顔は非常に暗いものだった。どうやらこの部屋にはあまり入りたくないようだ。が、扉の前で待っていてもしょうがない。三人は部屋へと入った。

 

「失礼します。部長、兵藤一誠君と松田十哉君をお連れしました。」

 

「あら祐斗お疲れ様。二人をおもてなししておいてくれる?」

 

「……わかりました。」

 

この間、リアス・グレモリーは一切こちらに目を向けていない。社長室にあるような大きな机と椅子に腰掛け体はこちらに向けているものの、視線は椅子の肘掛けに座っている神井へと向いている。二人は指を絡ませながら人目も憚らずイチャついていたのだった。

 

「呼んでおいてこれかよ。随分と礼儀がなってないなリアス・グレモリー先輩?」

 

一誠が聞こえる程度の大きさで声をかけるが、二人は全く聞いていない。どうやらしばらくは帰ってきそうにない。

 

「はぁ…なんなんだ全く。」

 

珍しく十哉が呆れている。

 

「ご、ごめんね?しばらくすれば収まると思うから。ソファに掛けてて、今お茶を持ってくるよ。」

 

促されるままソファに腰掛ける二人。その正面には、

 

「……何で一誠先輩がここに?」

 

後輩の塔城小猫がいた。

 

「あーまぁなんて言うか朝の事で呼び出し食らってさ。」

 

「……ではあの魔力は一誠先輩?」

 

「いや、隣のこいつ。」

 

「松田十哉だ。よろしく。」

 

「……あ、はい。よろしくお願いします。」

 

と、丁度終わった頃に木場がお茶を持って現れた。

 

「はい、兵藤君、松田君。」

 

「ん、ありがと。」

 

「ありがとう木場。ところでなんだが、実はもう一人来るかも。」

 

「それは君達がいつも一緒にいる…」

 

「あぁ、元浜だ。今は……えっと、少し用事で外しているんだが、もしかしたらここに来るかもしれないから。」

 

「それは大丈夫だろうけど、ここに入れるの?一応この周り結界張ってあるんだけど……」

 

「あいつなら心配ないよ。全くね。」

 

「ところで部員はこれで全員か?規定人数は五人。四人だと部活として認可されなかった覚えがある。」

 

「ああ、あと一人姫島朱乃先輩がいるんだけど、今日は用事があってお休みしてるんだ。なんでも調べ物があるって。」

 

「へぇ…。」

 

 

 

 

 

 

およそ十分後、

 

「…すみません皇帝(シーザー)様。さて、そろそろ始めましょうか。」

 

と、神井とのイチャつきが一段落着いたらしいグレモリーがこちらへと向かってくる。ようやく初めてくれるらしい。しかし、

 

((待たせといた奴の言う台詞じゃねーよ。))

 

二人は早くも帰りたいと思っていたのだった。

 

 

 

 




遅くなりましたが、Dies iraeアニメ化おめでとうございます。僕も時間を縫って一万ほど突っ込みました。トリプルサクセス達成した時は震えましたね。

次回は対談です。感想、誤字脱字報告お待ちしております。
読んでいただきありがとうございました。
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