ハイスクールD×D〜刹那と獣と水銀と〜 作:Campus#R
前回のフラグから今回で更にチート加速です。
転生した獣と水銀は少々面白いことになってます。本当はどうやって喋っているか想像しながら読んでもらえると嬉しいです。
1,
兵藤一誠。現在6歳にして転生者。前世は刹那を愛した藤井蓮その人である。髪は茶髪で目は黒。顔は平凡な顔つきをしている。
彼は今ある場所へと向かっている。5歳の時に自分が何者かを思い出した。そして昨日、時間と場所が記された紙がいつの間にか置いてあったのだ。
恐らく『外なる者』の少年によるものだろう。
辿り着いたの公園。自宅から少し離れた場所で住宅街の真ん中にあった。時間は昼の2時。公園内には遊んでいる子供達がたくさんいた。しかし、日陰に置かれたベンチには我関せずを貫く二人の子供。片方は地毛であろう金髪を短く切り揃えたハーフの少年。緑の目が目立つ。もう片方は青の入った長めの黒髪に黒縁眼鏡をかけた少年。こちらは日本人顔で目も黒であった。
一誠は迷うことなく二人へと近づいた。
「六年振りってとこか?」
確認もせずに話しかける。が、それは不要。一誠の中には確実に彼らだという自信があった。
しかしその返答は
「そうなるな。久しぶりだな蓮。」
砕けた口調と
「ご健在のようで安心しました。」
無駄に丁寧な言葉遣いで帰って来た。
「……口調変わりすぎだろ。」
たっぷり二十秒間フリーズしてようやく言葉を発した。
「仕方ないだろ?五年間前世を忘れた状態で生活していたんだ。」
「まぁそれを差し引いても何故か戻らないんですけど。それに蓮君だって変わってますよ?」
「蓮君て……。お前等程じゃないけどな。で?一応確認だけどどっちがどっちだ?」
「俺がラインハルトで」
金髪の少年が返答し、
「僕がメルクリウスですね。」
続いて黒髪の少年が返答する。
「……やべぇ。やっぱ違和感しか感じないわ。とりあえず間いいか?」
そう言って二人の間に座る一誠。そして思い出したかのように金髪の少年が話しかける。
「そういや二人とも今どんな名前なんだ?俺は
「その顔してて名前は日本人かよ。俺は
「私は
「……なぁメルクr…永斗?その敬語だけはどうにかならないのか?なんか…こう…変。」
「言いたいことはわかりますが、先程も言った通り無理ですね。理由はわかりません。これでも戻そうとしてるんですよ?」
「イマイチ嘘っぽいなぁ。なあ蓮…じゃなくて一誠?」
「お前に言われたくはないと思うぞ。ええと…十哉。」
そんなことを話していた時だった。
突然頭に声が響いた。
『やぁ。三人とも集まったみたいだね。因みにそこに僕はいないよ。声だけ届けてるから。』
「『外なる者』の少年?」
『一誠君ご名答。久しぶりだね。あ、僕のことを『外なる者』とか呼ぶの面倒でしょ?少年でいいよ。』
「なら少年、なんで口調が変わってんだ?意識して前の世界の口調にしようとしても戻らないんだけど。』
『それは君達の肉体のせいだよ。』
「肉体、ですか?」
『そう。精神と肉体は互いに引っ張られるって言葉を知っているかい?『病は気から』とかの言葉のように精神の結果が肉体に現れたり、その逆もあったりする。今回君達は精神的には数えられない年数生きてきた訳だけど、肉体としてはたったの5,6年。更に子供が言語や言葉遣いを覚えるのは1歳。周りの環境もあるだろうけどそう考えればそりゃ口調だって変わるさ。』
「なるほど。」
「永兎の口調が馬鹿に丁寧なのは育ちか?」
「多分そうでしょうね。生まれた時からこう会話するよう教えられましたから。」
『それだけじゃないよ。気づいてないだろうけど思考の方も微妙に引っ張られることがある。らしくない行動した時はそうなったんだと考えてね。』
「説明ありがと少年。で、今回俺たちを呼んだ訳は?」
『そうそう。今回呼んだのは君達にプレゼントをあげようと思ってね。』
「プレゼント?」
『うん。君達が僕のストレス発s…んん、お願いを聞いてくれたお礼にね。』
「今ストレス発散って言おうとしませんでした?」
『気のせいだよ。大丈夫、問題ない。』
「そこはかとなく大丈夫じゃない気がするけど、まぁいいか。何をプレゼントしてくれるんだ?」
『他の転生者に送った特典みたいなものを一つずつあげようと思って。あ、内容はこっちで決めてるよ。』
「なんで今になってなんだ?」
『君達の力は強大だろ?だったら常日頃から使わず、奥の手としてとっておくべきだ。そのために隠蔽も兼ねて特典をあげようと思ったんだ。』
「そんなこと言って本音は?」
『その世界で転生者に対して無双して欲しい。それで僕の溜まりに溜まったストレスをスカッとさせて欲しい。』
「……はぁ。先程の言葉からそんなことだろうと思いました。」
『しまったぁぁぁぁ!』
「思ったより単純だな。」
『うぅ…。で、でも嘘って訳じゃないんだよ?隠蔽って意味もちゃんとあるから…。一誠君には少し説明することがあるし。』
「俺?」
『そう。まぁとりあえず特典を受け取ってよ。と、その前に。君達が保有してた魂なんだけどその世界で魂なんて所持してたら間違いなく大変なことになるからね。こっちで勝手に魔力へと変換させてもらったよ。防御や攻撃に関しては大差ないから安心してね。
まずは十哉君。君には前の世界で配下だった人の聖遺物、正確に言えば君のエインフェリアとそれ以外の聖遺物を全て。総軍を操るのが君の能力なら使いこなせると思ってね。』
「へぇ。なかなか面白そうだな。けど隠蔽か…『
『次に永兎君。君には他世界の魔術や魔法なんかを収めた本を贈呈。君が見たことのないものばかりだから飽きることはないよ。魂を魔力に変換した君の魔力量は恐ろしいものになってるから相性はいいはずたよ。』
その声と共に永兎の前に一冊の本が現れる。
「ありがとうございます。占星術は奥の手ですね。」
『それで一誠君なんだけど少々ややこしくてね。まず魔力量は二人に比べてそんなに多くはない。その世界基準で考えれば十分多いんだけど。これは君達が魂を量ではなく質を求めた結果だね。だから少ないけど質は良いって感じかな。で、そのせいで二人に比べると身体的にもスペックが低いんだ。まぁ鍛えればどうにかなるから頑張って。』
「適当だなおい。」
『そして一番の問題は君の中には『
「俺の中にあるモノ?」
『あれ?気づいてない?君の中にはウェールズの赤い龍と呼ばれた赤龍帝の
「神器?」
『ああそっか。そっちの世界について話さないと伝わらないね。簡単に説明すると、その世界には人間以外の種族、天使や堕天使、悪魔を始め、妖怪、魔法使い、ドラゴンなんかが存在しているんだ。普段は人間と接触したりはないけどね。まぁそんな人外ばかりの世界で人間はどうかというと、人によっては聖書の神が作り出した異能の力『
「そりゃまた強力なのがあるな。」
『その『
「なるほどね。なら早速頼む。」
『オッケー。………はい終わり。』
「え、もう?」
『うん。安心してよ、ちゃんと仕事はしてるから。』
「籠手はどうやって出るんだ?」
『今の君なら念じれば出ると思うよ。意識の覚醒はまだだけど使うだけなら問題ないさ。で、君にあげる特典だけどね、』
「うん?これだけじゃないのか?」
『そうだよ。だって今ので聖遺物を正常に使えるようになったってだけで、特典あげたわけじゃないんだから。それで君にあげる特典は『
「なんだそれ?」
『簡単に説明すると異次元空間にあるたくさんの武器を取り出せたり射出したりできるものだね。もちろん追加で何か入れることも可能だし、中での時間を操作することもできるよ。』
「要は便利な倉庫ってことか?」
『うーん……ま、その考えで間違ってないかな。有効に使ってね。』
「りょーかい。」
『よし。さて君達への特典の受け渡しも完了。後は君達の体についての説明だね。』
「体?」
『そ。まぁ大したことじゃないよ。君達は活動位階にならないと異能の力や魔力なんかが使えなくなる、逆に言うと活動位階にならない限り至って普通の一般人になるってこと。だから大丈夫だとはとは思うけど不意打ちや闇討ちには気をつけてね?あと技や武器の使い方なんかも練習しといた方がいいよ。いくら何年も生きたとはいえ、体は今現在のもの。頭では理解してても、体が動かないとかになるから鍛えておくことをオススメしとくね。』
「なるほど……わかりました。ありがとうございます。」
『いやいや構わないよ。ではこれにて終了。これ以降はこっちから接触するのは定期的な連絡程度になるだろうからよろしく。そっちが連絡したい場合は永兎君の本の中に術式を書いてあるからそれを使ってね。それじゃあ頑張って僕を楽しませてね。バイバーイ。』
その言葉と共に少年との通信は途切れた。
そして、
「最後の方もう隠す素振りも無かったな。」
「だな。」
「ですね。」
三人は揃って苦笑するのだった。
後悔?何それ美味しいの?
なんでこうしたかと言うと、やってみたい戦闘描写があるからです。許してください。
まぁ置いといて。最終的にこんな結果になりました。
十哉(獣)→聖遺物全部
永兎(水銀)→魔法魔術関係全般
一誠(蓮)→聖遺物正常化+王の財宝
十哉(獣)と永兎(水銀)の追加特典が強すぎて王の財宝が霞むというミスディレクション。本人が知らないのもありますが…www。
ここまで読んでいただきありがとうございました。誤字、脱字報告等あればよろしくお願いします。