ハイスクールD×D〜刹那と獣と水銀と〜   作:Campus#R

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お久しぶりです。テストで少々忙しかったです。

今回は新たに転生者一人登場。ムカつく感じが出せてたら嬉しいです。


旧校舎のディアボロス
1


 

 

あれから十一年…

 

彼ら三人は高校二年生となり、現在は近所の私立駒王学園へと通っている。ここまで彼らは特に目立って人外と接触することはなかった。三人での特訓を重ねる内に人外とそうでない者の判別がつくようになったのである。それが原因で進学に関して少々いざこざが起こったが、ここでは割愛する。

そして十一年間の特訓のおかげで彼らは自分の力をおおよそ掌握するまでに至った。掌握速度の速い順に並べると、永兎、十哉、一誠の順である。

 

 

 

さて、そんな彼らが今どのようにして学校生活を送っているか。

 

 

ガヤガヤガヤガヤガヤ

 

 

「よし今度こそ俺の勝ちだろ。英語と国語は二人に持ってかれたけど今回の数学は自信があるぞ。これでどうだ68点。」

 

「おいおい一誠。今回のテストは発展問題は楽だったろ?なら解いてる人が多くていつもより上のはず。78点だ。」

 

「甘いですよ二人共。確かに発展問題は楽でしたが、今回はいつもより問題の数が多かったんです。時間内に解けた人を考えるとこれが妥当ですよ。72点です。」

 

バンバン

『はーいみんな静かに。今回の数学のテストは全体的に難易度は下げたけど問題数を多くしてみました。そのおかげか今回の平均点は前よりも少し上の73点です。次は少し難易度も上げるから、みんなこれまで以上に頑張るようにね。』

 

 

 

〈ええー!難易度上がるの?〉

 

〈鬼!先生の鬼!〉

 

〈そんなんだから婚期逃す『大平く〜ん。何か言ったかなぁ?』すみませんでしたぁぁぁぁ!〉

 

 

 

「私の勝ちですね。これで私が2ポイント、十哉君が1ポイント、一誠君が0ポイントですね。」

 

「くそぉ。今回は自信あったのに。」

 

テストで誰が一番平均点に近い点数を取るかで競っていた。これは高校に入ってから三人がゲーム感覚でやっていることだ。十哉と永兎は言わずもがな、一誠も一通り学んだことばかりなので、授業やテストも簡単すぎる。そのためこんな遊びをしているのだ。

 

「残念だったな一誠。このまま行くと負けで明日の昼飯奢り決定だな。」

 

「うっせぇ!いいよ。残りの教科は全部俺が貰うし。」

 

「ご馳走様です一誠君。」

 

「だぁぁぁ!勝手に決めつけんなぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

翌日

 

「ちくしょう……。」

 

「ご馳走さん一誠。」

 

「ま、結局こうなるんですね。」

 

結果から言うと9科目中、永兎4、十哉4、一誠1という結果になった。現在の場所は食堂。

 

「よりもよって一番高いやつを二人して頼みやがって。」

 

「勝者の特権です。」

 

「次もよろしくな一誠。」

 

「くっそ、今に見てろよ。」

 

パンを齧りながらボヤく一誠。それを見て笑みを浮かべながら定食を食べる二人。

なんだかんだ言ってこの雰囲気がいつもの三人の日常である。ムキになった一誠に十哉がからかい、それを永兎が宥めつつ見守る。三人の関係はそんな感じで成立していた。

 

 

しかしここでその日常に関係のない物が紛れ込む。

 

「よぉ!一誠じゃないかぁ。」

 

「げっ。」

 

「うえ…。」

 

「はぁ…。」

 

現れたのはオレンジ色の髪に緑と赤のオッドアイ、更に気持ち悪いほどに整った顔立ちの青年。名前を『神井帝王(かむいしぃざー)』。三人とはクラスも違うのに二年生になってからしつこく絡んでくる。自己紹介の時に笑いそうになったのは三人の良い思い出だ。

そして三人以外の転生者の一人。強力な魔力をダダ漏れさせているので一発で気付いたのだ。抹殺を命じられているが、とりあえずの被害がないので放置している。

 

「なんだよ神井。用事か?」

 

「おいおい連れないこと言うなよぉ。俺とお前の仲だろぉ?」

 

「どんな仲だよ(ったく面倒くせぇ)。」

 

「んん?イライラしてんなぁ。もしかしてぇ、溜まってんのぉ?ならぁいい女紹介してやろうかぁ?この間引っ掛けた女子校の先輩なんてどうだぁ?顔もいいしぃ性格もいいぃ。おまけにぃ胸も大きいぞぉ?」

 

彼は事あるごとに自分の抱いた女性を紹介してくる。それに決まって胸の大きい女性ばかりを。

 

「神井、そろそろどっか行け。迷惑がってるだろ。」

 

「そうですよ。その辺にしといて「うるせぇ!黙ってろモブ共ぉ!お前らには話してねぇ!」……。」

 

そして十哉と永兎には会話もしない上に『モブ共』と呼んでいる。二人だけではない。この学校にいる一誠以外の男子生徒全員はそんなものだ。

 

(あーもー!二人を煽るんじゃねーよ!あいつらのストレス全部特訓の時に俺に向けられるんだぞ?特に十哉。マジで容赦ないんだからな⁉︎)

 

頭を抱え込む一誠。何気に苦労人である。

と、

 

 

ヴーッヴーッ

 

 

「っと悪いぃ。おおぉ!希星(きらら)ちゃんからかぁ!スマンン。用事ができたからまたなぁ!」

 

「…あーまたな(もう来ないでくれ)。」

 

嵐のように引っ掻き回し去っていく。残されたのはニコニコ黒く笑う十哉と永兎、疲れ果てた一誠。

 

 

 

 

こんないつもの日常。一誠は今日はこれ以上何事もなく過ぎると思っていた。が、

 

「あ、そうだ二人共。放課後屋上に来てください。報告することがあります。式に引っかかりました。」

 

どうやらそうは行かないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後屋上

 

「あー!イライラする。相変わらず勝手に来やがって。もう少しいたら今度こそ手を上げてた。抹殺対象なんだしそろそろ一思いに殺るか?」

 

「それはマズイですよ十哉。彼はこの学校の女子をほぼ全て手中に収めてます。噂ではこの間男に靡かないと噂だった三年のリアス先輩が堕とされたらしいです。そんな彼を敵に回せば面倒になるのは目に見えています。しかしなんなんですかね彼は。何故一誠君にだけ絡むんでしょう?何処かで知り合いだったとか?」

 

「馬鹿言うなよ。あんな痛々しい容姿一発見りゃ覚えるって。それよりあいつなんで決まって胸の大きい女性ばっかり紹介すんだろ。」

 

「彼がそういう性癖なんじゃないですか?まぁどうでもいいですね。本題に入りますよ。」

 

そう言って屋上に盗聴防止の術をかける。以前結界を張った時この学校にいる悪魔にバレかけたことがあるため、最近は永兎考案の術を使っている。

 

「これでいいですね。今回の報告は二つ。一つは昨日から堕天使の集団がこの街に潜伏を始めました。人数構成は下級堕天使四名、悪魔祓い数十名。潜伏先は街外れの教会です。構成人数や式からの情報で判断すると恐らくただの下級堕天使による暴走でしょう。」

 

「なんだ。なら目立った実力持つのはいないのか。」

 

「今はいませんが一人、将来的に面白くなりそうなのはいますね。」

 

「へぇ…いいね。」

 

「おい。単身で勝手に突っ込むなよ。」

 

「わかってるよ。この学校入る時の約束だからな。そいつらが動かない限りは動かないって。」

 

そう。進学に関してのいざこざ。彼らの間で少々食い違いが起き、話し合い(結界内でなければ日本崩壊レベルの喧嘩)をしている。

十哉は何か起きるだろうからと人外の雰囲気のする私立駒王学園に、一誠は進んで厄介事に関わる必要は無いと県立駒王高校へそれぞれ進学を希望していた。しかし、永兎の『もし転生者がいてそれが十哉君や一誠君一人の手に負えなかった場合どうするんです?』の一言で三人一緒の学校に行く事に。が、それぞれ進学先の理由が真反対な為話し合い(喧嘩)に発展。その日一日中話し合いをし、条件の下一誠が折れて駒王学園に決まったのだ。

因みに条件とは

 

1,自ら面倒事に首を突っ込まない

 

2,人外に戦いを仕掛けない

 

3,もし日常生活や大切な物を侵す物であれば上記二つを破棄できる

 

の三つ。つまり何か起きない、または何かが起こりそうな時までは進んで手を出せないのだ。

 

「わかってるなら良いけど。とりあえず向こうに何か動きがあるまで保留だな。永兎?もう一つは?」

 

「ええ。しかしこっちは急いだ方が良いかもしれません。街の東にある廃工場にはぐれ悪魔が複数潜伏しています。既に何人かうちの生徒に被害が出ています。」

 

「ふっ。これはどうする一誠?俺たちに危害は今の所無いが、このままだといつこの日常が脅かされるかわかったもんじゃない。」

 

長い沈黙。そして仕方ないと言うように口を開いた。

 

「………はぁしょうがない。その廃工場に行くぞ。今夜は悪魔狩りだ。」

 

 

 

 

 

 




「リアス・グレモリー先輩はすでに攻略されていたんだよ!」

「な、なんだってーーー!」

……茶番ですね。
別にアンチって訳ではないんですよ?本番まではしてないです。



誤字脱字報告、感想お待ちしております。

次回ははぐれ悪魔の殲滅戦です。
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