ハイスクールD×D〜刹那と獣と水銀と〜   作:Campus#R

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更新遅れてすみません。
勝手な解釈。重なるキャラ崩壊。もはや自分が書きたいだけの作品になりつつある今日この頃。本当に自己満足です。

この話に伴い、原作前一話を加筆修正しました。


2,

 

深夜

 

街の東の外れにある廃工場。学園や主要な市街からも離れており人気も無いため、不良などがよく溜まり場にしている。が、今夜に限って全くと言って良いほど静まりかえっている。

 

「むしろ静か過ぎて何かあるってわかるよな。」

 

「ですね。人払いと認識阻害の結界は張り終えましたよ。」

 

「よし準備完了。突撃しますか。」

 

そこに恐れも無く入っていく一誠達三人。まぁ正直当然ではある。因みに彼らの格好は動きやすい私服だ。一誠はシンプルに青めのジーンズに白の長袖、十哉は灰色のチノパンにワインカラーの長袖Tシャツ、永兎はダークブラウンのパンツにボーダーのインナーを着て黒のパーカーを羽織っている。

 

「永兎、式にかかったのは何体なんだ?」

 

「四体ですね。恐らくA級一体、他はB級と言ったところでしょう。」

 

「なら俺がA級の相手をする。」

 

「相変わらずだな十哉。まぁ異論はないけど。」

 

「では残りを私と一誠君で片付けましょうか。っと、お出ましですよ。」

 

奥から出てきたのは蛇の下半身を持った男性、胸に女性の顔がある蜘蛛、甲羅に複数人の顔を浮かべた亀、そしてゴリラのような体格の男性悪魔だった。いずれも人より二、三倍はある大きさだが、ゴリラ悪魔はその中でも群を抜いて大きい。

 

「クククッ。バカな人間がまた迷い込んだか。」

 

「あら。今回は三人?少ないわね。」

 

「多かろうが少なかろうが結局俺の甲羅に留まるから関係ないな。」

 

「やかましいぞ貴様ら。食ってしまえば同じことだろうが。」

 

各々自由に呟くが、なんというか哀れである。

 

「かなり見下されてるな俺ら。」

 

「しょうがないでしょう。なんせ現時点では少し強い一般人と大して変りませんから。」

 

「それじゃ殲滅といきますか。」

 

 

「「「『Assiah(活動)』」」」

 

 

その言葉と共に溢れ出す魔力。その量は異なる物の、一番少ない一誠でさえ上級悪魔に匹敵する魔力量。三人が活動位階を使用したのだ。

 

「な、んだこの魔力。」

 

「嘘よ……たかが人間が…」

 

「これ程の……」

 

「……面白い。」

 

ゴリラ悪魔は嬉々とした表情を浮かべ、他の悪魔は怯えていた。

 

「くっ……フフッ。でもねぇ、いくら魔力量が多くても数には勝てないでしょ?出なさい私の下僕共!」

 

蜘蛛悪魔が叫ぶと至る所から人型の悪魔が湧き出てきた。皮膚は黒く硬く、目も真っ赤に染まっている。呻いていることから言語能力はない。大きさも青年くらいのものから幼児くらいのものまで様々。その数は三百を超える。

 

「あははは!その下僕悪魔はここに訪れた馬鹿な人間共の死体の一部から私の能力で作ったものよ!いくらなんでもその数じゃ生き残れないでしょ?」

 

だが返ってきたのは当然溜息。

 

「……はぁ。あの程度でどうにかなると思ってるんですかね。一誠君、蛇と亀は任せてもいいですか?こちらの蜘蛛とその他は私が相手します。」

 

「わかった。けどあいつらの所に行くにも数減らさないとな。『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』」

 

その言葉と共に一誠の背後現れたのは黄金の波紋。その数百。そしてそこから覗くのは剣、鉾、槍、戟、刀などの武器。一目見るだけで一つ一つが力を有する事がわかる。

 

「なら負けられませんね。ホーミング術式は破棄でいいでしょう。『暴王の流星群(メルゼズ・ランス)』数は…まぁ適当にこの辺りで。」

 

永兎が展開したのは魔力を圧縮して出来た小さい黒い玉。だがその威力は申し分ない。そして数え切れない程無数に展開されたそれは

 

「「行け。」」

 

剣群と共に下僕悪魔に降り注いだ。

 

「「「「「「「「ギャァァァァァァァァァァァァ!」」」」」」」」

 

絶叫。そして破壊音。それに伴い砂埃が舞い上がる。そしてそれが消える頃には

 

「「「「なっ⁉︎」」」」

 

大量にいた下僕悪魔は半分以上数を減らし、ゴリラ悪魔の前には十哉が、蛇悪魔と亀悪魔の前には一誠が立っていた。

 

 

 

 

 

 

「さてと。楽しませてくれよゴリラ。」

 

「フン!調子に乗るなよガキ!」

 

十哉は何も持たず、拳でゴリラ悪魔に殴りかかった。が、その拳は相手の拳で相殺されていた。そのまま力勝負へと持ち込む両者。

 

「へぇ、なかなかだな。」

 

「ハッ!その程度どうともせんわ!」

 

「そう。ならこんなのはどうだ?」

 

「あ?ッガァァァァァァァァァァ」

 

十哉がしたのはぶつけあっている拳から電撃を流した。『戦雷の聖剣(スルーズ・ワルキューレ)』の電撃能力だ。

あまりの不意打ちに体から煙をあげるゴリラ悪魔。

 

「お!割と効くみたいだな。これは使える。」

 

「こ、こんのガキィィィィィ!」

 

右手を突き出し魔力弾を放つ。不意打ちのタイミング。普通の人なら跡形もなく消し飛ぶ威力だった。

 

 

そう普通なら。

 

 

「ん、これ位なら受けても問題なしっと。」

 

「バ、バカな。俺の魔力弾を…」

 

食らった十哉は平然と佇んでいた。

 

「ん?ああ悪いな。自分の耐えうる威力が知りたかったからな。しかしA級でこれか。この世界の基準はかなり低いみたいだな。」

 

「貴様…」

 

「とにかく実力も知れたしそろそろ終わらせるか。」

 

「なっ⁉︎くっ…このまま死んでたまるかぁぁぁぁアアァァァァァァァァァァァ!」

 

ゴリラの叫び声に応じ体格は更に大きくなり、腕は太く、目は血走ったような状態になった。

 

「見た所理性と引き換えにリミッターを外したか。活動位階で食らうのは少しマズイかなぁ『暴嵐纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァルナガンド)』。」

 

「ゴァァァァァァァ!」

 

先程とは比べ物にならないスピードで拳を振り回しながら突進してくるゴリラ。一撃一撃が地面を抉り、十哉に接近していく。しかし

 

「残念遅い。『機神・鋼化英雄(デウス・エクス・マキナ)』」

 

十哉は既に後ろに回り込んでいる。そして自分の腕を鋼鉄へと変え、

 

「『獅子戦吼』!」

 

魔力で形創った獅子を拳に纏わせ殴り、思い切り吹き飛ばしたのだった。ゴリラは瓦礫の山に突っ込んだまま動かなくなった。

 

 

 

 

 

 




長くなりそうなんで一旦切ります。一誠と永兎の戦闘は次回。その時に何故この三人がゲームや漫画の技を使っているのかも書きます。

活動位階の能力は「dies irae」で出なかった物については勝手に設定しました。
今回出てきた活動位階の能力のまとめです。


戦雷の聖剣(スルーズ・ワルキューレ)
能力 : 電撃を操る。しかし、使っている時は自分も感電している。作中で十哉が使用後に動かなかったのは実はこれのせい。

暴嵐纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァルナガンド)
能力 : 自身の速度を上げる。思考速度は速くならない。

機神・鋼化英雄(デウス・エクス・マキナ)
能力 : 鋼鉄に変化させ防御力と攻撃力を上げる。が、両腕のみ。


誤字脱字報告、感想等あればよろしくお願いします。読んでいただきありがとうございました。
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