ハイスクールD×D〜刹那と獣と水銀と〜   作:Campus#R

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投稿久々ですみません。予定とかなんとか色々忙しい上、文章を考えてたらこんな事に……。多分この先もこんな感じになってしまうと思います。

泣きながら喋っているのって表現し辛い。


4,

 

「おはよう一誠。」

 

「おはようございます一誠君。」

 

「ああ、おはよ。」

 

私立駒王学園

一誠、十哉、永斗の三人が通う私立高校。全校生徒数1200人、同じ敷地内に小学校、中学校、大学まである超大規模学校。数年程前に学校の理事長が高齢のため代わり、今の規模まで大きくなった。共学になったのもその頃。元々女子校だったため男女比率は圧倒的に女子が多く、三年生で2:8、二年生で3:7、一年生で4:6となっている。

この説明だけなら学校としては何の変哲も無い私立高校。だが、

 

「「「「「「「「キャアーーーーーー!皇帝(シーザー)様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」」」」

 

「あぁ、おはようマイハニーぃ。」

 

「はぁ、今日もカッコいいですわ皇帝(シーザー)様。」

 

「凛々しいお姿。」

 

「ふふ。今日は私の番なんだ。」

 

「ええー!ズルい!」

 

「こらこらぁ喧嘩するなよぉ。」

 

頬を朱に染めた女子生徒達が神井の周りを取り囲んでいる。道をほぼ占領するそれは正直言って迷惑である。

と、ここで登校途中の一人の男子生徒が片瀬という名前の女子にぶつかる。

 

「あ、ゴ、ゴメン片瀬さn「は?あんた誰よ。話しかけないでくれる?今皇帝(シーザー)様を追わないといけないのよ。わかったらどっかに行きなさいゴミ屑。」そ、そこまで言わなくたって……。」

 

このように雰囲気は完全に異常。女子生徒の9割以上は神井以外の男子と関わろうともせず罵り蔑む。その代わり神井に対してはこれでもかと言う位媚びへつらい、真っ先に恩恵を得ようとする。そしてその女子は共通して目の黒い部分が赤い光で縁取られ、焦点の定まらない目をしていた。

ただしこの態度が取られるのは女子生徒の神井への行動を妨害した時のみ起こるので、普通に生活している時に話すのは問題ない。最もそんな時は授業中くらいしかないのではあるが。

 

「毎朝毎朝うるさいな。あそこまで行くと逆に尊敬するね。」

 

「何かしらの術が働いているのは確かですけどね。」

 

「にしても女子にちやほやされる事の何処が良いんだろうな。」

 

「「さぁ?」」

 

女は駄菓子とかつて言った男と、ただ一人にしか目が向かない男、まだまともな一誠でさえ好き好んで女子に進んでモテたいとは思っていない。

 

「で?今日の昼休みはどうするんだ?」

 

「あ、悪い。今日は先約がある。」

 

「ああ、お姫様のお相手ですか一誠君。」

 

「まあそういうこと。なんていうかほっとけないんだよ似てて。」

 

「確かに彼女はテレジアに似ているな。」

 

 

 

 

昼休み屋上

 

ガチャ

 

「お!小猫早いな。待たせたか?」

 

「…いえ、大丈夫です。私も少し前に来ましたから。」

 

「そっか、なら良かった。」

 

彼女は一年生の塔城小猫。理由はわからないが神井の洗脳(?)にかかっていない女子生徒の一人。髪は白髪で小柄な体型、基本無口で無表情な少女。何処か儚い印象を持たせる彼女は自分の胸が大きくならないのが悩みで、口を開けば毒舌が飛び出す。そして悪魔。

 

(やっぱり似てるな先輩に。)

 

氷室玲愛。聖槍十三騎士団黒円卓第六位太陽の巫女(ゾーネキント)イザーク・アインの正統後継者であり、聖櫃として諏訪原市の黄金錬成そのものだった少女。蓮として生きた時の学校の先輩であった。

玲愛と小猫。外見や性格は違えど数多く類似し、何より人としての本質は非常に似ている。

因みに名前で呼んでいるのは彼女にお願いされたからである。

 

(とはいえ先輩と呼んでいたような人が今度は後輩か。不思議なこともあるもんだ)

 

「…どうかしましたか先輩?」

 

「いや、少し考え事をね。心配しなくていいよ。」

 

小猫が座っていたベンチ、その隣に腰掛ける。

 

「…そうですか。…あの、何かあったら話位なら聞けます。だから…」

 

「本当に大丈夫だって。些細な事だから。」

 

「…ならいいんですけど…。無理はしないでくださいね。」

 

「ああ。」

 

初対面で懐かれてから小猫はやたら一誠にかまう、というより依存している。一誠の一挙一動に、言葉に、表情に、全てに気を配りながら接している。

 

 

もう嫌われたくない、というように。

 

 

 

 

 

 

 

一誠と小猫が知り合ったのは今年の入学式を終えて一週間が経った辺りだった。一誠は二年に、小猫は高等部にそれぞれ上がった。

放課後。その日一誠は十哉と永兎達と離れ、一人屋上に行こうとしていた。理由は特に無かった。強いて言えば屋上からの黄昏を眺めようと茫然と思っての事だった。

階段を上りきりドアを開けて見たもの、それは夕日を背に眠っていた小猫だった。

その光景は一枚の絵のように儚げで美しかった。

 

(珍しいなこんな時間に。)

 

下校時刻はとっくに過ぎたこの時間は、ほとんどの生徒は部活か帰宅している。

不思議に思いながら小猫を揺さぶる。あと三十分もすれば完全に夜になってしまうので、流石に起こさないとまずい気がした。

 

「おーい。誰かは知らないけど起きないとそろそろまずい……ぞ…。」

 

声の勢いが弱まったのは彼女の顔が原因だ。目元を腫らし、涙を浮かべたまま瞼を閉じていた。頬には涙の跡が残っている。

一誠は何故かこのまま起こすことに罪悪感を感じ、彼女に学生服を掛けると隣に座った。

 

相当泣き疲れていたのだろう、小猫が起きたのはそれから一時間後。既に日は沈み、夜の帳が降りていた。

 

「…んっ…。」

 

「ようやく起きたか。どうだ?良く眠れたか?」

 

「…あ、はい。えと、この学生服はあなたが?」

 

「暖かくなったとはいえこの時期に何も無しで寝るのは寒いと思ってな。名前は?」

 

「…と、塔城小猫、一年生です。」

 

「そっか。なら塔城さん、いい時間だからそろそろ帰れよ?酷い顔して何してたかは聞かないから。な?」

 

「…っっつ⁉︎」

 

そう言って学生服を持って立ち上がった時、

 

 

ギュッ

 

 

何故かシャツを掴まれた。

 

「………塔城さん?離してくれないか?お互い帰れな「…ヒック…」…塔城さん?どうした?」

 

「…わからないんです。…ただっ、不意に懐かしさが込み上げて…きて………。…すみません先っ輩。もう少し……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま小猫は泣き続けた。正直時間は覚えていない。けど、ただでさえ赤かった目がもう充血したんじゃないかと思える位には泣いてた。あの後に彼女から下の名前で呼んで欲しいと頼まれ、それを了承した。

 

「…先輩?」

 

「あぁ、悪いまた考え事してた。時間も無くなるしさっさと食べるか。」

 

「…はい。」

 

このことから一誠は疑問に思う事があった。

小猫の言った『懐かしい』ということ。まるで以前知っていたような口振り、だが一誠は間違いなく小猫と出会ったのはあれが初めてである。一方的に知っていた、もしくは昔顔を合わせたという可能性もあるが、一誠はそうとは思えなかった。

 

何故ならあの泣いてた後に見せた笑顔、あれは、あの時の笑顔だけは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやに先輩(氷室玲愛)と重なってしょうがないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




似たようなキャラが他の作品にいる?当たり前じゃんそんなこと。




というようなことを話の構成上、無理矢理繋げてぶっ込みました。なのでこの先原作キャラに多少(場合によっては大きな)の崩壊が見られる可能性があります。
あと、読んでいただいたらわかるように小猫は原作よりも鬱状態で始まります。

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