The restless, volatile energy of youth.
中学生になり何ヶ月、体づくりも本格的になってきた
腹にシックスパックが浮かび上がってきて感動したよほんと
前世じゃちょっとぽっちゃり気味だったからなぁ
体ががっしりしてきたおかげで銃の練習の時に少し反動に負けてしまうことが無くなってきた、、最初 重心を意識せず打った結果、後ろに尻もち着いちまった事を思い出して成長してるんだなぁとちょっと嬉しくなる
あとあの玉座のカプセムを新しく手に入れたことは誰にも伝えていない、理由は単純本部の人間は信用出来ないからだ
今俺は中学1年後期あたり、、、(だと思う)本来なら勉強をする時期、それなのに訓練しかさせて貰えず勉強は今のところさせて貰えていない
俺が転生した人間じゃなけりゃずっとエージェントとして生きるという選択肢しかない、つまりは飼い殺しってわけだ
まぁそれはそれとして仮面ライダーにはなりたいから本部からは逃げ出さんがね、
そんなこんなで銃、格闘技術、痛みなどへの耐性、などなどの訓練を行っているうちに中二まで来た
あの女子高校生、紅葉はもう訓練は終わりでエージェントとして実際に任務を受けるようになるらしい、頑張ってきてね と応援のことばを、かけた その日の夜はここに来た時の母の言葉を思い出した、もしかしたら母親も死んでしまうのかもと考えていたのかもしれない、前世があるとはいえ親子はやはり言語センスとかは似るものだと少し嬉しく思った
それから少したち中学2年生
NO.3、NO.4という人達に会った
No.3はパーマの髪の人でちょっとチャラそうだったが話してみると意外と知的だった、今度から見た目で人を判断するのはやめよう
No.4は優しい顔をした人だ、もうそのまんま優しくして貰えた
いやぁこの人達が先輩方かぁと思っているとふと疑問が浮かんだ
「No.1とNo.2の人はいないんですか?」そう言葉を発すると急に空気が重たく感じる
この時直観的に死んだんだろうなと感じた、もうこの2人にその話はしないように知ろうと心に決めた、
そして中二誕生日の日、
この日はちょうど一年前の玉座の夢とおなじタイプ、いつものカイブツに襲われる悪夢ではなく、金銀財宝が通路の脇に大量にあるという夢だった
誕生日だったから嬉しい夢を見たとも解釈できる
でもべつに俺は金銀財宝が欲しいとかそういうのはなかった、
この悪夢の中で見た時はなんでか欲しいとすごく思ったがしっかり考えてみると別に欲しいものは配給して貰えるし俺は貴金属や硬貨とは離れた生活をしている
そう考えた途端一気にその金銀財宝の輝きは失われガラクタに見えた
いや見えたではない、成ったのだ
自分がいらないと思えた瞬間それはゴムのタイヤの残骸やペットボトル、空き缶に変わった
なんだかほっとして、その後少し頭を働かせる
そしてもしかして、と考えた途端おれは怖くなった、自分がこの世界を少しだけでも操作できるということに考えが至ったのだ、
自分がこの悪夢の中の世界をいじれるのなら、
あの怪物たちも俺がいつか、前世とかで仮面ライダーの敵として想像したものだったのではないかと考えて、
記憶には無いでも、子供の頃に考えてたものだったとしたらどうだろうか
夢の中で生み出されたものが現実に現れるのがブラックケースというものだと職員から聞いたことがある、
ならば俺が考えたカイブツ達は現実へ出る可能性があるのか?
いやもしかしたらもう出てしまっているのかもしれない
現実で人間を襲っているかもしれない、俺があのカイブツ達から逃げたら消えるのは本当に消えているだけなのか?それとも、、、
そこで夢から覚める この日もあの時とおなじ、手にはひとつのカプセムがあった
そのカプセムをもうひとつのカプセムと同じ場所に置き、、、
もう考えないことにした
それからはただ早く戦えるようになる為だけに訓練を受けた
俺の仮説が正しければ早く俺が強くなり変身に耐えられるようにならなきゃいけない
そしてついにその日が来た
中学3年 誕生日
「巡くん、君には今日から仮面ライダーへの変身訓練を受けてもらう」そう職員の人に言われ やっとか と思いながら「わかりました」とだけ言う
ここ一年 悪夢の中でカイブツ、いや正式名称ナイトメアから逃げる時毎回知っている顔の人間がそのナイトメアに襲われている場面を想像してしまう
あの考えに至るまではただのスリリングホラーだった、でも今は違う
今では本物の悪夢だ、
まだ現実にいる間はいい、そんなことを考えず自己否定、自己嫌悪をせずにいられる
だがやはり、悪夢の中では自分が生きている、生き残ろうとしていることで何十 もしかしたら何百もの人間が襲われているのかもしれない、そう考えてしまう
だが今日からはもう大丈夫だ
爽快な気分で、やっと開放されると安心しながら俺は訓練室へと向かった
訓練室には先に職員さんがいてドライバーを渡してくる、腰に押し付けようとすると違うと言われ、俺が頭の上にハテナマークを浮かばせているとドライバーを胸に押し付けられたすき掛けのような形で装着される
「これは、ロードインヴォーカー 体に負担がかかる代わりカプセムの力を最大限引き出せます ロードインヴォーカーに着いている試験管のようなこのジェネレータムチューブが〜〜〜」
なんか説明されているが今はそれどころではない感極まって泣きそうである
とりあえず使い方を教えてもらい変身をしようと職員さんに少し離れてもらう
使うのはスタンドカプセム
「じゃあやりますね、」
スタンドカプセムをベルトにつける
音がなり初め緊張が増す
『Stunned!On Your Mark !On Your Mark !』
「偽装」
ベルトから円が広がり液体で充満した試験管の中にいるような状態になる、どんどんと装甲が生まれていき変身、偽装を完了する
『Invoke Lord System!Stunned!』
「ぐっ」
だがすぐに体が耐えきれず変身が解除されてしまった
訓練と言っていたのが変身した状態での訓練ではなく変身するための訓練だとは思っていなかった、、、まだダメなのか
幸い今日は誕生日、例年通りなら怪物は出てこないはずだ
ひとまずは安心か
そのまま意識を落とし悪夢へと入る
通路で立ち尽くす
胸にはロードインヴォーカーがそのままだった
前にあるのがまた玉座だったりすれば叩き壊そうとすることもできるだろう
だができなかった、そこにいたのが母親に似た雰囲気の女だったからだ、その女性はうずくまり悲しんでいることが伝わってくる
女性の顔を見る
見た時何となく母親に似ているように思った
別に顔の輪郭が似ている訳でもパーツ配置が似ているとかでもなく本当に直感的に似ているように見えたのだ
一瞬声をかけそうになる、声をかけなきゃと思ってしまう、
でもここが悪夢だということ、この母親にどこか似た女性は自分が生み出しただけの架空の存在なのだ、と自分に言い聞かせることで何とか離れることができた
起きる、服はそのままだが靴などは脱がされていた、手元にはまた新たなカプセム、少しそのカプセムの絵柄をみる
昨日少しだけの間だが変身した自分の姿で泣き、苦しそうにしている、そう見えた
2分程度見ているとそろそろ動かねばとそのカプセムを他の2つと一緒にしまい込む、部屋を出てシャワーを浴び着替え、訓練に望む、今日も変身は長く続かないが 意識を落とすことはなかった
訓練を終え久しぶりに母親を思い出しかつての塾長、ゼロの元へ母親は元気かと尋ねる、すると衝撃的な言葉がゼロの口から出てきた
「君の母親は1年前に既に亡くなっている」
そんなことばに
「は?」
と疑問の言葉が口から勝手に出る、いつも敬語を使っているが今回ばかりはそれは無理だった
死んだのはいつか、墓はどこか、なぜ葬式に出席させて貰えなかったのかと色々尋ねる、尋ねるというにはあまりにも強い語気だがまぁ無理もない
目から涙を流し鼻水を垂らしながらも全てを聞き出し墓参りに向かう、今日は寝る時間が遅くなってしまうが反抗期ってやつだ少しぐらい許されてもいいだろう
夜中にライトをつけ墓を照らす、天野家之墓と書かれているのを見て本当に死んだんだと、したくもない実感をしてしまう、
憂鬱な足取りで車に乗りこみ本部へ戻る少年の背中はあまりにも小さかった
さ、3000文字行った、明日学校なのに、、こんな時間に、、