ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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THUNDER CLAP

 

「──よくぞ、ここまで来た! それでそ四天王最強たる私の相手に相応しい!」

 

 クロカンテとの戦いの場に選ばれたのはマグマが流れる火山ステージであった。ガンダムルーク達の眼の前で爆発と共に現れたのはクロカンテのフレイムスペリオルであった。

 

「さあ、貴様達の全力を持ってかかってこい!」

「言われずともそうさせてもらう」

 

 四天王の最後の1人、そのリーダーとして待ち構えているだけあっての余裕を見せるクロカンテ。しかしマイスターは無駄な問答をする気はないのか、GNソードIIロングを構え、セレネスノーヴァ達と向かっていく。

 

「もう後がないのに余裕じゃない。後で慌てても知らないよ?」

「フン……私を楽しませてくれよ」

 

 ミサが操るのはかつてミサがゴッドガンダムの兄弟機として作成したブレイジングガンダム。そのガンプラを改修して白とピンクを基調にしたカラーリングを施したアザレアブレイジングだ。アザレアブレイジングの高速戦闘に対して翻弄されることなくクロカンテは余裕の笑みを見せる。

 

「最強を自称するだけあって中々やるじゃないか」

「自称ではない、事実だ! 私は他の連中のようにはいかんぞ。真正面から貴様達を倒す!」

 

 アザレアブレイジングと入れ替わる形でセレネスノーヴァがシラヌイとウンリュウによる近接戦を仕掛ける。その嵐のような激しい斬撃もフレイムスペリオルは専用ビーム・サーベルで難なく受け流す。

 

「こんな事をしておいて真正面とはよく言えたものだな」

 

 セレネスノーヴァとの剣戟の最中、不意にセンサーが反応する。クロカンテが反応すれば、ガンダムルークがスターバーニングナックルを発動させ、迫っていたのだ。 

 

「やらせるものか!」

 

 フレイムスペリオルはすぐさまセレネスノーヴァを引き離し、ガンダムルークを迎え撃つ。ゴッドフィンガーを発動させるとガンダムルークのスターバーニングナックルと真正面からぶつかり合い、そのエネルギーとエネルギーの衝突は周囲に激しい衝撃波を巻き起こす。

 

「グーでもパーに勝てる。それがガンプラバトルだ!」

 

 やがて拮抗したぶつかり合いはスターバーニングナックルが制し、フレイムスペリオルはゴッドフィンガーを放った右腕は大きく損傷し、吹き飛ぶ。それだけではない。続いてセレネスノーヴァとアザレアブレイジングによる追撃によってフレイムスペリオルは追い詰められていた。

 

「ぐっ……! 小癪な!」

「勝敗は決した。鍵を渡してもらおう」

 

 各所にスパークを起こしながら跪くフレイムスペリオル。苦々しい表情を見せるクロカンテにガンダムルークはGNソードIIロングの切っ先を向ける。彼に潔さがあるのならばこれ以上、見苦しい真似はしないだろう。

 

「フッフッフ……ハーッハッハッハッハ!」

 

 しかし予想と反してクロカンテは高笑いを始めたのだ。その思わぬ行動にマイスター達は眉を顰める。

 

「……バカが! その程度で俺に勝ったつもりか! 我が奥の手を見せてやろう! 恐怖に震えるがいい!」

 

 紳士然とした態度とは程遠い吐き捨てるような物言いと共にクロカンテは何やら操作を始めると、フレイムスペリオルのデータは再構築される。

 

「ネオ・ジオング!?」

「やはり程度は知れていたね。しかしまた厄介なものを」

 

 再構築された先にいたのは超巨大モビルアーマーであるネオ・ジオングであった。フレイムスペリオルをコアユニットとし、そのガンダムルーク達を優に超える巨体はあまりの威圧感であり、驚愕するミサの横でウィルは嘆息する。

 

「……他の四天王はこんな真似はしなかった。何も思わないのか? そうまでしても構わないと言うのか?」

「大アリなんだなァ、これが! さぁ、俺の真の力をとくと見るがいい! 貴様らのガンプラ、燃やし尽くしてやる!」

 

 どこか落胆を感じさせるマイスターの問いかけにクロカンテは嘲笑うように答える。予期せぬネオ・ジオングとの第2ラウンドの幕が切って落とされるのであった。

 

 ・・・

 

 一方、防衛ミッションでは既に激しい戦闘が行われていた。ブルーデスティニージャッジとリプレイスは激しくぶつかり合う中、両機のコックピット内ではその表情は対照的だった。

 

「何で当たらないの! 私は強くなって……!」

 

 トランザムを発動させたリプレイスはGNファングを織り交ぜながらブルーデスティニージャッジに攻撃を仕掛けるも、ブルーデスティニージャッジは今の今まで被弾はない。それが何よりアキナを焦られるがアオバはただ冷淡にリプレイスの動きを見極めて、隙を見てそのシールドごと左腕を切断する。

 

「強くなったのはガンプラであってアキナ自身じゃないよ」

「そんな……こと……!」

 

 ただ突き付けられる事実。GBVで強化されてもそれを使用するプレイヤーの実力までも向上する訳ではない。アオバはテクニックでアキナを圧しているのだ。出撃前のゼノギアの言葉もあってアキナは明らかに言葉を詰まらせる。

 

「私ね。ずっと覚醒を、それを使う人達について考えてたんだ」

 

 明らかに怯んでいるアキナに対し、アオバはポツリと話し始めた。

 

「覚醒っていう力に目が行きがちだけど、あの人達は誰よりも真っ直ぐにガンプラバトルに向き合ってぶつかってる。それはきっと私達なんかよりも。ガンプラバトルはみんなが大好きだから……覚醒は断罪する。そう思ってた。でも覚醒の使い手達だってガンプラバトルが大好きなんだって気付かされたんだ」

 

 ツムギも、マイスターもウィルのバトルも、それら全てをアオバは間近で見てきた。ただ覚醒という力を憎んでいただけでは気付けなかった覚醒の使い手達の純粋な姿はいつしかアオバも何かを感じ取っていたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

「私、気付いたんだ。私が真に裁きたいのはそんなガンプラバトルを奪おうとする人達なんだって」

 

 

 

 

 

 

 

────────────

EXAM-SYSTEM

HYPER ASSOLT-MANEUVER SUPPORTED OPERATION-SYSTEM

STAND BY

─────────────

 

 

 

 

 

 

 

 ──蒼い死神が顕現する

 

 

 エグザムシステムを発動させたブルーデスティニージャッジはリプレイスを見据える。それだけでアキナの肝が冷えたような気がしたのだ。

 

「お姉──」

 

 アキナがなにかを口にする前にビームシザースを構えたブルーデスティニージャッジはツインアイの赤い輝きの残光を走らせながら突撃するとリプレイスごと壁にぶつかる。激しい揺れがアキナを襲い、操縦もままならないなか、リプレイスの頭部を掴んだブルーデスティニージャッジはそのまま地面のデータフィールドにリプレイスを叩きつける。

 

「や、やめ……!」

「ダメだよ。ちょっとおいたが過ぎたからね。お姉ちゃんとしてちゃんと叱らないと」

 

 背中を向けて倒れるリプレイス。アキナが懇願するように頼もうとするが、ブルーデスティニージャッジはバックパックを何度も踏みつけて、更にはビームシザースで完全に破壊する。

 

「覚醒もGBVも関係ない。そんなものなくても私は勝つ。ガンプラバトルを楽しんで見せる」

 

 何とか這ってでもブルーデスティニージャッジから逃れようとするリプレイス。しかしその背中をブルーデスティニージャッジは踏みつけて動きを止めるとビームシザースを大きく振りかぶり、リプレイスを撃破するのであった。

 

 

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