ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
「この班はアタシとお姉ちゃんとユカさんか……。2人と一緒なら安心だよ。すっごく頼もしい!」
第一陣の出撃準備が整い、早速ライム達第一班が出撃していくなか、第二班であるリン達は出撃準備を整えていた。そんな中、リンにとって安心できる面子で固められた第二班に無邪気に喜んでいた。
「私もホッとしたよ。マイスターも粋な計らいしてくれるよね」
「アタシもミサ義姉さんと組めるのは嬉しいよ。それにそんなミサ義姉さんの従妹であるリンともね」
親戚であるミサとリン。そして兄であるアマミヤ・イチヤと交際している事からミサを義姉と呼ぶユカ。勿論、相性を考えて選ばれた訳だが、粋なものを感じてしまう。
「でも、今更だけどさ。お姉ちゃんと一緒に戦うの、なんか不思議。ガンプラバトルは引退したって聞いてたし。……って言ってもミスターとは一緒に戦ってたんだけど」
「そうだったね……。まさかあんなことで正体がバレるなんて。パーツが外れるならまだしも、アバターが外れるとは思ってなかったよ」
親戚であるミサとリン。リアルでもあまりガンプラバトルをしていなかったのか、どこか新鮮な様子のリン。最も彼女の言うようにミサ扮するミスターとはよくミッションに出かけていた訳だが。とはいえミサもミサで思いもよらぬアクシデントで正体が発覚した為、どこか苦笑いを見せている。
「ねえ……正体を隠してたのってアタシのことを見張るためだったんだよね?」
「そこは見張るじゃなくて見守るって言ってほしいんだけど……。でも事実だから仕方ないか」
ふとリンはミサがミスターのアバターを使用していた件について触れる。見張る、と言われると少々印象が悪く感じてしまうが、実際、リンを気にして様子を見ていたというのは間違いないのでミサは少々落ち込んだ様子を見せながらも自虐的に笑う。
「あっ、別に責めてる訳じゃなくて! ……やっぱりアタシのことが心配だったから、だよね?」
「うん。ウチに引っ越して来てからずっと塞ぎがちで会話も少なかったからね。だからGBBBBを勧めてみたんだけどさ。それでリンがGBBBBをやり始めて、ガンプラバトルに興味を持ってくれたのは嬉しかったけど、逆にそこで余計落ち込んだりするような事が起きないか心配になっちゃって」
そんなミサを見て、慌てて語弊を解こうとするリン。ミサの真意はリンも気付いていたようだ。両親の事もあり、塞ぎがちだったリンにGBBBBを勧めたものの不特定多数が参加しているオンラインゲーム。マナーの悪いプレイヤーから傷つけたりしないか心配だったようだ。
「結果的にはそんな心配はいらなかったけどね。素敵な仲間が出来て、リンもすっかり明るくなって。すごく安心したよ」
「うん。ツムギやタオ、マシマやシーナ。それに勿論、リリンも……。みんな最高の仲間だよ。それに家族と一緒に遊べるのも楽しいし!」
心配も杞憂だった事はミサとしても安心できた。偶然とはいえクラン・ブレイカーズとの出会いやこれまでの軌跡。それがリンを立ち直らせる事が出来たのだろう。
「家族……」
そんな中、リンの何気なく放った家族という単語にミサは目を見開いて反応すると、1人、ポツポツと歩き出し、リンとユカに背を向け、天を仰ぐ。
「ごめん……。ちょっと泣きそうかも。アタシ、ちゃんとリンの家族になれてたんだねぇ……」
「ミサ義姉さんー? 気持ちは分からんでもないけど、戻っておいでー」
「そ、そうだよ! リリンを助けることが最優先! ほら、気合入れて!」
鼻を鳴らし、背中越しでも肩を震わせてるのが分かるミサ。そのまま浸らせてあげたいところだが時間もない為、ユカとリンは声をかけると、そうだったとミサは我に返ったように戻って来る。
「よーし、じゃあ行こうか!」
そろそろ出撃だ。先陣を切るようにリンはミサとユカに声をかけると、リン・カーネーションの元へ走り出していく。
「……ふふ、強くなったね、リン。リンも頑張ってることだし、私も頑張らなくちゃ! お姉ちゃんらしいところ、ちょっとは見せないとね!」
「それでこそミサ義姉さんだよ。じゃあアタシも未来の親戚達の為に頑張りますかー」
よもやリンに励まされるとは。GBBBBでリンを見守っていたつもりだが、知らないところでどんどん成長していたようだ。そんなリンの為にもミサとユカは決意を新たに出撃していく。
「──マイスターさんは私達の機体特性の組み合わせはバランスが良い、と仰っていましたね」
「確かに俺のアタッカー系装備と近、中距離装備のアオバちゃん、お嬢の支援系装備の組み合わせはチームでの理想形の一つではあるか」
一方、第三班も準備を進めていた。遅れているのかアオバの姿が見えないなか、ふとシーナとマシマは自分達のガンプラを見やる。
「しかし、お嬢と組んで戦えるとは……。この瞬間を待っていたぜ! 勝利へ向けて……いや、俺達の輝かしい未来へ向けて、ばっちりエスコートさせてもらうぜ!」
「それには及びません。自分の身は自分で守れますから」
「邪険にあしらわれるとは……。ならば、お嬢の視線を釘付けにする!」
遂に念願のシーナとのミッションが叶い、いつにも増してマシマのテンションは高い。こんな状況の中でもクラン・ブレイカーズにとって見慣れたシーナとマシマのやり取りが繰り広げられる。
「あなたのような軟派な方からミスター・ブシドーの台詞が出てくるなんて。そこまで言うのであれば、阿修羅をも凌駕する活躍をしてくださいね」
「ああ、任しとけ。お嬢が見ていてくれるなら、俺はなんだって出来るぜ!」
マシマの言葉を踏まえてユーモアを返すシーナ。シーナからの期待の言葉もあってマシマはかつてない程、張り切った様子を見せていた。
「お待たせ。お邪魔だったかな?」
すると程なくしてアオバが合流してきた。マシマとシーナの和やかな空気を察して、おどけたように肩を竦める。
「そんな事はありませんよ。それよりそちらはどうですか?」
「……うん。アキナはまだ家に帰ってないみたい。タツヤ君と同じウイルスに感染してるからあそこで倒しても意味がないのは分かってたけど」
アオバが遅れてきたのはどうやら家族にアキナについて聞いていたようだ。しかし帰宅していないらしく、やはり根本的にウイルスを何とかしなくてはならないのだろう。
「だからやる事は変わらないよ。カオスを倒して、GBBBBとアキナを取り戻す。それで改めてアキナと話すつもり」
「その意気だぜ! じゃあ行こうぜ!」
例え今はアキナが戻ってこなくても少なくともカオスを討ち取れば状況は変わる筈だ。その為にも今はモノリスを攻略しなくてはならない。アオバの言葉にマシマ、そしてシーナは頷き、第三班は出撃していく。これで第一陣は全て出撃した事となり、モノリス攻略ミッションが開始されるのであった。
小話にレースクイーン衣装が見たいのは(8月末まで)
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