ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
「……やはり仕掛けてきたか」
モノリス攻略ミッション。第一陣による激しい戦闘が繰り広げられるなか、遂にミッション全体で動きがあり、全体統括をしていたショウはいち早く気づく。
第一陣がモノリスに到着したのと同時刻。強力なNPC機達と共にフリーダムフリート四天王や操られたアバターのガンプラ達が現れたのだ。
ウィル達はドーラのファムファタル、リン達はボルトガンダムゴリアテ、そしてマシマ達はリプレイスが立ち塞がり、戦闘はより激化していく。
「モノリスを守護する為に現れたのだろう。これから君達が向かう他のモノリスも恐らく……」
「四天王達を相手にしながら、モノリスを同時に破壊する……。中々難しい話になりましたね」
モノリスを守るように現れたことから考えてもモノリス防衛が役目なのだろう。前回までは鍵を開ける為、四天王の撃破が必須だったが今回は違う。とはいえそれでも四天王達を相手取りながらモノリスの同時撃破はツムギの言うように難易度の高い話だ。
「……多分、タツ兄も出てくる」
「そうだね。そろそろ向こうも形振り構ってられないだろうし、どんな手を使ってくるかも分からない」
リン達が戦うガンプラ達の中にはタツヤのパンテラの姿はない。しかしアヤトの中にはタツヤが出てくるという確信があった。状況的に見てもユウヒも同じ意見なのか、警戒を強める。
「ヒマリ達は変わらずこの手をタツ兄に伸ばすよ!」
「うんっ! ここが正念場って奴だよね!」
どんな罠が待ち受けていようともそれを乗り越えてみせる。ヒマリの心強い言葉にナギサも気合を入れ直し、ショウを見やる。
「ああ。第二陣も準備が完了次第、出撃してくれ。情報は絶えず共有するようにする……。頼んだぞ」
いよいよ第二陣の出撃の時となった。ショウの伝令に頷いたマイスター達はクランルームを出て、マイハンガーへと向かう。
・・・
マイハンガーでは準備が整った班から出撃しようとしている。そんな中、第五班も出撃準備を進めるなか、マイスターはアヤトが今から乗り込もうとしているガンプラを見上げる。
「アヤト、エストレーモで出るのか?」
それはアヤトが普段、使用しているルーナではなく、タツヤと共に戦うことでその真価を発揮するガンダムブレイカーエストレーモだったのだ。
「……ルーナだとあのパンテラとかいうガンプラには歯が立ちません。それがタツ兄が操ってるともなれば。でも、エストレーモなら簡単には撃破されない筈です」
「しかし扱いきれるのか? このガンプラはタツヤ単体でも扱いきれなかったと記憶しているが」
ルーナを作成したのはアヤトだ。少なくとも自分が操る上で最適なガンプラ作りをした自負はあるし、適当な仕上がりにはしていない。しかし実際にルーナはデストロイモードも発動していないパンテラに一瞬にしてバラバラにされてしまったのだ。だがただその名の通り、究極を目指して作成したガンダムブレイカーエストレーモならばそんな事態にはならないと踏んで今回、ガンダムブレイカーエストレーモによる出撃を選んだようだ。最もマイスターはある懸念を抱いていた。それはガンダムブレイカーエストレーモをアヤト1人で扱いきれるのかという点だ。
「ハッキリ言って無理です。それでも少しでもタツ兄に届くなら……」
「ヒマリもサポートするよ!」
自分で作成したからこそアヤト1人ではガンダムブレイカーエストレーモを扱いきれないのが分かっているのだろう。しかしそれでルーナを選んでタツヤに届かなければ意味はない。だからこそ少しでも望みを託せるガンプラを選んだのだろう。アヤトは1人で戦う訳ではない。少しでもアヤトを元気づけるようにヒマリはにっこりと柔らか笑みを見せる。
「……そうだな。ならば私も全力でサポートするまでだ。行こう、2人とも」
マイスターもアヤト達の力になりたい。タツヤを一刻も早くアヤトとヒマリの元へ帰してやりたいのだ。マイスターの心強い言葉に頷いたアヤトとヒマリは己のガンプラへ向かっていき、マイスターと共に出撃していくのであった。
「リリン、カオスにひどい事されてへんやろうか……。大丈夫だとええけど」
一方、既に第四班であるツムギ達はそれぞれのガンプラに乗り込んでいた。第五班の出撃がすべて完了するまで待機するなか、ふとタオが通信越しでリリンを案じる。
「……リリンは僕の事、何度も助けてくれたんや。バトルの最中だけやなくて迷ったり、悩んだりしてた時もリリンの言葉に救われたようなもんやし」
「そうだね。不思議な性格だったけど、あの無垢さが何かを気付かせてくれる事もあったよね」
何も知らないリリンにクラン・ブレイカーズのメンバーが様々な事を教えてはいたが、その反面、リリン本人がそのつもりはなくとも、彼女が放った何気ない言葉や疑問がクラン・ブレイカーズのメンバーの心を救ったり、胸に秘めた想いに気付かされたりしてくれたのだ。
「だから今度は僕がリリンを助ける番や! またクラン全員で遊べるように絶対にリリンを取り戻そな!」
「勿論だよ。俺達はいつまでもこんな事をするつもりはない。俺達がしたいのは熱くて楽しいガンプラバトルなんだから!」
こんな戦い、リリンやGBBBBが懸かっていなければ参加したくもない。白熱のガンプラバトルや心をぶつけ、分かち合うような出会い。GBBBBを始めた頃に夢見た輝かしい期待をこんな所で無くしたくはないのだ。
「ナギサ」
ふと通信はツムギとナギサだけのプライベート回線によって繋げられる。突然の通信にナギサは驚いていると、通信モニター越しにツムギは真っ直ぐナギサを見ていた。
「今更だけどありがとう。GBBBBに来てくれたのは俺を気にしてくれたんだよね」
「……間違ってはないかな。家で1人でいる事が多いノセが熱中するのがどんなものなのかは気になってたし」
ナギサがGBBBBの世界に飛び込むようになったのはツムギがきっかけだ。ツムギの孤独を知っているナギサだからこそGBBBBに訪れた理由を察してはいたのだろう。改めて感謝の言葉を伝えるツムギにナギサは照れくさそうに笑みを漏らす。
「ナギサには昔から感謝してる。引っ越してきた時もずっと遊びに誘ってくれて……。お陰で毎日が楽しかった。だからこそそんなナギサといられなかった後は余計に寂しくなったんだ」
「で、ユウヒさんに出会ったと」
「うん。お陰で寂しいって思う瞬間も良い子であろうと自分を偽る事もどんどん減っていった。ナギサにも、ユウヒさんにも心から感謝してるんだ」
当初、ナギサがツムギを遊びに誘っていたのは彼の心からの笑顔が見たかったからだ。ツムギが心を開き、本心の笑顔を見せ始め、ナギサの心も動いて行ったが、それはツムギも同じようでナギサの存在に救われていたのだ。だからこそそんな彼女と遊び別れた後の孤独感はかなりのものだったが、そこでユウヒに出会い、またツムギは救われた。
「2人は俺にとっては陽だまりのような存在なんだ。2人には恩を返したいし、2人からもらった温もりを俺も誰かに紡いでいきたい。それこそ、今はリリンやブレイザーに」
「そうだね。温もりをどんどん広げてこ。そしたらこんな事件、すぐに記憶の中で色褪せてくよ」
ナギサとユウヒの存在が幼少期のツムギを支え、今日までのツムギを形作った。そんな2人からもらった温もりを今度は誰かに伝えていきたい。そんなツムギの想いにナギサは柔らかな笑みを浮かべる。
「ノセ、これが終わったらまたガンプラ、一緒に作ろうね。気になってるガンプラ、いーっぱいあるんだ」
「うん。俺もナギサにオススメしたいガンプラはあるし、俺が好きなガンダムのアニメも紹介したい」
ブレイカーズで顔を合わせながらガンプラを作成していた何気ないあの時間はナギサの中で温かな思い出になっているのだろう。ナギサの言葉に大きく頷いたツムギは無邪気に笑うとナギサもその笑顔を見て表情を綻ばせる。するといよいよツムギ達の出撃の時間となった。
「ツムギ、ブレイズガンダムブレイカー……行きます!」
混沌のGBBBBを破壊し、輝かしいGBBBBを創造する。その願いで生まれたガンダムブレイカーはカタパルトを駆け抜け、出撃していくのであった。
小話にレースクイーン衣装が見たいのは(8月末まで)
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ナギサ&ユカ
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ナギサ&ソフィー
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ユカ&シオン
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ソフィー&シオン
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ヒマリ&ナギサ
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アオバ&アキナ