ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
ブレイズブレイカーが加わり、第五班の戦闘はより苛烈なものになっていった。
「やるじゃないか。満更、あのブレイザーとやらの力だけで勝ってきた訳ではないようだ」
「当たり前だ! 俺はブレイザーと戦うことはあってもブレイザー任せにしたことはないッ!」
スーパードラグーンによるオールレンジ攻撃とブレイズブレイカーによる高火力の射撃攻撃を放たれても、それら全てを回避していくターンΩ。いまだ余裕を見せるゼノギアの挑発にツムギは食ってかかるように攻勢を強める。
「しかし、タツヤがいない彼らはそう上手くはいかないようだ」
ゼノギアは嘲笑混じりにガンダムブレイカーエストレーモを見やる。そこにはジーグリージョと共にパンテラに挑むものの劣勢に追いやられている姿があった。
そう簡単にガンダムブレイカーエストレーモを撃破できないと悟ったのか、パンテラはデストロイモードを発現させている。鉤爪のような迫る両手に装備された計六本のビームサーベルは反撃すら許さず、堅牢な装甲を持つガンダムブレイカーエストレーモをどんどん傷つけていく。
「タツ兄ぃっ!」
トドメとばかりにパンテラはシャイニングフィンガーを発動させ、一気にガンダムブレイカーエストレーモへ迫る。操られているとはいえ、アヤトを傷つけるタツヤの姿は見たくないのだろう。ヒマリが操るジーグリージョは両機の間に割って入るとGNフィールドを形成する。しかしそもそもジーグリージョはバックパックのオーライザーこそアヤト作だがそれ以外はヒマリが作成しており、その完成度はパンテラに大きく劣る。やがてGNフィールドをも打ち破り、ジーグリージョ本体に大きな損傷を与え、爆発させる。
「ヒマリ!?」
爆発から大破寸前のジーグリージョが衝撃で吹き飛んでいった。バックパック以外はもうジーグリージョは使い物にならないだろう。アヤトの動揺も次の瞬間、既にガンダムブレイカーエストレーモの眼前に迫ったパンテラのビームサーベルの一撃によって損傷を受け、そのまま蹴り飛ばされて近くのビルに沈み込む。
「タツ兄……ダメなの……? ヒマリ達の声、届かないの……?」
「……タツ兄、何で……。どうしたら良いんだよ……」
GBBBB奪還の戦いが始まってからずっとアヤトとヒマリはタツヤを取り戻す為に戦っていた。しかしそれでも最愛の兄であるタツヤは今もなお自分達に刃を向ける。それは口に出さなかったが、2人にとっては大きな精神的苦痛であった。それが遂に限界に達したのだろう。2人の表情に絶望と諦めが宿るなか、ここで終わらせようとパンテラがガンダムブレイカーエストレーモとジーグリージョに迫る。
「──最後まで諦めるな!」
しかしその寸前、
「……ヒマリ、君は言ったな。家族の絆はもっと大きなものだって。お互いをどれだけ想い合えるのかが大事だって……。だったら……ッ!」
ガンダムルークを押しのけようとするパンテラに対して負けじと押し返すなか、マイスターはかつてヒマリが口にしていた言葉を振り返る。
「決して絆を諦めるな……ッ! それが兄妹だろッ!」
マイスターの脳裏にユカやミサ、アオバの存在が浮かぶ。ユカもまた不器用な面を持つがそれでも兄を探して未知のGBBBBに飛び込んだ。ミサもアオバも大切な妹をずっと気にかけていていた。そんな彼女達の存在をマイスターは思い出しながら叫ぶと、その想いに同意するようにガンダムルークのツインアイは輝き、覚醒を果たす。パンテラを押し返して、そのままGNソードⅡロングの刃を走らせパンテラの胴体に損傷を与えることでコックピットを露にした。
「絆を諦めない……」
「それが兄妹……!」
マイスターの言葉に影響を受けたアヤトとヒマリの表情に強さが宿る。ここで諦めるわけにはいかないとガンダムブレイカーエストレーモはビルから何とか抜け出て、ガンダムルークと戦闘を続けるパンテラに突撃する。
マイスターもその動きに気付いた。攻撃の意図が感じられないが、それでも真っ直ぐパンテラに向かっていくガンダムブレイカーエストレーモに任せようとすぐに飛び上がると、ガンダムブレイカーエストレーモはパンテラの両腕を掴み、そのまま背後の建造物に押しやり、動きを止める。
「何をする気だ……。だがッ!」
ゼノギアもその不自然な行動に疑問を抱くが、それでもそのままにしていては良くないと感じたのだろう。すぐにパンテラの元へ向かおうとするが……。
「させるかッ!」
ターンΩの行く手を遮るようにブレイズブレイカーが躍り出たのだ。
「もうお前に誰も奪わせないッ! あの人達が灯す炎を消させやしない!」
ブレイズブレイカーは覚醒を果たす。もうこれ以上、誰にも大切な存在を奪わせやしない。その想いと共にターンΩを懸命に足止めする。
「……ッ」
一方でガンダムブレイカーエストレーモによって建造物に追いやられたパンテラは思うように動けず、タツヤはガチャガチャと操縦桿を動かしていると、ふと露出しているコックピットの外側から影が差す。そこにはガンダムブレイカーエストレーモのコックピットから抜け出して、こちらに移ってきたアヤトがタツヤを見下ろしていた。
「うっ……グゥッ……!」
アヤトを見た瞬間、タツヤの表情が苦悶に満ちて頭を抱える。その紫色に染まった瞳も元の緑色の瞳と交互に移り変わっていたのだ。
「そうだ、タツヤ君。いつまでも寝坊していては弟達に示しがつかないぞ」
その様子をガンダムブレイカーエストレーモのツインアイから映し出される光景を通してクランルームからショウが見守っていた。
「うぅっ……ァアッ!」
やがてタツヤはこの苦しむ原因である目の前のアヤトを排除しようと手を伸ばす。
「……」
対してアヤトは握り拳をタツヤに向けたのだ。タツヤに抵抗しようとしたわけではない。真っ直ぐ迷いのない瞳でタツヤを見据える。その行動を見たタツヤはより苦しむが、その間にアヤトは上からタツヤの拳と打ち鳴らす。それだけではない。そのまま下から交互に拳同士を打ち鳴らし、最後にグッとタツヤの拳を合わせたのだ。
「あっ……あぁっ……!」
「兄弟なら何だって出来る。そうだろ、タツ兄」
その動作を終えたのと同時にタツヤは今まで以上に苦しむも、アヤトはタツヤの腕を掴むとそのまま自分に引き寄せ、抱きしめる。例えタツヤだけではウイルスの影響を抜け出せなくともここにはアヤトやヒマリもいるのだ。
「アヤ、ト……?」
「……うん。そうだよ、タツ兄。タツ兄のたった1人だけの弟だ。たった1人の妹であるヒマリだっている」
いくらアバターに感染するウイルスといえどタツヤは人間。そのウイルスを越える程の影響を与えればウイルスを克服することが出来る筈だ。そして現にタツヤの瞳の色は完全に緑色に戻っていた。自分の名を呼ぶタツヤにアヤトは涙を堪えながらタツヤを抱きしめる腕を強める。
「行こう、タツ兄」
やがてアヤトはタツヤの腕を掴むと、パンテラのコックピットから抜け出る。明るい陽射しがタツヤに降り注ぐなか、タツヤとアヤトはガンダムブレイカーエストレーモに乗り込む。
「タツ兄ぃ……!」
「ごめん、ヒマリ。心配かけたな。兄ちゃんはもう大丈夫だ!」
ガンダムブレイカーエストレーモのコックピット内の映像にタツヤが映ったのを見て、表情を綻ばせるヒマリ。そんなヒマリを安心させるようにタツヤは優しく微笑む。
「エストレーモもジーグリージョも手痛くやられたな……。まともに戦闘を続けられるかどうか」
「……いや、ホントごめん」
ガンプラの状態をチェックしているアヤト。事実は事実なので下手に噓をついても仕方ないが、戦闘の記憶があるのか、タツヤは気まずそうに謝る。
「大丈夫。言ったでしょ、兄妹なら何でもできる。タツ兄と俺、そしてヒマリがいるならッ!」
だがアヤトに焦りはない。力強く答えると、ヒマリへ通信を入れる。
「ヒマリ、ドッキングだ!」
「そっか! 分かったよ!」
アヤトの通信に意図が分かったのだろう。ヒマリはジーグリージョからバックパックのオーライザーを切り離すと彼女のアバターはオーライザーのコックピットに移る。そして同時にダブルオーガンダムをベース機にしたガンダムダブルオーダイバーをベースにしたガンダムブレイカーエストレーモは飛び上がるとセンサーを通じて、オーライザーとドッキングを果たす。
「これが真のエストレーモ……。ガンダムブレイカーエストレーモ・ヴェロ!」
鮮やかな光の粒子を放ちながら、太陽を背にドッキングを果たしたガンダムブレイカーエストレーモとオーライザー。元々、構成自体はアヤトの頭の中にあったようだが、ガンダムブレイカーエストレーモはタツヤとアヤトが制御するのがやっとのガンプラ。そこにオーライザーを取り入れると負担も大きくなるため、止めてはいたが、ここにはGBBBBで経験を積んだヒマリがいる。そうして本来の理想を形にしたガンダムブレイカーエストレーモ・ヴェロの名をタツヤは高らかに叫ぶのであった。
ガンプラ名 ガンダムブレイカーエストレーモ・ヴェロ
元にしたガンプラ ガンダムダブルオーダイバー
RIGHT LONG RANGE WEAPON 高エネルギービームライフル(ヘリオス)
CLOSE RANGE WEAPON ビームソード(ヘリオス)
HEAD ガンダムダブルオーダイバー
BODY ガンダムヘリオス
RIGHT ARM ガンダムヘリオス
LEFT ARM ガンダムヘリオス
LEGS ガンダムダブルオーダイバー
BACKPACK ダブルオーライザー
SHIELD ビームシールド(ヘリオス)
BUILDERS PARTS ダブルサテライトキャノンx2(バックパック、オーライザー本体の左右に挟み込んで垂れ下がるように)
カラーリングはプリセットのνガンダムカラー
小話にレースクイーン衣装が見たいのは(8月末まで)
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ナギサ&ユカ
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ナギサ&ソフィー
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ユカ&シオン
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