ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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決戦

 

 遂に始まったカオスとの最終決戦。要塞へと続くステージは荒れ果てた荒野のようなデータ空間であった。

 

「なるべくツムギ君達の消耗を避ける。行くぞ」

 

 早速、防衛の為のウイルスに感染したガンプラ達が出現して行く手を遮る。その一つ一つが差はあれど丁寧に作られたビルダー一人一人のガンプラだ。このような形で刃を向けるのは不本意だが、そんなガンプラ達を持ち主の元へ返す為にもカオスを打ち倒す。ショウがすぐさま声をかけるとブレイカーMk-IIは先陣を切るように飛び出していく。

 

「迷惑かけた分、きっちり取り返さないとな!」

 

 ブレイカーMk-IIに続くようにタツヤ、アヤト、ヒマリが操るブレイカーエストレーモ・ヴェロは飛び出していくと、バックパックのオーライザーからGNミサイルを放ちながら敵機体を牽制しつつ次々にビームライフルで撃ち抜いていく。

 

 この場に集まったのはGBBBBでもトップクラスに入る実力者達。いくらGBVのようなウイルスで強化され、操られたとしても彼らに撃破するどころか損傷を与えることすら出来ない。ツムギ達とウイルスの明確な違い。それは何を賭してでも絶対に大切なものを取り戻す。その強い想いの有無なのだ。

 

 順調にカオスの要塞へと続く道を切り拓いていくなか、ふとセンサーが反応する。見てみれば、待ち構えるようにリプレイス、ファムファタル、ボルトガンダムゴリアテ、フレイムスペリオルをコアユニットにしたネオジオングが待ち構えていたのだ。

 

「ここは私達がッ!」

 

 リプレイスを視認したアオバは加速してリプレイスへ飛び出していき、そんなアオバのブルーデスティニージャッジに続くようにヌーベルクレインクイン、チクラミーノセカンド、キマリスランスロット、ウイングゼロアンリーシュ、セレネスノーヴァが向かっていく。

 

「ノセ、頑張って」

「……ああ。任せたよ、ソフィー!」

 

 この場に留まったガンプラ達をすり抜けてストライクブレイザー・リブレイク達は更にその先を目指す。そうはさせないとファムファタル達が追撃しようとするなか、ウイングゼロアンリーシュはその間に割り込み、ソフィーはツムギに通信を入れる。彼女らしい短くも激励の言葉だ。そんなソフィーに頷きながらツムギ達は先を目指す。

 

「いい加減、アンタ等の相手も飽きてるんだよね。再放送じゃないんだからさ」

「相変わらず生意気な事を言うじゃないか! お前の顔が歪むのが楽しみだよ!」

 

 ソフィーからしても四天王の相手はもうウンザリするものがあるのか、ツムギへの言葉から一転して棘のある言葉を吐く。かつてソフィーと交戦した事のあるドーラは生意気な彼女を苦しめようと攻勢を強める。

 

「もっともっとアタシが知らない事がいっぱいあるんだ。こんなところに足踏みしてるわけにはいかないんだよ」

 

 トランス系スキルであるゼロシステムを発動させる。特徴的な機械音がコックピット内に響くなか、ウイングゼロアンリーシュは仲間達と共に目の前の戦いに臨むのであった。

 

 ・・・

 

 ソフィー達に任せて先を進むツムギ達。すると再び待ち構えるように立ちふさがるガンプラ達の姿があった。

 

「……シキ」

 

 タツヤはそのガンプラを見て、どこか複雑そうに目を細める。そこにいたのはターンΩとドローレスであった。

 

「さて、カオスの元へ行きたい者はさっさと行けば良い」

 

 思いも寄らずゼノギアは道を開けたのだ。その行動にツムギ達は驚く。

 

「……何を企んでる?」

「特にはないさ。私は別にGBBBBが破壊されようとも君達の手に戻ろうとも元よりどちらでも構わない。少なくともこちらの陣営につくことで調べられる事は粗方調べ尽くしたしね」

 

 すんなりと道を通すと言われても逆に警戒してしまう。ツムギの問いかけにゼノギアは肩を竦めながら答える。ゼノギア自身はGBBBBの行く末その物には特に執着はないようだ。

 

「まあでも、何人かは残ってもらうよ。こっちも遊び相手は欲しいしねぇ」

 

 とはいえただ見過ごすにしてもそれはそれで退屈だ。カルパッチョはビームランスを向けながら憎たらしい笑みを見せる。

 

「……俺達はここに残る」

 

 するとブレイカーエストレーモ・ヴェロが前に出る。元よりタツヤはゼノギアを止める為に無理を通してここに来た。アヤトもヒマリも異論はないのか、頷く。

 

「俺も残る。エリア的にはここが中心だ。援護が必要なエリアがあればすぐに向かえる」

 

 ブレイカーMk-IIもブレイカーエストレーモ・ヴェロの隣に並び、この場に留まる事を選ぶ。ショウの言葉に同意するようにドムストラグル、アータルナイト、タオSDカスタムアドバンス、エスペランサが並び立つ。

 

「ツムギ君。ここは任せて」

「ユウヒさん……」

「君はずっと手を伸ばし続けていた。大丈夫。今回も君が手を伸ばしたい存在にきっと届くよ」

 

 ツムギが前に出たエスペランサの背中を見る中、ユウヒは状況とは裏腹に穏やかに語り掛ける。

 

「いってらっしゃい、ツムギ君」

「……はい、いってきます!」

 

 ユウヒから送り出す言葉を胸にツムギ達はエスペランサ達とターンΩ達をすり抜けて先へ進む。

 

「……決着をつけよう、シキ」

「そうだね。とことん壊し合おうじゃないか」

 

 タツヤは一点にターンΩを見る。少なく交わした言葉と共にブレイカーエストレーモ・ヴェロとターンΩはぶつかり合い、戦闘が始まるのであった。

 

 ・・・

 

「通信が……」

 

 カオスの要塞が目前と迫るなか、ふと足止めの為に残ったメンバーが気になり、通信を入れようとするツムギであったが、通信が繋がらない事に気付く。

 

「……GBBBBを掌握されている以上、近くにいるならまだしもオープンチャンネルでの通信は満足に出来ないだろうな」

「でも、もう目の前だよ! ここまで来たら進むしかない!」

 

 予想はしていたのか、マイスターは通信が通じない状況について分析する。とはいえもうカオスが直接対決する瞬間が訪れようとしているのだ。リンは力強く答える。

 

 するとストライクブレイザー・リブレイクのセンサーがけたましく反応する。すると前方から高出力のビームが無数に放たれ、咄嗟に回避する。

 

「……門番という訳か」

 

 そこにいたのはハシュマルやビグザム、アプサラスⅡといったMAが立ち塞がっていたのだ。カオスの要塞を目前にしているだけあって門番の役割を担っているのだろうとマイスターは語る。

 

「んじゃ、こじ開けて進ませてもらいますかね」

 

 そんなMA達に立ち向かうのはバルバトスルプスレギーナ、エアリアルソアー、アザレアブレイジングであった。ユカの力強い言葉にナギサとミサは頷く。

 

「ここは任せて。リンはリリンを助けないとね」

「うん! その為に頑張って来たんだもん! 絶対にリリンを助ける!」

 

 ミサはリンに通信を入れる。通信が満足に出来ないからこそ送り出す為の言葉を送ると頼もしい姉の姿を目に焼き付けながらリンは強く頷く。

 

「マイスター、アンタがここにいる意味を果たして来てよ。アタシはそれを最後まで見届けるから」

「……分かっているさ。今も昔も……お前がそうやって見守って傍にいてくれていた事は」

 

 ユカなりのエールにマイスターはふと笑みを零す。それはマイスターとしての言葉ではないのだろう。そんなマイスターの言葉にユカは小さく笑みを見せる。

 

「ノセ、カオスが作ったこんな世界、ぶっ壊してきて!」

「勿論だよ。そしてGBBBBを取り戻す。いや、新しいGBBBBを創造する!」

 

 ナギサらしい激励の言葉を受けながらツムギも決意を露に応えると、ストライクブレイザー・リブレイク、リン・カーネーション、ガンダムルークは先へ進んで行く。

 

 ・・・

 

「ここが最深部のようだ。ようやく辿り着いたか……」

「みんなが他の敵を抑えてくれたお陰だね! 皆の為にもリリンの為にも絶対、負けられない!」

 

 マイスターが言うように遂にカオスの要塞へと続く門へとたどり着いた。この先にカオスがいる筈だ。その為に仲間達が敵を抑え、ツムギ達の消耗を最小限に抑えてくれた。そんな仲間達に、そしてリリンの為にもリンは改めて揺るがない意志を固める。

 

「ああ、行こう。そして終わらせよう。混沌に支配された世界を」

 

 ストライクブレイザー・リブレイクは門の前に立つ。すると毒々しい輝きを放ちながら門はゆっくりと開かれた。いよいよ決戦の時が来たのだ。ツムギに続くようにマイスターとリンも門の中に足を踏み入れるのであった。

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