ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
「じゃあ、案内よろしくね。カドマツさん……だっけ?」
《ああ。こっちこそよろしく。ミサの親戚だったよな? 道理で雰囲気が似てる筈だ》
早速、再びリリンの心の中にダイブしてきたブレイズブレイカー達。改めて挨拶をするリンにカドマツはミサの面影を感じ取る。
「私に似て、美人ってこと?」
《いや、ミサに似て負けん気が強くて怖いもの知らずな感じがする》
「あのねぇ!」
おどけるミサに取り繕わずストレートに答えるカドマツ。これにはミサも眉尻を吊り上げて抗議しようとするが……。
《褒め言葉のつもりだがな。こういう非常事態の時は後先考えない勢いってのも大事だろ》
「……ま、いいわ。で、私達はどうすれば良いわけ?」
《暫くはナビの必要性もなさそうだ。とりあえずは前と同じように敵を倒しながら進んでくれ》
物は言いようと言うべきなのか。一先ずカドマツの物言いは流しつつ、ミサ達はカドマツの指示に従って進行していく。
「ところでカドマツ。リリンの内部のナビが出来るってことは、ひょっとしてリリンのAIを設計したのはカドマツなの?」
《当たらずと言えども遠からず、ってとこだな。俺はアウラの基礎部分の構築を担当したんだ》
「アウラってGBBBBのマザーAIだったよね……? やっぱりカドマツさんって凄い人なんだ」
ふとミサはGBBBBの開発スタッフの1人として、どのような役割を持っているのか予想して尋ねる。ロボ太の開発を担当し、今回もAIの専門家として招集した以上、AI絡みだと思っていたが、どうやらGBBBBのマザーAIであるアウラの基礎を作り上げたのは他ならぬカドマツであったようだ。GBBBBを司るマザーAIでおるアウラ。その基礎部分を構築したとなればカドマツが開発側のスタッフの中での立ち位置や彼自身の能力の高さが見え、リンは感心している。
「でも、リリンがアウラから生まれて、アウラをカドマツが作ったなら、カドマツはリリンのおじいちゃんってこと!?」
「それならブレイザーもカドマツさんの孫になるってことですか?」
するとミサは関係性を考えて、あらぬ方向で驚いていると、ツムギもアウラから生まれたであろうブレイザーについても触れる。
《誰がおじいちゃんだ! それで言うなら寧ろ、アウラやリリン、ブレイザーはロボ太の親戚……イトコみたいなもんだな》
「ロボ太の……?」
《アウラの基礎知識を司ってるロジックはロボ太のものをベースにしてんだよ》
ミサの発言にツッコミつつカドマツなりのAIの関係性を明かす。友達であるロボ太の名が出たことにミサが強く反応すると、思わぬ情報がカドマツから明かされた。
「じゃあ、このGBBBBはロボ太が運営してたようなものなの?」
《大雑把に言えばそんなとこだ。因みにアータルもだな。アイツは俺が作ったAIなんだ。ロボ太の直系だな》
ロボ太の存在を経て、GBBBBに繋がっている。思わぬ話に驚くミサに頷きつつ、カドマツはここで驚きの情報を明かす。何とマイスターに付き従っているアータルはAIだと言うのだ。
「そうだったの!? そういえば喋り方とかロボ太にちょっと似てるような……」
《今回は性格や口調だけではなく、役割も騎士そのものだ。アータルの役割はアウラが作った調査用のAI達を見守る事だ。GBBBBを守る為にアイツも頑張ってんだ》
ロボ太を知るミサからすればアータルとロボ太に重なる部分が出てくるようだ。アータルもただ作られた訳ではなく、明確な役割をカドマツから与えられ、一プレイヤーとしてだけではなく、GBBBBを守る騎士として務めを果たしているようだ。
「そっか……。あの人が……。ロボ太にはもう会えないと思ってたから、なんか嬉しいな」
どこか感慨深そうにミサはしみじみと話す。その心の中には様々な出来事が過っているのだろう。
・・・
「その、ロボ太ってもう会えないんですか?」
通信を聞いていたナギサはユカやシオンに尋ねる。ロボ太という存在を今回知ることになった訳だが、ミサはロボ太に関して出撃前にいなくなった、そして今、ミッション中にもう会えないと思っていたと言っていた。それが気になってしまったのだろう。
「……6年前、宇宙エレベーターを通じて地上にエネルギーを配給する施設、宇宙太陽光発電施設【SSPG】着工記念セレモニーの中でガンプラバトルの大会があってね。そこにロボ太を含めた彩渡商店街ガンプラチームも招待されてたんだ」
「大会その物は途中まで順調でした。ですが、SSPGの存在を快く思わない者の手によって静止軌道ステーションはウィルスに感染。ステーションそのものを地上に落とすという凶行に出ようとしたのです」
2人は視線を交わす。話すべきか悩んだのだろう。しかしやがて隠す必要もないと判断したのか、ユカとシオンは慎重な面持ちで話し始めると、ウィルやユウヒなども話に参加してくる。
「当然、その場にいた僕や彩渡商店街ガンプラチームはそれを止めようとした。いかなる理由があろうと見過ごす理由はないからね」
「ウィルスはガンプラバトルシミュレータで駆除。首謀者達もイチヤ達のお陰で倒す事が出来た。でも、それだけで終わらなかったんだ」
ウィルも彩渡商店街ガンプラチームと共にその戦いに参加していたのだろう。首謀者に関してはウィルも同情の余地はあるようだが、それでもステーションを落とさせる理由にはならない。結果としてユウヒの言うようにウィルスの駆除には成功し、ステーションの機能を復帰させる事には成功した。
「首謀者は施設コントロールに失敗した際の予備策を用意していたんだ。物理的にテザーを切断し、カウンターウェイトを失ったステーションを地上に落とそうとした。俺達は現実の脅威に対してはあまりにも無力だ。誰もが諦めかけたであろうその時、それを止めたのがロボ太だった」
ガンプラバトルシミュレータで負けたところで首謀者が止まる理由はない。それで止まるようなら人類の叡智の結晶である宇宙エレベーター、その静止軌道ステーションを地上に落とすなどという真似はしないだろう。強行しようとする首謀者を止めたのがロボ太だった事をショウが明かす。
「……その代償にロボ太は宇宙空間に流される事になった。恐らく今も宇宙空間を彷徨っている事だろう。ロボ太は我々人類の未来を切り開いてくれたんだ」
マイスターは背を向けたまま静かに答える。その表情は誰にも見えず、ユカ達も複雑そうな表情を向ける。もしも静止軌道ステーションが地上に落ちていたら……。そう考えるだけでゾッとする。ロボ太がいなければ今の世界がどうなっていたかも分からない。
「……SSPGの事件に関しては当時も大々的に報道していたので何となく覚えてはいましたけど、まさかそんな事が起きてたなんて」
「……セレナお姉様も大会に出てたし、アタシも家でマムと見てたけど、正直驚いたよ」
当事者ではなく、一ニュースとして記憶の片隅にあった出来事にそのような裏があり、アオバやソフィーは衝撃を受ける。
「じゃあ、もうロボ太には……」
「会えるさ」
ミサは平然としているが、実際は深い悲しみを抱えてきたのだろう。ナギサも悲しげに視線を伏せるなか、マイスターはキッパリと言い切り、一同の視線は変わらず背を向け、モニターを見ているマイスターに注がれる。
「ロボ太は人類を信じて未来という扉を開いた。ならばその扉の先を進んだ我々はいつか宇宙に彷徨う彼を迎えに行ってみせる。最後まで……諦めやしない」
例え今は不可能でも時代を越えていつかは……。背中越しとはいえマイスターから感じる力強い意志にナギサ達は圧されるなか、マイスターの素性を知るユカ達はただ微笑むのであった……。
小話にハロウィン衣装が見たいのは(10月10日まで)
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ユウヒ
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ナギサ
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ソフィー
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ヒマリ
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ショウ
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ユカ
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アオバ